ネクタイの結び方|初心者・就活生向けに簡単な方法から長さ調整まで徹底解説

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就職活動が本格化してくると、避けて通れないのがスーツの着こなしです。中でも多くの就活生がつまずくのが「ネクタイの結び方」ではないでしょうか。

「面接の朝、ネクタイがうまく結べなくて焦った」
「なんとか結べたけど、長さがおかしくて格好がつかない」
「そもそも、どの結び方を覚えればいいのか分からない」

こんな悩みを抱えている方は、決してあなただけではありません。高校まで制服で過ごしてきた人にとって、ネクタイは未知の存在。最初は誰だって戸惑うものです。

でも、安心してください。ネクタイの結び方は、コツさえ掴めば誰でもマスターできます。しかも、就活で必要なのは基本の結び方ひとつだけ。複雑なテクニックを覚える必要はまったくありません。

この記事では、ネクタイ初心者の就活生に向けて、最も簡単で万能な結び方「プレーンノット」を徹底的に解説します。さらに、見た目の印象を大きく左右する「長さの調整方法」や、ワンランク上の着こなしを実現する「ディンプル(くぼみ)の作り方」まで、順を追って紹介していきます。

加えて、ネクタイの素材による結びやすさの違いや、就活以外のシーン(結婚式・お葬式など)での注意点、意外と知らない保管方法まで網羅しました。この記事を読み終える頃には、ネクタイに対する苦手意識はきっとなくなっているはずです。

目次

結び方を覚える前に知っておきたい「ネクタイの基礎知識」

いきなり結び方の説明に入る前に、ネクタイの基本的な構造と用語を押さえておきましょう。これを知っておくだけで、この後の説明がグッと理解しやすくなります。

ネクタイの各部位の名称

ネクタイには、それぞれの部位に名前がついています。結び方を覚える上で特に重要なのが「大剣(たいけん)」と「小剣(しょうけん)」という呼び方です。

大剣とは、ネクタイの太い方の先端部分のこと。結び終わった後、前面に見える主役の部分です。一方、小剣は細い方の先端部分で、結び終わると大剣の裏に隠れます。この2つの言葉は、この後の説明で何度も出てくるので、ぜひ覚えておいてください。

また、ネクタイの裏側には「小剣通し」と呼ばれるループがついています。これは結び終わった後、小剣を通して固定するためのもの。見た目をスッキリさせる大切なパーツです。

ネクタイの素材と結びやすさの関係

実は、ネクタイは素材によって結びやすさがかなり違います。就活用のネクタイを選ぶ際には、この点も意識しておくと良いでしょう。

最も結びやすいのはシルク(絹)素材のネクタイです。シルクは適度な摩擦があり、結び目がしっかり固定されやすいという特徴があります。また、生地に程よいハリとしなやかさがあるため、形が整えやすく、後述するディンプルも作りやすいです。就活用として1本持っておくなら、シルク素材がおすすめです。価格帯は3,000円から10,000円程度のものが多く、量販店のスーツ売り場でも手に入ります。

一方、ポリエステルなどの化学繊維で作られたネクタイは、シルクに比べると少し扱いにくい傾向があります。表面がツルツルしているため、結び目が滑って緩みやすかったり、形が崩れやすかったりすることがあるのです。ただし、価格が手頃でシワになりにくいというメリットもあるため、予備として持っておくには悪くない選択肢です。

ウール素材のネクタイは、秋冬向けのカジュアルなアイテムとして人気がありますが、就活にはあまり向きません。見た目がややカジュアルになるため、フォーマルな印象を求められる面接では避けた方が無難です。

初心者のうちは、まずシルク素材のネクタイで練習することをおすすめします。結びやすい素材でコツを掴んでから、他の素材に挑戦する方がスムーズに上達できますよ。

初心者が最初に覚えるべき結び方は「プレーンノット」一択

ネクタイの結び方には、実はかなりの種類があります。ウィンザーノット、セミウィンザーノット、ダブルノットなど、聞いたことがある名前もあるかもしれません。しかし、初心者が最初にマスターすべきは、間違いなく「プレーンノット」です。他の結び方は、まずプレーンノットを完璧にしてから覚えれば十分です。

