雨が続く日や、暑さ・寒さで外に出られない日。家の中で体を動かせるものがひとつあるだけで、子どもの過ごし方はぐっと変わります。
そこで手軽なのが、バスケットゴールの手作りです。市販品を買わなくても、家にある針金ハンガーや段ボール、100円ショップの材料で十分に形になります。
この記事では、作り方を3つのタイプに整理して、費用・所要時間・向いている年齢を先に比べられるようにまとめました。リングの大きさや設置する高さの目安、室内で安全に遊ぶための注意点まで、作る前に知っておきたいことをひととおり押さえています。
いちばん手軽なのは針金ハンガー2本を使う方法で、材料費0円・5分あれば完成します。まず試してみて、子どもが気に入ったら本格的なタイプに作り替えるのがおすすめです。
100均バスケットゴールの作り方3タイプ|費用・時間・年齢で選ぶ
手作りバスケットゴールにはいくつも作り方がありますが、大きく分けると次の3タイプに整理できます。かける手間と、遊ぶ子どもの年齢で選んでください。
| タイプ | 費用の目安 | 所要時間 | 向いている年齢 | 設置場所 |
|---|---|---|---|---|
| (1) 針金ハンガー型 | 0円(家にあるもの) | 約5分 | 1〜3歳 | 椅子の背もたれ・ドアの上 |
| (2) 段ボール+洗濯ネット型 | 約220円 | 約15分 | 2〜6歳 | 壁・ハンガーラック |
| (3) ボード+ソフトワイヤー型 | 約440円 | 約30分 | 3歳〜小学生 | 壁に貼り付け |
耐久性を求めるなら(3)、遊びの様子を見ながら気軽に作り直したいなら(1)や(2)が向いています。順に作り方を見ていきましょう。
【0円・5分】針金ハンガーで作るいちばん簡単な方法
クリーニング店でもらう針金ハンガーが家に余っていれば、それだけでリングが作れます。工具も接着剤も要りません。
用意するもの
- 針金ハンガー 2本
- ビニールテープ(100円ショップで購入可)
作り方
ハンガーの三角形の部分を手で押し広げ、できるだけ丸い形に整えます。左右対称を意識すると仕上がりがきれいです。
ハンガーのフック(引っかける部分)を手前に折り曲げ、輪と反対方向を向くように90度ねじります。ここが引っかける部分になります。
2本目も同じ手順で成形します。1本だけだとボールが当たったときに簡単に曲がってしまうため、必ず2本重ねます。
フックが同じ向きになるように2本を重ね、輪の部分を4〜6か所ビニールテープで巻いて固定します。ハンガーの端や切り口が出ていたら、テープを厚めに巻いて覆っておきます。
フックを椅子の背もたれ、ドアの上枠、カーテンレールなどに掛ければ完成です。針金なのでフックの開き具合を手で調整でき、掛ける場所の厚みに合わせられます。
ネットを付けたい場合は、重ねたハンガーの隙間に毛糸を結んで垂らすか、後述する洗濯ネットを挟み込むだけでも雰囲気が出ます。
【約220円・15分】段ボール+洗濯ネットで作る定番タイプ
ネット通販の箱が家にたまっているなら、段ボールを使う方法が手軽です。とくに段ボールの筒+洗濯ネットの組み合わせは、見た目が本物のゴールに近く、ボールが入ったことも分かりやすくなります。
用意するもの
- 段ボール(A3〜A2程度の面が取れるもの)
- 洗濯ネット(丸型・筒型のもの/100円ショップの洗濯用品コーナー)
- ガムテープまたは布テープ
- クリップハンガーまたはS字フック(吊るす場合)
作り方
幅6〜8cm、長さ90cm前後の帯を切り出し、丸めて輪にします。使うボールの直径+5cmくらいが内径の目安です。重なった部分をテープでしっかり留めます。
洗濯ネットのファスナー側を上、底を下にして、底面をハサミで丸く切り取ります。これでボールが通り抜けるネットになります。
ネットの口(ファスナー側)を段ボールの輪の外側にかぶせ、テープでぐるりと貼り付けます。ボールの重みがかかる部分なので、テープは1周分しっかり巻きます。
