小学生の意見文の書き方|3ステップで書けるテンプレートと例文集

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夏休みの宿題や学校の国語の課題で「意見文を書いてきてください」と言われて、困っていませんか?

「作文とか感想文とは何が違うんだろう…?」
「どんなテーマで書いたらいいのか、まったく思い浮かばない…」
「原稿用紙を開いても、最初の一文字が書けない…」

こんな風に悩んでいる小学生のみんなや、お子さんの宿題をどうサポートしたらいいか迷っている保護者の方に向けて、この記事では意見文の書き方を基礎からじっくりと解説していきます。

実は、意見文って思っているほど難しくないんです。誰でも書けるようになる「型」や「ちょっとした工夫」を知っていれば、スラスラと文章が書けるようになります。

この記事を読み終わる頃には、あなたも意見文の書き方がしっかり理解できて、自信を持って自分の考えを表現できるようになっているはずです。それでは、一緒に意見文の世界を探検していきましょう!

目次

意見文とは何なのか?作文や感想文との大きな違いを知ろう

まず最初に、多くの人が混乱しがちな「意見文と他の文章との違い」について、はっきりさせておきましょう。この違いを理解しておくと、意見文で何を書くべきなのかが明確になります。

意見文、感想文、作文。どれも文章を書くという点では同じですが、それぞれ目的や内容が異なります。具体的に見ていきましょう。

それぞれの文章の特徴と目的

意見文というのは、あるテーマについて「私はこう考える」という自分の立場を明らかにして、読んでいる人を納得させるための文章です。つまり、「相手を説得すること」が一番の目的なんですね。だから、自分の考えだけでなく、「なぜそう思うのか」という理由や根拠をしっかりと示すことが大切になります。

一方で、感想文は本を読んだり映画を観たりした後に、「面白かった」「悲しくなった」「感動した」といった自分の心の動きや気持ちを表現する文章です。主に自分の内側の感情にフォーカスしています。

そして作文は、運動会や遠足、旅行などの出来事を中心に書く文章です。「何があったか」という経験や、その時に感じたことを伝えるのが目的ですね。

簡単にまとめると、こんな感じです。感想文が「私はこう感じた」という心の表現で、作文が「こんなことがあった」という出来事の報告なのに対して、意見文は「私はこう考える。なぜなら~だから」という論理的な主張になります。

この「私はこう思う。その理由は~」という型が、意見文の基本中の基本だと覚えておいてくださいね。

誰でもできる!意見文をスムーズに書くための3ステップ

意見文には、実は誰でも上手に書けるようになる「決まった型」というものが存在します。料理にレシピがあるように、意見文にも書き方のレシピがあるんです。ここでは、そのレシピを3つのステップに分けて詳しく紹介していきます。この手順通りに進めていけば、原稿用紙の前で頭を抱えることはもうありません。

ステップその1:何について書くか決めよう(テーマ選び)

意見文を書くためには、まず「何について書くのか」というテーマを決めなければなりません。テーマが決まらないと、一文字も書くことができませんよね。このテーマは、あなたの意見文全体の「土台」となる、とても重要な部分なんです。

テーマを探すコツは、日常生活の中にある小さな疑問や願望に注目することです。「どうしてこうなっているんだろう?」「もっとこうだったらいいのに!」といった、あなたが普段から感じている素朴な疑問や不満が、実は素晴らしいテーマの種になります。

例えばこんな感じです。「どうして学校には制服っていうものがあるんだろう?私服じゃダメなのかな?」とか、「ゲームは一日一時間までって親に言われるけど、本当にそれって正しいルールなの?」とか、「近所の公園、もっと新しい遊具があったら楽しいのにな…」といった日常の中の小さな気づきです。

大切なのは、自分が本当に「これについて考えてみたい!」「これについて誰かに伝えたい!」と少しでも思えるテーマを選ぶことです。興味のないテーマで無理やり書こうとしても、途中で書くのが嫌になってしまいます。自分の気持ちに正直なテーマ選びが、最後まで楽しく書ききるための一番の秘訣なんですよ。

