「諏訪湖マラソンに出てみたい」「今年から非公認になったと聞いたけれど、何が変わったの?」「大会の日に湖畔を車で通れる?」。秋の諏訪湖を走るこの大会について、そんな疑問を持つ方に向けた記事です。
この記事では、大会の基本データ、2026年からの変更点、コースと制限時間、過去の優勝タイム、エントリーのコツ、観戦と交通規制までを順にまとめます。内容は2026年10月25日時点の公式発表をもとにしています。
諏訪湖マラソンは、毎年10月下旬に長野県の諏訪湖畔で開かれるハーフマラソン大会で、定員は7,000人です。2026年の第38回からは会場の変更にともない、2028年までの3年間は日本陸連の非公認大会として開かれます。
諏訪湖マラソンとは?2026年大会の基本データ
諏訪湖マラソンは、長野県の岡谷市・下諏訪町・諏訪市にまたがる諏訪湖の湖畔を走る大会です。種目はハーフマラソン(21.0975km)の1つだけで、高校生以上であれば、記録をねらう市民ランナーも初めての方も同じコースを走ります。毎年10月下旬の日曜日、湖のまわりの木々が色づき始めるころに開かれ、県内外から約7,000人が集まります。下では第38回大会(2026年)の要項を表で確認したあと、大会を運営する団体と、これまでの歩みを紹介します。
開催日・種目・定員・参加料
第38回大会の主な条件は次のとおりです。数字は大会公式サイトの「大会概要」と、申込みを受け付けたRUNNETの大会ページ(2026年10月時点)によります。
| 項目 | 第38回大会(2026年) |
|---|---|
| 開催日 | 2026年10月25日(日) |
| 種目 | ハーフマラソン(21.0975km) |
| スタート | 9時(諏訪湖ヨットハーバー前の路上) |
| フィニッシュ | 諏訪湖イベントひろば前の路上 |
| 制限時間 | 3時間(途中に関門あり) |
| 定員 | 7,000人(先着順) |
| 参加料 | 7,700円(税込)+エントリー手数料 |
| 参加資格 | 高校生以上で、自己の健康に責任を持てる方(高校生は保護者の同意が必要。車いすでの参加は不可) |
| 種別 | 男女別に29歳以下(高校生を除く)・30代・40代・50代・60代・70歳以上・高校 |
表彰は男女別・年代別の種別ごとに分かれているため、上位を目指す方は自分の種別の記録が目安になります。参加料や定員は年度によって変わることがあるので、次回の大会では改めて要項を確かめてください。
主催と大会の歩み
大会を主催するのは「諏訪圏健康推進協議会」です。長野県、諏訪地域の6市町村(岡谷市・諏訪市・茅野市・下諏訪町・富士見町・原村)、地元紙の長野日報社で構成され、運営は諏訪湖マラソン大会実行委員会が担っています。
第1回は1989年で、地元の報道では、諏訪湖の浄化と観光の振興を目的に始まったと紹介されています。2020年と2021年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止となり、2022年に再開しました。その後は定員7,000人規模に戻り、2026年で第38回を迎えています。回数は中止の年も数えているため、開催年から1988を引くと回数になります。
2026年からの変更点|非公認大会になった理由
第38回大会のいちばん大きな変化は、日本陸上競技連盟(日本陸連)の公認大会ではなくなったことです。主催者の説明によると、2028年に長野県で開かれる国民スポーツ大会に向けた整備・準備のためにメイン会場を移し、それにあわせてコースの一部を変えて距離を測り直したため、今回は非公認コースでの開催になりました。公認を受けるには、決められた方法で距離を測ったコースであることが前提になります。以下では、会場の変更、非公認で何が変わるのか、国スポとの関係の3点を順に見ていきます。
メイン会場が諏訪湖イベントひろばへ
これまでのメイン会場は、諏訪市高島3丁目の諏訪湖ヨットハーバーでした。2026年はメイン会場が諏訪湖イベントひろばに移り、スタートは従来どおり諏訪湖ヨットハーバー前の路上、フィニッシュはイベントひろば前の路上という形になっています。
会場が変わると、受付や手荷物の預け場所、着替えの場所なども例年と変わる可能性があります。前の年に走った方ほど、いつもの感覚で動いて迷いやすいものです。参加する年は、事前に届く案内や公式サイトの会場図で、スタート地点とフィニッシュ地点の位置関係を確かめておきましょう。
2026〜2028年は日本陸連の非公認大会
