「冬って、結局いつからいつまで?」と聞かれると、意外と答えに迷いますよね。
結論からいうと、もっとも広く使われている気象庁の区分では冬は12月から2月までです。ただし「暦の上では」立冬から、天文学では冬至からと、基準によって始まりも終わりも変わります。
この記事では、4つの定義の違いを早見表で整理したうえで、2026年〜2027年の冬の節目カレンダー、実際に寒くなる時期、地域別の初雪の目安までまとめました。
読み終えるころには、冬支度を始めるタイミングまで見えてくるはずです。
冬はいつからいつまで?4つの定義早見表【結論】
冬の期間には決まった正解がなく、どの分野の基準で見るかによって答えが変わります。天気を扱う気象の世界、太陽の動きを扱う天文の世界、そして昔ながらの暦。それぞれが別々の目的で季節を区切ってきたためです。まずは4つの定義を表で比べてみましょう。
| 基準 | 冬の期間 | 主な使われ方 |
|---|---|---|
| 気象庁(気象学) | 12月〜2月 | 天気予報・気象統計 |
| 天文学 | 冬至〜春分(12月22日ごろ〜3月20日ごろ) | 太陽の動きに基づく区分 |
| 二十四節気(節切り) | 立冬〜立春の前日(11月7日ごろ〜2月3日ごろ) | 「暦の上では冬」・季節の挨拶 |
| 旧暦(月切り) | 旧暦10月〜12月 | 俳句の季語・伝統行事 |
迷ったら「冬は12月から2月まで」と答えれば大丈夫です。天気や気温の話なら気象庁の区分、「暦の上では冬」という言い回しなら立冬から、と使い分けます。
気象庁の定義:12月から2月まで
気象庁は、天気予報や統計のために1年を3ヶ月ごとに区切っています。春は3月〜5月、夏は6月〜8月、秋は9月〜11月、そして冬は12月〜2月です。
ニュースの「この冬の平均気温は」といった表現も、基本的にこの区分に沿っています。統計を取りやすいように月単位で区切られており、私たちの生活感覚にもいちばん近い定義といえるでしょう。
同じ冬でも、日本海側では雪の日が多く、太平洋側では乾燥した晴れの日が続きます。北海道で氷点下が当たり前の時期に、沖縄では15℃を超える日もあるなど、地域差が大きいのも日本の冬の特徴です。
天文学の定義:冬至から春分まで
天文学では、太陽の位置をもとに冬至から春分までを冬とします。今シーズンでいえば、2026年12月22日の冬至から、2027年3月21日の春分までです。
冬至は1年で昼がもっとも短くなる日で、そこから少しずつ日が伸びていきます。「冬なのに日は伸びていく」という、ちょっと不思議な区分ですね。
日照がもっとも少ない時期より、気温の底が1ヶ月ほど遅れてやってくるためで、寒さのピークと昼の短さのピークはずれています。地面や海が冷え切るまでに時間がかかるからです。
カレンダーや辞書で「冬=冬至から春分まで」と書かれている場合は、この天文学の定義に基づいています。
二十四節気・旧暦の定義:立冬から立春の前日まで
「暦の上では冬」という言い回しの正体が、二十四節気による区分(節切り)です。立冬(11月7日ごろ)から立春の前日(2月3日ごろ)までが冬とされます。
11月上旬のニュースで「暦の上では冬を迎えました」と聞くのはこのためです。体感より早めに冬が始まり、早めに終わるのがポイントです。
もうひとつ、旧暦の月で区切る「月切り」という方法もあります。こちらは旧暦の10月から12月までが冬で、新暦に直すとおおよそ11月から2月上旬ごろです。旧暦は月の満ち欠けを基準にしているため、新暦とのずれは年によって変わります。
【2026年〜2027年】冬の節目カレンダー
「今年の冬はいつから?」に日付で答えるなら、二十四節気の節目を押さえておくのが便利です。この冬の日付を一覧にしました。
| 節気 | 日付 | 意味 |
|---|---|---|
| 立冬 | 2026年11月7日 | 暦の上で冬が始まる日 |
| 小雪 | 2026年11月22日 | 北国から雪の便りが届き始めるころ |
| 大雪 | 2026年12月7日 | 平地でも雪が降り出すころ |
| 冬至 | 2026年12月22日 | 1年で昼がもっとも短い日 |
| 小寒 | 2027年1月5日 | 「寒の入り」。寒さが本格化し始める |
| 大寒 | 2027年1月20日 | 1年でもっとも寒いとされるころ |
| 立春 | 2027年2月4日 | 暦の上で春が始まる日 |
立冬から立春までのあいだに、雪や寒さにまつわる節気が順番に並んでいるのがわかります。寒中見舞いを出す期間が「寒の入り(小寒)から立春の前日まで」とされているように、暮らしの節目とも重なっています。
実際に寒くなるのはいつから?
定義とは別に、「体感として冬が来た」と感じるのはいつごろなのかも見ておきましょう。結論としては、11月後半から12月にかけてが冬の入り口です。
暦の上では11月上旬に冬が始まりますが、実際の気温はまだ秋の延長にあることが多く、コートを着るほどではありません。定義上の冬と体感の冬には半月から1ヶ月ほどのずれがあるわけです。ここでは東京の気温データを手がかりに、寒さが本格化する時期と、寒さの底がいつ来るのかを順に確かめてみます。

