サッカーの順位表やスポーツニュースで、よく目にする「得失点差」という言葉。なんとなく意味はわかるけれど、正確にはどう計算するのか、説明できる人は意外と少ないかもしれません。
得失点差は、順位を決めるときにとても大切な数字です。とくに勝ち点が同じチームが並んだとき、どちらが上になるかを分ける鍵になります。
この記事では、得失点差の意味と計算方法を、具体的な数字を使ってやさしく解説します。勝ち点との違いや、順位が決まる仕組みもあわせて見ていきましょう。
得失点差とは?まずは結論から
得失点差とは、ひとことで言うと「取った点(得点)から、取られた点(失点)を引いた数字」のことです。チームの攻撃力と守備力をまとめて表す指標だと考えるとわかりやすいでしょう。
得失点差の意味(得点 − 失点)
計算式はとてもシンプルで、次のとおりです。
得失点差 = 総得点 − 総失点
たとえば、これまでの試合で合計10点を取り、合計6点を取られたチームの得失点差は「10 − 6 = +4」となります。数字が大きいほど、たくさん点を取って、失点が少ないチームということです。
逆に、取られた点のほうが多ければ、得失点差はマイナスの数字になります。
「+」「−」の読み方
得失点差は「+(プラス)」や「−(マイナス)」をつけて表します。順位表では「+5」「-3」「0」のように並んでいます。
- +(プラス):得点のほうが失点より多い状態
- −(マイナス):失点のほうが得点より多い状態
- 0(ゼロ):得点と失点がちょうど同じ状態
たとえば「+5」なら「プラス5」、「-3」なら「マイナス3」と読みます。順位表の見方を覚えると、観戦がぐっと楽しくなりますよ。

マイナスがついていると弱そうに見えますが、それだけで順位が下とは限りません。あくまで「勝ち点が同じとき」の話なんです。
得失点差の計算方法【具体例つき】
得失点差の計算は、足し算と引き算だけでできます。1試合だけの場合と、シーズンを通した場合に分けて見てみましょう。
1試合での計算例
1試合の得失点差は、その試合の「自分のチームの得点 − 相手の得点」で求められます。
- 3対2で勝った試合:3 − 2 = +1
- 0対0の引き分け:0 − 0 = 0
- 0対2で負けた試合:0 − 2 = −2
勝った試合はプラス、負けた試合はマイナス、引き分けは差がプラスマイナス0、と覚えておくと簡単です。
シーズン通算での計算例(表)
リーグ戦の順位表に載る得失点差は、シーズン全体の総得点から総失点を引いた数字です。1試合ごとの得失点差を合計したもの、と考えても結果は同じになります。
たとえば、4試合を終えたあるチームの成績が次のようだったとします。
| 試合 | 結果 | その試合の得失点差 |
|---|---|---|
| 第1節 | 3 − 1 で勝ち | +2 |
| 第2節 | 0 − 0 で引き分け | 0 |
| 第3節 | 1 − 2 で負け | −1 |
| 第4節 | 2 − 0 で勝ち | +2 |
| 合計 | 総得点6 / 総失点3 | +3 |
このチームは総得点が6、総失点が3なので、得失点差は「6 − 3 = +3」です。各試合の得失点差を足しても「+2+0−1+2 = +3」となり、同じ答えになります。
得失点差と勝ち点の違い
得失点差とよく一緒に出てくるのが「勝ち点」です。この2つは役割がちがいます。順位はまず勝ち点で決まり、勝ち点が同じときに得失点差で差をつける、という関係です。
勝ち点とは(勝ち3・分け1・負け0)
勝ち点とは、試合の結果に応じてチームに与えられるポイントのことです。多くのリーグ戦では、次のように決められています。
- 勝ち:勝ち点 3
- 引き分け:勝ち点 1
- 負け:勝ち点 0
つまり、たくさん勝ったチームほど勝ち点が積み上がります。リーグ戦の順位は、まずこの勝ち点の多い順に並びます。
順位は「勝ち点 → 得失点差」の順で決まる
順位を決めるとき、いちばん優先されるのは勝ち点です。得失点差がどれだけ多くても、勝ち点が少なければ順位は上がりません。
得失点差が活躍するのは、勝ち点がぴったり同じチームが並んだときです。このとき、得失点差が大きいチームのほうが上位になります。
勝ち点:順位を決める「最優先」の数字
得失点差:勝ち点が同じときに「順位の差をつける」数字
たとえば勝ち点がどちらも10で並んだA・B2チームがあったとします。Aの得失点差が+5、Bが+2なら、Aのほうが上位です。
順位決定の優先順位|得失点差も同じならどうなる?
勝ち点も得失点差も同じだった場合は、さらに別の基準で順位が決まります。優先される順番はあらかじめ決められています。
総得点・直接対決・フェアプレーポイント
一般的なリーグ戦では、勝ち点が同じ場合、次のような順番で比べていきます。
- 得失点差が大きいほうが上位
- 総得点が多いほうが上位
- 当該チーム同士の直接対決の成績
- フェアプレーポイント(警告・退場の少なさ)
得失点差で決まらなければ、次は総得点を比べる、というように、上から順番に見ていく仕組みです。「得点をたくさん取る攻撃的なサッカー」が評価されやすい、ともいえますね。
大会ごとにルールが違う点に注意
順位を決める基準は、すべての大会で同じわけではありません。リーグや大会によって、比べる順番や項目が少しずつ異なります。
たとえば、得失点差より「直接対決の結果」を先に見る大会もあります。最終的な順位が気になるときは、その大会の公式ルールを確認するのが確実です。



