花火の種類と名前を図解で解説|菊・牡丹・スターマインの違い

当ページのリンクには広告が含まれています。
hanabi-shurui-namae

夜空に大きく咲く花火を見て、「今のはなんていう花火なんだろう?」と気になったことはありませんか。実は花火には一つひとつ名前があり、咲き方や形によってきちんと種類が分けられています。

名前や見分け方を少し知っておくだけで、いつもの花火大会がぐっと味わい深くなります。この記事では、打ち上げ花火の種類と名前を、図解のイメージとともにやさしく整理していきます。

菊と牡丹って、どっちも丸いだけにしか見えないんだよね……。

そんな方こそ、この記事を読めば次の花火大会で見分けられるようになりますよ。順番に見ていきましょう。

目次

花火の種類は大きく3つに分けられる

夜空に開く打ち上げ花火のイメージ写真

打ち上げ花火は、玉の「割れ方・開き方」によって大きく3つに分類されます。まずはこの大枠をつかむと、たくさんある花火の名前もすっきり整理できます。

分け方の基本となるのが、割物(わりもの)・ポカ物・仕掛け花火の3つです。それぞれの特徴をざっくり見てみましょう。

分類開き方の特徴代表的な花火
割物(わりもの)玉が球状に割れ、四方八方へ星が飛ぶ菊・牡丹・型物
ポカ物玉が上空でポカッと割れ、中身が飛び出す柳・蜂など
仕掛け花火地上や枠を使って形・文字を描くナイアガラ・枠仕掛け

割物・ポカ物・仕掛け花火の早わかり

割物は、球形の玉殻が割れて中の「星」とよばれる火薬の粒が全方向へ飛び散る花火です。日本の伝統的な打ち上げ花火の基本形で、私たちが「花火」と聞いてまず思い浮かべる、あの丸く大きく開くタイプがこれにあたります。

ポカ物は、玉が控えめに割れて中の仕掛けがこぼれ出るタイプです。割物のように真ん丸には広がらず、不規則に動いたり、ゆっくり下に流れ落ちたりと、変化のある動きを楽しめます。

仕掛け花火は、打ち上げるのではなく、枠や地上の装置を使って文字や絵、滝のような形を描く花火です。花火大会のフィナーレや、スポンサー名の表示などでおなじみですね。

割物花火の代表「菊」と「牡丹」の名前と違い

割物の代表選手が「菊(きく)」と「牡丹(ぼたん)」です。どちらも丸く開く花火ですが、よく見ると咲き方がはっきり違います。この違いを知ると、花火の見え方が変わってきます。

菊:尾を引いて咲く/牡丹:尾を引かずパッと咲く

菊は、開くときに火の粉が尾を引きながら広がる花火です。一つひとつの星が線を描くように伸びていき、菊の花びらのような筋が空に残ります。光の軌跡がはっきり見えるのが特徴です。

一方の牡丹は、尾を引かず、点のような光がパッと広がる花火です。爆発した直後から色がついた光の玉が外側へ飛んでいき、輪郭のくっきりした丸い花が咲きます。

ポイント

光の筋(尾)が見えたら「菊」、点の集まりがパッと開いたら「牡丹」と覚えると簡単です。打ち上がった瞬間に、線か点かを意識して見てみましょう。

型物(ハート・スマイル・土星)も割物の仲間

近年の花火大会でよく見かける、ハートやスマイルマーク、土星の形をした花火。これらは「型物(かたもの)」とよばれ、割物の進化形にあたります。

型物は、玉の中に星を特定の形に並べておくことで、開いたときに平面的な絵を空に描き出します。見る角度によって形がゆがむこともありますが、正面から見るとくっきり形がわかります。

ハート型の花火、あれも割物の仲間だったんだね!

