【2026年版】旧正月はいつ?意味・由来から各国の祝い方・国内イベント情報まで徹底解説

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【2026年版】旧正月はいつ?意味・由来から各国の祝い方・国内イベント情報まで徹底解説

「お正月が年に二回あったら、どんな感じだろう?」

ふと、そんなことを考えたことはありませんか。実は世界を見渡すと、私たちが1月に終えるお正月のあとに、もう一度盛大な新年を祝う文化圏が存在するんです。それが「旧正月」と呼ばれるお祝いです。

日本に住んでいると、旧正月という言葉はあまり馴染みがないかもしれません。でも、中国や韓国、ベトナム、シンガポールといったアジアの多くの国々では、この旧正月こそが一年でもっとも大切な祝祭の時期。街じゅうが赤と金で華やかに彩られ、家族がひとつ屋根の下に集まり、特別な料理を囲んで新年を祝います。そこには、私たちがまだ知らない、豊かで奥深い文化の世界が広がっているんです。

「そもそも旧正月って何なの?」
「なんで毎年日付が変わるの?」
「日本でも旧正月を楽しめる場所ってあるの?」

この記事では、そんな旧正月にまつわるさまざまな疑問をわかりやすく解説していきます。旧正月の歴史的な背景や2026年の最新日程情報はもちろん、日本国内で春節を体験できるスポット、アジア各国ごとのユニークな祝い方、縁起の良い食べ物、そして旅行や出張の際に知っておきたい注意点まで、幅広くカバーしています。

この記事を読み終えるころには、旧正月に対する見方がガラッと変わり、「次の春節には中華街に行ってみようかな」なんて思っているかもしれません。さあ、もうひとつのお正月の世界へ、一緒に出発しましょう。

目次

旧正月とは? 知られざる「もうひとつのお正月」の正体

旧正月とは、その名前が示すとおり「旧暦」に基づいたお正月のこと。具体的には、旧暦における1月1日を新年として祝う日を指します。

私たちが現在使っているカレンダーは「新暦(太陽暦)」と呼ばれるもので、地球が太陽のまわりを一周する期間(約365日)を1年の基準としています。一方、「旧暦(太陰太陽暦)」は月の満ち欠けを基準にしていて、新月から新月までの約29.5日を1ヶ月として計算します。

かつての日本でも、この旧暦が日々の暮らしの中心にありました。当時は旧正月を新年として盛大にお祝いしていたんです。年配の方が「昔のお正月はもっと暖かかったなぁ」と懐かしそうに話すことがありますよね。これは、旧正月が現在の暦でいう1月下旬から2月頃にあたるため、ちょうど梅の花がほころび始める時期と重なっていたことが理由です。

なぜ毎年日付が変わるの?旧暦が持つ不思議な仕組み

「旧正月は毎年日付が違う」と聞くと、ちょっと不思議に感じませんか?たとえば、2024年の旧正月は2月10日、2025年は1月29日、そして2026年は2月17日。このように日付がバラバラなのは、旧暦が月の満ち欠けを基準に作られているからなんです。

月が満ちて欠けるまでの周期は約29.5日。これを12回繰り返すと、約354日になります。ところが、太陽暦の1年は約365日ですから、約11日ほど足りません。もしそのまま放置すると、3年経つころには1ヶ月以上も季節がズレてしまいます。夏に正月を迎えることになってしまうかもしれないんです。

そこで、このズレを解消するために旧暦では「閏月(うるうづき)」という特別な月を設けています。だいたい3年に一度くらいの頻度で、1年が13ヶ月になる年を作ることで、暦と季節のズレを調整しているわけです。この巧みな仕組みのおかげで、旧正月は毎年「1月21日頃から2月20日頃まで」の間を行ったり来たりすることになります。

日本ではなぜ祝わないの?明治時代に起きた暦の大転換

では、どうして現代の日本では旧正月を祝う習慣がほとんど残っていないのでしょうか。その答えは、明治時代の歴史にあります。

1872年(明治5年)、明治政府は突然こんな布告を出しました。「来たる12月3日を、明治6年1月1日とする」。これによって、西洋諸国で使われていた新暦(太陽暦)への切り替えが一気に断行されることになりました。以来、日本の新年は現在の1月1日に固定され、それまでの旧暦の正月は「旧正月」と呼ばれるようになったのです。