体感が変わるのは11月後半から12月
東京の平年値(1991〜2020年の平均)を見ると、月の平均気温は11月が12.5℃、12月が7.7℃、1月が5.4℃です。11月から12月にかけて気温が一段と下がり、コートや暖房が欠かせなくなります。
同じ気温でも、秋の下り坂で迎える15℃と、真冬の底から戻ってきた15℃では体感がまったく違います。急に気温が下がった日ほど寒く感じるので、「寒くなった」と感じる時期に個人差があるのは、このためです。
朝晩と日中の気温差が大きいのもこの時期の特徴で、日中は薄手でも、夜には厚手の上着が欲しくなります。脱ぎ着しやすい服装にしておくと調整が楽になりますよ。
暖房をつけ始める室温の目安は、次の記事で電気代の早見表と一緒に確認できます。

もっとも寒いのは1月下旬から2月上旬
1年でもっとも寒さが厳しいのは、大寒(1月20日ごろ)を含む1月下旬から2月上旬です。二十四節気で「小寒から立春の前日まで」を寒の内と呼ぶのは、この時期の冷え込みを表しています。
この時期は冬型の気圧配置が強まりやすく、日本海側では大雪、太平洋側ではよく晴れた朝の厳しい冷え込みが目立ちます。晴れた夜ほど地面の熱が逃げて朝の気温が下がるため、天気が良い日の翌朝こそ冷えるのがこの季節の特徴です。
12月は意外と冷え込みが緩く、本格的な寒波がやってくるのは年明けからというのが例年のパターンです。2月は寒い日と暖かい日を繰り返しながら、月末にかけて少しずつ春へ向かっていきます。
雪が降るのはいつから?地域別・初雪の平年日
冬の訪れを実感させる雪。ここでいう初雪とは、その冬に初めて降る雪のことで、気象台が目視などで観測した記録に基づきます。雨に雪が混じる「みぞれ」も初雪に数えられるため、積もらなくても初雪は成立します。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、主な都市の初雪はこのようになっています。
| 都市 | 初雪の平年日 |
|---|---|
| 札幌 | 11月1日 |
| 仙台 | 11月下旬 |
| 名古屋 | 12月下旬 |
| 大阪 | 12月22日 |
| 福岡 | 12月中旬 |
| 東京 | 1月3日 |
興味深いのは、東京より南にある福岡のほうが早く初雪を迎える点です。福岡は日本海側の気候の影響を受けるため、冬型の気圧配置になると雪雲が流れ込みやすいのです。
日本海側に雪が多いのは、大陸からの冷たい季節風が日本海の上を渡るあいだに水蒸気を蓄え、山にぶつかって雪雲に成長するためです。山を越えた太平洋側には乾いた風が吹き下ろすので、同じ冬型の日でも天気は対照的になります。
逆に東京など太平洋側は、冬のあいだ乾いた晴天が続くため初雪が遅く、年が明けてからになります。なお那覇には初雪の平年日自体がなく、沖縄で雪が観測されるのはごくまれなことです。
雪の季節の終わりは多くの地域で3月中ですが、札幌など北日本では4月に入っても降ることがあります。雪で見ると、北と南で冬の長さが2倍近く違うわけです。