具体的なテーマの探し方やアイデアについては、この後の章でもっと詳しくお話しますので、楽しみにしていてくださいね。

ステップその2:文章の設計図を作ろう(構成を考える)

テーマが決まったからといって、いきなり原稿用紙に書き始めるのはちょっと待ってください。まずは、文章全体の「設計図」を作ることが大切です。家を建てる時に設計図が必要なように、意見文にも設計図が必要なんですね。

ここで紹介したいのが、PREP法(プレップほう)という魔法のような方法です。これは文章の型のことで、この型に沿って考えていくだけで、驚くほど説得力のある意見文の骨組みができあがります。

PREP法は次の4つの要素から成り立っています。

まず最初に「P」、これは「Point(ポイント)」の頭文字で、結論や意見のことです。あなたが一番伝えたいことを最初に書きます。

次に「R」、これは「Reason(リーズン)」の頭文字で、理由のことです。なぜそう思うのかという根拠を説明します。

三番目は「E」、これは「Example(イグザンプル)」の頭文字で、具体例や根拠のことです。実際の例や体験、データなどを示します。

最後にもう一度「P」、つまり「Point」に戻って、結論をまとめます。

この4つの箱を順番に埋めていくだけで、論理的で分かりやすい意見文の骨格が完成するんです。

具体的な例を見てみましょう。テーマを「小学生もスマートフォンを持つべきだ」としてみます。

最初のP(結論)では「私は、小学生もスマートフォンを持つべきだと考えます」と自分の立場を明確にします。

次のR(理由)では「なぜなら、防犯や災害が起きた時など、緊急時の連絡手段として非常に役立つからです」と理由を述べます。

そしてE(具体例)では「例えば、習い事の帰りが予定より遅くなってしまった時や、通学路で困ったことが起きた時に、すぐに家族と連絡を取ることができます。また、地震などの災害が起きた時にも、災害情報を素早く受け取ることができます」と具体的な場面を示します。

最後のP(まとめ)で「このように、自分や家族の安全を守るという点で大きなメリットがあるため、私は小学生がスマートフォンを持つことに賛成です」と締めくくります。

どうでしょうか?この順番で考えていくだけで、自分の言いたいことが整理されて、話の筋道がしっかり通っているのが分かりますよね。

ステップその3:設計図をもとに実際に書いてみよう

設計図ができたら、いよいよ本格的に文章を書いていきます。ステップ2で作った骨組みに、肉をつけて血を通わせていくイメージです。豊かで読みやすい文章に仕上げていきましょう。

文章は大きく分けて、書き出し(はじめの部分)、中盤(なかの部分)、結び(おわりの部分)の3つのパートから構成されます。

書き出し(はじめ)の書き方

書き出しでは、ステップ2で考えたP(結論)をベースにしながら、読んでいる人の興味を引くような問題提起を加えて書き始めます。例えば「最近、スマートフォンを持っている小学生が増えてきていますが、皆さんはこのことについてどう思いますか。私は、小学生もスマートフォンを持つべきだと考えています」というように、読み手に問いかける形で始めると効果的です。

中盤(なか)の書き方

中盤は意見文の心臓部分、つまり一番大切なメインパートです。ここでは、ステップ2で考えたR(理由)とE(具体例)を詳しく、丁寧に書いていきます。「なぜなら~だからです」「例えば~という場合があります」「実際に~ということがありました」といった接続詞を上手に活用しながら、理由と具体例を分かりやすく説明していきましょう。

もし自分が実際に体験したことや、本やニュースで調べた事実などがあれば、積極的に加えていくとさらに説得力が増します。具体的であればあるほど、読んでいる人は「なるほど、確かにそうだな」と納得してくれやすくなります。

結び(おわり)の書き方

結びでは、ステップ2のP(まとめ)をベースにして、文章全体をきれいに締めくくります。中盤で述べてきたことを簡潔にまとめ直して、自分の意見を改めて力強く主張しましょう。「以上のような理由から、私は~だと強く主張します」「これらのことを考えると、やはり~すべきだと思います」のように締めると、文章全体がビシッと引き締まります。