プレーンノットをおすすめする理由

プレーンノットを最初に覚えるべき理由は、大きく分けて3つあります。

まず、圧倒的にシンプルで覚えやすいこと。プレーンノットは、ネクタイを巻きつける回数が最も少ない結び方です。手順がシンプルなので、初心者でも短時間で習得できます。一度覚えてしまえば、忙しい朝でもサッと結べるようになります。

次に、どんなシーンでも使える万能さ。プレーンノットで作る結び目は、小ぶりで左右非対称なのが特徴です。このコンパクトな結び目が、ビジネスシーンから冠婚葬祭まで、あらゆる場面で悪目立ちせず馴染みます。「この場面ではどの結び方が正解?」と迷う心配がないのは、初心者にとって大きな安心材料です。

そして、就活のシャツとの相性が抜群であること。就職活動で着用する一般的なレギュラーカラー(襟の開きが標準的なタイプ)のシャツには、プレーンノットがベストマッチします。結び目が大きすぎると襟元が窮屈に見えたり、全体のバランスが崩れたりしますが、プレーンノットならその心配は無用。清潔感があり、誠実な印象を与えられるため、面接という大切な場面にぴったりなのです。

プレーンノットの結び方を一から丁寧に解説

それでは、プレーンノットの結び方を具体的に説明していきます。最初のうちは鏡の前に立って、一つひとつの動作を確認しながらゆっくり進めてください。慣れてくれば、鏡を見なくても自然に結べるようになります。

結ぶ前の準備

まず、シャツの一番上のボタン(第一ボタン)まできちんと留めます。そして、シャツの襟を立ててください。襟を立てておくことで、ネクタイを首元に通しやすくなり、作業がスムーズに進みます。

次に、ネクタイを首にかけます。このとき、縫い目が見える裏側が首やシャツに当たるように(つまり、表面が外側を向くように)してください。右利きの方であれば、大剣を右側に、小剣を左側に配置すると、この後の作業がやりやすいです。左利きの方は逆でも構いませんが、以下の説明は右利きを基準にしているので、適宜読み替えてください。

ステップ1:結び始めの長さを決める

実は、このステップが仕上がりを大きく左右します。結び始める前の長さ設定を間違えると、完成したときに大剣が長すぎたり短すぎたりしてしまうのです。

目安として、小剣の先端をおへその位置か、ズボンのベルトの少し上あたりに合わせてください。すると、大剣がかなり長く垂れ下がった状態になりますが、これで正解です。この一見アンバランスな状態が、結び終わったときにちょうど良い長さになります。

ただし、この目安はあくまで一般的な体型・ネクタイを想定したもの。実際には、ネクタイの全長(海外ブランドは長めに作られていることが多い)や、あなた自身の身長・座高によって微調整が必要です。何度か練習して、自分にとってのベストポジションを見つけてください。

ステップ2:大剣を小剣の上で交差させる

右手で大剣の根元あたり(首に近い部分)を持ち、小剣の上をまたぐようにして左側へ持っていきます。このとき、交差する位置が結び目の中心になります。交差点が高すぎると結び目が首から離れてしまい、低すぎると窮屈な印象になるので、鎖骨のあたりを目安にすると良いでしょう。

ステップ3:大剣を小剣の裏側へ通す

ステップ2で左側に持ってきた大剣を、今度は小剣の下をくぐらせて、右側へ戻します。ネクタイがねじれたり、裏返しになったりしないよう、丁寧に通してください。この時点で、小剣を中心にして大剣が一周したことになります。

ステップ4:大剣を結び目の正面に巻きつける

ステップ3で右側に戻ってきた大剣を、今度は結び目の正面を通すように、左側へ持っていきます。つまり、大剣を上から巻きつけるイメージです。この動作によって、結び目の土台となる「ループ」が正面に形成されます。このループが、後で大剣を通す場所になります。

ステップ5:大剣を首元の輪に下から通す

左側に来た大剣の先端を持ち、首に巻かれている大きな輪の中に、下から上に向かって通します。顎の下あたりから、大剣の先端がニョキッと顔を出す形になります。このとき、大剣をあまり強く引っ張りすぎないでください。次のステップで調整するので、ゆとりを持たせておきます。

