上弦の月とは?意味・見える時間・下弦との違いを解説

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夜空に浮かぶきれいな半月を見て、「これって上弦の月かな?それとも下弦?」と迷ったことはありませんか。同じ半月でも、上弦の月と下弦の月では光る向きも見える時間もまったく違います。

この記事では、上弦の月とはどんな月なのか、見える時間や方角、下弦の月との見分け方、そして「上弦」という名前の由来までやさしく解説します。子どもに聞かれても答えられるよう、ポイントをしぼってまとめました。

夜空に浮かぶ上弦の月(右半分が光る半月)のイメージ
目次

上弦の月とは?まずは結論から

上弦の月とは、ひとことで言うと新月から約7日後に見られる、右半分が光って見える半月のことです。月は約29.5日かけて、新月から満月、そしてまた新月へと姿を変えます。その満ち欠けのちょうど前半、新月と満月の中間にあたるのが上弦の月です。

新月から約7日目の「右半分が光る半月」

月そのものが欠けたり太ったりしているわけではありません。太陽の光が当たっている部分が、地球から見てどのくらい見えるかが変わるだけです。新月のときは光っている面がほとんど見えず、そこから日に日に右側が太っていきます。

そして新月から7日ほど経つと、ちょうど右半分が光った状態になります。これが上弦の月です。この後さらに右へふくらんでいき、新月から約15日目に満月を迎えます。

右側がぷっくり光っていたら「上弦」、と覚えておくと迷いませんよ。

月齢・暦での位置づけ

月の満ち欠けの段階は「月齢(げつれい)」という数字であらわされます。新月を月齢0として、そこから何日経ったかを示すものです。上弦の月の月齢は、おおよそ7前後になります。

ただし月の公転は完全な一定ペースではないため、上弦になる正確なタイミングは月によって少しずつ前後します。新聞やカレンダー、天文サイトの月齢欄を見れば、その日の月がどの段階かを確認できます。

上弦の月が見える時間と方角

上弦の月は、昼ごろに東の空から昇り、夕方に南の空で高くなり、真夜中ごろに西の空へ沈みます。つまり、夕方から夜にかけてがいちばん見やすい月です。仕事や学校から帰ったあとでも十分に観察できます。

昼ごろ東から昇り、夕方に南、真夜中に西へ沈む

月は太陽と同じように、東から昇って西へ沈みます。上弦の月の動きを時間帯ごとに追うと、次のようになります。

  • 正午ごろ:東の空から昇り始める(昼間なので見えにくい)
  • 日没ごろ:南の空の高いところに見える
  • 真夜中ごろ:西の空へ沈んでいく

太陽が沈んだあとの夜空に、ちょうど南の高い位置で輝いているのが上弦の月の特徴です。満月のように一晩中は見えず、夜中には沈んでしまう点もおさえておきましょう。

観察におすすめの時間帯

上弦の月をゆっくり眺めるなら、日没後から21時ごろまでがおすすめです。この時間帯は月が空の高い位置にあり、建物や木にさえぎられにくいためです。

観察のワンポイント

半月のときは、月の表面にあるクレーターの凹凸が、光と影のさかい目でくっきり見えます。満月よりもむしろ半月のほうが、双眼鏡で表面の立体感を楽しめます。

夕方の南の空に高く昇った半月と街並みのイメージ

「上弦の月」という名前の由来(諸説あり)

「上弦」という言葉の「弦(つる)」は、弓に張る糸のことです。半月の形を弓に見立てたとき、まっすぐな直線部分が弓の弦にあたります。では、なぜ「上」なのでしょうか。じつはこの由来には主に2つの説があり、どちらが正解と決まっているわけではありません。

説1:旧暦で月の前半(上旬)の月だから

ひとつめは、昔の暦と結びつける説です。月の満ち欠けで日付を数えていた旧暦の時代、新月を含む月の前半(上旬)に見られる半月を「上弦」、後半(下旬)に見られる半月を「下弦」と呼んだという考え方です。月のカレンダー上の位置から「上・下」を分けた、というわけですね。

