大反抗期とは?いつまで続く?時期別の特徴と親の上手な接し方

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話しかけても「うるさい」「別に」しか返ってこない。ちょっとした一言で、ドアを強く閉めて部屋にこもってしまう。そんな子どもの様子を見て、「これはもう大反抗期なのでは」と戸惑っている方も多いのではないでしょうか。

大反抗期とは、反抗期のなかでも特に反発が強く出ている状態を指す言い方です。多くは思春期の第二次反抗期にあたり、親から心の面で自立していくための成長の過程と考えられています。この記事では、反抗期の3つの時期と年齢の目安、いつまで続くのか、言動の裏にある気持ち、親の接し方と相談先までを順に紹介します。

反抗は「親を嫌いになった」というサインではなく、自分で考えて決めたい気持ちの表れです。距離はとりつつ、見守っていることだけは伝え続けるのが基本になります。

目次

大反抗期とは?反抗期が特に激しく出ている状態のこと

大反抗期とは、子どもが親や周りの大人に強く反発する状態を、「いつもの反抗よりも大きい」という意味で表した言葉です。口をきかない、言い返す、物に当たるといった言動が続き、家族が対応に困るほどになったときに使われることが多いでしょう。

「大反抗期」は正式な用語ではない

子どもの発達を説明する資料で使われるのは、「第一次反抗期」「第二次反抗期」といった言葉です。「大反抗期」という区分はなく、反抗の強さを表すために生まれた日常の言い方と考えてよいでしょう。保護者どうしの会話やSNSでよく見かけます。

そのため、「大反抗期は何歳から」という決まった定義もありません。ただ、反抗が激しくなりやすいのは思春期の第二次反抗期です。多くの場合はこの時期の強い反抗を指しており、幼児のイヤイヤ期がとても激しいときに「大反抗期」と呼ぶ人もいます。

反抗期が起きる理由は「自立へ向かう成長」

反抗期は、子どもの中に「自分」という意識が育ってきたことの表れです。幼児期なら「自分でやりたい」、思春期なら「自分で考えて決めたい」という気持ちが強くなります。それを止めようとする親と、どうしてもぶつかってしまうのです。

思春期には体の変化に加えて、友だち関係や勉強、将来への不安など、子ども自身も整理しきれない気持ちを抱えています。その気持ちは、いちばん身近な親に向かいやすいもの。反抗は親子関係が壊れたしるしではなく、甘えと自立のあいだで揺れている状態だと受け止めると、少し見え方が変わってきます。

反抗期は3回ある|時期ごとの特徴と年齢の目安

反抗期は一般に、幼児期の「第一次反抗期」と思春期の「第二次反抗期」の2つに分けられます。最近はその間にあたる小学校低・中学年ごろの「中間反抗期」を加えて、3つの時期で説明されることも増えました。年齢はあくまで目安で、時期や強さには大きな個人差があります。

時期年齢の目安よく見られる言動背景にある気持ち
第一次反抗期2〜3歳ごろ「イヤ」「自分でやる」、かんしゃく自分でやってみたい
中間反抗期6〜9歳ごろ口答え、屁理屈、わざと言うことを聞かない少しずつ自分で判断したい
第二次反抗期11〜17歳ごろ無視、乱暴な言葉、部屋にこもる、干渉を嫌う親から心の面で自立したい

第一次反抗期(2〜3歳ごろ):イヤイヤ期

何を言っても「イヤ」と返し、思いどおりにならないと泣いて怒る時期です。一般に「イヤイヤ期」とも呼ばれます。言葉で気持ちを十分に表せないため、かんしゃくという形で出やすいのが特徴です。服を自分で選びたがる、靴を自分ではきたがるなど、「自分でやりたい」気持ちが行動の中心になります。

乳児・幼児の年齢の区切りについては、次の記事でまとめています。

中間反抗期(6〜9歳ごろ)