ステップ6:大剣を正面のループに上から通す

ステップ5で上に出てきた大剣の先端を、ステップ4で作った正面のループ(輪)の中に、今度は上から下に向かって差し込みます。大剣がループをくぐり抜けて、下に出てくる状態です。ここまでくれば、あとは仕上げるだけ。完成まであと一歩です。

ステップ7:結び目を締めて形を整える

いよいよ最終段階です。左手で小剣を軽く押さえながら、右手で大剣をゆっくりと真下に引いて、結び目を締めていきます。

ここで焦って強く引くのは禁物。結び目が歪んだり、変な形に固まってしまったりします。左右のバランスを見ながら、少しずつ力を加えていくのがコツです。結び目がある程度締まったら、今度は結び目自体を持って、ゆっくりと首元まで引き上げます。

最後に、立てていた襟を元に戻し、結び目が襟の中央に来ていることを確認すれば、プレーンノットの完成です。

見た目を大きく左右する「長さ調整」のポイント

ネクタイを結べたとしても、長さがおかしければ台無しです。長すぎるとだらしない印象を与え、短すぎると滑稽に見えてしまいます。適切な長さに調整することは、結び方を覚えるのと同じくらい大切なポイントです。

理想的な長さは「ベルトのバックルに半分かかる」程度

ネクタイを結び終えたときの理想的な長さは、大剣の先端がベルトのバックルの中央にちょうど触れるか、バックルを半分ほど隠す程度です。この長さを守れば、立っているときも座っているときも、常にバランスの良い見た目をキープできます。

大剣がバックルより上で終わってしまうと、お腹が見えてしまったり、子どもっぽい印象を与えたりします。逆に、大剣がバックルより大幅に下に垂れていると、だらしなく見えるだけでなく、座ったときに邪魔になることも。就活の面接では第一印象が重要なので、この長さにはしっかりこだわりましょう。

小剣の処理も忘れずに

長さ調整と合わせて忘れてはいけないのが、小剣の処理です。結び終わった後、小剣が大剣の横からはみ出していると、せっかくの着こなしが台無しになってしまいます。

大剣の裏側には「小剣通し」と呼ばれるループがついているので、必ず小剣をここに通してください。これによって小剣が固定され、表から見えなくなります。細かいことですが、こうした気配りの積み重ねが、清潔感のある身だしなみにつながります。

一発で適切な長さに決めるコツ

毎回結び直すのは時間のロスです。できれば一発で決めたいところですよね。そのためには、結び始める前の「自分なりの目安」を見つけることが大切です。

前述のとおり、一般的には「小剣の先端をベルトの位置に合わせてから結び始める」のが基本ですが、これが全員に当てはまるわけではありません。同じネクタイでも、身長が高い人と低い人では結果が変わります。

おすすめなのは、「このネクタイなら、シャツの第何ボタンに小剣の先を合わせると良い」という自分だけのルールを作ること。何度か練習して、ちょうど良い長さになったときの位置を覚えておけば、次からは迷わず結べるようになります。

ワンランク上の着こなしを実現する「ディンプル」の作り方

基本の結び方をマスターしたら、次は「ディンプル」に挑戦してみましょう。これができると、ネクタイの見栄えがグッと良くなります。

ディンプルとは何か

ディンプルとは、ネクタイの結び目のすぐ下に作る、意図的なくぼみのことです。英語で「dimple」は「えくぼ」という意味。まさに、ネクタイにえくぼを作るようなイメージです。

このくぼみがあると、ネクタイ全体に立体感が生まれ、胸元(Vゾーン)が華やかでエレガントな印象になります。「ネクタイの締め方を分かっている人」「身だしなみに気を遣っている人」という印象を与えられるため、覚えておいて損はありません。

特に、無地やシンプルな柄のネクタイは、ディンプルがあるかないかで印象が大きく変わります。結婚式などのお祝いの場では、ぜひディンプルを作って華やかさを演出してみてください。

ただし、就活の面接では必須というわけではありません。まずはきちんと結べることが最優先。ディンプルは余裕があれば取り入れる、くらいの気持ちで大丈夫です。

ディンプルを作る3つのステップ

ディンプルは、プレーンノットの最終段階(ステップ7で結び目を締めるとき)に作ります。

まず、大剣を締める直前に、結び目のすぐ下の部分に注目してください。そこに人差し指を添えて、中央にくぼみを作ります。同時に、くぼみの両脇を親指と中指で軽くつまんで、山と谷のような形を作って固定します。

