エアコン掃除を自分でやる手順5ステップ|プロに頼む目安も解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

「エアコンの掃除って自分でどこまでできるの?」「フィルター掃除のやり方がよくわからない…」そんな疑問を持つ方は多いですよね。

結論から言うと、フィルター掃除と外装の拭き掃除は自分で簡単にできます。一方、内部の熱交換器や送風ファンの洗浄はプロに任せるのが安全です。

この記事では、自分でできるエアコン掃除の手順を5ステップで紹介し、プロに頼むべき判断基準もあわせて解説します。

目次

エアコン掃除をしないと起きる3つのリスク

「まだ動いてるし大丈夫」と放置していると、じわじわとデメリットが積み重なります。おもなリスクは次の3つです。

リスク具体的な影響
電気代の増加フィルターの目詰まりで冷暖房効率が落ち、消費電力が増える
空気の汚れカビやホコリが室内に拡散し、アレルギー症状の原因になることがある
故障・寿命の短縮内部に過度な負担がかかり、水漏れや異音、早期故障につながる

環境省の「みんなで節電アクション!」によると、フィルターを2週間に1回掃除するだけで冷房時に約4%、暖房時に約6%の消費電力を削減できるとされています。月の電気代が15,000円のご家庭なら、年間で約8,000〜10,000円の節約が見込める計算です。

また、掃除されていないエアコンの内部は、カビやバクテリアにとって絶好の繁殖環境です。冷房運転中は結露で湿度が上がり、フィルターに溜まったホコリが栄養源になります。この状態でエアコンを稼働させると、カビの胞子やアレルゲンが風にのって部屋中に広がってしまいます。

さらに、フィルターが詰まったまま使い続けると、エアコンは設定温度に到達するために常に高出力で運転しなければなりません。コンプレッサーやモーターに余計な負荷がかかり、修理費用が高額になったり、買い替え時期が早まったりするケースも少なくないのです。

裏を返せば、フィルター掃除をするだけでこれらのリスクを大幅に減らせるということ。まずは「自分でできる範囲」をしっかり把握しましょう。

自分でできる範囲とプロに頼むべき作業の境界線

エアコン掃除で大切なのは、「どこまでが安全にセルフでできるか」を知っておくことです。無理に内部を触ると故障や事故のリスクがあるため、境界線を明確にしておきましょう。

自分で掃除できる4つの部位

基本的に、電気系統に触れず手で取り外せる部分はセルフ掃除が可能です。

  • エアフィルター:取り外して水洗いできる網状の部品。掃除効果がもっとも大きい
  • 本体の外装カバー:プラスチック部分を水拭きするだけでOK
  • ルーバー(風向き調整の羽根):カビが付きやすい場所。やさしく拭き取る
  • 室外機の周辺:落ち葉やゴミを取り除き、周囲30cm以上のスペースを確保する

この4か所を定期的にケアするだけでも、エアコンの効きや省エネ性能は大きく変わります。逆に言えば、これ以上の分解作業は無理をしないのが鉄則です。

プロに任せるべき部位とその理由

以下の部位は、専門知識と機材がないと安全に作業できません。

  • 熱交換器(アルミフィン):高圧洗浄が必要。市販スプレーでは薬剤が残り、腐食の原因になる
  • 送風ファン:奥まった場所にあり、分解しないと洗浄できない
  • 電気制御基板・配線:感電や火災のリスクがある
  • ドレンパン・ドレンホース:詰まると水漏れを起こすが、内部構造の理解が必要

市販の「エアコン洗浄スプレー」は手軽に見えますが、薬剤を完全に洗い流せないため内部腐食や故障の原因になりやすいです。メーカー各社も一般向けの内部洗浄は推奨していません。内部の汚れが気になる場合は、プロに依頼するのが安心です。

プロに頼むべき5つの警告サイン

以下の症状が1つでもあれば、内部が深刻に汚れている可能性があります。早めに業者への相談を検討しましょう。

  • 送風時にカビ臭い・酸っぱいにおいがする
  • 吹き出し口の奥に黒い斑点(カビ)が見える
  • フィルター掃除をしても冷暖房の効きが悪い
  • エアコン使用中に咳やくしゃみが増える
  • 室内機から水滴が漏れている

