「スパイスを使った本格的な料理を作ってみたい」「でも、スパイスってどこに売っているんだろう?」─料理のレパートリーを広げたいと思ったとき、こんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
スーパーの調味料コーナーに足を運んでみると、ずらりと並んだスパイスの小瓶。クミン、コリアンダー、ターメリック……聞いたことはあるけれど、どれを選べばいいのかわからない。そんな経験をした方も少なくないはずです。
スパイスは、普段の料理に香りや奥深さをプラスしてくれる、いわば「料理の魔法」のような存在です。カレーはもちろん、炒め物やスープ、サラダのドレッシングまで、少量加えるだけで味わいがガラリと変わります。
この記事では、スパイスを購入できる5つの場所を詳しく紹介していきます。それぞれの特徴や向いている人、メリット・デメリットまで丁寧に解説するので、自分にぴったりの購入先がきっと見つかるはずです。さらに、スパイス初心者が最初に手に入れるべきアイテムや、話題のアウトドアスパイス「マキシマム」「ほりにし」の入手方法、そして意外と知られていない正しい保存方法まで、スパイスにまつわる疑問をまるっと解決します。
この記事を読み終える頃には、スパイス選びの迷いがなくなり、自信を持ってスパイス料理にチャレンジできるようになっているでしょう。
スパイスが購入できる5つの場所─それぞれの特徴を比較
結論から言うと、スパイスを手に入れられる場所は主に5つあります。どこで買うかによって、品揃えや価格、手に入るスパイスの種類が異なるので、自分の目的に合わせて選ぶのがポイントです。ここでは、それぞれの購入先の特徴を詳しく見ていきましょう。
スーパーマーケット─最も身近で初心者に最適
日々の買い物で立ち寄るスーパーマーケットは、スパイスデビューにうってつけの場所です。調味料コーナーに行くと、小さなガラス瓶に入ったスパイスがずらりと並んでいるのを目にするでしょう。
スーパーで販売されているスパイスの多くは、S&B(エスビー食品)やGABAN(ギャバン)といった国内の有名メーカーのもの。品質が安定していて、価格も200円から400円程度とお手頃なので、「まずは基本的なスパイスを揃えたい」という方にはぴったりです。
ただし、スーパーの弱点は品揃えの限界。定番のブラックペッパーやガーリックパウダー、カレー粉などは問題なく見つかりますが、フェヌグリークやカルダモンといった少しマニアックなスパイスは置いていないことがほとんどです。本格的なエスニック料理に挑戦したくなったら、別の購入先を検討する必要が出てくるでしょう。
100円ショップ─少量から気軽にお試しできる
「スパイスに興味はあるけど、使いこなせるかどうか不安」という方に強くおすすめしたいのが、100円ショップです。ダイソー、セリア、キャンドゥといった大手チェーンでは、小分けパックのスパイスが110円で手に入ります。
100円ショップでスパイスを買う最大のメリットは、失敗を恐れずに試せること。スーパーで300円のスパイスを買って「自分には合わなかった」となるより、100円で試して好みを確かめる方がずっと気楽ですよね。内容量も少なめなので、香りが良いうちに使い切りやすいという利点もあります。
一方で、店舗によって品揃えにバラつきがあるのが難点です。大型店舗の方が種類は豊富ですが、それでも欲しいスパイスが必ず見つかるとは限りません。「特定のスパイスを探している」というよりは、「いろいろなスパイスをちょっとずつ試してみたい」という使い方に向いています。
カルディ・成城石井─本格派スパイスの宝庫
スーパーや100円ショップでは物足りなくなってきたら、カルディコーヒーファームや成城石井に足を運んでみてください。世界各国から集められた珍しいスパイスが所狭しと並んでおり、スパイス好きにとっては宝の山のような場所です。
カルディの強みは、エスニック料理に必要なスパイスの充実度。タイ料理に使うレモングラスやガランガル、インド料理に欠かせないカルダモンやフェヌグリーク、中東料理で使われるスマックやザアタルなど、専門店ならではの品揃えが魅力です。また、「タコス用シーズニング」「ケイジャンスパイス」といったスパイスミックスも豊富で、これ一つで本格的な味が決まる便利さがあります。
成城石井は、品質にこだわる方におすすめ。オーガニック(有機栽培)のスパイスや、ホールスパイス(粒や種子のままのもの)のラインナップが充実しています。価格はスーパーより高めですが、素材本来の香りにこだわりたい方にとっては、価格以上の価値があるでしょう。
東急ハンズ・ロフト─おしゃれなギフトを探すなら
東急ハンズやロフトといった雑貨店では、日常使いというよりも、ギフトやインテリアとしてのスパイスが見つかります。
おしゃれな瓶に入ったスパイスセット、木製ラックとセットになった詰め合わせなど、「キッチンに飾っておきたくなる」ようなデザイン性の高い商品が揃っています。料理好きな友人へのプレゼントを探している方や、キッチンの見た目にこだわりたい方にはうってつけです。
また、スパイスカレーのスターターキットのような商品も販売されていることがあります。必要なスパイスとレシピがセットになっているので、「何を揃えればいいかわからない」という初心者にとっては、最初の一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。
ただし、日常的にスパイスを消費する方にとっては、価格面でやや割高に感じることも。毎日の料理に使うスパイスは別の場所で購入し、特別なときや贈り物にはハンズやロフトを利用する、という使い分けがおすすめです。
Amazon・楽天などの通販サイト─品揃えと価格で他を圧倒