次に、そのくぼみをキープしたまま、もう片方の手でゆっくりと大剣を引いて結び目を締めていきます。このとき、くぼみを作っている指は離さないでください。指を離すと、せっかくの形が崩れてしまいます。

最後に、くぼみの形を維持しながら、結び目を首元まで引き上げます。首元に到達したら、指を離してディンプルの形を微調整すれば完成です。

きれいなディンプルを作るコツは、深く、そして中央に一つだけ作ること。浅いくぼみだとすぐに消えてしまいますし、左右にずれていると不自然に見えます。最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か練習すれば自然にできるようになりますよ。

なお、ディンプルの作りやすさはネクタイの素材によって異なります。シルク素材で適度な厚みがあるネクタイは作りやすく、薄手のネクタイやポリエステル素材は作りにくい傾向があります。

就活だけじゃない!シーン別ネクタイのマナーと注意点

プレーンノットの結び方を覚えれば、就活以外のシーンでも役立ちます。ただし、シーンによってネクタイの選び方や締め方のマナーが少し異なるので、ここで押さえておきましょう。

就職活動の場合

就活では、清潔感と誠実さが何より大切です。ネクタイの色は、紺・青系統やエンジ・ワインレッド系統が定番。柄は無地か、控えめなストライプ(レジメンタル)、小さなドット柄などが無難です。派手な色や大きな柄は避けましょう。

結び方はプレーンノットで十分。結び目は小ぶりでスマートな印象を与えます。ディンプルは作っても作らなくてもOKですが、作る場合は控えめに。あくまで「きちんと感」を最優先してください。

長さは必ずベルトのバックルにかかる程度に調整し、小剣が見えないよう小剣通しに通すことを忘れずに。シャツの第一ボタンはきちんと留め、結び目を首元にしっかり上げることで、引き締まった印象になります。

結婚式・披露宴の場合

結婚式は、お祝いの場にふさわしい華やかさが求められます。ネクタイの色は、シルバー、白、パステルカラーなどが一般的。光沢のある素材や、織り柄の入ったネクタイを選ぶと、さりげなく華やかさを演出できます。

このようなお祝いの場では、ディンプルを作ることをおすすめします。Vゾーンに立体感が生まれ、お祝いムードにふさわしい装いになります。結び方は同じくプレーンノットで問題ありませんが、より華やかさを求めるならセミウィンザーノットも良いでしょう。

なお、黒一色のネクタイは弔事用なので、結婚式では絶対に避けてください。また、派手すぎる柄や、カジュアルすぎるニットタイなども、フォーマルな場にはふさわしくありません。

お葬式・告別式・法事の場合

弔事の場では、黒無地のネクタイが基本です。光沢のないマットな素材を選び、柄物は避けてください。

結び方はプレーンノット一択です。ディンプルは作らないのがマナー。華やかさを演出するディンプルは、お祝いの場にはふさわしくても、悲しみの場には不適切だからです。結び目はきちんと締めますが、必要以上に目立たせないよう意識してください。

また、ネクタイピンなどのアクセサリーも控えるのが一般的です。全体的に控えめで落ち着いた装いを心がけましょう。

ビジネスシーン(入社後)の場合

社会人になると、ネクタイを締める機会が格段に増えます。基本的にはプレーンノットで問題ありませんが、業界や社風、その日のシーンに応じて結び方や選び方を変えられると、着こなしの幅が広がります。

通常の勤務日であれば、就活のときと同様、紺やグレーなどの落ち着いた色に、シンプルな柄のネクタイが安心。大切なプレゼンや商談の日には、少し華やかな色や、自信を感じさせる赤系統のネクタイを選ぶのも一つの戦略です。

ディンプルは、ビジネスシーンでは作っても作らなくても構いません。ただ、清潔感のある着こなしを維持するために、結び目の歪みやネクタイの緩みには常に気を配りましょう。トイレに行ったときなどにさっと確認する習慣をつけると良いですよ。