公式サイトの大会概要には「今大会は日本陸連公認大会とはなりません」と明記されています。大会の案内によると、非公認での開催は2026年から2028年までの3年間続く予定です。
- 変わらないこと:種目はハーフマラソンで、制限時間3時間・定員7,000人の条件も同じ
- 変わらないこと:記録の計測や種別ごとの表彰は大会として行われる
- 変わること:タイムは日本陸連の公認記録として扱われない
- 変わること:ほかの大会の参加資格で「公認大会の記録」を求められたとき、申告に使えない場合がある
ふだんの自己ベストとして記録を残すぶんには、大きな違いはありません。一方で、記録を使って出場枠を取りたい大会がある方は、その大会の要項で、どんな記録が認められるかを先に確認しておくと安心です。
2028年「信州やまなみ国スポ」との関係
2028年、長野県では第82回国民スポーツ大会と第27回全国障害者スポーツ大会が開かれます。愛称は「信州やまなみ国スポ・全障スポ」です。長野県での開催は1978年の「やまびこ国体」以来、50年ぶりになります。国民スポーツ大会は、2024年に「国民体育大会(国体)」から名前が変わった大会です。
諏訪湖マラソンの会場変更は、主催者がこの大会に向けた整備・準備のためと説明しているものです。非公認の期間が2028年までとされているのもこの流れによるもので、国スポが終わったあとの会場やコース、公認の扱いがどうなるかは、今後の発表を待つ必要があります。
諏訪湖マラソンのコースの特徴と制限時間
諏訪湖マラソンのコースは、1周約16kmの諏訪湖の湖畔をめぐる、高低差の少ない平らなコースです。坂で脚を使う場面がほとんどないため、初めてのハーフマラソンにも挑戦しやすい大会です。一方で制限時間は3時間で、途中に関門もあるので、自分のペースで間に合うかは事前に計算しておきたいところです。ここでは例年のコースの流れ、制限時間と関門の考え方、10月下旬の諏訪の気温と服装の順に説明します。

湖畔を回るフラットなコース
コースは湖畔の平らな道が中心で、目立った上り坂はほとんどありません。例年のコースは、上諏訪温泉の旅館やホテルが並ぶ湖岸通りを抜け、諏訪湖間欠泉センターの近くを通って下諏訪町へ進みます。その先で岡谷市の釜口水門(諏訪湖の水が天竜川へ流れ出す水門)を通り、湖を回りこんで諏訪市へ戻る流れです。晴れた日には、湖越しに八ヶ岳や富士山が見えることもあります。
2026年は会場の変更にあわせて、コースの一部が変わりました。変わった区間の細かな位置は大会の案内に載るので、参加する方は最新のコース図で確認してください。
制限時間3時間と関門
制限時間の3時間は、21.0975kmを1kmあたり約8分30秒で進めば間に合う計算です。途中で歩きを交えても完走をねらえる設定ですが、コースの途中には関門があり、決められた時刻までに通過できないと、その地点でレースが終わります。
過去の大会では、序盤の1.5km付近から終盤の17.7km付近まで、5か所ほどに関門が置かれた年があります。関門の時刻は号砲を基準に決まるため、後ろのほうに並ぶと、スタートラインを越えるまでの数分も持ち時間から引かれます。関門の位置と時刻は年ごとの要項に載るので、自分のペースでどのくらい余裕があるかを計算しておきましょう。
10月下旬の諏訪の気温と服装
気象庁の観測地点「諏訪」の10月の平年値(1991〜2020年)は、平均気温13.4℃、最低気温9.4℃、最高気温18.5℃です。大会のある下旬は月の平均より気温が下がりやすく、9時のスタートを待つ時間は肌寒く感じる日が多くなります。
走り出すと体は温まるため、レース中は半袖のシャツに、脱ぎ着しやすいアームカバーや薄手の手袋を合わせると調整しやすいでしょう。スタートの直前までは、ウインドブレーカーや大きめのポリ袋を羽織って体を冷やさないようにする方法があります。雨の予報なら、つばのある帽子と薄手の雨具があると、目に雨が入りにくくなります。

2026年の結果と過去の優勝タイム
第38回大会の結果は、大会の公式サイトとRUNNETの大会結果ページで公開されます。上位入賞者の記録だけでなく、参加者一人ひとりのタイムも検索できるので、走った方はそこで確かめるのが確実です。ここでは2026年大会の結果の状況、過去大会の優勝タイム、自分の記録の確認方法をまとめます。過去の優勝タイムは、入賞の目安や、次の大会の目標タイムを考える材料として使ってください。
第38回(2026年)の結果