この急な改暦の公式な理由は「国際社会との暦の統一」とされていますが、じつは裏事情があったという説が有力です。改暦が行われた明治6年は、旧暦では閏月がある年で、1年が13ヶ月あったんです。当時、役人への給料は月給制。もし旧暦のままだったら、政府は13ヶ月分の給料を支払わなければなりません。財政に余裕のなかった明治政府が、この1ヶ月分の人件費を削減するために改暦を急いだ、というわけです。

こうして日本では旧正月を祝う文化が公式には姿を消しました。とはいえ、沖縄など一部の地域では、今もなお旧正月を大切にする習慣が脈々と受け継がれています。

【2026年】旧正月は2月17日!今後の日付もまとめてチェック

2026年の旧正月(元日)は2月17日(火曜日)です。この日を起点に、中華圏では長い祝賀の期間がスタートします。中国では2月15日(日)から2月23日(月)までの9連休になると予想されています。

旅行の計画を立てるときや、海外の取引先とのやり取りをスムーズに進めるために、今後数年間の旧正月の日付と干支を一覧にまとめました。

旧正月(元日)干支
2026年2月17日(火)午(うま)
2027年2月6日(土)未(ひつじ)
2028年1月26日(水)申(さる)
2029年2月13日(火)酉(とり)
2030年2月3日(日)戌(いぬ)

2026年は「午年(うまどし)」。中国語では「馬年吉祥(まんねんきっしょう)」といって、「すべてが”うまく”いく」という縁起の良い意味が込められています。

意外と近い!日本国内で旧正月(春節)を体験できるスポット

「旧正月の雰囲気を味わってみたいけど、海外に行くのはちょっとハードルが高い…」という方、ご安心ください。じつは日本国内でも、旧正月(春節)を盛大に祝うイベントが各地で開催されています。ここでは、代表的なスポットと2026年の開催予定をご紹介します。

横浜中華街「春節」:記念すべき40回目!日本最大級のチャイナタウンが祝祭一色に

日本最大のチャイナタウンとして知られる横浜中華街。旧正月の時期になると、街全体が「春節」の祝祭ムードに包まれます。2026年の春節は記念すべき40回目の開催となり、例年以上に華やかなイベントが期待されています。

「横浜春節祭2026」は2026年1月20日(火)から3月3日(火)まで開催予定。横浜中華街を中心に、みなとみらいや横浜駅周辺など約60ヵ所に色鮮やかな巨大ランタンオブジェが設置されます。中華獅子舞による祈願イベントも各所で行われ、街を歩くだけでお祭り気分を満喫できます。

また、旧正月の元日にあたる2月17日(火)からは、伝統ある「横浜中華街の春節」も並行してスタート。商売繁盛や五穀豊穣を願う勇壮な獅子舞「採青(ツァイチン)」が各店を練り歩き、けたたましい爆竹の音と銅鑼の響きが街中にこだまします。夜になると、幻想的なランタンオブジェが灯り、まるで異世界に迷い込んだかのような美しい光景が広がります。

神戸南京町「春節祭」:龍舞と変臉が魅せる4日間の熱狂

神戸の中華街・南京町で開催される「春節祭」は、1987年にスタートした歴史あるイベントです。2026年は2月17日(火・旧暦元日)、2月21日(土)から23日(月・祝)までの4日間にわたって開催されます。

期間中は、祝い事には欠かせない龍や獅子が舞い踊り、中国の伝統芸能「変臉(へんれん)」が披露されます。変臉は、瞬時に顔のお面が変わる驚きのパフォーマンスで、一度見たら忘れられない体験になるはず。京劇の衣装とメイクで神戸の町をパレードする「中国史人游行(しじんゆうこう)」も見どころのひとつです。

南京町は食べ歩きグルメの宝庫でもあるので、豚まんや小籠包、甘栗などを片手に祭りの雰囲気を満喫するのがおすすめです。

長崎ランタンフェスティバル:約1万5000個のランタンが灯す幻想の世界

もともと長崎在住の華僑の人々が祝っていた春節を、街全体の一大イベントへと発展させたのが「長崎ランタンフェスティバル」です。2026年は2月6日(金)から2月23日(月・祝)までの18日間にわたって開催されます。2026年からは2月の第1金曜日から17日間の開催に日程が固定化され、2026年は最終日の翌日が祝日のため1日延長されるという記念すべき年になります。

期間中、長崎新地中華街を中心に、市内各所に約1万5000個もの極彩色のランタン(中国提灯)が飾られ、街全体が幻想的な光に包まれます。会場ごとにランタンの色が異なるのも特徴で、眼鏡橋周辺は黄色、中華街はピンクといった具合に、お気に入りのスポットを探すのも楽しみのひとつです。