初心者がやりがちな失敗と、その解決策

どんなに気をつけていても、最初のうちは失敗することがあります。でも大丈夫。よくある失敗とその解決策を知っておけば、慌てずに対処できます。

失敗1:結び終わったらネクタイが長すぎる、または短すぎる

これは、結び始めの長さ設定が原因です。ネクタイが長すぎる場合は、結び始めるときにもう少し小剣を長めに(つまり大剣を短めに)して結び直します。短すぎる場合は、その逆です。

何度か練習して、自分の体型とそのネクタイに合った「結び始めの位置」を見つけることが、最も確実な解決策です。「このネクタイは、シャツの第3ボタンあたりに小剣の先を合わせると良い」というように、自分なりの目安を覚えておきましょう。

失敗2:結び目が緩い、または歪んでしまう

結び目を締める最終段階で、力の入れ方が均等でないことが原因です。小剣をしっかり押さえながら、大剣を「真下に」「ゆっくり」引くことを意識してください。斜めに引いたり、勢いよく引いたりすると、結び目が歪んでしまいます。

また、途中のステップでネクタイを緩く巻いていると、最終的に締めても綺麗な形になりません。各ステップで適度なテンションを保ちながら進めることが大切です。

失敗3:ディンプルがすぐに消える、綺麗にできない

ディンプルを作る際、しっかりと深いくぼみを指で作れていない可能性があります。結び目を完全に締め上げる前に、くぼみを深く作ることを意識してください。

また、素材の問題もあります。シルクなど適度な厚みとハリのあるネクタイはディンプルを作りやすいですが、薄手のネクタイやポリエステル素材は形が崩れやすく、ディンプルが維持しにくい傾向があります。どうしてもうまくいかない場合は、ネクタイを変えてみるのも一つの手です。

失敗4:結び目が首元で左右にずれてしまう

結び目を引き上げる際に、まっすぐ上げられていないことが原因です。鏡を見ながら、シャツの襟の中央に結び目がくるよう調整してください。

また、シャツの第一ボタンをきちんと留めていないと、結び目が安定せずにずれやすくなります。ボタンは必ず留めてから結び始めましょう。

結び目がきつくなって外れない!そんなときの対処法

ネクタイを外そうとしたら、結び目がギュッと固まってしまって解けない。そんな経験をしたことがある人もいるかもしれません。特に一日中締めていた後や、結ぶときに力を入れすぎた場合に起こりがちです。

慌てて無理やり引っ張ると、ネクタイの生地を傷めてしまう可能性があります。焦らず、以下の手順で対処してください。

固くなった結び目を解くコツ

まず、大剣をループから引き抜く必要はありません。結び目が固くなっている場合、大剣を引っ張っても解けないどころか、余計にきつくなることがあります。

代わりに、結び目自体を指で優しくほぐすことから始めましょう。結び目を両手で持ち、左右に少しずつ揺らしながら、緩みを作っていきます。親指と人差し指を使って、結び目の隙間を少しずつ広げていくイメージです。

ある程度緩んできたら、小剣を少しずつ引き抜く方向に動かしてみてください。プレーンノットの場合、結び方の逆順を辿るように、大剣をループから抜く→首元の輪から抜く、という順番で解いていくと、比較的スムーズに外せます。

予防のために:外すときの習慣

結び目が固くなるのを防ぐには、外すときの習慣も大切です。多くの人がやりがちなのが、結び目を緩めずに、頭からスポッと抜いてしまう外し方。これをやると、次に使うときに結び目が固まった状態で残ってしまい、そのまま締めるとシワや型崩れの原因になります。

ネクタイを外すときは、必ず結び目を完全に解いてから外してください。結び方の逆順をたどるように丁寧に解くのが理想ですが、最低でも結び目が緩んだ状態にしてから外すようにしましょう。この一手間が、ネクタイを長持ちさせる秘訣です。

意外と知らない!ネクタイの正しい保管方法とシワ対策

せっかく結び方をマスターしても、ネクタイ自体がシワシワだったり型崩れしていたりすると、印象は台無しです。ネクタイを良い状態で長く使うための、保管方法とシワ対策を紹介します。

おすすめの保管方法

ネクタイの保管方法には、大きく分けて「吊るす」方法と「丸める」方法の2種類があります。

吊るして保管する場合は、ネクタイ用のハンガーを使うのがおすすめです。専用のハンガーが手に入らなければ、一般的なハンガーに小剣側を引っ掛けて吊るしても構いません。吊るすことで、ネクタイ自身の重さでシワが自然に伸びるメリットがあります。