品揃えの豊富さという点で、通販サイトの右に出る購入先はありません。Amazonや楽天では、国内のスーパーでは見つからないような珍しいスパイスから、業務用の大容量パックまで、ありとあらゆる商品が揃っています。
通販の魅力は、なんといっても自宅にいながら注文できる手軽さ。重い買い物袋を持ち歩く必要もなく、届くのを待つだけです。価格の比較も簡単で、同じスパイスを複数のショップで見比べて、最もお得なものを選べます。
業務用サイズを購入すれば、小瓶で何度も買うよりもはるかにコストパフォーマンスが良くなります。日常的にスパイスをたくさん使う方や、まとめ買いをしたい方にとっては、通販が最もお得な選択肢になるでしょう。
一方で、実際に香りを確かめてから購入できないのが通販の弱点です。特に初めて買うスパイスは、届いてみたら想像と違う香りだった……ということも起こりえます。対策としては、レビューをしっかり確認すること、売れ筋商品を選ぶこと(在庫が古くなっている可能性が低い)、そして最初は少量パックから試すことが挙げられます。
また、送料にも注意が必要です。スパイスは単価が低いため、送料が上乗せされると割高になってしまうことがあります。まとめ買いをするか、送料無料ラインを超えるように調整するとよいでしょう。
スーパーで買えるスパイス─S&BとGABANの違い
スーパーマーケットのスパイスコーナーで最もよく目にするのが、S&B(エスビー食品)とGABAN(ギャバン)の2ブランドです。どちらを選べばいいのか迷う方も多いと思いますので、それぞれの特徴を詳しく解説します。
S&Bのスパイス─初心者にやさしい設計
S&Bのスパイスは、スパイス初心者でも使いやすいように工夫されています。瓶のキャップが色分けされているため、似たような見た目のスパイスでもパッと見で区別がつきます。キッチンでサッと取り出したいときに、この視認性の高さはありがたいポイントです。
また、S&Bの製品は比較的内容量が少なめに設定されています。「たくさん買っても使い切れないかも」という不安がある方には、ちょうどよいサイズ感。香りが飛ぶ前に使い切りやすく、無駄になりにくいのがメリットです。価格も手頃なので、複数のスパイスを一度に揃えたいときの負担が少なくて済みます。
GABANのスパイス─こだわり派・大量消費派に
GABANは、S&Bよりもやや大容量の製品が多い傾向があります。頻繁にスパイスを使う方や、家族が多くて料理の量が多いご家庭では、GABANの方がコストパフォーマンスに優れています。
GABANはプロの料理人にも愛用者が多く、香りや品質へのこだわりが感じられるブランドです。「せっかくスパイスを使うなら、ワンランク上の味を目指したい」という方には、GABANを試してみる価値があるでしょう。
スーパーで手に入る定番スパイスリスト
一般的なスーパーマーケットでは、以下のようなスパイスが購入できます。まずはこれらの中から、自分の作りたい料理に合わせて選んでみてください。
ブラックペッパー(黒胡椒)は、あらゆる料理に使える最も基本的なスパイスです。肉料理、魚料理、サラダ、スープなど、用途を選びません。ホール(粒のまま)とパウダー(粉末)の両方が販売されていますが、香りを重視するならホールを購入してミルで挽くのがおすすめ。挽きたての香りは格別です。
ガーリックパウダーは、にんにくを乾燥させて粉末にしたもの。生のにんにくを刻む手間が省けて、保存も効くので、常備しておくと何かと便利です。炒め物、パスタ、ドレッシング、唐揚げの下味など、活躍の場は無限大。ただし、塩が混ざった「ガーリックソルト」と間違えないように注意してください。
バジルは、イタリア料理には欠かせないハーブ。トマトとの相性が抜群で、パスタやピザ、カプレーゼなどに振りかけるだけで本格的な風味が楽しめます。乾燥バジルは生のバジルよりも香りがおだやかですが、その分使いやすく、長期保存も可能です。
パセリは、料理の仕上げに彩りを添えてくれる名脇役。緑色が加わるだけで、見た目がぐっと華やかになります。オムレツやスープ、グラタン、ポテトサラダなど、トッピングとして幅広く使えます。
オレガノは、ピザやトマト料理との相性が抜群のハーブ。独特の清涼感のある香りが特徴で、料理にイタリアンやメキシカンの雰囲気を加えてくれます。
ナツメグは、ハンバーグを作るときに欠かせないスパイス。ひき肉特有の臭みを消し、上品な香りをプラスする効果があります。使用量はほんの少しで十分なので、小さな瓶でも長く使えます。
シナモンは、お菓子作りでおなじみのスパイスですが、実はカレーやチャイ(スパイス入りミルクティー)にも欠かせません。甘く温かみのある香りが特徴で、少量加えるだけで料理の印象がガラリと変わります。
100円ショップでスパイスを買うという選択
「スパイスを試してみたいけど、いきなり高いものを買う勇気がない」─そんな方の強い味方が100円ショップです。ダイソー、セリア、キャンドゥなどの大手チェーンでは、驚くほど多くのスパイスが110円で販売されています。
100円ショップでスパイスを買う3つのメリット
最大の魅力は、やはりコストの低さです。スーパーで200円から400円するスパイスが、100円ショップなら110円。この価格差は、特に複数のスパイスを揃えたい場合に大きな違いになります。5種類揃えるとして、スーパーなら1,000円から2,000円かかるところが、100円ショップなら550円で済むわけです。
2つ目のメリットは、少量パックだということ。スパイスは開封後、時間とともに香りが飛んでいきます。大容量のスパイスを買って使い切れないままダメにしてしまうより、少量パックをこまめに買い足す方が、結果的にコスパが良くなることも。100円ショップの小分けサイズは、香りが良いうちに使い切るのにちょうどいい量なのです。