別の段ボールを四角く切ってボードにし、輪の背面にテープで固定します。ボードの上部に穴を2か所開けてクリップハンガーで挟むか、S字フックで吊るせば完成です。
もっと簡単に済ませたいなら、段ボール箱をそのままゴールにする方法もあります。箱の底のフタを切り取り、上面のフタは幅の広い1枚だけ残して他の3枚を内側に折り込み、浮かないようにテープで固定するだけ。形は四角くなりますが、「ボールを入れる」という役割は十分に果たします。
ボード風に見せる装飾のコツ
残したフタや背面のボードに、太めの油性ペンかビニールテープで外周の枠と、リング上部の小さな四角を描き足すと、一気にバスケットゴールらしくなります。子どもと一緒に色を塗る作業そのものが遊びになるのも、手作りならではの利点です。
段ボール工作のアイデアをもっと知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

ちょうどいいサイズの段ボールが家にないときは、100円ショップでも購入できます。

【約440円・30分】100均の材料で作る壁掛けタイプ
もう少し長く使いたい、見た目にもこだわりたいという場合は、ボード・リング・ネットをそれぞれ100円ショップの材料で作ります。ここでは素材ごとの向き不向きを整理します。
ボードに使える素材を比べる
リングの背後に付ける板の部分です。室内で小さな子どもが遊ぶ前提なら、A3サイズ程度あれば十分な大きさになります。
| 素材 | 丈夫さ | 軽さ | 加工のしやすさ | 主な売り場 |
|---|---|---|---|---|
| MDFボード | ◎ | × | △(工具が必要) | DIY・木材コーナー |
| プラダン | 〇 | ◎ | 〇(穴あけパンチ可) | DIY・工作コーナー |
| カラーボード | △ | ◎ | ◎(カッターで切れる) | 工作・画材コーナー |
MDFボードは木材の繊維を固めて成形した板で、見た目は木そのもの。反りや収縮が起きにくくDIY向きですが、厚みがあるぶん重く、リングを取り付けるには穴あけの工具が必要です。壁掛けにするには重量が気になります。
プラダンは段ボールと同じ中空構造をしたプラスチックのシートで、ダンプラとも呼ばれます。軽くて水に強く、厚みによっては穴あけパンチでも穴が開けられるため、扱いやすさと丈夫さのバランスが良い素材です。
カラーボードは発泡スチロール製の板で、色数が豊富。カッターで簡単に切れて、木工用ボンドや両面テープで接着できます。強い力が加わると割れることがあるので丈夫さでは劣りますが、最初の1台としてはいちばん作りやすい素材です。
リングに使える素材を比べる
ボールをくぐらせる輪の部分です。赤系の色を選ぶと、それだけで本物のゴールらしい見た目になります。
| 素材 | 加工のしやすさ | 見た目 | ひと言メモ |
|---|---|---|---|
| ワイヤー(アルミ・スチール) | ◎ | △ | 細いため1本では形が崩れやすい |
| ソフトワイヤー | ◎ | ◎ | 芯材に樹脂カバー付き。太くて見栄えがする |
ワイヤーは100円ショップで太さも色も豊富に選べます。手で自在に曲げられるので加工は楽ですが、細いものはボールが当たった衝撃で形が崩れやすく、2〜3本を重ねたり巻き付けたりする補強が前提になります。
ソフトワイヤーは針金に樹脂やカバーを巻いた太めのワイヤーで、そのまま丸めるだけでリングらしい太さが出ます。ダイソーの「簡単ねじり止めソフトワイヤー」は約50cmが2本入りで税込110円。1本を輪にすると内径はおよそ15cm、2本をつないで1つの輪にすると直径28cm前後になります。
ネットに使える素材
- 荷造り紐…余りを活用しやすい。細いタイプを選ぶとネットらしく見える
- タコ糸…細くて丈夫。結び目が小さくまとまる
- 毛糸…柔らかく子どもが触っても安心。色を選ぶ楽しさがある
- 洗濯ネット…底を切るだけで完成。紐を編む手間がかからない
紐を1本ずつ結ぶのが面倒なら、洗濯ネットを使うのがいちばんの近道です。リングに等間隔で8〜12本の紐を結び、下に向かって隣同士をつなげていくと、市販品に近い網目になります。