この3つのステップをしっかり踏んでいけば、誰でも論理的で分かりやすい、読みやすい意見文が書けるようになりますよ。

テーマが見つからなくて困っている人へ!テーマ探しのヒントをたくさん紹介

「書き方のステップは理解できたけど、肝心のテーマが全然思いつかない!」という人も多いと思います。そんなあなたのために、テーマを見つけるためのヒントやアイデアをたくさん用意しました。この中から、あなたが「これだ!」と思えるテーマが見つかるはずです。

日常生活の中にある「なぜ?」「どうして?」を探してみよう

実は、あなたの毎日の生活の中には、意見文のテーマになる種がたくさん隠れています。学校生活や家庭生活を探偵のように観察してみると、いろいろな疑問が浮かんでくるはずです。

学校に関することだと、こんなテーマが考えられます。「宿題って本当に必要なんだろうか?」という疑問。宿題があることで学力は上がるかもしれないけど、遊ぶ時間が減ってしまうという問題もありますよね。

給食についても考えてみましょう。「給食は毎日必要なのか、それとも時々はお弁当の日を作った方がいいのか?」。みんなで同じものを食べる良さもあれば、お弁当で家族の愛情を感じる良さもあります。

「学校の制服は必要なのか、私服で登校できるようにした方がいいのか?」というテーマも面白いですね。制服があることで朝の準備が楽になるという意見もあれば、個性を出せないという意見もあります。

「休み時間はもっと長くした方がいいんじゃないか?」という疑問も、立派なテーマになります。休み時間が長いと気分転換できて次の授業に集中できるかもしれませんが、学校が終わる時間が遅くなるという問題も出てきます。

家庭生活に目を向けると、「ゲームは本当に一日一時間までにするべきなのか?」というテーマがあります。これは多くの小学生が感じている疑問ではないでしょうか。

「お手伝いをしたら、おこづかいをもらうべきか?それとも家族の一員として当然のことだからもらうべきではないのか?」というテーマも考えがいがありますね。

賛成?反対?自分の立場を決めて考えるテーマ

二つの選択肢があって、自分はどちらの立場なのかを考えるタイプのテーマもおすすめです。どちらか一方を選んで、その理由を深く掘り下げていくことで、自然と意見文が書けます。

「ペットを飼うなら犬と猫、どちらがいいと思うか?」というテーマはどうでしょう。犬は散歩が必要だけど一緒に遊べる楽しさがあります。猫は世話が比較的楽だけど、犬ほど一緒に遊べないかもしれません。

「住むなら都会と田舎、どちらがいいか?」も興味深いテーマです。都会は便利だけど自然が少ない、田舎は自然が豊かだけど不便なこともある、といった比較ができます。

「夏休みと冬休み、どちらが好きか?」というシンプルなテーマでも、理由をしっかり書けば立派な意見文になります。

「朝ごはんはパン派?ごはん派?」という身近なテーマも、栄養や準備の手軽さなど、いろいろな角度から考えることができます。

「家にテレビは必要か、それとも必要ないか?」という現代的なテーマもあります。動画配信サービスが普及している今、テレビの役割について考えるのも面白いですね。

社会をより良くするために考えるテーマ

少し視野を広げて、自分の住んでいる町や社会全体のことについて考えてみるのも良いテーマになります。もし自分が市長さんや総理大臣だったらどうするか、想像を膨らませてみましょう。

「すべての駅にホームドアを設置するべきだ」というテーマはどうでしょう。安全性は高まりますが、設置には多くのお金がかかります。どちらを優先すべきか考えてみましょう。

「ポイ捨てをなくすためには、どんな工夫をすれば良いか?」という問題解決型のテーマも書きやすいです。罰則を厳しくするのか、ゴミ箱を増やすのか、教育を充実させるのか、いろいろなアプローチが考えられます。