「得失点差で負けてるのに、なんでこっちが上なの?」というときは、たいてい大会ごとのルールの違いが理由なんですよ。
サッカー以外でも使う?スポーツ別の扱い
得失点差はサッカーのイメージが強い言葉ですが、点を取り合うスポーツでは幅広く使われています。呼び方や使い方が少しずつ変わるのが特徴です。
野球・バスケ・ラグビーなど
競技によって、得失点差に近い考え方は次のように呼ばれます。
| 競技 | 呼び方・指標の例 |
|---|---|
| サッカー | 得失点差 |
| バスケットボール | 得失点差(ゴールディファレンス) |
| ラグビー | 得失点差(トライ数なども加味) |
| 野球 | 順位は勝率で決めることが多く、得失点差は順位決定に使わないのが一般的 |
野球のプロリーグでは、順位を「勝率」で決めるのが基本です。そのため、サッカーのように得失点差で順位がひっくり返る場面は多くありません。
このように、同じ「点を取り合う競技」でも、順位の決め方はそれぞれ異なります。スポーツ用語の仕組みを知ると、観戦がより面白くなりますね。


よくある質問
- 得失点差がマイナスでも優勝できますか?
-
理屈のうえでは可能です。順位はまず勝ち点で決まるため、勝ち点さえ多ければ、得失点差がマイナスでも上位になれます。ただし、強いチームは得点が多く失点が少ない傾向があるため、優勝チームの得失点差はプラスになることがほとんどです。
- 得失点差と「得失点」は同じ意味ですか?
-
少しちがいます。「得失点」は得点と失点をまとめて指す言葉で、「得失点差」はその差(得点 − 失点)を表す数字です。順位表に載っているのは、差のほうの「得失点差」です。
- 引き分けが多いと得失点差はどうなりますか?
-
引き分けは1試合の得失点差が0になりやすいため、勝っても負けてもいない試合が増えると、得失点差は0に近づく傾向があります。大きくプラスにするには、点差をつけて勝つことが必要です。
まとめ|得失点差がわかると順位表がもっと面白い
得失点差は「総得点 − 総失点」で求める、シンプルな数字です。プラスなら攻撃的で守備も安定したチーム、マイナスなら失点が多めのチーム、と読み取れます。
得失点差 = 総得点 − 総失点で計算する
順位はまず「勝ち点」、同じなら「得失点差」で決まる
それも同じなら、総得点・直接対決などを順番に比べる
順位は、勝ち点が最優先で、それが並んだときに得失点差で差がつきます。この仕組みを知っておくと、シーズン終盤の順位争いがより楽しめるはずです。
次にスポーツニュースで順位表を見るときは、ぜひ得失点差の数字にも注目してみてくださいね。









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