ポカ物・小割物などその他の打ち上げ花火

割物のほかにも、独特の動きや咲き方をする花火があります。代表的なのが「ポカ物」と「小割物(こわりもの)」です。種類を知っておくと、変わった花火が上がったときに楽しめます。

ポカ物(柳・蜂など)

ポカ物の代表は「柳(やなぎ)」です。火の粉が垂れ下がるように長く流れ落ち、その姿が柳の枝に似ていることから名づけられました。空からしだれる光は、ゆったりとした余韻を残します。

もう一つの代表が「蜂(はち)」です。火薬を詰めた小さな筒が、ブンブンと不規則に飛び回りながら火花を散らします。動きが読めず、にぎやかな印象の花火です。

小割物(時差で開く)

小割物は、大きな玉の中に小さな玉をたくさん仕込んだ花火です。親玉が割れたあと、時間差で小さな花が次々と開いていきます。一発でいくつもの花が連続して咲くため、にぎやかで華やかに見えます。

「千輪(せんりん)」とよばれる花火もこの仲間で、大きな花が開いた中に、無数の小花がパッと一斉に咲くのが特徴です。

「スターマイン」「ナイアガラ」は花火の打ち上げ方の名前

連続して打ち上がるスターマインの華やかな夜景

花火大会のパンフレットでよく見る「スターマイン」や「ナイアガラ」。実はこれらは、花火玉そのものの名前ではなく、打ち上げ方や演出の名前です。ここを知っておくと混乱しません。

スターマイン=速射連発の演出

スターマインは、複数の花火を間髪入れずに連続で打ち上げる演出のことです。「速射連発」とも呼ばれ、いくつもの花火が次々と空を埋め尽くす、にぎやかなクライマックスでよく使われます。

つまり「スターマイン」という名前の一つの花火があるわけではなく、菊や牡丹などをまとめて連射する手法の呼び名というわけです。

スターマインって花火の名前だと思ってた!打ち上げ方のことだったんだ。

ナイアガラ=滝の仕掛け花火

ナイアガラは、横に長く張ったワイヤーから火の粉がいっせいに流れ落ち、滝のように見える仕掛け花火です。世界三大瀑布の一つ「ナイアガラの滝」がモチーフになっています。

地上近くで横一面に広がるため、打ち上げ花火とはまた違った迫力があります。フィナーレを飾る演出として親しまれています。

名前を知ると花火大会がもっと楽しくなる

花火の種類や名前を知っておくと、ただ「きれい」と眺めるだけだった花火大会が、ぐっと奥行きのある時間になります。次の花火大会では、こんな見方を試してみてください。

  • 開いた瞬間に「線か、点か」を見て、菊か牡丹かを当ててみる
  • しだれる光が出たら「柳だ」と気づいてみる
  • 連続して上がったら「これがスターマインか」と味わう
  • フィナーレの滝のような光に「ナイアガラ」を見つける

一緒に見ている人に名前を教えてあげると、会話も弾みます。少しの知識が、花火大会の楽しみ方を何倍にも広げてくれます。

よくある質問

花火の種類は全部でいくつありますか?

厳密な数は決まっていません。大きくは割物・ポカ物・仕掛け花火に分けられ、その中に菊・牡丹・型物・柳・千輪など多彩な花火があります。さらに花火師の工夫で新しい花火も生まれ続けています。

「尺玉(しゃくだま)」とは何ですか?

花火玉の大きさを表す言葉で、直径が約30センチ(一尺)の玉を指します。大きな玉ほど高く上がり、開いたときの花も大きくなります。尺玉は上空でおよそ直径320メートルにも広がるといわれます。

菊と牡丹を一瞬で見分けるコツはありますか?

光の「尾」に注目してください。火の粉が筋を引いて広がれば菊、尾を引かずに点の光がパッと開けば牡丹です。打ち上がった直後の一瞬で判断するのがポイントです。

まとめ|花火の種類と名前の早見表

最後に、この記事で紹介した花火の種類と名前を一覧で振り返ります。次の花火大会の前に、もう一度見返してみてください。

名前分類特徴
割物尾を引いて線を描くように咲く
牡丹割物尾を引かず点の光がパッと開く
型物割物ハートや星など形を描く
ポカ物火の粉が垂れ下がり滝のように流れる
ポカ物不規則に飛び回りながら火花を散らす
千輪・小割物小割物時間差で小さな花が次々と咲く
スターマイン打ち上げ方花火を連続して速射する演出
ナイアガラ仕掛け花火横に広がり滝のように流れ落ちる
ポイント

花火は「割物・ポカ物・仕掛け花火」の3分類が基本です。菊は線、牡丹は点で見分け、スターマインやナイアガラは打ち上げ方・演出の名前。名前を知れば、花火大会はもっと楽しくなります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次