「ルーブル美術館展がまた東京に来ているらしい」と聞いて、いつまでやっているのか、チケットはいくらなのか、何が見られるのかを調べている方も多いのではないでしょうか。人気の展覧会ほど、行く日を決める前に知っておきたいことがたくさんあります。
この記事では、2026年に東京・六本木で開かれている「ルーヴル美術館展 ルネサンス」の会期と料金、52年ぶりに来日したレオナルド・ダ・ヴィンチ作品の見どころ、4つの章の楽しみ方、混雑を避けるコツまでをまとめました。
会期は2026年12月13日(日)まで、会場は国立新美術館です。一般の観覧料は2,400円で、12月7日からの最終週だけは日時指定券が必要になります。
ルーヴル(ルーブル)美術館展2026はいつ・どこで?基本情報
2026年の「ルーヴル美術館展 ルネサンス」は、9月9日(水)から12月13日(日)まで、東京・六本木の国立新美術館で開かれています。会場は館内の企画展示室1Eです。検索では「ルーブル」と書かれることも多いですが、展覧会の正式名称は「ルーヴル」の表記を使っています。
パリのルーヴル美術館が持つ膨大なコレクションから、ルネサンス期の作品を中心に50点余りが来日しました。絵画だけでなく、彫刻・版画・素描・工芸まで含まれているのが特徴です(出品数を56点とする報道もあります)。2026年10月時点で、ほかの会場への巡回は発表されていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展覧会名 | ルーヴル美術館展 ルネサンス |
| 会期 | 2026年9月9日(水)〜12月13日(日) |
| 会場 | 国立新美術館 企画展示室1E(東京都港区六本木) |
| 出品数 | 50点余り(絵画・彫刻・版画・素描・工芸) |
| 目玉作品 | レオナルド・ダ・ヴィンチ《女性の肖像》(通称《美しきフェロニエール》)日本初公開 |
会期・開館時間・休館日
開館時間は10時から18時までです。毎週金曜日と土曜日は20時まで開いているので、仕事帰りにも立ち寄れます。どの日も、入場は閉館の30分前までです。
休館日は毎週火曜日ですが、祝日などの関係で例外があります。行く日が火曜日や祝日の前後に当たる場合は、次の表で確認しておきましょう。
| 日付 | 開館・休館 |
|---|---|
| 毎週火曜日 | 休館 |
| 9月22日(火・国民の休日) | 開館 |
| 11月3日(火・文化の日) | 開館 |
| 11月4日(水) | 休館 |
| 12月8日(火) | 開館 |
12月7日〜13日は日時指定券が必要
会期の大部分(9月9日〜12月6日)は、予約なしで入場できます。ところが、最終週の12月7日(月)から13日(日)までは日時指定制に切り替わります。この期間は、ふつうの観覧券(本券)だけでは入れません。
すでに前売券を持っている人も、最終週に行くなら別に日時指定券を用意する必要があります。会期末は混み合う前提で運営される期間なので、予定が立てられる人は12月6日までに足を運ぶほうが気楽です。
料金とチケットの買い方
観覧料は一般2,400円、大学生1,400円、高校生1,000円で、中学生以下は無料です。前売券なら、それぞれ100〜200円安くなります。
観覧料(一般・大学生・高校生・中学生以下)と前売り
| 区分 | 当日券 | 前売券 |
|---|---|---|
| 一般 | 2,400円 | 2,200円 |
| 大学生 | 1,400円 | 1,300円 |
| 高校生 | 1,000円 | 900円 |
| 中学生以下 | 無料 | 無料 |
料金はいずれも税込みです。大学生・高校生の料金で入るときは、学生証の提示を求められます。家族で出かける場合、中学生以下の子どもは無料なので、大人の分だけ用意すれば足ります。
会期の前半には、10月1日(木)から14日(水)まで「高校生無料観覧日」も設けられました。この期間は、学生証を見せれば高校生が無料で入れる仕組みでした。こうした企画は会期中に追加される場合もあるので、公式サイトのお知らせ欄をときどき見ておくと得をすることがあります。
当日券・前売券・日時指定券の違い
チケットは3種類あると考えると整理しやすくなります。それぞれ使える期間と買える場所が違うので、行く日から逆算して選びましょう。
- 当日券:会場やオンラインで、行く当日に買う通常のチケット。12月6日までならこれで入れる
- 前売券:会期前や会期中にプレイガイドで買う割安なチケット。販売期間が決まっているので、公式サイトで確認する
- 日時指定券:12月7日〜13日に入場するために必要な券。入場する日と時間帯を選んで予約する
オンラインで買っておくと、会場の券売機やチケット売り場に並ぶ時間を省けます。週末や祝日は、入場の前に券売所で待つこともあるため、スマホで事前に買っておくのがおすすめです。
最大の見どころ|52年ぶりのダ・ヴィンチ《美しきフェロニエール》
今回いちばんの話題は、レオナルド・ダ・ヴィンチの《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》が日本で初めて公開されたことです。ルーヴル美術館が持つダ・ヴィンチの絵画が来日するのは、1974年の《モナ・リザ》以来、52年ぶりになります。