組み立て方
カラーボードやプラダンをA3サイズ程度に切ります。角は丸く落としておくと安全です。
ソフトワイヤーを丸めて輪にし、重なる部分をビニールテープで留めます。2本つなぐ場合は、端同士を数センチ重ねてから巻き留めると強度が出ます。
リングに紐を結ぶか、底を切った洗濯ネットをかぶせてテープで留めます。ボードに取り付ける前にやっておくと作業が楽です。
ボードの下寄りにリングの根元を当て、上から幅広の透明テープを十字にかけて留めます。カラーボードなら千枚通しで小さな穴を開け、ワイヤーの端を裏側に通して折り返すとより外れにくくなります。
ビニールテープでボードの外枠とリング上部の四角を描き、両面テープやフックで壁に設置すれば完成です。設置の注意点は後の章にまとめました。
100円ショップで工作の材料をそろえるときは、こちらの記事も参考になります。

リングの大きさと高さの目安|年齢別に考える
手作りで迷いやすいのが「どれくらいの大きさで、どの高さに付けるか」です。まず、本物の規格を基準として押さえておきましょう。
公式のバスケットゴールは、リングの内径が45cm(450〜459mm)と全カテゴリー共通で定められており、高さは一般が305cm、小学生のミニバスケットボールが260cmです。当然ながら室内の手作りゴールでこの数字を再現する必要はなく、あくまで「本物はこの比率」という物差しとして使います。
| 遊ぶ子どもの年齢 | ボールの直径目安 | リング内径の目安 | 設置する高さの目安 |
|---|---|---|---|
| 1〜2歳 | 約10cm | 約15cm | 子どもの身長+20〜30cm |
| 3〜5歳 | 約13〜15cm | 約20〜25cm | 110〜130cm |
| 小学校低学年 | 約15〜18cm | 約28〜30cm | 140〜160cm |
リングの内径は「使うボールの直径+5〜10cm」が扱いやすい目安です。狭すぎると入らずに飽きてしまい、広すぎると簡単に入りすぎて張り合いがなくなります。
高さは、背伸びしてぎりぎり手が届かないくらいが目安です。高すぎるとボールが天井や照明に当たりやすくなり、低すぎるとぶら下がって遊んでしまいます。小さな子どもならソファの背もたれの高さがちょうど良い、という声もよく聞かれます。
室内で安全に遊ぶための3つのポイント
手作りだからこそ、設置と遊び方には気を配りたいところです。作る前に次の3点を確認しておいてください。
(1) 落ちてこない固定にする
ゴールに向かってボールを投げれば、当然ボードには繰り返し衝撃が加わります。両面テープ1か所で留めただけでは、遊んでいる最中に落下しかねません。四隅+中央の5か所以上で留める、上部をフックで支えて下部をテープで押さえるなど、荷重を分散させる固定にしましょう。
また、ぶら下がって遊ぶ危険を避けるため、「リングにつかまらない」というルールは最初に決めておくと安心です。
(2) 賃貸の壁を傷めない貼り方をする
壁紙に強力な両面テープを直接貼ると、はがすときに壁紙ごと剥がれることがあります。賃貸住宅では、下地にマスキングテープを貼り、その上に両面テープを重ねる方法が定番です。壁を傷つけたくない場合は、突っ張り棒やハンガーラックに吊るす形にすれば壁に触れずに済みます。
(3) 音とボールの選び方に気をつける
集合住宅で気になるのが、ボールを弾ませる音や足音です。硬いゴムボールは弾む音が響きやすいので、室内ではウレタンやスポンジ素材の柔らかいボールを選ぶと音がかなり抑えられます。音の小さいサイレントボールという商品もありますが、100円ショップの品ぞろえは店舗と時期によって変わるため、店頭で手に取って弾ませてみるのが確実です。
あわせて、床にジョイントマットやラグを敷く、遊ぶ時間帯を決めるといった配慮をしておくと安心して遊べます。
室内でしっかり体を動かせる遊具を検討している場合は、こちらの記事も参考にどうぞ。

手作りと100均の既製品、どっちを選ぶ?