丸めて保管する方法も有効です。大剣側を中心にして、ゆるく巻いていきます。このとき、きつく巻きすぎないことがポイント。ゆるく巻いて引き出しなどに寝かせて保管すれば、シワができにくく、省スペースで収納できます。

どちらの方法でも、使い終わったネクタイはすぐにしまわず、一晩くらい吊るしておくと良いでしょう。首に巻いている間についた湿気や熱が抜け、シワも落ち着きやすくなります。

シワができてしまったときの対処法

もしネクタイにシワができてしまった場合、アイロンを直接当てるのは避けてください。高温でネクタイの生地が傷んだり、テカリができたりする可能性があります。

シワを伸ばしたいときは、スチームアイロンのスチームを遠くから当てるか、お風呂上がりの蒸気が残った浴室に吊るしておく方法がおすすめです。蒸気の力でシワが自然に伸び、生地を傷めるリスクも少なくて済みます。その後、風通しの良い場所で完全に乾かしてから保管してください。

どうしてもシワが取れない場合や、大切なネクタイの場合は、クリーニング店に相談するのも一つの方法です。

やってはいけない保管NG例

結び目を残したまま保管するのは絶対にやめましょう。結び目の部分にシワや折り癖がついてしまい、次に使うときに綺麗に結べなくなります。

また、直射日光が当たる場所での保管も避けてください。色あせの原因になります。湿気の多い場所もNGです。カビや生地の劣化につながる可能性があります。

もっと上を目指すなら:ステップアップの結び方

プレーンノットを完璧にマスターして、ネクタイを結ぶことに自信がついたら、他の結び方にも挑戦してみましょう。シャツの襟型やシーンに合わせて結び方を変えられると、着こなしの幅がぐっと広がります。

セミウィンザーノット

プレーンノットより結び目が少し大きくなり、正三角形に近い美しい形になる結び方です。プレーンノットでは「結び目が小さすぎて物足りない」と感じたときや、襟の開きが広いワイドカラーのシャツを着るときにおすすめです。

手順はプレーンノットより少し増えますが、基本の動作の応用なので、プレーンノットをマスターしていれば難しくはありません。存在感のある結び目が、堂々とした印象を与えてくれます。

ウィンザーノット

イギリスのウィンザー公(後のエドワード8世)が広めたとされる、大きくて存在感のある結び方です。左右対称の美しい正三角形の結び目ができ、非常にフォーマルで格調高い印象を与えます。

重要なプレゼンテーションやパーティーなど、ここぞという場面で使うと効果的です。ただし、結び目が大きいため、レギュラーカラーの一般的なシャツだと襟元が窮屈に見えることがあります。ワイドカラーやセミワイドカラーのシャツと組み合わせるのがおすすめです。

まとめ:練習を重ねれば、ネクタイは怖くない

ここまで、ネクタイの結び方について詳しく解説してきました。最後に、ポイントをおさらいしておきましょう。

最初に覚えるべき結び方は「プレーンノット」。シンプルで覚えやすく、就活からビジネスシーンまで幅広く使える万能な結び方です。

仕上がりの長さは「大剣の先端がベルトのバックルに半分かかる程度」が理想。そのためには、結び始める前の長さ設定が重要です。自分の体型とネクタイに合った「マイルール」を見つけましょう。

ディンプル(くぼみ)を作ると、胸元に立体感が生まれ、ワンランク上の着こなしに。必須ではありませんが、余裕ができたら挑戦してみてください。

シーンによってネクタイのマナーは異なります。就活では清潔感と誠実さ、結婚式では華やかさ、お葬式では控えめさを意識した選び方と締め方を心がけましょう。

保管方法にも気を配って、ネクタイを良い状態で長く使えるようにしてください。結び目は必ず解いてから保管すること、これだけは忘れずに。

ネクタイの結び方は、自転車の乗り方に似ています。最初は難しく感じても、体が覚えてしまえば、一生使えるスキルになります。この記事を参考にしながら、ぜひ何度も練習してみてください。

きちんと結べたネクタイは、あなたに自信を与えてくれます。その自信が、就活の面接でも、その後の社会人生活でも、きっとあなたの味方になってくれるはずです。

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