七五三の時期といえば、一般的に11月15日前後を思い浮かべる方が多いでしょう。でも「今年は予定が合わなかった」「子どもが体調を崩してしまった」など、様々な理由で11月に行けなかったご家族もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、12月の七五三が実は多くのメリットを持つことや、時期をずらすことで得られる「ゆとり」のある七五三の過ごし方をご紹介します。11月の七五三シーズンを逃してしまったと不安に思っている方も、ぜひ安心して12月のお参りを検討してみてください。
12月七五三は非常識じゃないの?
「11月15日じゃないと七五三はダメなの?」「12月の七五三って非常識?」と心配される方もいるかもしれません。結論からお伝えすると、12月の七五三は全く問題なく、むしろメリットが多いのです。その理由を歴史的背景や地域性から見ていきましょう。
旧暦と現代行事の時期のずれ
七五三の起源は江戸時代にさかのぼります。当時は旧暦(太陰暦)を使用していたため、現在の11月15日は実際には現代のカレンダーでは12月中旬から1月上旬に相当することもありました。
明治時代に新暦(太陽暦)が採用された後も、行事の日付はそのまま「11月15日」として固定されました。しかし、歴史的な視点から見れば、現代の12月に七五三を行うことは、むしろ伝統的な時期に近いとも言えるのです。
日本の伝統行事の多くは、季節の変わり目や農事の区切りと関連して設定されてきました。七五三も、収穫が終わり冬支度が始まる時期に、子どもの成長を祝い、健やかな成長を願う行事として定着したのです。そのため、11月後半から12月にかけての時期は、古来より子どもの成長を祝うのにふさわしい時期とされてきました。
地域による習慣の違い
七五三の時期は、実は地域によって異なる慣習があることをご存知でしょうか。例えば、以下のような地域差があります:
- 関東地方:11月15日を中心に10月下旬から11月末にかけて行われることが多い
- 関西地方:10月の十三参りという習慣がある地域もある
- 九州地方:11月後半から12月にかけて行う地域も少なくない
- 北海道:雪が降る前の10月に行う地域や、逆に積雪の少ない年明けに行う地域もある
このように、七五三の時期は全国一律ではなく、各地域の気候や習慣に合わせて柔軟に対応されてきました。これは、子どもの健やかな成長を祝うという本来の意義を大切にしながら、各家庭や地域の事情に合わせて行事を行うことの方が重要だという考え方の表れでもあります。
メリットはどこにある?
11月の定番時期を避けて12月に七五三を行うことには、実は多くのメリットがあります。ここからは、12月に七五三を行うことで得られる具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。
空いている神社でスムーズに参拝
11月、特に11月15日前後の週末は、全国の神社で七五三参拝のピークを迎え、非常に混雑します。有名な神社では2時間以上待つことも珍しくありません。一方、12月になると参拝者は大幅に減少し、ゆったりとした雰囲気の中で参拝できるようになります。
混雑していない神社でのメリットは以下の通りです:
- 祈祷の待ち時間が短く、スムーズに進行
- 参拝後に神社の境内で写真撮影する際に、人が入り込まず良い写真が撮れる
- 子どもがリラックスして参拝できる
- 神主さんや巫女さんにゆっくり対応してもらえることも
- 駐車場が比較的空いている場合が多い
特に小さな子どもと一緒の参拝では、長時間の待機は大きなストレスとなります。12月の比較的空いている時期を選ぶことで、子どもの機嫌も保ちやすく、家族全員が穏やかな気持ちで神聖な儀式に臨めるでしょう。
早割プランが豊富な写真館活用
写真スタジオやフォトグラファーも、11月のピーク時期が過ぎると、次のシーズンに向けた「早割」や「冬季限定プラン」などのお得なキャンペーンを展開することが多くなります。12月の七五三撮影には以下のようなメリットがあります:
- 11月より2割~3割安い早期予約割引プランが適用されることがある
- データ増量サービスや大判プリント特典などの追加特典がつくケースが多い
- 予約が取りやすく、希望の時間帯や撮影プランを選びやすい
- スタッフの対応もゆとりがあり、じっくり撮影してもらえる
- クリスマスやお正月の装飾と組み合わせた、季節感のある写真が撮れる
また、12月は年賀状用の家族写真を撮影する時期でもあります。七五三と家族写真を同時に撮影することで、さらにお得なパッケージプランを利用できることもあるでしょう。
師走でも安心な短時間スケジュール術
12月は年末の忙しい時期ですが、七五三の行事をコンパクトに組むことで、家族の負担を軽減することができます。例えば、以下のような工夫が考えられます:
- 平日や日曜の早朝など、比較的空いている時間帯を選んで参拝
- 事前予約制の神社を利用して、待ち時間をなくす
- 神社、写真撮影、会食をすべて近場で済ませる「ワンエリア完結型」の計画を立てる
- 年末の帰省と組み合わせて、祖父母の住む地域で行う
- 会食を簡略化し、高級弁当の持ち帰りやケータリングサービスを利用する
特に12月の週末は忘年会シーズンと重なるため、平日に半日休みを取って行うのも一つの方法です。近年では平日限定の特別プランを用意している写真館も増えています。
神社予約を簡単に取るコツは?