とくに「送風するとカビのにおいがする」という状態は、内部の熱交換器や送風ファンにカビが広がっている典型的なサインです。フィルター掃除だけでは解決しないため、この場合は業者への依頼を優先してください。

自分でできるエアコン掃除の手順【5ステップ】

エアコンフィルターを取り外して掃除する手順のイメージ

もっとも効果が大きいフィルター掃除を中心に、自分でできるお手入れの手順を紹介します。特別な道具はほぼ不要で、ご家庭にあるもので対応できますよ。

準備するもの

はじめに、以下の道具をそろえておきましょう。

  • 掃除機(ノズル付きだとやりやすい)
  • 使い古しの歯ブラシまたはやわらかいブラシ
  • 台所用の中性洗剤
  • タオルまたは雑巾を2〜3枚
  • マスクとゴム手袋(ホコリ・カビ対策)

作業前に必ずエアコンの電源プラグをコンセントから抜いてください。安全のため、ブレーカーを落とすとさらに安心です。

ステップ(1):フィルターを取り外す

エアコン本体のフロントカバーを開けます。多くの機種では、本体下部の左右に指をかけるくぼみがあり、手前に引くか上に持ち上げると「カチッ」と開きます。開け方がわからないときは取扱説明書を確認しましょう。

フィルターは軽いプラスチック製のネット状部品で、引っ掛けてあるだけなのでやさしく手前に引き出せばOKです。ホコリが落ちるので、あらかじめ床に新聞紙やビニールシートを敷いておくと掃除がラクになります。

なお、エアコン1台にフィルターが2枚入っている機種がほとんどです。左右どちらも忘れずに取り出してくださいね。

ステップ(2):掃除機でホコリを吸い取る

取り外したフィルターに掃除機をかけてホコリを除去します。

ポイントは「フィルターの表側(ホコリが付いている面)」から吸うこと。裏側から吸うとホコリが網目に押し込まれて落ちにくくなります。

ステップ(3):フィルターを水洗いする

お風呂場やベランダで、シャワーを使って水洗いします。今度は「裏面から」水をかけると、表面に残った汚れが押し出されてきれいに流れます。水圧は中程度で十分です。

油汚れが気になる場合は、ぬるま湯に薄めた中性洗剤(水1Lに対して洗剤1〜2滴が目安)を使い、歯ブラシでやさしくこすりましょう。キッチン近くのエアコンは調理時の油煙を吸い込みやすく、フィルターがベタつきがちなので、この工程がとくに効果的です。

洗剤を使ったあとは、すすぎ残しがないよう念入りに流してください。洗剤成分が残ると、乾燥後にフィルターの目詰まりの原因になることがあります。仕上げに裏面からもう一度シャワーをかけて確認すると安心です。

ステップ(4):しっかり乾燥させる

タオルで軽く水気を拭き取り、風通しのよい日陰で完全に乾かします。乾燥の目安は2〜4時間ほどです。

生乾きのまま取り付けるのはNG。湿った状態で戻すと、新たなカビが発生する原因になります。直射日光もフィルター素材の変形につながるため避けましょう。

乾燥を待つあいだに、本体外装の拭き掃除を済ませると時間を有効に使えます。固く絞った雑巾で本体のプラスチック部分やルーバーを拭いてください。ルーバーは手でゆっくり動かしながら内側も丁寧に拭き取るのがコツです。

ステップ(5):元に戻して動作確認

フィルターが完全に乾いたら、正しい向きで本体に取り付けてフロントカバーを閉めます。フィルターには表裏や上下の向きがある機種もあるので、取り外したときの向きを覚えておくとスムーズです。

電源プラグを差し込み、まず送風モードで5分ほど運転して異音や異臭がないか確認しましょう。問題なければ冷房または暖房モードで動作チェックします。

もし異音が続いたり異臭がしたりする場合は、使用を中止して取扱説明書を確認するかメーカーサポートに問い合わせてください。フィルター掃除だけでにおいが取れない場合は、内部のカビが原因の可能性が高いため、業者による内部洗浄の検討をおすすめします。