3つ目は、失敗を恐れずにいろいろ試せること。「このスパイス、自分の料理に合うかな?」と迷ったとき、110円なら気軽に実験できます。もし合わなくても、大きな出費にはなりません。自分の好みを探る「味覚の実験」として、100円ショップのスパイスを活用してみてください。
100円ショップで見つかる主なスパイス
店舗によって品揃えは異なりますが、大手100円ショップでは以下のようなスパイスが見つかることがあります。
基本のスパイスとして、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、ガーリックパウダー、オニオンパウダー、パプリカパウダーなどが定番。カレー作りに必要なクミン、コリアンダー、ターメリックも置いている店舗があります。
ハーブ類では、バジル、パセリ、オレガノ、ローリエ(月桂樹の葉)などが見つかることも。お菓子作りに使うシナモンやナツメグ、辛味を加える唐辛子(チリペッパー)も取り扱いがあります。
ブレンドスパイスでは、カレー粉やガラムマサラ、七味唐辛子などが並んでいることも。ただし、専門的なスパイスや珍しいものは見つかりにくいので、そういった場合は別の購入先を検討しましょう。
カルディ・成城石井で出会える世界のスパイス
「スーパーや100円ショップのスパイスは一通り試した」「もっと本格的なエスニック料理に挑戦したい」─そう思ったら、カルディや成城石井の扉を開いてみてください。普段のスーパーでは出会えないスパイスとの出会いが待っています。
カルディのスパイス─エスニック料理の強い味方
カルディコーヒーファームは、店名の通りコーヒー豆で有名ですが、実は世界各国の食材やスパイスも豊富に取り揃えています。店内に一歩足を踏み入れると、スーパーでは見かけないような珍しいスパイスがずらり。スパイス好きにとってはワクワクする空間です。
カルディの強みは、エスニック料理に必要なスパイスの充実度にあります。
タイ料理を作りたいなら、レモングラス、ガランガル(タイの生姜)、カー(同じくタイの生姜の一種)、バイマックルー(こぶみかんの葉)などが揃います。本格的なトムヤムクンやグリーンカレーを自宅で再現したい方には心強いラインナップです。
インド料理に挑戦するなら、カルダモン、フェヌグリーク、クローブ、スターアニス(八角)など、スーパーではなかなか見つからないスパイスが手に入ります。これらがあれば、ビリヤニやダルカレーなど、本場の味に近づけることができるでしょう。
中東料理やモロッコ料理に興味がある方には、スマック(酸味のある赤いスパイス)、ザアタル(ハーブミックス)、ラスエルハヌート(モロッコのスパイスミックス)なども。こうした専門的なスパイスが一般の店舗で手に入るのは、カルディならではです。
また、カルディには「タコスシーズニング」「ケイジャンスパイス」「ジャークチキンシーズニング」といったスパイスミックスも豊富。特定の料理に合わせてブレンドされているので、これ一つで味が決まる手軽さがあります。初めての料理に挑戦するときや、調合を失敗したくないときに重宝します。
成城石井のスパイス─品質重視の方に
成城石井は、高品質な食材を取り揃えることで知られるスーパーマーケット。スパイスコーナーも例外ではなく、品質にこだわった製品が並んでいます。
成城石井の特徴は、オーガニック(有機栽培)スパイスのラインナップが充実していること。農薬や化学肥料に頼らずに育てられたスパイスは、素材本来の香りと風味が生きています。「せっかく使うなら、体にも環境にも優しいものを選びたい」という方には嬉しい選択肢です。
また、ホールスパイス(粒や種子のままの状態)の取り扱いが多いのも成城石井の強み。ホールスパイスは必要な分だけミルで挽いて使えるため、パウダー状態で売られているものより香りが長持ちします。料理の仕上がりにこだわりたい方は、ぜひホールスパイスにも手を伸ばしてみてください。
通販でスパイスを買うときのコツと注意点
「近所のお店では欲しいスパイスが見つからない」「業務用の大容量パックをお得に買いたい」─そんなときは、Amazonや楽天などの通販サイトの出番です。ただし、通販ならではの注意点もあるので、上手に活用するコツを押さえておきましょう。
通販でスパイスを買う4つのメリット
通販の最大の強みは、品揃えの豊富さです。国内の実店舗では見つからないような珍しいスパイスも、通販なら高確率で見つかります。「レシピに書いてあるスパイスがどこにも売っていない」という悩みは、通販でほぼ解決できるでしょう。
業務用サイズが購入できるのも大きなメリットです。100gや500g単位の大容量パックは、小瓶で何度も買うよりもはるかにお得。日常的にスパイスをたくさん使う方や、スパイスカレーを頻繁に作る方には、コストパフォーマンスの面で通販が最強です。
価格の比較が簡単なのも通販ならでは。同じスパイスでも、販売店によって価格が異なることがあります。複数のショップを比較して、最もお得なものを選べるのは通販の利点です。
そして何より、自宅にいながら注文できる手軽さ。重い荷物を持ち歩く必要もなく、届くのを待つだけ。忙しい方や、近くに専門店がない方にとっては、時間と労力の節約になります。
通販で失敗しないための3つのポイント
一方で、通販には「香りを確かめてから買えない」という弱点があります。スパイスは香りが命なので、古くなって香りが飛んでいたり、想像と違う香りだったりすると、がっかりしてしまいます。
この問題を避けるために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
