中華料理店でラーメンの付け合わせとして出てくる「ザーサイ」。コリコリした食感はおいしいけれど、そもそも何の食材なのか、知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ザーサイの正体や独特の風味、栄養、塩抜きや保存のコツ、そして家庭で楽しめる簡単レシピまでをまとめて解説します。
ザーサイは、中国・四川省生まれの野菜の茎を漬け込んだ漬物です。コリコリ食感と独特の旨みが特徴で、そのまま食べてもアレンジしてもおいしい万能食材ですよ。
ザーサイとは?正体と名前の由来
ザーサイは、アブラナ科の野菜「ザーサイ(搾菜)」の茎を加工した漬物です。からし菜や高菜の仲間で、中国の四川省を代表する特産品として知られています。
原料となる野菜は、茎の根元がコブのように大きくふくらむのが特徴です。漬物に使うのは、このふくらんだ茎の部分。葉ではなく茎を食べる、少し珍しいタイプの野菜なんですね。
日本で売られているザーサイは、ほとんどが味付け済みでスライスされた状態です。そのため、もとの野菜の姿を知っている人は意外と少ないかもしれません。
「搾菜」と書く理由
ザーサイは漢字で「搾菜」と書きます。これは、塩漬けにした茎を圧搾して水分を搾り出す、という製造工程に由来すると言われています。
塩で漬け込み、重しをのせて余分な水分を抜き、さらに香辛料や調味料で漬け直す。こうした手間をかけることで、あの独特の食感と旨みが生まれます。中国では古くから保存食として親しまれてきました。

ザーサイの味と風味
ザーサイの味は、コリコリとした歯ごたえと、ほんのり塩気のきいた旨みが特徴です。発酵による奥行きのある風味も感じられ、ごはんやお酒のお供にぴったりですよ。
市販のザーサイは、醤油・砂糖・ごま油・唐辛子などで味付けされているものが主流です。製品によってはピリッとした辛みがあり、これが食欲をそそります。
味付け前の素材そのものは、カブにも似たさっぱりとした風味です。塩抜きをすれば、マヨネーズや味噌とも相性よく楽しめます。辛い食材に興味がある方は、こちらの記事もどうぞ。

ザーサイの栄養と食べるときの注意点
ザーサイは、鉄分やカリウムを比較的多く含む食材です。一方で塩分がかなり高いため、食べる量には少し気をつけたいところ。まずは主な栄養を見てみましょう。
文部科学省の食品成分データベースによると、ザーサイ(漬物)100gあたりの主な成分は次のとおりです。
| 成分 | ザーサイ100gあたり |
|---|---|
| エネルギー | 20kcal |
| 鉄分 | 2.9mg |
| カリウム | 680mg |
| 食物繊維 | 4.6g |
| 食塩相当量 | 13.7g |
鉄分とカリウムが豊富
ザーサイの鉄分は100gあたり2.9mg。鉄分が豊富とされる小松菜(生)の2.8mgと並ぶ量を含んでいます。鉄分は、体のすみずみに酸素を運ぶ赤血球の材料になる栄養素です。
カリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出するのを助け、水分バランスを整える働きがあるミネラルです。むくみが気になる季節にも意識して取り入れたい栄養素ですね。
塩分が多いので食べすぎに注意
注意したいのが塩分です。ザーサイは漬物のため、100gあたりの食塩相当量は13.7gとかなり多めです。少量を箸休めやおつまみとして楽しむのがおすすめですよ。
塩気が強いと感じたら、後ほど紹介する塩抜きで調整できます。塩抜きのコツは、塩辛い梅干しのリカバリーにも応用できますよ。