小学校に入って行動範囲が広がると、親の言うことに「なんで?」「〇〇ちゃんの家はいいって言ってた」と口答えするようになります。理屈で言い返してくるので、親のほうがイラッとしやすい時期です。外では良い子なのに家では反抗的、という形で出ることもあります。

中間反抗期は、第一次・第二次ほど広く知られた言葉ではありません。目立たないまま過ぎる子もいますが、口答えが増えたら「自分で考える力が育ってきた」と見てよいでしょう。

第二次反抗期(11〜17歳ごろ):大反抗期と呼ばれやすい時期

小学校高学年から中学生にかけて始まり、高校生のころにかけて落ち着いていくことが多い反抗期です。体の成長が進み、親よりも友だちとの関係を大事にするようになります。干渉されること自体を嫌がり、話しかけても返事をしない、必要なこと以外は話さない、といった態度が目立ちます。

体が大きくなっている分、物に当たったり言葉が荒くなったりすると迫力があり、親は不安になりがちです。「大反抗期」と言われるのは、たいていこの時期の反抗です。

大反抗期はいつまで続く?ピークと終わりのサイン

第二次反抗期の長さには個人差がありますが、始まってから数年のうちに落ち着いていくのが一般的です。中学生のあいだに強く出て、高校生になるころにはやわらいでいく流れがよく見られます。ずっと続くものではないと知っておくだけでも、親の気持ちは少し楽になるはずです。

ピークは中学生のころに来やすい

反抗が強く出やすいのは、中学生のころです。中学校の生活に慣れてくる2年生前後に強まる子もいます。部活や友だち関係が毎日の中心になる一方で、成績や進路のことも気になり始め、気持ちが不安定になりやすい時期と重なるためです。

ただし、小学5・6年生でピークを迎える子もいれば、高校生になってから反抗が強まる子もいます。学年で区切るより、「今がいちばん揺れている時期かもしれない」と考えておくほうが現実的です。中学生の勉強との向き合い方は、次の記事で学年別に紹介しています。

終わりが近づいたときに見られる変化

反抗期が落ち着いてくると、次のような変化が見られるようになります。

  • 自分から学校や友だちの話をする日が増える
  • 「ありがとう」「ごめん」が自然に出るようになる
  • 頭ごなしに否定せず、親の意見を一度は聞くようになる
  • 進路や将来のことを相談してくる

こうした変化は、行ったり戻ったりしながら少しずつ現れます。昨日は話してくれたのに今日はまた不機嫌、ということもよくあるので、一進一退でも焦らないことが大切です。

反抗期がない・目立たない子もいる

反抗期らしい反抗をしないまま大きくなる子もいます。親子でよく話し合える家庭では、反発がぶつかり合いにまで発展しないこともあるでしょう。反抗が目立たないこと自体を、心配しすぎる必要はありません。

一方で、親に気をつかって本音を言えずにいる場合もあります。気になるときは、子どもが自分の意見を言える場面があるか、「イヤ」と言っても受け止めてもらえる雰囲気があるかを見直してみてください。

大反抗期によくある言動と、その裏にある気持ち

大反抗期の言動はきつく見えますが、多くの場合、その裏には言葉にしきれない気持ちがあります。よく見られる言動と、考えられる気持ちを表にまとめました。理由は子どもによって違うので、「こういう可能性もある」という見方の参考にしてください。

よく見られる言動裏にあると考えられる気持ち
「うるさい」「別に」としか言わない干渉されたくない、説明するのが面倒
部屋にこもる、家族と食事をしたがらない一人で考えたい、自分だけの時間がほしい
口答えや屁理屈が増える自分の考えを認めてほしい
親と一緒に出かけるのを嫌がる友だちに見られるのが恥ずかしい
身だしなみやスマホに口を出されると怒る自分のことは自分で決めたい
閉まった子ども部屋のドアの前で、トレーにのせた飲み物を持って静かに立つ親の後ろ姿。廊下にやわらかな光。くすみカラーの北欧イラスト風、シンプルな線画(文字・ロゴは描かない)

「うるさい」「別に」が増えるのはなぜ?