説2:沈むとき弦(直線部)が上を向くから

もうひとつは、月が沈むときの姿に注目した説です。上弦の月は西の地平線に沈むとき、まっすぐな弦の部分が上側に、丸くふくらんだ部分が下側になる向きで沈んでいきます。この「弦が上にある」姿から上弦と呼ばれた、という考え方です。下弦の月は反対に、沈むとき弦が下を向きます。

どちらの説も昔から語られているもので、「これが唯一の正解」と断言はできないんですね。

上弦の月と下弦の月の見分け方

上弦の月と下弦の月は、光っている側と見える時間帯で見分けられます。形だけ見るとどちらも同じ半月ですが、この2つのポイントを知っていれば迷いません。順番に見ていきましょう。

光る側(右か左か)で見分ける

もっとも分かりやすいのは、月のどちら側が光っているかです。空を見上げたとき、右半分が光っていれば上弦の月、左半分が光っていれば下弦の月です。新月から満月へ向かう途中の上弦は右が光り、満月から新月へ向かう下弦は左が光ります。

「右が光る上弦は、これから満ちていく月」と覚えると、月の移り変わりとセットで理解しやすくなります。

見える時間帯の違い/早見表

見える時間帯にも、はっきりした違いがあります。上弦の月は夕方から夜に見やすいのに対し、下弦の月は真夜中から明け方に見やすい月です。下の表に主な違いをまとめました。

項目上弦の月下弦の月
光る側右半分左半分
月齢の目安約7約22
見やすい時間夕方〜真夜中真夜中〜明け方
満ち欠けの向き満ちていく途中欠けていく途中

つまり、夕食後の早い時間に見える半月なら上弦、夜更かしや早起きのときに見える半月なら下弦、とおおまかに判断できます。

上弦の月にまつわる豆知識

上弦の月には、名前や観察にまつわるちょっとした豆知識があります。知っておくと、月を見上げる時間が少し楽しくなります。

半月=弓に見立てた「弦」の漢字

前述のとおり、「弦」はもともと弓の糸を指す言葉です。半月のまっすぐな部分を弓の弦に、丸くふくらんだ部分を弓の本体に見立てたところから、半月を「弦月(げんげつ)」と呼ぶこともあります。月の形を身近な道具にたとえた、昔の人の感性が感じられる言葉ですね。

次に上弦の月が見られるのはいつ?

上弦の月は約1か月に1度めぐってきます。次にいつ見られるかを知りたいときは、次のような方法で簡単に調べられます。

  • カレンダーや手帳の月齢・月の形のマークを確認する
  • 天文台や気象情報サイトの「月齢カレンダー」を見る
  • スマートフォンの天体観測アプリで日付を指定する

新月の日が分かれば、その約7日後が上弦の月の目安です。気になる日の夜空に、右半分が光る半月が出ているか、ぜひ確かめてみてください。

まとめ

上弦の月は、新月から約7日後に見られる、右半分が光った半月です。昼ごろ東から昇り、夕方に南の空で高くなり、真夜中に西へ沈むため、夕方から夜の早い時間がいちばんの見ごろになります。

下弦の月との見分け方は「光る側」と「見える時間」の2つ。右が光って夕方に見えるのが上弦、左が光って深夜から明け方に見えるのが下弦です。「上弦」という名前の由来には旧暦説と弦の向きの説があり、どちらか一方に決めつけられていない点もおもしろいところです。

この記事のポイント

・上弦の月=新月から約7日後の、右半分が光る半月

・夕方〜真夜中に、東→南→西と動いて見える

・右が光れば上弦、左が光れば下弦

・名前の由来は「旧暦の上旬」説と「沈むとき弦が上」説の2説

次に半月を見かけたら、光っている向きと時間に注目してみてください。それだけで、空に浮かぶ月がぐっと身近に感じられるはずです。

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