なお、街に初雪が降るより前に、高い山の頂上が先に白くなる「初冠雪」の便りが届きます。初雪との違いや、2026年秋から変わった初冠雪の決め方は、次の記事で紹介しています。

冬支度はいつから始める?
冬の始まりがわかったら、次は準備です。立冬(11月7日)を合図に始めると、本格的な寒さの前に余裕を持って整えられます。寒波が来てから慌てて暖房器具を買いに走ると、品切れや価格の高騰に当たりやすいものです。順番としては、衣類、暖房、そして万一への備えの3段階で進めると抜けがありません。
衣替えは、最高気温が20℃を下回るようになるころが目安です。スーツまわりの具体的なタイミングと収納のコツはこちらにまとめています。

こたつを出す時期に迷ったら、しまう時期から逆算して考えるのもひとつの方法です。地域別の目安を知っておくと出し入れの計画が立てやすくなります。

忘れがちなのが、冬の停電や大雪への備えです。寒い季節の災害は命に関わるため、暖房が使えない場合の防寒手段も早めに確認しておきましょう。

よくある質問
- 「暦の上では冬」とは、いつからいつまでのことですか?
-
二十四節気の立冬から立春の前日までを指します。この冬でいえば2026年11月7日から2027年2月3日までです。ニュースや挨拶状でこの言い回しが出てきたら、気象庁の区分(12月〜2月)ではなく暦の区分の話だと考えてください。
- 冬至は冬の始まりですか?
-
天文学の区分では冬の始まりにあたります。ただし暦の上ではすでに冬の半ば、気象庁の区分でも12月に入ってからなので、生活感覚では「冬本番の入り口」に近い位置づけです。「昼がもっとも短い日」と覚えておくと混乱しません。
- 春・夏・秋はいつからいつまでですか?
-
気象庁の区分では、春が3月〜5月、夏が6月〜8月、秋が9月〜11月です。暦の上では立春・立夏・立秋がそれぞれの始まりになるため、季節の挨拶は体感よりひと足早く切り替わります。
- 旧暦の冬が現代の感覚とずれているのはなぜですか?
-
旧暦が月の満ち欠けを基準にした暦で、現在の新暦とおおよそ1ヶ月前後ずれているためです。旧暦10月は新暦の11月ごろにあたります。俳句の季語で11月が「冬」に分類されるのは、この旧暦の名残です。
- 「冬季」は何月から何月までを指しますか?
-
「冬季」は冬の季節という意味で、期間の定義は「冬」と同じです。ただし「冬季休業」「冬季閉鎖」のような施設の案内では、道路やスキー場ごとに独自の期間が決められています。この場合は暦ではなく、その施設の公式案内で確認するのが確実です。
まとめ

冬がいつからいつまでなのか、要点を振り返ります。
- もっとも一般的なのは気象庁の区分で12月〜2月
- 「暦の上では冬」は立冬〜立春の前日(11月7日ごろ〜2月3日ごろ)
- 天文学では冬至〜春分(12月22日ごろ〜3月20日ごろ)
- 体感として寒くなるのは11月後半から。寒さの底は1月下旬〜2月上旬
- 初雪は札幌で11月1日、東京では1月3日と地域差が大きい
どの定義を使うかで答えは変わりますが、日常会話なら「12月から2月」と答えておけばまず通じます。会話の場面に応じて、上の早見表を使い分けてみてください。
寒さが本格化する前の今のうちに、まずは衣替えと暖房の点検から。立冬(11月7日)をひとつの合図にして、冬支度を進めていきましょう。

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