掃除の頻度とベストタイミング

エアコンのすべてのパーツを同じペースで掃除する必要はありません。部位ごとに適切な頻度を知っておくと、無理なく続けられます。

部位おすすめ頻度重要度
エアフィルター2週間〜1か月に1回最重要
本体外装・ルーバー3か月〜半年に1回重要
室外機周辺の片付け3か月〜半年に1回中程度
内部洗浄(プロに依頼)1〜2年に1回重要

もっとも効果が大きいのはフィルター掃除。まずはここだけでも習慣化すれば、電気代・空気の質・エアコンの寿命の3つに好影響があります。

年2回のベストシーズン

しっかり掃除するなら、本格使用前の春(4〜5月)と秋(9〜10月)の年2回がおすすめです。

  • 春の掃除:冬の暖房期間に溜まったホコリを、夏の冷房シーズン前にリセットする
  • 秋の掃除:夏の高湿度で繁殖したカビを、冬の暖房シーズン前に除去する

とくに春先のタイミングは見逃しがちですが、冷房を使い始めてから「あれ、なんかカビ臭い?」と気づくよりも、先に掃除を済ませておくほうが快適にシーズンを迎えられます。

プロに内部洗浄を依頼する場合も、このタイミングなら繁忙期(7〜8月、12〜1月)を避けられるため予約が取りやすく、料金も抑えられる傾向があります。逆に真夏は「今すぐ来てほしい」という依頼が殺到するため、1〜2週間待ちになることも珍しくありません。

プロのクリーニング料金の目安

業者に内部洗浄を依頼する場合の一般的な料金相場は以下のとおりです。

エアコンのタイプ料金相場
壁掛け(お掃除機能なし)8,000〜12,000円
壁掛け(お掃除機能付き)14,000〜26,000円

複数台をまとめて依頼すると割引になる業者が多いので、家中のエアコンを一度に頼むのもひとつの方法です。4〜7月前半の閑散期にはキャンペーン価格を出している業者も多く、繁忙期より2,000〜3,000円ほど安くなることもあります。

エアコン掃除でよくある疑問

「お掃除機能付きエアコン」でも手動の掃除は必要?

はい、必要です。自動お掃除機能はフィルター表面のホコリ除去がメインで、内部のカビや油汚れには対応していません。ダストボックスのゴミ捨ても手動です。フィルターの状態を定期的にチェックし、年1〜2回は業者による内部洗浄を検討してください。

暖房しか使わないエアコンも掃除は必要?

必要です。暖房では冷房ほど結露は出ませんが、室内のホコリや調理の油煙はフィルターに蓄積します。とくにキッチン近くのエアコンは油分でベタつきやすく、放置すると暖房効率の低下や異臭の原因になります。

市販のエアコン洗浄スプレーは使って大丈夫?

あまりおすすめできません。スプレーの薬剤を家庭で完全に洗い流すのは難しく、残った薬剤が内部のアルミ部品を腐食させたり、電気系統に悪影響を及ぼしたりするケースが報告されています。内部洗浄はプロに任せるのが安全です。

フィルター掃除の頻度を増やせば、もっと効果が上がる?

ある程度までは効果がありますが、毎日洗う必要はありません。一般的な家庭なら2週間〜1か月に1回で十分です。ペットを飼っている家庭やたばこを吸う方がいる場合は、もう少しこまめに行うとよいでしょう。大切なのは完璧さより「続けること」です。

まとめ

この記事のポイントをおさらいします。

  • エアコン掃除を放置すると電気代の増加・空気の汚れ・故障リスクの3つの悪影響がある
  • 自分でできるのはフィルター・外装・ルーバー・室外機周辺の4か所。内部はプロに任せる
  • フィルター掃除だけでも冷房時約4%・暖房時約6%の節電につながる
  • ベストな掃除タイミングは春(4〜5月)と秋(9〜10月)の年2回
  • カビ臭・黒い斑点・水漏れなどの症状が出たら迷わず業者に相談する

まずは次の休日に、フィルターを取り外して水洗いするところから始めてみてください。フィルター掃除自体は15分もあれば終わります。乾燥時間を除けば、手を動かすのはほんのわずかです。

たったそれだけの手間で、電気代の節約・きれいな空気・エアコンの長持ちという3つの効果が期待できます。一度やってみると「こんなに汚れてたんだ」と驚くはず。ぜひ気軽にトライしてみてくださいね。

参考:環境省「みんなで節電アクション! エアコンで節電」

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次