ハイライトは「皇帝パレード」。清朝時代のお正月を再現したもので、皇帝・皇后の御輿を中心に、華やかな中国衣装を身にまとった総勢約150名が練り歩く様子は圧巻です。龍踊りや二胡演奏、変面ショーなど毎日さまざまなイベントが開催され、冬の長崎を熱く盛り上げます。

沖縄の「旧正月(ソーグヮチ)」:今も生活に根づく独自の文化

沖縄、とくに漁業が盛んな糸満市などでは、今でも旧正月を「ソーグヮチ」と呼び、新暦の正月と同じくらい、あるいはそれ以上に大切に祝う風習が残っています。

この日、漁港には豊漁と航海の安全を祈願する色とりどりの大漁旗が掲げられ、漁師たちは仕事を休んで家族と過ごします。豚肉料理やターンム(田芋)といった沖縄ならではの正月料理を神仏にお供えし、一年の健康と繁栄を祈ります。本土とはまた違う、地域に根ざした旧正月の姿を見ることができる貴重な場所です。

【世界紀行】アジア12ヵ国の旧正月!祝い方と驚きの食文化

旧正月は、国や地域によってその呼び名も祝い方も実にさまざま。ここからは、アジア各国のユニークな旧正月文化を巡る旅にご案内します。

国・地域呼び名代表的な食べ物特徴的な風習
中国春節餃子、魚料理、年糕(餅)爆竹、獅子舞、大規模な帰省
韓国ソルラルトックッ(餅のスープ)先祖供養(茶礼)、韓服の着用
台湾過年年菜(おせち)、大根餅大掃除、爆竹、赤い封筒(紅包)
ベトナムテトバインチュン(ちまき)桃や金柑の木で家を飾る
シンガポールCNY魚生(ユーシェン)、みかん箸でサラダを高く持ち上げる
マレーシアコンシーラーヤイーサン(魚生)、みかんオープンハウス(家を開放)
香港農暦新年盆菜(プンチョイ)、年糕花火大会、競馬、寺院参拝
モンゴルツァガンサルボーズ(蒸し餃子)白い食べ物を食べる、日の出拝み
タイトゥルッ・チーン中華料理全般チャイナタウンでの祭り
フィリピンCNYティコイ(餅菓子)、豚の丸焼き赤い服を着る、丸い果物を飾る
インドネシアイムレッククエ・ケランジャン(餅菓子)バロンサイ(獅子舞)、寺院参拝
カンボジアチュナム・チュン中華料理全般お供え物、紙銭を燃やす

【中国】春節:14億人が祝う地球規模の大イベント

中国では旧正月を「春節」と呼び、国民にとってもっとも重要な祝日として盛大に祝います。「民族大移動」とも表現される帰省ラッシュは圧巻で、数億人もの人々が故郷を目指して大移動します。2026年の中国の春節連休は2月15日(日)から2月23日(月)までの9連休になる見込みです。

大晦日の夜には家族全員でごちそうを囲み、縁起の良い食べ物に願いを込めます。餃子は形が昔の中国のお金「元宝」に似ていることから、金運上昇の願いが込められています。魚料理も欠かせません。中国語で「魚(yú)」と「余(yú)」が同じ発音であることから、「年年有余(毎年余裕のある豊かな暮らしができますように)」という願いを込めて食卓に並びます。

【韓国】ソルラル:先祖への感謝と家族の絆を深める日

韓国では旧正月を「ソルラル」と呼び、家族や親戚が集まる大切な時として過ごします。ソルラルの朝には新しい服、とくに韓服(ハンボク)を着て、「茶礼(チャレ)」という先祖を祀る儀式を行います。

そのあと家族で食べるのが「トックッ」という、薄切りにしたお餅が入ったお雑煮のような料理。韓国では、このトックッを一杯食べると一つ歳をとると言われています。日本の「年越しそば」のような存在ですね。

【台湾】過年:大掃除から始まる開運祈願と美食の数々

台湾では旧正月を「過年(グゥオニェン)」と呼び、大晦日にあたる「除夕(じょせき)」から祝賀ムードが始まります。旧正月前には家中の大掃除をするのが習わしで、これには一年の不運を払い、新しい幸運を呼び込むという意味があります。