じつは、バスケットゴールそのものが100円ショップで販売されています。おもちゃ売り場のスポーツグッズコーナーに置かれていることが多く、大きくは次の4タイプに分かれます。
- ミニサイズ・折りたたみ式(110〜220円前後/セリアで見かけやすい)
- 壁掛けタイプ(吸盤やフックで固定)
- ドア掛けタイプ
- スタンド式(500〜550円前後/ダイソーで見かけやすい)
ミニタイプはボールが付属しているものもあり、価格を考えれば十分な作りです。ただしサイズは小さめで、背面の吸盤で固定するタイプは設置場所が限られます。ボールも直径10cm前後の小さなものが中心なので、運動量が増えてくる3歳以降には物足りなく感じることがあります。
| 比べる観点 | 手作り | 100均の既製品 |
|---|---|---|
| 費用 | 0〜約440円 | 110〜550円 |
| 準備の手間 | 5〜30分の工作が必要 | 買ってすぐ遊べる |
| サイズの自由度 | 年齢に合わせて自由に決められる | 商品のサイズに従う |
| 設置場所 | 掛ける・貼る・吊るすを選べる | 吸盤やスタンドの仕様に依存 |
| 壊れたとき | 同じ材料で作り直せる | 買い直しになる |
既製品を買ったうえで、リング部分だけ残してボードを自作したり、リメイクシートを貼って部屋の雰囲気に合わせたりと、両方を組み合わせる手もあります。「まず既製品で反応を見て、気に入ったら大きいものを手作りする」という進め方なら、無駄になりません。
100円ショップの材料でつくる手作りアイテムのアイデアは、こちらでもまとめています。

バスケットゴールの手作りに関するよくある質問
- 段ボールで作ったゴールはどれくらい使えますか?
-
遊ぶ頻度や力加減によって差が大きく、一概には言えません。傷みやすいのはリングの輪とテープの接合部なので、ゆがみやはがれが出てきたらテープを巻き直してください。同じ形をもう一度作れるのが段ボールの利点なので、消耗品として気軽に作り替えるのがおすすめです。
- 壁に穴を開けずに設置できますか?
-
できます。マスキングテープを下地にして両面テープを重ねる方法のほか、ドアの上枠に掛ける、突っ張り棒やハンガーラックに吊るす、椅子の背もたれに掛けるといった方法があります。壁に触れずに設置したい場合は、針金ハンガー型がいちばん手軽です。
- 何歳くらいから遊べますか?
-
ボールを持って手を離せるようになれば楽しめます。1〜2歳のうちは低い位置に設置して「入れる」動作から始め、年齢が上がったら高さとリングの大きさを調整していくとよいでしょう。小さな部品や紐を扱う工作の工程は、大人が担当してください。
- ボールは何を使えばいいですか?
-
室内ならウレタンやスポンジなど、柔らかくて弾む音が小さい素材のボールが向いています。直径はリングの内径より5〜10cm小さいものを選ぶと、ちょうどよい難易度になります。硬いゴムボールは音が響きやすく、家具にも当たりやすいので室内には不向きです。
- リングがすぐ曲がってしまいます
-
細いワイヤーを1本だけで輪にしていると、ボールの衝撃で変形しやすくなります。2〜3本を重ねてテープで巻く、太めのソフトワイヤーに替える、リングの根元をボードに2か所以上で固定する、といった補強で改善します。
まとめ
- 針金ハンガー2本なら0円・5分でリングが作れる。まずはここから試すのが手軽
- 段ボール+洗濯ネットなら約220円・15分で、ネット付きの本格的な見た目になる
- 長く使うならカラーボードやプラダンにソフトワイヤーのリングを組み合わせる(約440円・30分)
- リング内径は「ボールの直径+5〜10cm」、高さは背伸びしてぎりぎり届かない位置が目安
- 固定は5か所以上に分散、賃貸ならマスキングテープを下地に。ボールは柔らかい素材を選ぶ
- 100円ショップにはミニサイズ(110〜220円前後)やスタンド式(500〜550円前後)の既製品もある
バスケットゴールの手作りは、想像よりずっと簡単です。サイズも高さも子どもに合わせて決められるうえ、壊れても同じ材料で作り直せます。天気の悪い日に家の中で体を動かす選択肢として、ひとつ用意しておくと重宝します。

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