まず、レビューや評価を必ずチェックすること。「香りが弱かった」「古い商品が届いた」といったネガティブな口コミがある商品は避けた方が無難です。逆に、「香りが良い」「新鮮だった」という声が多い商品は期待できます。
次に、売れ筋商品を選ぶこと。よく売れている商品は回転が速いので、在庫が古くなっている可能性が低くなります。「ベストセラー」や「人気商品」の表示を参考にしてみてください。
そして、初めて買うスパイスは少量から始めること。いきなり大容量パックを買うのではなく、まずは小さめのサイズで試してみましょう。気に入ったら次回から大容量を購入する、というステップを踏めば、失敗のリスクを減らせます。
送料に要注意
スパイスは単価が低い商品が多いため、送料が上乗せされると割高になってしまうことがあります。「300円のスパイスに500円の送料がかかって、合計800円」なんてことも珍しくありません。
対策としては、まとめ買いをして送料無料ラインを超えること。「あと1,000円で送料無料」といった表示を見たら、ついでに他のスパイスも買い足してしまいましょう。結果的に、実店舗で買うよりもお得になることが多いです。
初心者がまず揃えるべきスパイス5選
スパイスの購入場所がわかったところで、次は「何を買えばいいのか」という問題に取り組みましょう。スパイス売り場に行くと、数え切れないほどの種類が並んでいて、どれを選べばいいのか途方に暮れてしまいますよね。
安心してください。全部揃える必要はありません。まずは汎用性の高い「基本のスパイス」を5つ揃えれば、さまざまな料理に対応できます。
1. ブラックペッパー─キング・オブ・スパイス
世界中で最も広く使われているスパイスが、このブラックペッパー(黒胡椒)です。肉料理、魚料理、サラダ、スープ、パスタ……挙げだしたらキリがないほど、ありとあらゆる料理に使えます。「スパイスの王様」と呼ばれるのも納得の万能選手です。
すでにお持ちの方も多いと思いますが、ここで一つ提案があります。もしテーブルコショウ(あらかじめ挽いてある粉末状のもの)を使っているなら、ホール(粒のまま)のブラックペッパーとミルを用意してみてください。挽きたてのペッパーは、粉末状態で売られているものとは香りの鮮烈さが段違い。この違いを知ってしまうと、もう元には戻れなくなるかもしれません。
ミルは100円ショップでも購入できますし、調整式のものなら粗挽きから細挽きまで好みに合わせて変えられます。初期投資はわずかですが、料理のレベルを確実に一段上げてくれるアイテムです。
2. ガーリックパウダー─にんにくの香りを手軽に
にんにくの風味を加えたいけど、生のにんにくを剥いて刻むのは面倒……。そんなときにガーリックパウダーがあると、料理のハードルがぐっと下がります。
炒め物やパスタに振りかけるだけで、にんにくの香ばしい風味がプラスされます。唐揚げの下味にも便利ですし、ガーリックトーストを作るときにも重宝します。乾燥しているので保存が効き、いつでもサッと使えるのが魅力です。
購入の際は、「ガーリックソルト」と間違えないように注意してください。ガーリックソルトには塩が含まれているため、調味の際に塩加減を調整する必要があります。純粋ににんにくの風味だけを加えたいなら、「ガーリックパウダー」を選びましょう。
3. パプリカパウダー─彩りと甘みをプラス
パプリカパウダーは、赤パプリカを乾燥させて粉末にしたスパイスです。唐辛子のような見た目ですが、辛味はほとんどありません。鮮やかな赤色と、ほんのり甘みのある風味が特徴です。
このスパイスの真価は、料理に「彩り」を添えられること。白っぽい料理や茶色っぽい料理に、パプリカパウダーをサッと振るだけで、見た目が華やかになります。ポテトサラダやクリームソース、グラタンの仕上げに振りかけると、まるでお店で出てくるような仕上がりに。
味の面では、カレーやチリコンカン、パエリアなどの煮込み料理にコクと深みを加える効果があります。辛くないので、子どもがいる家庭でも安心して使えるのが嬉しいポイントです。
4. クミン─カレーの香りの正体
「カレーらしい香り」の正体、それがクミンです。カレー屋さんの前を通ったときに漂ってくるあの食欲をそそる香り、あれはクミンの香りと言っても過言ではありません。
クミンを油で炒めると、部屋中にカレー屋さんのような香りが広がります。この香りを嗅ぐだけで、「今日は何かおいしいものが作れそう」という気分になれますよ。
カレー以外にも、メキシコ料理(タコス、チリコンカン)、モロッコ料理(クスクス、タジン)、中東料理(ケバブ、ファラフェル)など、世界各国の料理に使われています。肉料理との相性が良く、ハンバーグやミートソースに少量加えると、いつもとは違う深みのある味わいになります。
5. バジル─イタリアンの香りを食卓に
乾燥バジルがあれば、イタリア料理の味を自宅で手軽に再現できます。トマトとの相性が抜群で、パスタ、ピザ、トマトソース、カプレーゼなどには欠かせない存在です。
生のバジルは香りが強烈で使いこなすにはコツがいりますが、乾燥バジルはおだやかな香りで使いやすいのが特徴。調理の仕上げに振りかけるだけでなく、煮込み料理に加えてもよい風味が出ます。
保存も効くので、常備しておくといろいろな場面で活躍します。トマト缶でパスタソースを作るとき、市販のピザにちょい足しするとき、サラダのドレッシングを作るとき─バジルがあるだけで、料理の幅がぐっと広がります。
スパイスカレーを作るための基本4種
スパイス料理の代表格といえば、やはりスパイスカレーでしょう。市販のカレールーを使わず、スパイスだけで作るカレーは、自分好みの香りや辛さに調整できる楽しさがあります。
