梅干しの塩抜き方法|塩辛い梅を食べやすくする時間の目安

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買った梅干しや手作りの梅干しが、思った以上に塩辛い。そのまま食べるのはつらいけれど、捨てるのはもったいないですよね。

そんなときは「塩抜き」をすれば大丈夫です。やり方はとても簡単で、基本は水に浸けて置いておくだけ。この記事では、塩辛い梅干しを食べやすくする塩抜きの手順と時間の目安、早く抜きたいときの時短ワザ、失敗しないコツまでまとめました。

先に結論:梅干し1に対して水5の割合で浸け、冷蔵庫で半日ほど置けば塩辛さがやわらぎます。もっと抜きたいときは水を入れ替えてもう半日。これだけで食べやすくなります。

目次

塩辛い梅干しは「塩抜き」で食べやすくなる

昔ながらの梅干しは、保存性を高めるために塩分18〜20%ほどで漬けられています。だから塩辛いのは当たり前で、品質が悪いわけではありません。塩抜きをすれば、この塩辛さだけをやわらげて食べやすくできます。

塩抜きといっても難しい道具はいりません。必要なのは梅干しが浸かる容器と水だけ。まずは方法ごとの時間の目安を見てみましょう。

方法時間の目安こんな人に
水に浸ける(基本)半日〜一晩失敗したくない人
ぬるま湯に浸ける1〜2時間早く食べたい人
塩水(呼び塩)に浸ける半日ほど風味を残したい人

いちばん手軽で失敗が少ないのは、水に浸ける方法です。順番に見ていきましょう。

いちばん簡単な塩抜き「水に浸ける方法」

ガラスのボウルに水を張り梅干しを浸している様子。北欧イラスト風、くすみカラーの線画

もっとも基本的で確実なのが、ただ水に浸けるだけの方法です。塩分は時間をかけて少しずつ水に溶け出すので、急がずじっくり抜くのがコツになります。

梅干しと水の割合は、梅干し1に対して水5が目安です。梅干しが10個なら、しっかり浸かるくらいの水を用意してください。手順は次のとおりです。

STEP
容器に水と梅干しを入れる

ガラスやプラスチックの清潔な容器に水を入れ、梅干しを浸します。梅が浮く場合は小皿などで軽く押さえて沈めましょう。

STEP
冷蔵庫で半日ほど置く

常温でも抜けますが、雑菌の繁殖を防ぐため冷蔵庫がおすすめです。半日(6〜12時間)を目安に置きます。

STEP
味見をして調整する

まだ塩辛ければ、新しい水に替えてもう半日浸けます。12時間ごとに水を替えると塩分が約半分ずつ抜けていくイメージです。

STEP
水気を拭き取る

ちょうどよい塩加減になったら取り出し、ペーパータオルで表面の水気を軽く拭き取って完成です。

水を替えるサイン:浸けている水が白く濁ってきたら、塩分が溶け出した合図です。このタイミングで新しい水に替えると効率よく塩抜きが進みます。

赤じそで色づけした梅干しは、長く浸けると色素も抜けて色が薄くなります。色を残したい場合は、浸けすぎないように味見をこまめにしてください。

早く塩を抜きたいときの「ぬるま湯・塩水法」

「今日のうちに食べたい」というときは、水温を上げると塩抜きが早まります。また、塩分の薄い塩水に浸ける「呼び塩」を使えば、風味を残しつつ早く抜くこともできます。

ぬるま湯で時短する

水の代わりに30〜40℃くらいのぬるま湯を使うと、塩が溶け出すスピードが上がります。冷水なら半日かかるところが、ぬるま湯なら1〜2時間ほどで食べやすい塩加減になります。

ただし温度が高いほど、塩分と一緒に梅本来の風味や酸味も抜けやすくなります。熱湯は使わず、ぬるま湯にとどめておくのがポイントです。常温に戻ったらお湯を替え、味見をしながら進めましょう。

塩水(呼び塩)で風味を残す

真水ではなく、1%ほどの薄い塩水に浸ける方法を「呼び塩(迎え塩)」といいます。水500mlに塩小さじ1ほどが目安です。薄い塩水に浸けることで、塩分はゆっくり抜けつつ、梅のうま味や酸味が抜けすぎるのを防げます。

「真水だと味がぼやけてしまう」と感じたことがある人に向いた方法です。あさりの砂抜きでも同じ原理の塩水が使われています。塩水の作り方はこちらの記事も参考になります。

塩抜きで失敗しないための3つのコツ

塩抜きはシンプルですが、ちょっとした点に気をつけるとぐっと仕上がりがよくなります。とくに大事な3つのポイントを押さえておきましょう。

抜きすぎない(戻せない)

塩抜きでいちばん多い失敗が「抜きすぎ」です。塩を抜きすぎると、梅干し本来のうま味や酸味まで失われ、水っぽくぼやけた味になってしまいます。一度抜けた塩はもとに戻せません。

