中学校で活気のある議論テーマを見つけるのは意外と難しいものです。
どんなテーマが適しているのか、選定のポイントや注意点を知りたいという方も多いでしょう。
ここでは、中学生が活発に議論できるテーマの例や選び方について詳しく解説します。
中学生向けの議論テーマ選定ポイント
議論テーマを選ぶ際のポイントとして、以下の2点が重要です。
- 中学生の関心を引きやすいトピックを選ぶ
- 全員が関心を持てるテーマを設定する
中学生が興味を持ちやすいテーマや、全員が参加しやすいテーマを選ぶことが、議論を活発にするための鍵です。
具体的にどのようなテーマが盛り上がるのか、以下で詳しくご紹介します。
中学生が盛り上がる議論テーマ15選
以下では、中学生が活発に議論できるテーマを、以下の2つのカテゴリーに分けてご紹介します。
- 真面目なタイプ
- ユニークなタイプ
真面目なタイプの議論テーマ
- 教育制度の改善点
- 環境問題への取り組み
- 地域社会でのボランティア活動
- デジタル時代のプライバシー
- 健康的な生活習慣
ユニークなタイプの議論テーマ
- 未来の学校生活
- スマートフォンと人間関係
- 宇宙探査の未来
- アニメと現実社会の違い
- 好きなゲームの進化と影響
中学生が興味を持ちやすい議論テーマを選ぶことで、より活発で実りの多いディベートが可能になります。
自分のクラスやグループに合ったテーマを見つけて、楽しい議論の時間を過ごしてください。
気に入ったテーマがあれば、ぜひメモを取りながら参考にしてみてください。
シリアスなカテゴリーの議論テーマ
まずは、シリアスなテーマに焦点を当ててみましょう。
中学生になると、小学校で学んだ内容をさらに深める段階に入り、多くの教科を学ぶことになります。
この時期に適した議論テーマを検討する際には、以下のトピックが役立つでしょう。
飛び級制度の導入について
海外では実施されている「飛び級制度」。
時折、兄弟が異なる学年で学ぶことがあるため、優秀な生徒が学習を進めやすいという合理的な面があります。
日本ではなぜこの制度が採用されていないのか、その利点と欠点を比較し、議論することは中学生にとって有意義なテーマです。
職業体験の実施
私が通っていた中学校では、約2週間の職業体験プログラムがありました。
学校が選んだ職場から選んで実際に体験することができるこのプログラムは、勉強から解放される貴重な機会を提供してくれました。
例えば、私は乗馬クラブでの職員体験を選びました。
海外では長期間の職業体験を行っている国もあり、進路を早期に決定するための大切なステップとして評価されています。
勉強と部活動の優先順位
勉強と部活動、どちらが優先されるべきかというテーマは、両者の重要性を理解するための良い議題です。
部活動に参加しない場合のメリットを共有し、部活動が持つ意義についての意見交換も含めて考えてみましょう。
中学1年生の頃にこのようなディベートを経験することは有意義です。
日本の自衛隊の防衛目的での攻撃の是非
近年、他国のミサイル発射や戦争の話題が増えており、自衛隊の役割や防衛目的での攻撃についての議論が注目されています。
国会でも自衛の範囲について議論されており、同盟国の有事に派遣することの是非など、多くの論点があります。
議論の焦点を絞って進行することが重要です。
英語以外の外国語学習の必要性
英語は世界共通語として学ばれていますが、日本国内でも英語を話せる人が増えてきています。
そのため、第二外国語を早期から学ぶことが、将来の職業選択肢を広げる可能性があります。
どのように外国語を学ぶべきかについて考えることは重要です。
ゴミの分別の厳格化
地域によってゴミの分別が異なり、分別の範囲が広い地域もあれば、限られた範囲でしか分別しない地域もあります。
ゴミの分別の標準化とその必要性について考えることは、環境問題に対する理解を深める良い機会です。
教育費の公的支援に所得制限を撤廃するべきか
教育費がどれほどかかるかを知ることは、教育費に対する理解を深めるための良い機会です。
筆者自身も大学時代の学費の高さに驚き、後悔した経験があります。
公的支援の所得制限について議論することは、教育費の公平性を考える上で重要です。
日本での首相選挙の方法について
日本では首相を間接選挙で選びますが、直接選挙で首相を選ぶ方法の方が理解しやすいのではないかという疑問もあります。
選挙権年齢の引き下げや成人年齢の変更について学びながら、このテーマについて考えてみることは有意義です。
小学校での英語教育の必要性
現在の小学校カリキュラムには英語やプログラミングが含まれていますが、20年前にはそれほど英語教育に力を入れていませんでした。
英語教育がどの程度必要かについて考えることは、教育の方向性についての理解を深めるために重要です。
これらのテーマは、かなり深い内容であり、議論を通じて中学生の思考力を養うのに役立ちます。
次に、社会問題などの事前学習なしに考えることができるテーマを紹介します。
ユニークなカテゴリー
制服の導入は賛成か反対か?
