【緊急対応】エアコンの冷房が効かない!自分で試せる11の原因と対策完全ガイド

当ページのリンクには広告が含まれています。

猛暑の中、頼みの綱のエアコンをつけたのに、なんだか風がぬるい…。こんな経験、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。「もしかして壊れちゃった?」と焦る気持ちは本当によくわかります。

でも、ちょっと待ってください。実は、エアコンが効かない原因の8割以上は、修理業者を呼ばなくても自分で解決できる「ちょっとした問題」なんです。焦って高額な修理代を払う前に、まずは落ち着いて原因を探ってみませんか?

この記事では、エアコンの冷房が効かない時に自分でできるチェック項目を、簡単なものから順番に詳しく解説していきます。また、賃貸物件にお住まいの方向けの注意点や、本当に修理が必要な場合の見極め方まで、この記事を読めば必要な知識が全て身につきます。

暑い夏を快適に過ごすために、一緒に原因を探っていきましょう。

安全に関する重要な注意事項
この記事でご紹介する作業を行う際は、必ずエアコンの電源を切り、コンセントから抜いてから作業してください。電気製品の取り扱いに不安がある場合は、無理をせず専門業者にご相談することをお勧めします。

目次

まずは基本中の基本!5分でできる簡単チェック

「もしかして故障?」と思う前に、まずは誰でもできる基本的なチェックから始めましょう。意外にも、エアコンのトラブルの多くは、こんな簡単なことが原因だったりするんです。

1. リモコンの設定を確認してみましょう

これは本当に多い原因の一つです。久しぶりにエアコンを使うとき、知らず知らずのうちに設定が変わっていることがあるんです。

まず、リモコンの画面を見てください。運転モードが「冷房」になっていますか?「暖房」や「送風」になっていると、当然冷たい風は出ません。また、「除湿(ドライ)」モードでも冷房効果はありますが、冷房に比べると効果は限定的です。

次に、設定温度もチェックしてみてください。現在の室温より高い温度に設定されていませんか?例えば、室温が28度なのに設定温度が30度になっていたら、エアコンは「もう十分涼しい」と判断して冷房を止めてしまいます。設定温度を室温より2~3度低くして、もう一度試してみましょう。

2. フィルターの状態をチェックしましょう

エアコンのフィルターは、いわば「呼吸をするための鼻」のようなものです。このフィルターがホコリで詰まってしまうと、エアコンは十分な空気を吸い込めなくなってしまいます。

フィルターのお掃除は思っているより簡単です。まず、エアコンの電源を切って、前面パネルを開けてみてください。フィルターを取り外したら、掃除機でホコリを吸い取ります。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯で優しく洗い、しっかり乾かしてから戻しましょう。

フィルター掃除のコツ
理想は2週間に1回のお掃除です。でも、忙しい日々の中で忘れがちになってしまいますよね。スマホのリマインダーを活用したり、月初めと月半ばに掃除する習慣をつけると続けやすいですよ。

3. 室外機の周りを確認してみましょう

室外機は、お部屋の熱を外に逃がす大切な役割を担っています。この周りに物が置いてあると、せっかく集めた熱を外に出すことができなくなってしまいます。

室外機の前や周りに、植木鉢や自転車、洗濯物などが置かれていないか確認してみてください。また、室外機カバーをつけている場合は、運転中は必ず外すようにしましょう。カバーがあると、まるでコートを着たまま運動しているような状態になってしまいます。

室外機の周りには、最低でも20センチ以上のスペースを確保することが大切です。これだけでも、エアコンの効きが格段に良くなることがあります。

4. ドレンホースの状態を確認しましょう

ドレンホースって聞いたことがありますか?これは、エアコンが冷房運転をするときに発生する水を外に排出するためのホースです。細いプラスチックの管で、室外機の近くから伸びているはずです。

このホースの出口がゴミや泥、時には虫の巣などで詰まってしまうことがあります。すると、行き場を失った水が逆流して、お部屋の中に水が漏れてきたり、安全装置が働いてエアコンが止まってしまったりするんです。