思春期の子どもは、自分の気持ちをうまく言葉にできないことがよくあります。「今日どうだった?」と聞かれても、何から話せばよいかわからず、短い言葉で会話を終わらせてしまうのです。

質問を重ねるほど「詮索されている」と感じて、ますます口を閉ざすこともあります。返事がそっけなくても、話しかけ自体が無駄になっているわけではありません。女の子の「めんどくさい」が口ぐせになっているときの原因と対応は、こちらで詳しく紹介しています。

黙るタイプ・言い返すタイプなど、出方は子どもによって違う

反抗の出方は、子どもの性格によってかなり違います。口数が減って黙り込むタイプもいれば、言葉で鋭く言い返すタイプ、外では落ち着いているのに家でだけ荒れるタイプもいます。きょうだいでも出方がまったく違うことは珍しくありません。

「男の子だから」「上の子のときはこうだった」と決めつけると、目の前の子どもの気持ちを見落としやすくなります。どんな場面で反発が強くなるのか、逆にどんなときは穏やかなのかを観察すると、その子に合った距離のとり方が見えてきます。

大反抗期の子への接し方|やってよいこと・避けたいこと

大反抗期の子どもへの接し方の基本は、「距離はとるけれど、関心は持ち続ける」ことです。子どもを変えようとするより、親の関わり方を少し変えるほうが、ぶつかる回数は減っていきます。

親がやってよいこと5つ

  • (1) あいさつと声かけは返事がなくても続ける:「おはよう」「おかえり」を続けることで、家に自分の居場所があると感じやすくなります
  • (2) 話しかけてきたら手を止めて最後まで聞く:反抗期の子が自分から話すのは貴重な機会です。途中で意見やお説教をはさまず、まずは聞くことに徹します
  • (3) ルールは少なく、理由とセットで伝える:門限やスマホの時間など、守ってほしいことは数を絞ります。なぜ必要かを伝え、できれば一緒に話し合って決めます
  • (4) 任せられることは任せる:服や髪型、持ち物など、本人が決めても困らないことは口を出さずに任せます。自分で決める経験が自立の練習になります
  • (5) できたことは短く具体的に伝える:「手伝ってくれて助かった」など、さらっと伝えます。大げさにほめるより受け取ってもらいやすい時期です

避けたいNG対応

反発されたときの親の反応しだいで、ぶつかり合いが長引くこともあります。次のような対応は避けたいところです。

  • 売り言葉に買い言葉で言い返す(感情のぶつけ合いになり、話の中身が残らない)
  • 「だからあなたはダメなのよ」など、人格を否定する言い方をする
  • きょうだいや友だちと比べる
  • 部屋やスマホを本人に無断でのぞく
  • 反抗のたびに長いお説教をする

とはいえ、親もカッとなってしまう日はあります。言いすぎたと思ったら、時間をおいて「さっきは言いすぎた」と短く謝れば十分です。親が謝る姿は、子どもにとって気持ちの立て直し方の手本にもなります。

「ほっとく」のはアリ?見守りと放置の違い

反抗期の子は「ほっといて」と言いますが、関わらないことと見守ることは違います。干渉を減らすのは有効な方法の一つです。ただ、関心まで手放してしまうと、子どもは「どうでもいいと思われている」と受け取りかねません。

見守り放置
口出しは減らすが、様子は気にかけている様子そのものに関心を向けない
あいさつや食事の声かけは続ける声かけをやめてしまう
困ったときは相談できると伝えてある何かあっても気づけない
危険なことやルール違反には向き合う問題のある行動も見て見ぬふりをする

中学生の娘さんや息子さんとの関係で「ほっとくべきか」と迷うときも、この線引きが役に立ちます。言葉は少なくてかまわないので、「何かあったら聞くよ」という姿勢だけは見せておきましょう。