一部の私立小学校では制服を導入しているものの、大多数の学校では私服での登校が一般的です。
また、中学校に進学する際に制服を揃える学校が多いのが現状です。
制服のデザインや価格に関しては、学校ごとに評価が分かれることもあります。
制服の採用がもたらすメリットとデメリットを比較検討してみましょう。
特に、制服は日本特有の文化であり、海外の日本ファンから羨望の声を聞くことも珍しくありません。
修学旅行は海外派か国内派か?
筆者が通っていた中学校では、修学旅行として長崎での農家ホームステイが体験できました。
多くの中学校では国内旅行が主流であり、高校では海外旅行を選ぶ学校が多い傾向があります。
なぜ中学生の修学旅行が国内に限定されることが多いのでしょうか。
ちなみに、高校時代には修学旅行がなかったため、短期留学を経験しましたが、英語力の不足に苦労しました。
職業体験に給与を支給すべきか?
職業体験の必要性については既に議論しましたが、今回はその体験に対して報酬を支給するべきかというテーマです。
多くの生徒は給与の支給を望むかもしれませんが、労働法などの法的課題が存在し、実現は難しい面もあります。
報酬を受け取ることで、働く厳しさを実感し、より充実した体験が得られる可能性があると筆者は考えています。
LINEの既読スルーは許されるか?
スマートフォンの普及により、中学生のコミュニケーション手段は主にLINEが中心となっています。
大人でも気になる既読スルーの問題ですが、周囲のさまざまな意見を聞くことで、スルーしても無視したわけではないという理解が広がることが望まれます。
また、既読を付けることで読んだことを示す人もいるため、多様な考え方が存在します。
生徒から教師への評価シートを導入すべきか?
通常、教師から生徒には年に数回成績表が渡されますが、生徒が教師を評価するシステムを導入することで、教師の責任感が増すのではないかと考えます。
しかし、教師が良い評価を得るために宿題を減らすなどの行動に出る可能性があり、また、教師の好みで評価が偏ることも考慮する必要があります。
導入には慎重な検討が必要です。
日本の国技は相撲か柔道か?
オリンピックや世界選手権での活躍が目立つ柔道と、日本の国技として広く認識されている相撲。
一般的に「国技」と検索すると相撲に関する情報が多く表示されますが、柔道も同時に認知されている理由は何でしょうか。
「国技」の定義を深掘りすることで、新たな発見があるかもしれません。
ユニークなカテゴリーも、非常に興味深いテーマが揃っていますね。
以上が、中学生向けのディベートテーマ(議題)15選の具体例です。
次に、これらのテーマに関連するポイントや注意点を解説します。
中学生向けディベートテーマ選定のポイントと注意点
- 重要なポイント
- 注意すべき点
重要なポイント
ディベートテーマを選定する際に注目すべき2つの重要なポイントについて解説します。
中学生ならではのテーマを取り入れる
中学生の独自の生活や視点に焦点を当てたテーマを選ぶことで、多様なディベートテーマが生まれます。
小学生の頃とは異なり、自主性を重視するこの時期に適したテーマを設定することが大切です。
例えば、勉強の進め方や学校生活の改善策など、現実的で身近なテーマが効果的です。
全員が興味を持てるテーマを選ぶ
参加者全員が関心を持てるテーマを選ぶことで、議論が活発に行われます。
例えば、日常生活でよく目にする問題や、自分たちに直接関係する話題などが適しています。
先ほど紹介した15の具体例の中にも、広く興味を引くテーマが含まれているはずです。
注意すべき点
中学生にとって難易度が高すぎるテーマは避けるようにしましょう。
理解しづらいテーマでは議論が進まない可能性があります。
適切な難易度としては、社会問題の場合、国会で議論されている中で比較的易しいものを選ぶと議論がしやすくなります。
ただし、国会で取り上げられるテーマには複雑なものも多いため、朝のニュースで扱われる程度の問題に限定するのがおすすめです。
テレビやニュースで取り上げられ、多くの人が知っている問題であれば、適度な難易度で興味を引くテーマを見つけやすいでしょう。
まとめ
ここまでで、中学生が盛り上がるディベートテーマ15選とその選定ポイント、注意点について解説しました。
中学生期は学業の難易度が上がり、友人関係も複雑になる時期です。
今回選んだテーマには、こうした悩みに焦点を当てたものも含まれています。
ディベートを通じて他者の意見をしっかりと聞き、多様な考え方を学ぶことで、将来の問題解決に役立てることを願っています。
少しでも参考になれば幸いです。
素晴らしいディベートライフをお楽しみください!
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