「公園にゴミ箱は必要か、必要ないか?」というテーマも面白いです。ゴミ箱があると便利ですが、家庭ゴミを捨てられてしまう問題もあります。

「歩きスマホは法律で禁止するべきだ」というテーマは、実際に危険な経験をしたことがある人なら書きやすいでしょう。

「日本には自動販売機が多すぎるのではないか?」という視点も興味深いです。便利さと環境問題のバランスについて考えることができます。

テーマ別に考えを深めるためのヒント

ここでは、いくつかのテーマについて、どんな風に考えを深めていけばいいかのヒントをお伝えします。

もし「宿題は必要か」というテーマを選んだなら、宿題があることのメリットとデメリットの両方を考えてみましょう。メリットとしては、学校で習ったことが定着する、学習習慣が身につくといったことが挙げられます。デメリットとしては、遊ぶ時間や家族と過ごす時間が減る、他のことを学ぶ時間がなくなるといったことが考えられます。

「制服は必要か」というテーマなら、もし私服になったらどんな良いことがあるか想像してみましょう。自分の個性を表現できる、好きな服が着られて気分が上がる、といったことが思い浮かぶかもしれません。逆に困ることはないでしょうか?毎朝どの服を着るか悩んで時間がかかる、家庭の経済状況の差が見えてしまうかもしれない、といった問題も考えられます。

「歩きスマホは禁止するべきだ」というテーマなら、なぜ歩きスマホが危険なのかを具体的に考えてみましょう。人にぶつかってケガをさせる可能性がある、車や自転車に気づかず事故に遭うかもしれない、といったことが挙げられます。実際にあなた自身や身近な人が危ない思いをした経験があれば、それを思い出してみると説得力のある文章が書けます。

参考にしてみて!意見文の例文を紹介

ここでは、実際の意見文の例を2つ紹介します。構成の仕方や表現方法を参考にして、あなた自身の意見文に活かしてみてください。

例文その1:比較的短い意見文(テーマ:元気にあいさつをしよう)

ぼくは、みんなもっと元気にあいさつをするべきだと思います。
なぜなら、あいさつというのは、人と人との心をつなぐ大切な第一歩だからです。朝、友達や先生に「おはようございます」と元気に声をかけると、とても気持ちが良いし、相手も笑顔で返してくれます。たった一言のあいさつで、その日一日を楽しく明るくスタートすることができるんです。
でも、最近は小さな声でぼそっとあいさつをする人や、あいさつをまったくしない人も見かけるようになりました。それでは、お互いに気持ちよく過ごすことができません。あいさつがないと、なんだか寂しい雰囲気になってしまいます。
だから、ぼくはまず自分から率先して、誰にでも聞こえる元気な声であいさつをすることを心がけたいと思います。そして、あいさつの輪が学校全体に広がっていけば、もっともっと明るくて楽しい学校になるはずです。みんなも一緒に、元気なあいさつを広げていきませんか。

例文その2:PREP法を使った意見文(テーマ:小学生はもっと本を読むべきだ)

私は、現代の小学生はもっとたくさんの本を読むべきだと考えます。確かにスマートフォンやゲームも楽しいですし、それらにも学べることはあります。しかし、読書にはそれらにはない、とても素晴らしい力が隠されているのです。

なぜそう言えるのかというと、読書は「想像力」と「語彙力」という、これから先の人生を生きていく上で絶対に欠かせない二つの大切な力を育ててくれるからです。この二つの力は、学校の勉強だけでなく、将来社会に出てからも必ず役に立ちます。

もう少し具体的に説明しましょう。例えば、物語を読んでいる時のことを思い出してください。私たちは文字を追いながら、頭の中で登場人物の顔や表情、物語の舞台となる風景などを自由に思い浮かべています。これこそが想像力なんです。この想像力は、人の気持ちを考えたり理解したりする時にとても大切な力です。また、何か問題が起きた時に新しい解決策を考え出すのにも役立ちます。

それから、本の中にはたくさんの言葉が出てきます。普段の会話では使わないような、ちょっと難しい言葉や美しい表現がたくさん登場します。知らない言葉に出会ったら辞書で意味を調べることで、自然と語彙力が身についていきます。語彙力が増えると、自分の考えや気持ちをより正確に、より豊かに表現できるようになります。これは国語の力だけでなく、算数の文章問題を理解する力や、理科や社会の教科書を読み解く力にもつながります。つまり、すべての教科の学力向上につながるのです。