12月の七五三を成功させるためには、神社の予約をスムーズに取ることが大切です。ここでは、神社の予約を簡単に取るためのコツをご紹介します。
電話受付とネット予約のベストタイミング
神社の予約方法は大きく分けて「電話予約」と「ネット予約」の2種類があります。どちらの方法でも、良いタイミングで予約することが重要です。
- 電話予約の場合
- 平日の10時~11時頃が比較的つながりやすい
- 大きな神社では専用の予約係がいる時間帯がある(公式サイトで確認を)
- 12月の予約なら、11月20日以降に問い合わせると空き状況がわかりやすい
- ネット予約の場合
- 深夜0時に翌月分の予約枠が解放されるシステムが多い
- 平日の方が週末より予約が取りやすい
- 大手神社の中には「七五三特設サイト」を設ける場合もあるのでチェックを
特に人気の神社では、予約開始日時が決まっていることがあります。事前に公式サイトで確認し、予約開始と同時に申し込むことで、希望の日時を確保しやすくなります。
祈祷枠の確認とキャンセル待ちの活用
特に人気の神社や12月の土日に予約を希望する場合は、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう:
- 七五三の祈祷枠が何時から何時まであるのかを事前に確認する
- 「団体参拝」と「個人参拝」の時間帯が分かれている場合がある
- 「宮参り」「初宮参り」「お宮参り」などの他の祈祷と混同しないよう注意
- キャンセル待ちの受付をしている神社も多いので、希望の日が埋まっていても問い合わせてみる
- 12月の場合、11月末~12月初旬に突然キャンセルが出ることも多い
また、神社によっては「予約不要の時間帯」や「予約優先だが当日参拝も可能」というシステムを採用しているところもあります。事前に確認しておくことで、柔軟な対応が可能になります。
持参すると便利な参拝グッズ
12月の参拝では、季節的な要素も考慮した準備が必要です。持参すると便利なグッズには以下のようなものがあります:
- 基本の参拝セット
- 御祈祷料(のし袋に入れておく)
- 着替え用のタオルや着物の補正グッズ
- 子どもの靴下(白や派手でない色が望ましい)
- ティッシュ、ウェットティッシュ
- 12月ならではの準備品
- 防寒具(ショール、はおり物、マフラーなど)
- 携帯用カイロ(服の下に貼るタイプが目立たない)
- 飲み物(温かいお茶など)
- 簡易レインコート(突然の雨や雪に備えて)
- 使い捨てカメラやスマホ充電器(日が短いため、撮影条件に注意)
また、神社には基本的におもちゃなどを持ち込むことは避けた方が良いですが、子どもが退屈しないよう、静かに遊べる小さな絵本などを用意しておくと便利です。
衣装・小物の冬支度はどうする?