「スパイスカレーって、たくさんのスパイスが必要なんでしょ?」と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。基本の4種類さえ揃えれば、本格的なスパイスカレーを作ることができるのです。
クミン─カレーの骨格を作る香り
スパイスカレーにおいて、最も重要なスパイスがクミンです。「カレーらしい香り」の中核を担っており、クミンなしにカレーは成立しないと言っても過言ではありません。
クミンには、シード(種子)とパウダー(粉末)の2種類があります。本格的なスパイスカレーを作るなら、できればシードを用意してください。
使い方は、まず鍋に油を熱し、クミンシードを加えます。シードがパチパチと跳ねて、芳しい香りが立ってきたら、玉ねぎなどの具材を投入。この「テンパリング」と呼ばれる技法で、スパイスの香りを油に移すことで、カレー全体に香りが行き渡ります。
パウダーの場合は、他のスパイスと一緒に具材を炒める段階で加えます。シードほどの香りの立ち方はしませんが、手軽に使えるメリットがあります。
コリアンダー─まろやかさと奥深さの秘密
コリアンダーは、クミンと並んでカレーに欠かせないスパイスです。パクチー(香菜)の種子を乾燥させたもので、葉の部分とは全く異なる、柑橘系のさわやかな香りが特徴です。
コリアンダーの役割は、料理にまろやかさと奥深さを与えること。クミンだけだと尖った印象になりがちなカレーに、コリアンダーを加えることでバランスの取れた味わいになります。
クミンとコリアンダーの配合比率は、好みによって調整できます。一般的には同量か、コリアンダーをやや多めにするレシピが多いようです。クミン1に対してコリアンダー1.5から2くらいの比率で試してみると、バランスの良いカレーになるでしょう。
ターメリック─黄金色の正体
ターメリックは、カレーの黄色い色の素です。ウコンの根茎を乾燥させて粉末にしたもので、土っぽい独特の風味があります。
色付けが主な目的なので、使用量はほんの少しで十分。入れすぎると苦味が出てしまうので、控えめに使うのがポイントです。小さじ1/4から1/2程度で、カレー全体が鮮やかな黄金色に染まります。
注意点として、ターメリックには衣服や手、まな板などを黄色く染めてしまう性質があります。取り扱いには気をつけて、こぼしたらすぐに拭き取るようにしましょう。
カイエンペッパー─辛さの調整役
カイエンペッパーは、カレーの辛さを決めるスパイスです。赤唐辛子を乾燥させて粉末にしたもので、「チリペッパー」や「レッドペッパー」という名前で販売されていることもあります。
辛さの感じ方には個人差があるので、初めて作るときは少なめに入れて、味見をしながら調整するのがおすすめです。後から足すことはできても、入れすぎたものを取り除くことはできませんから。
辛いものが苦手な方は、カイエンペッパーを控えめにするか、前述のパプリカパウダーで代用することもできます。パプリカパウダーなら辛味はほとんどなく、赤い色味とほのかな甘みを加えることができます。
「カイエンペッパー」と「チリパウダー」は別物
スパイスを購入する際、カイエンペッパーとチリパウダーを混同しないように注意してください。名前は似ていますが、中身はまったく異なります。
カイエンペッパー(またはチリペッパー、レッドペッパー)は、純粋に赤唐辛子だけを粉末にしたもの。辛味を加える目的で使用します。
一方、チリパウダーは、赤唐辛子に加えて、クミン、オレガノ、ガーリックパウダー、パプリカなど複数のスパイスがブレンドされたミックススパイス。メキシコ料理のチリコンカンなどに使われることが多く、塩味が含まれていることもあります。
スパイスカレーのレシピに「カイエンペッパー」と書かれていたら、純粋な唐辛子パウダーを使いましょう。チリパウダーを使うと、意図しない風味が加わって、思っていた味と違う仕上がりになってしまう可能性があります。
市販のカレー粉を活用する手も
上記の4種類があればスパイスカレーの基本形は作れますが、市販のカレー粉を常備しておくとさらに便利です。
カレー粉には、クミン、コリアンダー、ターメリックをはじめとする十数種類のスパイスがあらかじめブレンドされています。「今日は手軽に作りたい」というときは、カレー粉をベースにして、お好みでクミンやコリアンダーを足すという方法もあります。
また、カレー粉は炒め物やスープの風味付けにも使えます。カレー味のチャーハン、カレー風味の唐揚げ、野菜のカレー炒めなど、アレンジの幅が広がりますよ。
話題のアウトドアスパイス─「マキシマム」と「ほりにし」
ここ数年、キャンプブームとともに注目を集めているのが、「マキシマム」と「ほりにし」というスパイスです。もともとはアウトドア料理用に開発されたものですが、その万能さが評判となり、家庭料理に取り入れる人が急増しています。
どちらも複数のスパイスや調味料があらかじめブレンドされた「万能調味料」で、これ一本で味が決まる手軽さが魅力。肉を焼いて振りかけるだけで、驚くほど本格的な味になります。
マキシマムスパイス─宮崎生まれの肉専用スパイス
マキシマムは、宮崎県都城市の精肉店「中村食肉」が開発したスパイスです。もともとは店頭で販売していたものが、口コミで評判が広がり、今や全国的な人気商品となりました。
マキシマムの特徴は、肉料理との相性の良さにあります。ステーキやハンバーグに振りかけるだけで、プロが作ったような味わいになると評判。ナツメグ、ガーリック、オニオン、コリアンダー、クミンなど、複数のスパイスが絶妙なバランスでブレンドされており、複雑で奥深い風味を生み出しています。
使い方は塩コショウと同じ感覚で、料理に振りかけるだけ。焼く前の肉に下味として揉み込んでもよし、焼き上がった肉に仕上げとして振りかけてもよし。バーベキューやキャンプではもちろん、普段の家庭料理でも大活躍します。