ザーサイの選び方・塩抜き・保存方法
ザーサイをよりおいしく使うために、選び方・塩抜き・保存の3つのポイントを押さえておきましょう。ちょっとしたコツで、料理の幅がぐっと広がります。
選び方
スーパーで手に入るのは、味付け済みのスライスタイプと、塩漬けのかたまりタイプの2種類が中心です。手軽さを重視するならスライスタイプ、自分で味を調整したいならかたまりタイプが向いています。
- スライスタイプ:開けてすぐ食べられて手軽。おつまみや付け合わせに便利
- かたまりタイプ:塩抜きの手間はあるが、好みの味付けやアレンジを楽しめる
塩抜きの方法
かたまりタイプや、味が濃いと感じるザーサイは、塩抜きをすると食べやすくなります。手順はとてもシンプルです。
かたまりのザーサイは、食べやすいよう薄くスライスします。薄いほど塩が抜けやすくなります。
たっぷりの水に15〜30分ほど浸します。塩気が強い場合は、途中で水を1〜2回替えると効率よく抜けます。
少し食べてみて、ちょうどよい塩加減になったら水気をしっかり絞ります。抜きすぎると旨みも逃げるので、味見しながら調整しましょう。
保存方法
開封後は乾燥や風味の劣化を防ぐため、密閉容器に移して冷蔵保存します。汁ごと保存すると乾燥しにくくなりますよ。塩分が高いとはいえ生ものなので、開封後は早めに食べきるのが安心です。
ザーサイを使った簡単レシピ
そのまま食べてもおいしいザーサイですが、ひと手間加えると料理の主役にもなります。ここでは、家庭で手軽に作れる3つのレシピを紹介します。
ザーサイのサラダ
シャキシャキの野菜に、ザーサイのコリコリ食感がアクセントになる一品です。火を使わないので、もう一品ほしいときにも便利ですよ。
材料(2人分)
- ザーサイ 適量
- レタス 適量
- きゅうり 1本
- トマト 1個
- ごま油・お好みのドレッシング 適量
作り方
- ザーサイは細切りにします。味が濃ければ軽く塩抜きを。
- レタス、きゅうり、トマトを食べやすい大きさに切ります。
- すべて混ぜ合わせ、ごま油とドレッシングで味をととのえます。
ザーサイと豚肉の炒め物
ザーサイの旨みと塩気が、豚肉のコクとよく合います。ザーサイ自体に味があるので、調味料は少なめでも十分おいしく仕上がりますよ。
材料(2人分)
- ザーサイ 適量
- 豚肉(薄切り) 100g
- にんにく 1片
- 醤油 小さじ1(味を見て調整)
- ごま油 小さじ1
作り方
- 豚肉は食べやすく切り、にんにくはみじん切りにします。
- フライパンにごま油を熱し、にんにくを炒めて香りを出します。
- 豚肉を加えて炒め、火が通ったらザーサイを入れてさっと炒め合わせます。仕上げに醤油で味をととのえます。
ザーサイ奴(やっこ)
豆腐に刻んだザーサイをのせるだけの、超かんたんおつまみです。あと一品ほしいときや、お酒のお供にうれしい時短メニューですよ。
冷奴に細かく刻んだザーサイとごま油を少々かけ、お好みで小ねぎを散らせば完成です。ザーサイの塩気で、醤油がなくても十分おいしくいただけます。
ザーサイのよくある質問
- ザーサイは生のまま食べられますか?
-
市販のザーサイは加工・味付け済みなので、そのまま食べられます。塩気が強いと感じたら、軽く塩抜きをすると食べやすくなりますよ。
- ザーサイとメンマは違うものですか?
-
はい、別のものです。ザーサイはアブラナ科の野菜の茎を漬けたもの、メンマはタケノコ(麻竹)を発酵・加工したものです。食感が似ているため混同されがちですが、原料がまったく異なります。
- ザーサイは1日にどれくらい食べていいですか?
-
塩分が多い食品なので、箸休めやおつまみとして少量を楽しむのがおすすめです。塩分を控えたい方は、量を調整したり塩抜きをしたりして取り入れると安心です。
まとめ
ザーサイは、地味に見えて実は奥の深い食材です。最後にポイントを振り返っておきましょう。
- 中国・四川省生まれの、アブラナ科の野菜の茎を漬け込んだ漬物
- コリコリ食感と発酵の旨みが特徴で、そのままでもアレンジでもおいしい
- 鉄分やカリウムを含むが、塩分が高いので食べすぎには注意
- 味が濃いときは塩抜きで調整でき、サラダ・炒め物・冷奴など幅広く使える
まずは食べやすいスライスタイプから。冷奴にのせるだけでも、いつもの食卓がちょっと本格的な味わいになりますよ。
※本記事の栄養成分は、文部科学省「日本食品標準成分表」のザーサイ(漬物)のデータを参照しています。

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