第38回大会は、2026年10月25日に開かれました。この記事を書いている10月25日の時点では、優勝者と記録の正式な発表を確認できていません。結果が公表されしだい、ここに追記します。
今年は非公認大会のため、記録は大会の記録としては残りますが、日本陸連の公認記録にはなりません。また、コースの一部が変わっているので、前回までの優勝タイムと比べるときは、その違いも差し引いて見る必要があります。
過去大会の優勝タイム
直近2回の主な記録は次のとおりです。第36回は公式サイトの大会記録、第37回はRUNNETの第38回大会ページに載った「前回大会の優勝タイム」によります。
| 大会 | 区分 | タイム |
|---|---|---|
| 第36回(2024年) | 男子・総合1位 | 1時間5分57秒 |
| 第36回(2024年) | 男子・29歳以下の部1位 | 1時間7分38秒 |
| 第36回(2024年) | 女子・40代の部1位 | 1時間23分39秒 |
| 第37回(2025年) | 男子・優勝 | 1時間7分27秒 |
| 第37回(2025年) | 女子・優勝 | 1時間29分46秒 |
男子の優勝タイムは1時間5〜7分台で、1kmあたり3分10秒前後のペースにあたります。年代別の部でも1時間10分を切る記録が出ているため、上位入賞をねらうなら1kmあたり3分台前半が一つの目安です。女子は年による差が大きく、2024年は40代の部で1時間23分台、2025年の優勝タイムは1時間29分台でした。
自分の記録の確認方法
自分のタイムは、RUNNETの「大会結果」で大会名を検索し、氏名やナンバーカードの番号から探せます。記録の検索ページには、同じ大会の過去の結果も並ぶため、前の年の自分のタイムと比べるのにも便利です。
記録には、号砲からの時間(グロスタイム)と、自分がスタートラインを越えてからの時間(ネットタイム)が分けて載ることがあります。後方からスタートした方は、ネットタイムのほうが実際の走りに近い数字です。自己ベストとして控えるときは、どちらの時間なのかを分けて記録しておくと、次の大会で比べやすくなります。
諏訪湖マラソンのエントリー方法と次回への準備
諏訪湖マラソンのエントリーは、例年6月ごろにRUNNETで受け付けています。枠は「長野県民枠」と「一般枠」の2つで、どちらも先着順です。定員に達した時点で締め切られるため、受付が始まる日時を押さえておくことが、出られるかどうかの分かれ目になります。ここでは2026年の実際の日程を例に、2つの枠の違い、締め切りの早さ、申込みから当日までの流れを見ていきます。次回の第39回(2027年)をねらう方は、準備の目安にしてください。
長野県民枠と一般枠
2026年は、長野県民枠の受付が6月9日〜19日、一般枠の受付が6月24日〜7月24日でした。県民枠は長野県に住む方向けの先行受付で、県外の方は一般枠から申し込みます。どちらの枠も参加料は7,700円(税込)で、このほかにRUNNETのエントリー手数料がかかります。
申込みはインターネットが原則で、支払い方法は申込みのときに選べます。県民枠の対象になる条件や、枠ごとの細かな決まりは要項に書かれているので、受付の前に一度目を通しておくと当日あわてずに済みます。
先着順で受付開始の翌日には終了
2026年は、公式サイトのお知らせ欄に6月25日付で「第38回大会エントリー終了のお知らせ」が出ました。一般枠の受付が始まった6月24日(12時開始)の翌日です。受付期間は7月24日までと案内されていましたが、実際には1か月を待たずに定員に達しています。
受付開始の直後はアクセスが集中しやすいため、ログイン状態を保ったまま開始時刻を待つと手間が減ります。申込みが完了したら、確認のメールが届いているかもその日のうちに確かめておくと安心です。
申込みから当日までの流れ
大会の準備は、申込みの数か月前から始まります。2026年の日程をもとにした大まかな流れは次のとおりです。
- 4〜5月:RUNNETの会員登録を済ませ、公式サイトで次回の日程と受付開始日を確認する
- 6月:受付開始の日時に申し込み、参加料を支払う
- 7〜9月:ハーフマラソンの距離に向けて、週ごとの走る量を少しずつ増やす
- 10月:届いた参加案内で、会場図・コース図・関門の時刻・交通規制を確認する
- 前日〜当日:会場までの電車の時刻を調べ、スタートに余裕をもって会場に入る
練習を続けるのがつらくなったときは、ペースや走り方を見直すだけでも気分が変わることがあります。続けるための工夫は、次の記事にまとめています。