どんな作品か|現存する真筆は約15点
《美しきフェロニエール》は、1490年から1497年ごろに描かれたとされる、縦横がおよそ63×44cmの油彩画です。クルミ材の板に描かれ、暗い背景の前で、女性がこちらに視線を向けずに、少し横を見ています。手前に描かれた石の手すりが、絵の中と見る人のいる空間とを区切っているのも印象的です。
モデルは、ミラノ公ルドヴィコ・スフォルツァの愛妾ルクレツィア・クリヴェッリとする説が知られています。ただし確定はしておらず、ほかの人物を挙げる説もあります。ダ・ヴィンチの真筆とされる絵画は世界に15点ほどしか残っておらず、ルーヴルはそのうち5点を所蔵しています。その1点を日本で見られる機会はめったにありません。
1974年の《モナ・リザ》来日から52年
1974年、《モナ・リザ》は東京国立博物館で公開され、150万人を超える人が訪れました。当時は長い行列ができ、一人が絵の前にいられる時間はほんの数秒だったと伝えられています。それ以来、ルーヴルのダ・ヴィンチ作品は日本に来ていませんでした。
今回の展覧会は、会期の大半を予約なしで入れる形にしています。そのため、時間帯を選べば、50年前よりずっと落ち着いた環境で名画と向き合えるはずです。肖像画は、顔の陰影や目の表情、衣服の質感など、近くで見るほど発見が増えるジャンルです。少し時間をかけて、正面と斜めの両方から眺めてみてください。
4つの章で見るルネサンス|旅・技法・古代・肖像
展示は、ダ・ヴィンチの仕事から導き出した4つのテーマで組み立てられています。章の意味を知っておくと、ばらばらに見える作品のつながりが分かりやすくなります。
| 章 | テーマ | 注目したいポイント |
|---|---|---|
| 第1章 | 旅 | 人や物がヨーロッパ各地を行き来したことで、技術や表現が広がっていった流れ |
| 第2章 | 技法の革新と洗練 | 油彩や遠近法など、画家たちが磨いた新しい描き方 |
| 第3章 | 古代へのまなざし | 古代ギリシャ・ローマの美術や神話を手本にした作品 |
| 第4章 | 肖像芸術の隆盛 | 王侯貴族から知識人や裕福な市民へと広がった肖像画 |
「ルネサンス」は、14〜16世紀ごろのヨーロッパで、古代の文化を見直しながら新しい芸術や学問が花開いた時代を指す言葉です。もとはイタリアで始まり、やがてフランスやドイツなど北の地域にも広がりました。第1章の「旅」は、まさにこの広がりを作品でたどる章です。
ボッティチェリ・ティツィアーノ・デューラー・クラーナハ・エル・グレコ
ダ・ヴィンチ以外にも、美術の教科書でおなじみの画家の作品が並びます。イタリアからはサンドロ・ボッティチェリやティツィアーノ・ヴェチェッリオ、ドイツからはアルブレヒト・デューラーやルカス・クラーナハ、そしてスペインで活躍したエル・グレコらです。
第4章の肖像画のコーナーでは、北方の画家たちが使った「四分の三正面観」という構図にも注目しましょう。顔を真横でも正面でもなく、少し斜めに向けて描く方法で、人物に立体感と生き生きとした表情を与えます。バッチョ・バンディネッリの作とされる《ミケランジェロの肖像》のように、芸術家そのものを描いた作品もあります。
版画や素描も見逃せません。たとえば、ラファエロの原画をもとにマルカントニオ・ライモンディが彫った版画《パリスの審判》は、名作が版画を通じてヨーロッパ中に広まっていったことを教えてくれます。油彩画に比べて小さく地味に見えますが、時代のつながりを知る手がかりになる作品です。