目標は「塩をゼロにする」ことではなく、「食べやすい塩加減にする」ことです。少し物足りないかな、と思うくらいで止めておくと失敗しにくくなります。

金属の容器は使わない

梅干しは酸が強い食品です。アルミなどの金属容器で塩抜きすると、酸で金属が溶け出したり、変色やにおいの原因になったりすることがあります。塩抜きにはガラス、ホーロー、食品用のプラスチック容器を使いましょう。

味見をしながら進める

梅干しの大きさや塩分、漬けてからの年数によって、塩の抜け方は変わります。時間だけを頼りにせず、こまめに小さく切って味見をするのが確実です。

味見の前に梅を冷水でさっとすすぐと、表面に付いた塩水が流れて、内側の本当の塩加減を確認できます。複数の梅を試すと、より正確に判断できます。

塩抜きした梅干しの保存と日持ち

塩抜きした梅干しは塩分が減っているぶん、もとの梅干しより日持ちしません。常温保存はせず、冷蔵か冷凍で保存し、早めに食べきるのが安心です。

保存方法日持ちの目安ポイント
冷蔵2週間〜1ヶ月密閉容器に入れる。いちばん手軽
冷凍2〜3ヶ月長期保存向き。解凍後は料理に使うのがおすすめ

保存容器は、においが移りにくく洗いやすいガラス容器が向いています。使う前に熱湯やアルコールで消毒し、清潔な箸で取り出すようにすると、傷みにくくなります。冷凍した梅は食感が変わるため、梅肉ソースやふりかけなど料理に使うとおいしく活用できます。

カビが心配なときは:保存中に白いものが付いていたら、塩なのかカビなのか見分けが必要です。判断に迷ったら次の記事もあわせてご覧ください。

塩抜き後のかんたんアレンジ「はちみつ梅」

小皿に盛ったはちみつ梅とはちみつの瓶。北欧イラスト風、温かみのあるくすみカラー

塩抜きした梅干しはそのままでもおいしいですが、少し手を加えると一気に食べやすくなります。いちばん人気なのが、まろやかな甘さの「はちみつ梅」です。

材料は、塩抜きした梅干し10個に対して、はちみつ大さじ2〜3、酢(米酢や穀物酢)小さじ1です。作り方はとても簡単です。

  1. 塩抜きした梅干しの水気をしっかり拭き取ります。
  2. 清潔な容器に梅干しを入れ、混ぜ合わせたはちみつと酢をまわしかけます。
  3. 容器を軽く振って全体になじませ、冷蔵庫で1〜2日寝かせれば完成です。

ポイント:酢を少し加えると、はちみつの甘さがまろやかになり、保存性も少し高まります。甘さは好みで調整してください。

このほか、すりおろし生姜を加えてさっぱりさせたり、かつお節と少量の醤油でうま味を足したりするアレンジも手軽です。ただし醤油やみりんは塩分を足すことになるので、減塩目的のときは控えめにしましょう。できあがった味梅は、おにぎりの具やサラダのトッピングにも使えます。

よくある質問

何時間くらいで塩分は半分になりますか?

冷水なら12時間ほど浸けて、そのあと水を入れ替えてさらに12時間置くと、塩分はおよそ半分まで抜けるのが目安です。ぬるま湯を使えばこれより短い時間で抜けます。

お湯を使うと風味は落ちますか?

温度が高いほど塩は早く抜けますが、同時に梅の香りや酸味も抜けやすくなります。風味を残したいときは冷水か、1%ほどの薄い塩水(呼び塩)でゆっくり抜くのがおすすめです。

塩を抜きすぎたらどうすればいいですか?

抜けた塩はもとに戻せません。味がぼやけてしまった場合は、はちみつや醤油で味付けして「味梅」にしたり、料理の調味に使ったりすると無駄なく活用できます。

塩抜きした梅干しはどれくらい日持ちしますか?

塩分が減るぶん傷みやすくなります。冷蔵で2週間〜1ヶ月、冷凍で2〜3ヶ月が目安です。常温保存は避け、清潔な箸で取り分けて早めに食べきりましょう。

まとめ

塩辛い梅干しも、塩抜きをすればおいしく食べきれます。最後に要点を振り返っておきましょう。

  • 基本は水に浸けるだけ。梅干し1に水5、冷蔵庫で半日が目安です。
  • 急ぐときはぬるま湯(1〜2時間)、風味を残すなら薄い塩水(呼び塩)が便利です。
  • 抜きすぎ・金属容器はNG。味見をしながら少し物足りないくらいで止めるのがコツです。
  • 塩抜き後は日持ちしません。冷蔵2週間〜1ヶ月、冷凍2〜3ヶ月で早めに食べきりましょう。

まずは少量の梅干しで試して、ちょうどよい塩加減を見つけてみてください。塩辛くて持て余していた梅干しが、毎日の食卓で活躍してくれるはずです。

参考:食塩のとりすぎが気になる方は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準」もあわせてご確認ください。

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