12月の七五三では、11月とは異なる気温や天候を考慮した衣装選びが重要になります。寒さ対策をしながらも、きちんと晴れ着の美しさを損なわない工夫を見ていきましょう。
防寒ポンチョと着物のコーディネート
12月の七五三衣装で最も重要なのは、防寒対策です。特に着物は重ね着がしにくいため、工夫が必要です。
- 和装向け防寒アイテム
- 着物用ポンチョ(七五三専用のものが販売されている)
- ファー付きのショール(白やアイボリーなど写真映えする色が人気)
- 裏地が暖かい羽織もの(男の子向け)
- フリースの長襦袢や肌着(見えない部分で暖かさを確保)
- コーディネートのポイント
- 防寒具は写真撮影の直前まで着用し、撮影時だけ外す
- ショールやポンチョも撮影小物として活用できる
- 白や淡い色の防寒具は写真にも馴染みやすい
- 神社の参拝時は防寒具を着けたままでも問題ない
近年では、七五三用の防寒具として、着物に合わせやすいデザインのポンチョやケープが多く販売されています。これらは記念撮影にも活用でき、冬らしい雰囲気のある写真が撮影できます。
手袋・カイロを目立たせない工夫
手足の冷えは子どもにとって大きなストレスになります。以下のような工夫で、おしゃれさを損なわず防寒対策をしましょう。
- 手袋の選び方
- 和装に合う無地の手袋を選ぶ(白、ピンク、薄紫など)
- 指先が出せるタイプの手袋だと、御祈祷中も脱がなくて済む
- 写真撮影時だけ外せるよう、着脱しやすいデザインを
- カイロの上手な使い方
- 貼るタイプは背中や腰など目立たない場所に
- 持つタイプは巾着袋などに入れて持ち歩くと見た目も良い
- 使い捨てスリッパタイプの足用カイロも便利
- カイロの熱で着物が傷まないよう、必ず下着の上から使用する
また、神社の境内は足元が冷える場合が多いので、足首までしっかり覆うタイプの足袋や、厚手の靴下を履かせるのも良いでしょう。写真に写る部分については、見た目も考慮して選ぶことが大切です。
雨雪対策のレインコート選び
12月は天候が不安定な時期です。特に雨や雪の日に備えて、着物を守るための対策を考えておきましょう。
- レインコートの選び方
- 透明タイプなら着物の柄が見えて、写真映えも良い
- 袖付きタイプは着物の袖口が濡れるのを防げる
- 使い捨てタイプをいくつか持参すると安心
- 折りたたみ傘よりもレインコートの方が着物に雨水が垂れにくい
- その他の雨雪対策
- 足元を保護する防水カバー(晴れの日の参道の砂埃よけにもなる)
- ヘアスタイルを崩さない帽子やフード付きポンチョ
- 神社の境内に入る前に使える靴を拭くタオル
- 着物の裾が濡れた場合用の予備の和装小物
雨や雪の日でも、事前の準備をしっかりしておけば安心して参拝できます。また、写真スタジオと神社の往復時に使える大きめの傘を用意しておくと、着物を守りながらの移動がスムーズになります。
会食・写真撮影はどう組み立てる?
12月の七五三では、参拝だけでなく会食や写真撮影のスケジュールも工夫することで、より快適に過ごすことができます。ここでは効率的かつ思い出に残る七五三の一日の組み立て方を提案します。
昼前参拝×午後会食がスムーズな理由
12月の七五三で最も効率の良いスケジュールは、「午前中に参拝」して「午後に会食」というパターンです。その理由と具体的なメリットは以下の通りです:
- 午前中参拝のメリット
- 神社が比較的空いている(特に平日や日曜の早い時間帯)
- 子どもの機嫌が良い時間帯で参拝できる
- 日中の暖かい時間帯に外での撮影ができる
- 午後の会食までに着替えやメイク直しの時間が取れる
- 午後会食のメリット
- ランチタイムよりディナータイムの方がゆったり過ごせることが多い
- 料理の種類が豊富になる傾向がある
- 子どもが疲れていても休憩時間を挟めるため安心
- 12月なら夕方からのイルミネーションなども楽しめる
特に午前10時半から11時頃の参拝がおすすめです。この時間帯は朝の混雑が落ち着き、かつ昼食時の混雑前という比較的空いている時間帯です。参拝と写真撮影を終えたら、一旦休憩を挟んで、14時以降のゆったりとした時間帯に会食を楽しむというプランが理想的です。
フォトスタジオの冬限定セットを活用
12月ならではの写真撮影のメリットは、「冬限定」や「クリスマス」「年末年始」といった季節感のある撮影セットが利用できることです。多くのフォトスタジオでは以下のような冬季限定のセットを用意しています:
- 冬季限定セットの例
- 雪景色をバックにした「ウィンターガーデン」
- クリスマスツリーやリースを配した「ホリデーセット」
- 日本の冬を表現した「和モダン冬セット」
- 暖炉やこたつなど、温かみのある室内セット
- 撮影時の工夫
- 七五三の晴れ着だけでなく、冬のドレスや和洋折衷スタイルも撮影する
- 家族全員のコーディネートを冬色(赤、緑、金など)で統一する
- 冬小物(マフラー、手袋、ショールなど)を取り入れた写真も残す
- 室内と屋外の両方で撮影し、表情の違いを楽しむ
12月の撮影では、11月と比べてスタジオの予約も取りやすく、じっくりと撮影時間をとってもらえることが多いです。また、七五三と年賀状用の家族写真を同時に撮影すれば、複数回の撮影に行く手間も省けます。
集合写真を屋内で映えさせるライト選び
12月は日が短く、屋外での撮影時間も限られます。そのため、屋内での集合写真の撮影テクニックを知っておくと便利です。
- 室内撮影のポイント
- スマホやカメラの「ポートレートモード」を活用する
- 窓際の自然光を最大限に生かす(窓を背にせず、光が顔に当たるように立つ)
- 蛍光灯だけでなく、温かみのある補助照明を用意する
- 反射傘や折りたたみの白いボードを使って光を拡散させる
- おすすめの補助ライト
- スマホに取り付けられるLEDリングライト
- 卓上型の調光可能なフォトライト
- 自撮り棒と一体型になったライト付きスタンド
- 暖色系の間接照明(床置きタイプ)
家庭での撮影では、背景にもこだわるとより良い写真になります。クリスマスツリーやしめ縄などの季節の装飾を背景に入れることで、12月らしい雰囲気の写真が撮影できます。また、光の少ない季節だからこそ、夕暮れ時のイルミネーションなどを活用した幻想的な写真も残せるでしょう。
費用を抑えつつ満足度を高めるには?