食卓には「年菜」と呼ばれる豪華なおせち料理が並びます。大根は台湾語で「菜頭(ツァイタウ)」と言い、「良い兆し(彩頭)」と発音が似ているため縁起物とされています。パイナップルも同様で、台湾語の「旺來(オンライ)」が「繁栄が来る」という意味に通じることから、新年には欠かせない果物です。

【ベトナム】テト:花々とともに新年を迎える最も華やかな正月

ベトナムの旧正月「テト」は、国中で花が咲き乱れる最も華やかな季節に訪れます。人々は桃の木(北部)や梅、金柑の木(南部)を家に飾り、新年を迎えます。

テトに欠かせない食べ物が「バインチュン」。もち米、豚肉、緑豆を葉で包んで蒸した四角いちまきで、大地を象徴すると言われています。先祖への感謝と豊作への祈りが込められた、テトの食卓の主役です。

【シンガポール&マレーシア】:幸運を呼び込む「ローヘイ」の掛け声

多民族国家であるシンガポールとマレーシアでは、中華系の人々にとって旧正月が最大のイベント。両国に共通するユニークな習慣が「魚生(ユーシェン)」(マレーシアではイーサン)という海鮮サラダを食べることです。

食卓を囲んだ家族や友人が、「ローヘイ!(撈起)」という掛け声とともに、中の具材を箸で高く持ち上げながら混ぜ合わせます。高く持ち上げれば持ち上げるほど、たくさんの幸運が舞い込むと信じられているんです。みんなでワイワイ盛り上がる、なんとも楽しい風習ですよね。

【モンゴル】ツァガンサル:「白い月」に幸せを願う

モンゴルの旧正月は「ツァガンサル(白い月)」と呼ばれます。モンゴル文化において「白」は純粋さや幸福を象徴する神聖な色。この日は親戚一同が集まり、大量の「ボーズ」という蒸し餃子でもてなします。

訪問客はたとえお腹がいっぱいでも、たくさん食べることが礼儀とされています。餃子には「幸せをたくさん包み込む」という意味が込められているので、断らずにいただくのがマナーなんです。

旧正月期間に海外へ行く方・出張がある方への注意点

旧正月の時期に中華圏やアジア諸国へ旅行や出張を予定している方は、いくつかの点に注意が必要です。現地の状況を事前に把握しておくことで、トラブルを避けてスムーズに過ごせます。

交通機関の混雑に注意

旧正月は「民族大移動」と呼ばれるほど、多くの人が帰省や旅行で移動する時期。空港、鉄道駅、バスターミナルは大変混雑し、航空券やホテルの価格も高騰します。とくに旧正月の前後1週間は混雑のピーク。移動には通常の2倍以上の時間を見込んでおきましょう。2026年の場合、台湾では2月12日から22日頃まで空港が混み合うと予想されています。

店舗・レストランの休業に注意

旧正月期間中、個人経営の飲食店や商店は休業することが多いです。とくに旧暦の大晦日から3が日(2026年の場合は2月16日から19日頃)は、多くの店がお休みに入ります。チェーン店やホテルのレストランは営業していることが多いですが、それでも混雑は避けられません。食事の場所は事前に調べて予約しておくのが安心です。

Google Mapなどの営業時間情報は最新でないことも多いので、必ず公式サイトや電話で確認しましょう。

ビジネスへの影響

中華圏に取引先がある場合、旧正月の前後1~2週間は業務が完全にストップする可能性があります。工場が休業するため、生産や物流も止まります。納期調整や在庫確保は、余裕をもって早めに行っておくことが重要です。正確な休業スケジュールは企業によって異なるので、事前に直接確認しておきましょう。

逆に「穴場」になる場合も

一方で、現地の人々が帰省するため、都市部の観光地は意外と空いていることもあります。とくに旧正月の後半は、ゆったり観光できる穴場のタイミングになることも。ただし、レストランや店舗の営業状況はしっかり確認が必要です。

自宅で旧正月気分を楽しむアイデア

「イベントに行く時間はないけど、旧正月の雰囲気を味わってみたい」という方のために、自宅でも手軽に春節気分を楽しめるアイデアをご紹介します。

縁起の良い料理を作ってみよう

旧正月には、それぞれ縁起の良い意味が込められた料理を食べる習慣があります。自宅でも簡単に作れるものがあるので、ぜひ挑戦してみてください。

餃子は金運上昇を願う定番料理。形が昔の中国のお金に似ていることから縁起物とされています。家族で一緒に包むのも楽しいですね。春巻きは「金の延べ棒」に見立てられ、富と繁栄の象徴。お惣菜コーナーで買ってきてもOKです。長寿を願うなら、切らずに長いまま食べる麺類がおすすめ。ラーメンでもうどんでも、とにかく長い麺を選びましょう。