観戦・応援と当日の交通規制
諏訪湖マラソンの当日は、湖畔の道路が午前中を中心に通行止めになります。ランナーだけでなく、応援に行く家族や、たまたま諏訪湖のまわりを車で通る人にも関わる情報です。コースが諏訪市から下諏訪町・岡谷市へと湖をめぐるため、規制も諏訪市内だけにとどまりません。ここでは規制の時間帯、会場へのアクセス、沿道で応援するときの注意点を順に紹介します。観光で諏訪を訪れる予定の方も、大会の日と重なっていないかを先に確かめておくと安心です。
交通規制の時間帯
2026年の大会では、湖畔にある諏訪市原田泰治美術館が「8時20分から12時まで、美術館前の道路が全面通行止め」と案内しました。あわせて、10時から12時はランナーが多く、駐車場に入れない場合があるとも伝えています。
規制の時間は場所によって異なります。例えば2024年の大会では、湖畔の片倉館が、9時20分〜11時15分の通行規制にあわせて駐車場の入口を変えると知らせていました。湖畔の美術館や温泉施設に行く予定の方は、正午以降にずらすか、各施設の案内で入り方を確認しておきましょう。

会場へのアクセス
会場の諏訪湖ヨットハーバーと諏訪湖イベントひろばは、諏訪市高島3丁目の湖畔にあります。最寄り駅はJR中央本線の上諏訪駅で、駅から湖畔までは歩いて10〜15分ほどです。
当日は周辺の道路が規制され、湖畔の駐車場も混み合うため、電車で向かうのが確実です。車を使う場合は、大会が案内する駐車場や送迎バスの有無を事前に確認してください。過去の大会では、各駐車場から会場まで無料のシャトルバスが運行された年もありますが、運行の有無や乗り場は年ごとに変わります。
沿道で応援するときのマナー
応援は歩道から行い、コースには出ないのが基本です。7,000人が走る大会なので、沿道の一人ひとりの動きがランナーの走りやすさに直結します。
- 道路を横切るときは、係員の指示がある場所で、指示に従って渡る
- 横断幕やのぼりは、ランナーやほかの観客の通行をふさがない位置で掲げる
- ランナーへの飲み物や食べ物の手渡しは、衛生面や接触の危険があるため控える
- 自転車でランナーと並んで走らない
- 応援で出たごみは持ち帰る
ゴール後のランナーに差し入れを用意したい方は、選び方を次の記事で紹介しています。駅伝の観戦が好きな方には、10月に開かれる大学駅伝の解説もあります。


よくある質問
- 当日エントリーはできますか?
-
できません。申込みはRUNNETでの事前受付のみで、定員の7,000人に達した時点で締め切られます。2026年は一般枠の受付開始の翌日に終了のお知らせが出ました。
- 中学生は参加できますか?
-
参加資格は高校生以上のため、中学生は参加できません。高校生は保護者の同意が必要です。
- 非公認大会だと、タイムは記録として残りませんか?
-
大会としての計測や表彰は行われます。日本陸連の公認記録として扱われないだけなので、ほかの大会の参加資格に公認記録が必要な場合に注意が必要です。
- 次回の第39回はいつですか?
-
2026年10月25日の時点で、第39回(2027年)の日程は発表されていません。例年は10月下旬の日曜日に開かれ、6月ごろにエントリーが始まります。
- 車いすで参加できますか?
-
大会概要では、車いすでの参加はできないとされています。
- 雨が降っても開催されますか?
-
開催の判断は主催者が行います。荒天などで変更がある場合は、公式サイトで案内されるので、前日と当日の朝に確認してください。
まとめ
諏訪湖マラソンについて、押さえておきたい点を振り返ります。
- 毎年10月下旬に諏訪湖畔で開かれるハーフマラソン大会。定員7,000人、制限時間3時間、高校生以上が対象
- 2026年の第38回は、国スポに向けた準備で会場が諏訪湖イベントひろばへ移り、2028年まで日本陸連の非公認大会になる
- 湖畔の平らな道が中心のコースで、初めてのハーフにも挑戦しやすい
- エントリーは例年6月ごろにRUNNETで先着順。2026年は一般枠の受付開始の翌日に終了した
- 当日は湖畔の道路が午前中を中心に通行止め。応援や観光は電車で向かうのが確実
次回をねらう方は、6月の受付開始日をカレンダーに入れ、RUNNETの準備を前日までに済ませておきましょう。応援や観光で諏訪を訪れる方は、大会の日の午前中は湖畔の道路が使えないことを覚えておくと安心です。

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