12月の七五三には、費用面でもメリットがあります。シーズンオフとなる12月には、様々な割引やお得なプランが用意されていることが多いのです。ここでは、費用を抑えながらも満足度の高い七五三を実現するコツをご紹介します。
レンタル着物の早期返却割
着物のレンタルは七五三の中でも大きな費用を占める項目の一つです。12月なら以下のようなお得なプランを活用できます:
- 早期返却特典の例
- 「当日返却割引」(参拝後すぐに返却すると10~20%引きになるケースが多い)
- 「平日レンタル割引」(土日より2~3割安くなることも)
- 「冬季限定パック」(防寒具もセットになったお得なプラン)
- 「年内最後の七五三フェア」(12月に入ると追加割引を実施する店舗も)
- 予約時のポイント
- 複数の店舗で見積もりを取り比較する
- WEB予約割引を活用する(10%前後安くなることが多い)
- セット内容を確認し、必要なものだけがついているプランを選ぶ
- 返却方法(店舗持込or宅配)によって料金が変わる場合もあるので確認を
また、12月は在庫不足になりにくいため、人気の柄や色、サイズも選びやすいというメリットがあります。特に男の子の羽織袴セットや女の子の高級な四つ身セットなど、通常は早くに予約が埋まる商品も選択肢が広がります。
写真データプランとアルバムプランの選択
七五三の写真撮影も大きな出費になります。費用対効果の高い選択をするためのポイントをご紹介します:
- データプランのメリット
- 基本的にアルバムプランより安価
- 自分で必要な分だけプリントできる
- SNSへの投稿やスマホでの閲覧に便利
- 後から自由にフォトブックを作れる
- アルバムプランのメリット
- プロによる写真選びと構成
- 高品質な印刷と製本
- 長期保存に適している
- 祖父母へのプレゼントにも最適
12月は「年内キャンペーン」や「早割適用」などの形で、通常よりもお得な料金設定になっていることが多いです。また、年末のプロモーションとして「データ全カット無料」「アルバム増量」などの特典が付くケースもあります。
さらに、12月の撮影では年賀状用の家族写真と七五三写真を同時に撮影できるため、2回分の撮影料を1回分に抑えられるというメリットもあります。スタジオに相談すれば、このような組み合わせプランを提案してくれることも多いでしょう。
会食割引クーポンを事前に入手する方法
七五三の会食も家族の人数が多いと、かなりの出費になります。12月の会食では以下のような割引チャンスを活用しましょう:
- 12月ならではの会食割引
- 平日ランチタイムの「七五三特別メニュー」(11月より1~2割安いことが多い)
- 「忘年会シーズンの隙間時間帯特典」(13時~16時などの時間帯限定割引)
- 「クリスマス前の特別プラン」(12月中旬までの限定サービス)
- 「平日限定七五三ファミリーセット」(大人2名+子ども1名などのパック料金)
- 割引クーポン入手方法
- レストラン予約サイトの会員登録特典を利用する
- ホテルや料亭の公式SNSをフォローして限定クーポンをゲット
- 地域情報誌や子育て情報誌の特典を活用
- 神社で配布されているパンフレットの提携店舗割引を確認
また、12月の平日であれば、人気店でも比較的予約が取りやすく、個室を確保できる可能性も高まります。特に七五三の会食では、子どもがリラックスして食事できる環境が大切ですので、個室や半個室の利用をおすすめします。
当日のスケジュール例は?