赤と金で部屋を飾り付け

旧正月のシンボルカラーは「赤」と「金」。100円ショップなどで手に入る赤い提灯風のランタンや、金色のオーナメントを飾るだけでも、ぐっと春節らしい雰囲気になります。赤は幸運と魔除け、金は富と繁栄を象徴する色です。玄関やリビングにちょっと飾るだけで、気分が盛り上がりますよ。

みかん・オレンジを飾る

中華圏では、みかんやオレンジも縁起物として飾られます。中国語で「橙(chéng)」は「成功」の「成(chéng)」と発音が同じだから。お皿に盛って部屋に置いておくだけでも、立派な春節の飾りになります。食べてよし、飾ってよしの一石二鳥ですね。

もっと知りたい!旧正月の深掘りQ&A

旧正月について、さらに気になる素朴な疑問にお答えします。

旧正月にやってはいけないこと(タブー)はある?

はい、幸運を逃さないためのタブーがいくつか存在します。

掃除や洗濯は、新年に訪れた福の神を掃き出してしまう、洗い流してしまうと考えられているため、元日には行いません。大掃除は旧正月前に済ませておくのがルールです。髪を切ることも避けられます。「髪(fà)」と「発財(fācái、お金を儲ける)」の「発」の発音が同じことから、髪を切ると財運を切り落としてしまうと考えられているんです。刃物を使うことも同様に、良い縁や財運を断ち切るとされ、料理は大晦日までに済ませておくことが多いです。「壊れる」「死」「病気」といったネガティブな言葉を口にすることも厳しく戒められます。

お年玉(紅包・セベッ)の文化は?

多くの国でお年玉を渡す習慣があります。中国語圏では「紅包(ホンバオ)」、韓国では「セベッ」、ベトナムでは「リーシー」と呼ばれ、赤い祝儀袋に入れて渡すのが一般的です。主に目上の人から子供や未婚の若者へ渡されますが、会社の上司から部下へ配られることもあります。金額は偶数が好まれ、「死」を連想させる「4」は避けられます。

なぜ「赤色」や「金色」が使われるの?

赤は中国文化において、幸運、喜び、情熱を象徴するもっとも縁起の良い色です。また、中国の伝説では「年(ニェン)」という怪物が赤い色を恐れたことから、魔除けの色としても広く使われています。金は富と繁栄を象徴する色であり、赤と組み合わせることで、最大限の幸運を呼び込むと信じられています。

旧正月の挨拶は?「あけましておめでとう」の各国語版

旧正月に使える便利な挨拶をご紹介します。

中国語(普通話)では「新年好(シンニエン ハオ)」が「あけましておめでとう」にあたります。ビジネスシーンでよく使われるのは「恭喜発財(ゴンシー ファーツァイ)」で、「お金が儲かりますように」という意味。韓国語では「새해 복 많이 받으세요(セヘ ボッ マニ パドゥセヨ)」で、「新年の福をたくさん受け取ってください」という意味です。ベトナム語では「Chúc Mừng Năm Mới(チュック ムン ナム モイ)」が「あけましておめでとう」にあたります。

まとめ:旧正月は、多様な文化の豊かさに触れる扉

ここまで、旧正月の奥深い世界を一緒に旅してきました。

月の満ち欠けに合わせた旧暦のリズム、国や地域によって驚くほど多様な祝い方、そしてひとつひとつの食べ物や風習に込められた人々の切実な願い。旧正月を知ることは、私たちが普段使っているカレンダーとは異なる、もうひとつの時間軸と文化の豊かさに触れることでもあります。

この記事で紹介したように、日本国内でも旧正月の熱気と興奮を体験できる場所はたくさんあります。2026年は横浜中華街の春節が40周年、長崎ランタンフェスティバルは新たな日程で開催されるなど、記念すべき年になりそうです。

次の旧正月には、少し足を延ばして近くの中華街のイベントを訪れたり、自宅で縁起の良い料理を作ってみたり、アジア料理店で春節メニューを味わってみたりしてはいかがでしょうか。きっとそこには、日常を忘れさせてくれるような新しい発見と、心を豊かにしてくれる出会いが待っているはずです。

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