混雑を避けて楽しむコツ
ゆっくり見たいなら、平日の開館直後か、金曜・土曜の夜間開館の時間帯を選ぶのが近道です。反対に、土日祝日の昼前後と会期終盤は混みやすくなります。
狙い目の曜日・時間帯(金曜・土曜は20時まで)
海外の有名美術館のコレクション展は、会期の終わりに近づくほど「見逃したくない人」が集中しやすくなります。今回、最終週だけ日時指定制にしているのも、その混雑を見越した措置と考えられます。行ける人は、11月中までに予定を入れておくと安心です。
- 平日の10時前後:開館直後は人が少なく、目玉作品の前も比較的空いている
- 金曜・土曜の17時以降:夜間開館で20時まで見られ、昼より落ち着きやすい
- 避けたいのは土日祝日の11〜15時ごろと、12月に入ってからの週末
夜間開館に行く場合は、入場が閉館30分前の19時30分で締め切られる点に注意してください。全体をきちんと見たいなら、18時半ごろまでには入っておくと慌てずにすみます。
所要時間の目安と予習のポイント
出品数が50点余りなので、ひととおり見るなら60〜90分ほどを目安にするとよいでしょう。解説パネルをじっくり読む人や、ミュージアムショップにも寄る人は、2時間ほど見ておくと安心です。
- ルネサンスはイタリアで始まり、北のヨーロッパへ広がった流れだと押さえておく
- 《美しきフェロニエール》は、名前が取り違えから生まれた作品だと知っておく
- 肖像画は「顔の向き」と「目線」に注目すると、画家ごとの違いが見えてくる
- 小さな版画や素描も、名作がどう広まったかを知る手がかりになる
目玉作品の前は、どうしても人が集まります。最初に全体をひと回りしてから、空いたタイミングでダ・ヴィンチの前に戻るという順番にすると、ゆっくり向き合える時間をつくりやすくなります。
アクセスと、あわせて行きたい美術展
国立新美術館は、東京メトロ千代田線の乃木坂駅と直結していて、雨の日でもほとんど濡れずに行けます。六本木駅からも歩いて5分ほどです。
乃木坂駅直結・六本木駅からの行き方
- 東京メトロ千代田線「乃木坂駅」:青山霊園方面改札の6出口から美術館に直結
- 都営大江戸線「六本木駅」:7出口から徒歩約4分
- 東京メトロ日比谷線「六本木駅」:4a出口から徒歩約5分
国立新美術館には来館者用の駐車場がないため、電車で行くのが基本です。館内にはレストランやカフェもあるので、鑑賞の前後に休憩をはさむこともできます。秋の東京散策と組み合わせるなら、季節のお出かけ先をまとめた記事も参考にしてください。


2023年の「愛を描く」展との違いと、東京都美術館のオルセー展
ルーヴル美術館展は、テーマを変えながら日本で何度も開かれてきました。前回の2023年は「愛を描く」がテーマで、ギリシャ神話や恋人たちを描いた17〜19世紀の絵画が中心でした。今回は時代をルネサンスにしぼり、絵画以外の彫刻や工芸も合わせて紹介している点が大きな違いです。
この秋から冬にかけては、上野の東京都美術館でも「オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び」展が2026年11月14日から始まります。オルセー美術館は、19世紀後半の印象派などを得意とする、ルーヴルと並ぶパリの美術館です。ルネサンスから印象派へと、時代順に2つの展覧会を見比べるのも面白い楽しみ方です。

よくある質問
- ルーヴル美術館展2026はいつまでですか?
-
2026年12月13日(日)までです。最終週の12月7日〜13日は日時指定制になり、通常の観覧券だけでは入場できません。
- 東京以外の会場に巡回しますか?
-
2026年10月時点では、国立新美術館以外への巡回は発表されていません。前回の2023年は京都にも巡回したので、新しい発表がないか公式サイトで確認してください。
- 《モナ・リザ》は展示されていますか?
-
展示されていません。今回来日したダ・ヴィンチの絵画は《女性の肖像》(通称《美しきフェロニエール》)で、日本では初公開です。
- 子どもと一緒に行っても大丈夫ですか?
-
中学生以下は無料で入場できます。人の少ない平日の午前中を選ぶと、ベビーカーや小さな子ども連れでも作品を見やすくなります。
- パリのルーヴル美術館で見るといくらかかりますか?
-
ルーヴル美術館は2026年1月から、EU・欧州経済領域の外から訪れる人の入館料を32ユーロに引き上げました。日本からの旅行者も対象です。現地へ行く予定がある人は、最新の料金を公式サイトで確認しておきましょう。
まとめ
「ルーヴル美術館展 ルネサンス」は、2026年12月13日まで東京・六本木の国立新美術館で開かれています。ダ・ヴィンチの《美しきフェロニエール》が52年ぶりのルーヴル所蔵ダ・ヴィンチ作品として日本で初公開され、ボッティチェリやデューラーなど、ルネサンスを代表する画家の作品も並びます。
ゆっくり見たいなら、12月6日までの平日の朝か、金曜・土曜の夜がおすすめです。最終週に行く場合だけは、日時指定券の予約を忘れないようにしましょう。
芸術の秋から冬にかけては、展覧会以外にも季節の行事や楽しみがたくさんあります。11月の過ごし方のヒントもあわせてどうぞ。


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