マキシマムには、オリジナル以外にもいくつかのバリエーションがあります。さわやかな「ゆず味」、ツンとした辛さの「わさび味」、にんにく好きのための「ガーリック強め」など、好みに合わせて選べるのも楽しいところ。一つ試して気に入ったら、ぜひ他の味も試してみてください。
マキシマムの購入場所
マキシマムは、以下のような場所で購入できます。
カルディコーヒーファームでは、話題の調味料として取り扱われていることが多く、調味料コーナーに並んでいます。輸入食品だけでなく国内の人気商品も揃えているカルディは、マキシマムを探すには良い選択肢です。
ドン・キホーテでも、食品コーナーや調味料コーナーで見かけることがあります。ただし店舗によって取り扱いの有無が異なるため、確実に手に入れたい場合は事前に電話で確認するとよいでしょう。
成城石井でも取り扱いがあります。品質にこだわった商品が揃う成城石井らしく、話題の調味料もしっかりラインナップに加わっています。
一部のスーパーマーケットでも販売されていますが、取り扱いは店舗によってまちまち。大型店舗や、こだわりの商品を揃えている店舗では見つかる可能性が高いです。
確実に手に入れたいなら、Amazonや楽天などの通販サイトを利用するのがおすすめ。製造元の中村食肉公式オンラインショップでも購入できます。
ほりにしスパイス─アウトドアショップ発の万能調味料
ほりにしは、和歌山県のアウトドアショップ「Orange(オレンジ)」のオーナー、堀西晃宏さんが開発したスパイスです。キャンプ料理の味付けを簡単にしたい、という思いから生まれました。
ほりにしの特徴は、フランス料理にヒントを得た洗練された風味にあります。和風と洋風のスパイスが絶妙にブレンドされており、どんな食材にも合う汎用性の高さが魅力。ガーリック、オニオン、コリアンダー、レッドベルペッパー、そして隠し味のかつお節など、20種類以上の原材料が使われています。
肉料理はもちろん、野菜炒め、チャーハン、パスタ、アヒージョ、さらには卵かけご飯にまで合うと言われています。冷蔵庫にある食材に振りかけるだけで、手軽においしい一品が完成。「これ一本あれば、何でもおいしくなる」と言われる所以です。
ほりにしにも、スタンダードなオリジナル以外にバリエーションがあります。辛さを加えた「辛口」、燻製岩塩を使用した「ブラック」、白トリュフ塩を使用した贅沢な「プレミアム」など。シーンや好みに合わせて使い分けるのも楽しいでしょう。
ほりにしの購入場所
ほりにしは、以下のような場所で購入できます。
カルディコーヒーファームでは、マキシマムと同様に話題の調味料として取り扱われています。
イオンなどの大手スーパーマーケットでも、取り扱いが広がっています。調味料コーナーや、アウトドア・レジャー関連商品の近くに並んでいることがあります。
アウトドアショップでは、キャンプ用品の一つとして販売されています。開発元がアウトドアショップということもあり、キャンパーの間では定番アイテムとなっています。
コンビニでも手に入ることがあります。ローソンでは、小さいサイズのほりにしが販売されていることも。気軽に試せるのは嬉しいポイントです。
確実に手に入れたいなら、やはり通販が安心。Amazonや楽天、開発元のOrange公式オンラインショップで購入できます。
マキシマムとほりにし、どっちを選ぶ?
どちらも万能調味料として人気がありますが、風味には違いがあります。自分の好みや使いたい料理に合わせて選んでみてください。
マキシマムは、よりスパイシーで力強い味わいが特徴。肉料理のガッツリとした味付けに向いており、バーベキューやステーキとの相性が抜群です。「肉をおいしく食べたい!」という方にはマキシマムがおすすめ。
ほりにしは、よりバランスが取れた上品な味わい。どんな料理にも合わせやすく、和食にも洋食にも使える汎用性の高さがあります。「いろいろな料理に使いたい」「繊細な味付けが好き」という方にはほりにしが向いているでしょう。
どちらが優れているというわけではないので、両方試してみて、自分のお気に入りを見つけるのがベストです。
スパイスの正しい保存方法─香りを長持ちさせるコツ
せっかく購入したスパイスも、保存方法を間違えると香りが飛んでしまったり、風味が落ちてしまったりします。スパイスは香りが命。正しい保存方法を知って、最後までおいしく使い切りましょう。
スパイスの4つの敵─光・熱・湿気・空気
スパイスを劣化させる要因は、大きく分けて4つあります。これらを避けることが、スパイスを長持ちさせる秘訣です。
まず、直射日光を避けること。キッチンの窓際や日当たりの良い場所にスパイスを置いている方は、置き場所を見直してください。光によって色あせや香りの劣化が進んでしまいます。透明な瓶に入っているスパイスは、戸棚の中など光が当たらない場所に保管しましょう。
次に、高温を避けること。コンロの近くは調理中に高温になるため、スパイスの保管場所としては不適切です。熱によってスパイスの揮発性成分(香りのもと)が失われ、香りが弱くなってしまいます。「調理中に手が届きやすい場所に置いておきたい」気持ちはわかりますが、使い終わったらすぐに涼しい場所に戻す習慣をつけましょう。
湿気も大敵です。開封したスパイスは湿気を吸いやすく、固まってしまうことがあります。固まったスパイスは使いにくいだけでなく、カビの原因にもなります。密封容器に入れるか、パッケージのジッパーをしっかり閉めることが大切です。
空気に触れることで酸化が進むため、容器内の空気をできるだけ少なくすることも効果的です。大容量のスパイスを購入した場合は、普段使いの分だけ小さな容器に移し替え、残りは密封して保管するとよいでしょう。
スパイスの賞味期限─開封後はどのくらいもつ?