12月の七五三をスムーズに進めるためには、具体的なスケジュール例があると参考になるでしょう。ここでは、ご家族のニーズに合わせた3つのスケジュール例をご紹介します。
朝ゆっくり派向け・スタート10時プラン
寒い12月の朝は特に支度に時間がかかりますし、子どもも起きるのを嫌がることがあります。そんな方向けの、朝ゆっくりスタートできるプランです。
【スケジュール例】
- 8:30~9:30:自宅で準備(着付けは後のレンタル店で)
- 10:00:着物レンタル店到着、着付け開始
- 10:30:着付け完了、店内で記念撮影
- 11:00:神社に到着、参拝受付
- 11:30:御祈祷
- 12:00:境内で記念撮影
- 12:30:レストランに移動
- 13:00~14:30:会食
- 15:00:レンタル店に戻り、着物返却
- 15:30:解散または買い物などに
このプランのポイント:
- 朝の支度は最小限にし、専門店での着付けを利用
- 神社の参拝は混雑が少ない11時~12時を狙う
- ランチタイムのお得なセットメニューを活用できる
- 当日返却で着物レンタル代を抑えられる
- 午後からの時間が十分取れるので、他の予定も入れやすい
夕方撮影派向け・ライトアップ活用プラン
12月は日が短いですが、逆にライトアップやイルミネーションを活用した幻想的な写真を撮るチャンスでもあります。夕方の美しい光を生かすプランです。
【スケジュール例】
- 11:00:自宅でヘアセットと着付け(出張サービス利用)
- 12:30:自宅を出発
- 13:00:昼食(着物でも食べやすいメニューの店を選択)
- 14:30:神社到着、参拝
- 15:00:御祈祷
- 15:30:境内で記念撮影
- 16:00:ライトアップされた庭園や公園に移動
- 16:30~17:30:プロカメラマンによる屋外撮影(イルミネーション活用)
- 18:00:着替え(防寒対策をしっかりと)
- 18:30~20:00:夕食会
このプランのポイント:
- 時間を効率よく使うために、出張着付けサービスを利用
- 日が短い12月は16時前後から夕方の雰囲気になるため、その光を活用
- 昼食→参拝→撮影→夕食と順序よく進められる
- ライトアップされた場所での撮影は幻想的な写真が撮れる
- 平日の夕方なら忘年会前の時間帯でレストランも比較的空いている
参拝→写真→会食を90分で完結させるコツ
時間がない方や小さな子どもが集中力を保てる時間を考慮したコンパクトプランです。特に平日の午前中に実施するのがおすすめです。
【スケジュール例】
- 9:00:前日から着物をレンタル済みで、自宅で着付け
- 10:00:神社に到着(事前予約済み)
- 10:15:御祈祷(簡易版を選択)
- 10:30:神社のフォトスポットで記念撮影(約15分)
- 10:45:神社から徒歩圏内の写真スタジオへ移動
- 11:00~11:30:プロによる室内撮影(時間限定プラン)
- 11:30:スタジオ近くのレストランへ移動
- 11:45~12:30:会食(事前予約の特別コース)
- 13:00:自宅に戻り、着替え
このプランのポイント:
- 事前にすべて予約し、移動距離を最小限に抑える
- 平日午前中の空いている時間帯を活用
- 子どもの集中力が持つ90分以内で主要行事を終わらせる
- 「神社→写真館→レストラン」が徒歩圏内にある場所を選ぶ
- 移動時間を節約することで、実質的な所要時間を短縮
このような短時間プランを成功させるコツは、事前の下見と予約です。特に12月は天候の影響を受けやすいため、神社・写真館・レストランがすべて徒歩圏内にある場所を選ぶと安心です。また、子どもの着替えや休憩時間も考慮したスケジュールを立てることが大切です。
まとめ
12月の七五三は、決して「遅い」わけでも「非常識」でもなく、むしろ多くのメリットがある選択肢だということがお分かりいただけたでしょうか。ここで、12月に七五三を行うメリットをもう一度おさらいしてみましょう:
- 歴史的に見れば、旧暦では12月頃に行われていた
- 11月と比べて神社が空いており、ゆったりと参拝できる
- 写真館やレンタル着物店の早割や特別プランが利用できる
- 防寒対策をすれば、12月ならではの季節感のある写真が撮れる
- 年末の家族行事と組み合わせることもできる
七五三は何よりも子どもの健やかな成長を祝い、これからの幸せを祈る行事です。その本来の意義を大切にしながら、家族みんながリラックスして楽しめる形で行うことが一番大切なのではないでしょうか。
11月の混雑する時期を避け、ゆとりをもって12月に行うことで、子どもにとっても家族にとっても、より思い出深い七五三になるはずです。この記事が、12月に七五三を検討されているご家族の参考になれば幸いです。
最後に、どの時期に行うにせよ、七五三は子どもの成長を祝う特別な日です。写真や料理、着物などの「形」にこだわりすぎず、家族で楽しい時間を過ごすことを第一に考えてください。その笑顔こそが、何よりも素敵な思い出となるはずです。
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