このように考えると、読書というのは私たちの心を豊かにして、未来の可能性を大きく広げてくれる最高の学びの方法だと言えます。だからこそ、私はすべての小学生が、一日にたった十分間でもいいので、本と向き合う時間を作ることがとても大切だと強く主張します。忙しい毎日の中でも、少しずつでいいので読書の時間を持つことで、きっとあなたの世界は今よりもずっと広がっていくはずです。

もっと良い意見文にするための3つのテクニック

基本的な書き方がしっかりできるようになったら、次は周りの人と差をつける、ワンランク上のテクニックに挑戦してみましょう。これらのテクニックを使うと、あなたの意見文がより説得力のある、読み応えのあるものになります。

テクニックその1:具体的な数字やデータを盛り込もう

「たくさんの人が困っている」と書くのと、「私のクラスの30人中、10人が実際に困っていると答えた」と書くのでは、どちらが説得力があるでしょうか?もちろん後者ですよね。

このように、具体的な数字や事実を文章に入れることで、あなたの意見が単なる思いつきではなく、しっかりとした根拠に基づいているということを証明できます。新聞記事や本、信頼できるインターネットサイトなどで調べた情報やデータを引用すると、グッと説得力が増します。

ただし、インターネットの情報は正しくないものもあるので、できるだけ公式なサイトや有名な新聞社のサイトなど、信頼できる情報源から引用するようにしましょう。

テクニックその2:反対の意見も考えてみよう

自分の意見とは正反対の立場、つまり反対意見を一度想像してみることも大切です。そして、その反対意見に対して自分はどう考えるのかを示すことで、文章に深みと説得力が生まれます。

例えば、あなたが「ゲームは時間を決めてやるべきだ」という意見を持っているとします。この時、反対の立場の人はどう考えるか想像してみましょう。

「確かに、『時間を決めてしまうと、ちょうど良いところで終われなくてストレスがたまる』という意見を持つ人もいるかもしれません。ゲームの途中で無理やり終わらせるのは辛い、という気持ちは理解できます。しかし、時間を決めずにゲームをしていると、つい夢中になって夜更かしをしてしまい、次の日の学校の授業で眠くて集中できなくなってしまう危険があります。健康的な生活を送るためにも、やはり時間を決めてメリハリをつけることは大切だと私は考えます。」

このように書くことで、「この人はいろいろな角度からちゃんと考えているんだな」「自分とは違う意見も理解した上で主張しているんだな」と読み手に思ってもらえます。これにより、あなたの意見文の評価が高くなります。

テクニックその3:読みやすさを大切にしよう

どんなに素晴らしい意見を持っていても、文章が読みにくければ、その良さが伝わりません。読みやすい文章を書くための工夫をいくつか紹介します。

まず、一文を短くすることを心がけましょう。「~で、~して、~だから、~なので」と長々と続けてしまうと、何が言いたいのか分からなくなってしまいます。適度なところで「。」を打って、文を区切るようにしましょう。

次に、接続詞を効果的に使うことです。「しかし」「なぜなら」「例えば」「だから」「そして」「また」といった接続詞を正しく使うと、文章の流れがとてもスムーズになります。接続詞は文と文をつなぐ橋のようなものだと考えてください。

それから、同じ言葉や表現を何度も繰り返さないようにすることも大切です。「~だと思います」ばかりが続くと、単調で読みにくい文章になってしまいます。「~と考えます」「~ではないでしょうか」「~だと感じます」など、いろいろな表現を使い分けてみましょう。

これらの工夫を意識するだけで、文章の読みやすさが格段にアップします。

意見文を書く時によくある疑問にお答えします

最後に、意見文を書く時に多くの人が感じる疑問や不安について、分かりやすくお答えしていきます。

疑問その1:どのくらいの文字数を書けばいいの?