市販のスパイスには賞味期限が記載されていますが、開封後はどのくらい持つのでしょうか。
未開封の状態なら、一般的に2年から3年程度は問題なく使えます。ただし、これは風味が保たれる期間の目安であり、期限を過ぎたからといってすぐに使えなくなるわけではありません。
開封後の目安としては、ホールスパイス(粒や種子のままのもの)で1年から2年、パウダースパイス(粉末状のもの)で半年から1年程度。パウダーの方が空気に触れる面積が大きいため、香りが飛びやすくなっています。
スパイスの鮮度を確かめる方法は簡単です。蓋を開けて香りを嗅いでみてください。購入時のような強い香りがしなくなっていたら、そろそろ買い替え時。香りが弱くなったスパイスを使っても、料理の味に深みが出にくくなります。
ホールとパウダー、どちらを買うべき?
スパイスを長く楽しみたい方には、ホールスパイスを購入して必要な分だけ挽く方法をおすすめします。
ホールスパイスは、香り成分が種子や殻の中に閉じ込められているため、パウダー状態よりも香りが長持ちします。使う直前にミルやすり鉢で挽くことで、挽きたての鮮烈な香りを楽しめます。
ただし、料理によってはパウダーの方が向いている場合もあります。煮込み料理で素早く香りを移したいときや、ペースト状に仕上げたいときは、パウダースパイスが便利。また、ホールスパイスを挽く手間が面倒に感じる方は、パウダーの方がストレスなく使えるでしょう。
理想的には両方を用意して、料理やシーンによって使い分けること。でも「そこまで手間はかけられない」という方は、使用頻度の高いもの(ブラックペッパーやクミンなど)はホールで、たまにしか使わないものはパウダーで、と分けるのも一つの方法です。
冷蔵庫での保存はNG?
「スパイスは冷蔵庫で保存した方が長持ちするのでは?」と思う方もいるかもしれません。でも、基本的にスパイスの冷蔵保存はおすすめしません。
冷蔵庫から出し入れするたびに温度差で結露が発生し、スパイスが湿気を吸ってしまう可能性があるからです。湿気を含んだスパイスは固まりやすく、カビの原因にもなります。
涼しく、暗く、乾燥した場所で常温保存するのが基本。戸棚の中や、直射日光の当たらない引き出しなどが理想的です。
ただし、唐辛子系のスパイス(レッドペッパー、パプリカなど)は、冷蔵または冷凍保存することで色味を長持ちさせられるという意見もあります。この場合は、しっかり密封して結露を防ぐことが条件です。頻繁に出し入れせず、まとめて使う分だけ取り出すようにしましょう。
スパイス初心者がよく抱く疑問─Q&A形式で解決
スパイスを使い始めると、いろいろな疑問が湧いてくるものです。ここでは、初心者の方からよく聞かれる質問にお答えします。
- スパイスはどのくらいの量を使えばいいの?
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スパイスの使用量に、厳密な正解はありません。レシピに記載されている量を目安にしつつ、自分の好みで調整していくのが基本です。
ただし、いくつかのスパイスには「入れすぎ注意」のものがあります。
ターメリックは多すぎると苦味が出ます。色付けが目的なら、本当に少量で十分。小さじ1/4程度から始めて、様子を見ながら足しましょう。
ナツメグは入れすぎると薬臭くなります。ハンバーグ4人分でも、小さじ1/4程度で十分な効果があります。「ちょっと少ないかな」と思うくらいがちょうどいい量です。
シナモンも強く入れすぎると、料理全体が甘ったるい印象になってしまいます。
初めて使うスパイスは、まず少なめに入れて味見をしながら足していくのが安全です。足りなければ足せますが、入れすぎたものを取り除くことはできません。
- 複数のスパイスを使うとき、入れる順番はある?