ホースの先端を確認して、何かで詰まっているようであれば、割り箸や古い歯ブラシなどで優しく取り除いてみてください。力を入れすぎると、ホースが破れてしまう可能性があるので、慎重に作業しましょう。

5. ブレーカーを確認してみましょう

リモコンを押してもエアコンが全く反応しない場合は、電気が来ていない可能性があります。分電盤(ブレーカーボックス)を確認して、エアコン専用のブレーカーが落ちていないかチェックしてみてください。

もし落ちていたら、一度上げてみましょう。ただし、上げてもすぐにまた落ちてしまう場合は、エアコン本体に問題がある可能性があります。この場合は、それ以上触らずに専門業者に相談することをお勧めします。

症状別に原因を探ってみましょう

基本的なチェックを試しても改善しない場合は、症状に応じてもう少し詳しく原因を探ってみましょう。あなたのエアコンの症状はどれに当てはまりますか?

冷たい風は出ているのに、なぜか部屋が涼しくならない場合

エアコンからは確かに冷たい風が出ているのに、なかなか部屋全体が涼しくならない。こんな症状の場合、いくつかの原因が考えられます。

まず考えられるのは、エアコンの能力と部屋の広さが合っていない場合です。エアコンには「6畳用」「8畳用」といった適用畳数の表示がありますが、これは建物の構造によって変わります。木造住宅の場合は小さい数字、鉄筋コンクリート住宅の場合は大きい数字が目安になります。明らかに部屋が広すぎる場合は、どんなに頑張ってもエアコンが追いつかない可能性があります。

次に、窓からの日差しが強すぎる場合も考えられます。真夏の直射日光が窓から入ってくると、エアコンが作った冷気を上回る熱が部屋に入り続けてしまいます。遮光カーテンやブラインドを使って、まずは外からの熱を遮断してみましょう。

また、空気の循環が悪い場合も、このような症状が起こります。冷たい空気は重いので床に溜まりやすく、温かい空気は軽いので天井付近に滞留しがちです。この結果、「足元は冷えるけど顔は暑い」という状況が生まれてしまいます。

空気循環の改善方法
サーキュレーターや扇風機を併用するのがおすすめです。エアコンに背を向けるようにサーキュレーターを置き、天井に向けて風を送ることで、室内の空気が効率的に循環し、体感温度がぐっと下がります。

風量が弱い、またはほとんど風が出てこない場合

風量を「強」に設定しているのに、なんだか風が弱々しい。こんな症状の場合、エアコン内部の空気の通り道が塞がれている可能性があります。

フィルターの掃除をしても改善しない場合は、エアコン内部の送風ファンにホコリやカビが付着している可能性があります。このファンは筒状になっていて、回転することで風を送り出しているのですが、汚れが付着すると回転が妨げられてしまいます。

エアコンの吹き出し口から懐中電灯で内部を照らしてみてください。ファンがホコリやカビで覆われている場合は、これが原因の可能性が高いです。

市販のエアコン洗浄スプレーもありますが、電装部品に液体がかかると故障や火災の原因になる恐れがあります。見える範囲の簡単なホコリを柔らかいブラシで取り除く程度に留めて、本格的な清掃は専門のクリーニング業者にお任せするのが安全です。

生ぬるい風しか出ない、全く冷えない場合

運転しているのに、送風と変わらないような「ぬるい風」しか出てこない。これは最も深刻な症状の一つかもしれません。

まず確認したいのは、室外機の状態です。室外機の背面や側面にある、アルミの薄い板が何枚も重なった部分(これを「フィン」と呼びます)が、ホコリやゴミで詰まっていませんか?このフィンは、部屋から集めた熱を外に逃がす重要な部分です。ここが詰まると、熱交換ができなくなって、冷たい風を作ることができなくなってしまいます。

フィンの掃除をする場合は、使い古しの歯ブラシや柔らかいブラシで、フィンの目に沿って優しくホコリを取り除いてください。ただし、フィンは非常に薄くて柔らかいので、少しの力で曲がってしまいます。高圧洗浄機を使うなど、強い力を加えるのは絶対にやめましょう。