学校の先生から特に指定がない場合は、まず400字詰め原稿用紙で2枚から3枚分、つまり800字から1200字くらいを目標にしてみましょう。PREP法の各パートで、だいたい200字から300字ずつ書いていくイメージです。

ただし、最初のうちは文字数を気にしすぎる必要はありません。それよりも、自分の意見をしっかりと理由や具体例とともに書くことを優先してください。内容がしっかりしていれば、自然と文字数は増えていきます。慣れてきたら、少しずつ文字数を増やしていけば大丈夫です。

疑問その2:書き出しはどんな風に書いたらいいの?

書き出し、つまり文章の最初の部分は、読んでいる人の興味を引くためにとても大切です。いくつかのパターンを紹介しますので、書きやすいものを選んでください。

一つ目は、問いかけから始めるパターンです。「皆さんは、~についてどう思いますか?」「もし~だったら、あなたはどうしますか?」のように、読み手に問いかけることで、興味を持ってもらえます。

二つ目は、自分の経験から始めるパターンです。「私はこの前、~という経験をしました」「先日、~ということがありました」のように、具体的なエピソードから入ると、読み手は「どんな話なんだろう?」と引き込まれます。

三つ目は、一般的な事実や最近の出来事から始めるパターンです。「最近、~というニュースをよく耳にします」「近年、~という問題が注目されています」のように、時事的な話題から入ると、テーマの重要性が伝わりやすくなります。

自分のテーマに合った書き出しを選んでみてくださいね。

疑問その3:意見文を書く時にやってはいけないことって何?

意見文を書く時に注意してほしい点が3つあります。

一つ目は、ただの感想文にならないようにすることです。「楽しかったです」「すごいと思いました」「感動しました」だけで終わってしまうと、それは意見文ではなく感想文になってしまいます。必ず「なぜなら~」という理由をつけて、論理的に説明しましょう。

二つ目は、理由や根拠がないまま意見を言わないことです。「なんとなくそう思う」「みんなが言っているから」では説得力がありません。「なぜなら~だからです」「その理由は~です」と、必ず理由をつけるようにしましょう。

三つ目は、悪口や誹謗中傷を書かないことです。これは絶対に守ってください。意見を述べることと、誰かを傷つけることは全く違います。「~さんはダメだ」「~は最低だ」のような、人を傷つける表現は絶対にやめましょう。批判的な意見を述べる時も、相手を尊重した言葉遣いを心がけることが大切です。

まとめ:意見文を書くことは、自分の考える力を育てる最高の練習

ここまで、小学生向けの意見文の書き方について、構成の作り方からテーマの見つけ方、具体的な例文まで、詳しく解説してきました。長い記事を最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます。

ここで、今日学んだことを簡単におさらいしておきましょう。

意見文というのは、「自分の意見」と「その理由」をセットにして、読んでいる人を説得するための文章でしたね。書き方に迷った時は、PREP法という魔法のテンプレートを思い出してください。結論、理由、具体例、まとめという4つのステップで考えていけば大丈夫です。

テーマは、あなたの身の回りにある小さな「なぜ?」「どうして?」という疑問から見つけることができます。難しく考えすぎず、自分が本当に興味を持てるテーマを選ぶことが成功の秘訣です。

さらに文章をレベルアップさせたい時は、具体的な数字やデータを入れたり、反対の意見も考えてみたりすると、説得力がグッと増します。

意見文を書くという作業は、実は単なる国語の勉強ではありません。自分の頭でしっかりと考えて、その考えを論理的に相手に伝えるという、とても大切な力を育てるためのトレーニングなんです。この力は、国語の成績を上げるだけでなく、将来あなたが大人になって社会に出てからも、必ず役に立つ一生の財産になります。

最初から完璧な文章を書こうとする必要はまったくありません。むしろ、完璧を目指しすぎて何も書けなくなってしまう方が問題です。まずはこの記事で紹介したステップに沿って、短い文章からでも構いませんので、あなた自身の「意見」を形にしてみてください。

書けば書くほど、自分の考えを言葉にすることが楽しくなってきます。そして、書くことを通じて、自分が本当は何を考えているのか、何を大切にしているのかということが、だんだんと見えてくるはずです。

さあ、勇気を出して、あなただけの意見文を書いてみましょう。あなたの意見には価値があります。自信を持って、一歩を踏み出してくださいね。

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