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スパイスには、熱に強いものと弱いものがあります。順番を意識することで、それぞれのスパイスの香りを最大限に引き出せます。
基本的な流れは、ホールスパイスを最初に油で炒めて香りを出し、その後でパウダースパイスを加えるというもの。
ホールスパイス(クミンシード、マスタードシード、カルダモンなど)は、油の温度が低いうちから入れ、じっくりと香りを引き出します。パチパチと音がして香りが立ってきたら、玉ねぎなどの具材を加えます。
パウダースパイス(クミンパウダー、コリアンダーパウダー、ターメリックなど)は焦げやすいため、具材を炒めた後の段階で加えることが多いです。全体に馴染んだらすぐに次の工程(水や煮込み用の液体を加えるなど)に移りましょう。炒めすぎると苦味が出てしまいます。
- スパイスカレーを作ったけど、味がいまいち……
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スパイスカレーを作ってみたものの、「思っていた味と違う」「何かが足りない気がする」─そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。よくある失敗の原因と対処法をいくつか紹介します。
「味がぼんやりして深みがない」場合、まず疑うべきは塩の量です。スパイスの香りを活かすためにも、実は塩加減がとても重要。「ちょっと塩が足りないかな」と思ったら、少しずつ足しながら味の変化を確かめてみてください。塩を足すだけで、味がグッと締まることがあります。
「スパイスの香りが弱い」場合は、テンパリング(油でスパイスを炒める工程)が不十分かもしれません。特にホールスパイスは、しっかりと油で加熱して香りを引き出すことが大切。油の温度が低すぎたり、加熱時間が短すぎたりすると、スパイスの香りが立ちません。
「辛すぎた」場合は、次回からカイエンペッパーの量を減らしましょう。すでに作ってしまったカレーが辛すぎるときは、ヨーグルトやココナッツミルクを加えるとマイルドになります。砂糖を少し足すのも効果的です。
「思っていた味と違う」場合、スパイスの鮮度が原因かもしれません。古くなったスパイスでは、本来の香りが出にくくなっています。購入してから時間が経っているスパイスは、新しいものに買い替えてみてください。
スパイス料理をもっと楽しむためのヒント
スパイスの購入場所と基本知識を押さえたところで、最後にスパイス料理をもっと楽しむためのヒントをお伝えします。
まずは1種類ずつ、じっくり向き合う
スパイス初心者がやりがちな失敗のひとつが、最初からたくさんのスパイスを使おうとすること。複数のスパイスを組み合わせると、それぞれの香りや効果がわかりにくくなってしまいます。
まずは1種類のスパイスを、さまざまな料理に使ってみましょう。たとえばクミンなら、カレーだけでなく、炒め物やスープ、サラダのドレッシング、肉の下味など、いろいろな料理に試してみてください。
「このスパイスを入れると、こういう味になるのか」「この食材と相性がいいな」─そんな発見を積み重ねていくことで、スパイスへの理解が深まります。1種類を使いこなせるようになったら、少しずつ種類を増やしていきましょう。
レシピ通りに作ってから、自分流にアレンジ
スパイス料理を作るとき、「レシピ通りじゃなくて、自分なりにアレンジしてみよう」と思うかもしれません。でも、まずはレシピ通りに作ってみることをおすすめします。
レシピには、そのスパイスをどのくらいの量で、どのタイミングで加えるべきか、作成者の経験に基づいた知恵が詰まっています。一度レシピ通りに作って「基準となる味」を知っておくと、「次はもう少しクミンを増やそう」「辛さを抑えよう」といったアレンジがしやすくなります。
料理本やレシピサイトには、スパイスカレーのレシピがたくさん公開されています。まずはいくつかのレシピを試して、自分好みの方向性を探ってみてください。
失敗を恐れずに実験する
スパイス料理の醍醐味は、実験のような楽しさにあります。同じ材料でも、スパイスの配合を変えるだけで味がガラリと変わる。この変化を楽しめるようになると、料理がもっと面白くなります。
失敗を恐れる必要はありません。たとえ思い通りの味にならなくても、それは貴重な経験です。「このスパイスを入れすぎるとこうなるのか」「このスパイスは思ったより香りが強いな」─そんな発見が、次の成功につながります。
キッチンを自分だけの実験室に見立てて、楽しみながらスパイスと向き合ってみてください。失敗も含めて、スパイス料理の奥深い世界を探検していきましょう。
まとめ─自分に合ったスパイスの買い方を見つけよう
この記事では、スパイスを購入できる5つの場所と、それぞれの特徴を詳しく解説してきました。最後に、ポイントを振り返っておきましょう。
スパイスを手に入れられる場所は、スーパーマーケット、100円ショップ、カルディ・成城石井などの輸入食品店、東急ハンズ・ロフトなどの雑貨店、そしてAmazon・楽天などの通販サイトの5つ。それぞれに強みがあるので、目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。
スパイス初心者がまず揃えるべきは、ブラックペッパー、ガーリックパウダー、パプリカパウダー、クミン、バジルの5種類。これらがあれば、さまざまな料理のアレンジが可能になります。
本格的なスパイスカレーを作りたいなら、クミン、コリアンダー、ターメリック、カイエンペッパーの4種類を揃えましょう。この基本の4種類で、市販のルーを使わない本格カレーに挑戦できます。
話題のアウトドアスパイス「マキシマム」と「ほりにし」は、カルディ、ドン・キホーテ、成城石井、一部のスーパーマーケット、アウトドアショップ、そして通販サイトで購入可能。これらの万能調味料があれば、振りかけるだけで料理がワンランクアップします。
スパイスを長持ちさせるコツは、光・熱・湿気・空気を避けて保存すること。涼しく暗い場所で密封して保管し、香りが弱くなってきたら買い替えを検討しましょう。
スパイスは、一見とっつきにくいように思えるかもしれません。でも実際は、100円ショップやスーパーで手軽に購入できる身近な調味料です。まずは少量から試して、自分好みのスパイスを見つけてみてください。
いつもの料理に新しい香りと味わいが加わることで、食卓がより豊かに、そして料理がもっと楽しくなるはずです。スパイスの世界への第一歩、ぜひ踏み出してみてください。

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