フィンがきれいなのに全く冷えない場合は、冷媒ガスの不足が考えられます。冷媒ガスは、エアコンの血液のようなもので、これが循環することで部屋を冷やしています。配管の接続部分から漏れてしまうことがあるんです。

冷媒ガスの点検や補充は、専門の資格と道具が必要な作業です。室外機の配管接続部に霜が付いている場合は、ガス漏れの可能性が高いサインなので、専門業者に相談しましょう。

賃貸物件にお住まいの方へ:修理前に必ず確認すること

賃貸マンションやアパートにお住まいの場合、エアコンの修理について特別な注意が必要です。知らずに自分で修理業者を呼んでしまうと、思わぬトラブルになることがあります。

まずは管理会社や大家さんに連絡を

エアコンが「設備」として最初からお部屋に付いている場合、その所有権は大家さんにあります。つまり、修理する義務も大家さんにあるということです。

故障の状況を具体的に説明して、まずは管理会社や大家さんに連絡してみてください。通常、大家さんや管理会社が信頼できる修理業者を手配してくれるはずです。

自分で修理業者を呼ぶリスク

管理会社や大家さんに連絡せずに、自分で修理業者を呼んでしまった場合、その費用は自己負担になってしまう可能性があります。また、修理によって別の部分が故障してしまった場合、損害賠償を請求されることもあります。

「早く直したい」という気持ちはよくわかりますが、まずは一報を入れることが大切です。

これ以上は危険!専門業者に依頼すべきサイン

以下のような症状が見られる場合は、自分で対処しようとせず、速やかに運転を停止して専門業者に相談してください。

  • 異音がする場合
    ガタガタ、コンコン、キーキーなど、普段と明らかに違う音がする場合は、内部の部品に異常が発生している可能性があります。
  • 水漏れが発生している場合
    少量の水滴程度なら正常範囲内ですが、大量の水が漏れている場合は、ドレンホースの詰まりや内部の故障が考えられます。
  • エラー表示が出ている場合
    リモコンやエアコン本体にエラーコードが表示されている場合は、エアコンが自己診断で異常を検出しています。
  • 室外機のファンが回らない場合
    室外機のプロペラが全く回っていない場合は、モーターの故障や制御基板の異常が考えられます。
  • 異臭がする場合
    焦げ臭い、酸っぱい、カビ臭いなど、普段と違う臭いがする場合は、内部の汚れや電装部品の異常が考えられます。
  • 上記のチェックを全て試しても改善しない場合
    基本的なチェックを全て試しても全く改善しない場合は、本格的な故障の可能性があります。

日頃のメンテナンスで快適な夏を

エアコンのトラブルを未然に防ぐには、日頃の簡単なメンテナンスが重要です。特に、フィルターの定期清掃は効果絶大です。

フィルターを定期的に清掃するだけで、エアコンの効きが良くなり、電気代の節約にもつながります。また、室外機の周りを定期的に確認して、物が置かれていないかチェックする習慣をつけることも大切です。

年に1回程度、専門業者による本格的なクリーニングを受けることもお勧めします。自分では手の届かない内部の汚れを除去することで、エアコンの寿命を延ばし、常に快適な冷房を楽しむことができます。

まとめ:焦らず段階的に原因を探りましょう

エアコンの冷房が効かないというトラブルは、焦らずに正しい手順で対処することが重要です。

まずは、リモコンの設定、フィルターの清掃、室外機周辺の確認など、誰でもできる基本的なチェックから始めてみてください。これだけで解決することも多いんです。

基本チェックで改善しない場合は、症状に応じてより詳しく原因を探ってみましょう。ただし、異音や水漏れ、エラー表示など、明らかな異常がある場合は、無理をせず専門業者に相談することが大切です。

賃貸物件にお住まいの方は、修理業者を呼ぶ前に必ず管理会社や大家さんに連絡することを忘れないでください。

この記事でご紹介した方法を試すことで、多くのエアコンのトラブルは解決できるはずです。暑い夏を快適に過ごすために、ぜひ参考にしてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次