口を出さない部分と、親として譲れない部分(安全、健康、お金、人を傷つけること)を先に分けておくと、迷ったときに判断しやすくなります。

親自身が疲れたときの気持ちの逃がし方

毎日のように反発を受けると、親のほうがすり減ってしまいます。子どもの言葉をそのまま真に受けず、「今は成長の途中なんだ」と受け止め方を少し変えるだけでも、気持ちは楽になるものです。きつい言葉も、親なら受け止めてくれるという安心の裏返しとも考えられます。

配偶者や家族と役割を分けて、一人で抱え込まないことも大切です。同じ年ごろの子をもつ友人と話したり、自治体の子育て相談を利用したりして、気持ちを外に出せる場所をつくっておきましょう。

リビングのソファで少し距離をあけて座る親と思春期の子ども。子どもはヘッドホン、親は本を読み、テーブルにはマグカップが2つ。くすみカラーの北欧イラスト風、シンプルな線画(文字・ロゴは描かない)

ただの反抗期ではないかもしれないサインと相談先

反抗期の言動の多くは成長の一部ですが、なかには反抗期だけでは説明しにくい変化もあります。次のようなサインが続くときは、家庭だけで抱えず、早めに外の力を借りることを考えてください。

相談を考えたいサイン
  • 家族への暴力や、物を壊す行動がくり返される
  • 自分を傷つける行為や、「死にたい」「消えたい」といった言葉がある
  • 学校に行けない日が続いている
  • 眠れない、食べられないなど、生活のリズムが大きく崩れている
  • 深夜の外出や金銭トラブルなど、危険な行動がある
  • 好きだったことにまったく興味を示さなくなった

相談先には、次のような窓口があります。

  • 学校の担任の先生・スクールカウンセラー:学校での様子とあわせて相談できます
  • 24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310):文部科学省が設けている窓口で、子ども本人だけでなく保護者も相談できます。夜間・休日も受け付けています
  • 児童相談所相談専用ダイヤル(0120-189-783):子育ての悩みを、お住まいの地域の児童相談所に相談できます
  • 市区町村の子育て・教育相談窓口:自治体のホームページや広報誌で案内されています

心や体の不調が疑われるときは、かかりつけの小児科や、思春期の相談を受けている医療機関にたずねる方法もあります。また、反抗の背景に友だち関係のトラブルが隠れていることもあります。中学生の友だちトラブルへの親の対応は、こちらで紹介しています。

自分を傷つけることをほのめかす言葉があるなど、命に関わる心配があるときは、様子を見ずにすぐ相談してください。危険が差し迫っている場合は、119番や110番に連絡しましょう。

よくある質問

大反抗期は何歳ごろに起こりやすい?

多くは思春期の第二次反抗期で、小学校高学年から中学生のころに強く出やすい傾向があります。幼児のイヤイヤ期が特に激しい場合に「大反抗期」と呼ぶこともあり、年齢の決まった定義はありません。

反抗期がないのは問題?

反抗が目立たないだけで、心の中では自立が進んでいる子も多くいます。気になる場合は、子どもが本音や「イヤ」を言える雰囲気が家にあるかを見直してみてください。

母親にだけ強く反抗するのはなぜ?

一緒に過ごす時間が長く、身の回りのことで声をかける機会が多い親ほど、反発を受けやすくなります。いちばん安心して感情を出せる相手だから、とも考えられます。

高校生になっても反抗期が続くのはおかしい?

反抗期の時期には個人差があり、高校生になってから強まる子もいます。年齢だけで判断せず、暴力や不登校など、反抗期だけでは説明しにくいサインがないかを見ておきましょう。

大反抗期の子に父親はどう関わればいい?

口出しを増やすより、送り迎えの車内や趣味の話など、子どもが話しやすい場面で関わるのが一つの方法です。両親で対応の方針をそろえておくと、子どもが混乱しにくくなります。

まとめ

大反抗期は、反抗期のなかでも反発が特に強く出ている状態を表す言葉で、正式な用語ではありません。多くは思春期の第二次反抗期にあたり、中学生のころに強く出て、高校生のころにかけて落ち着いていくことが多い時期です。

反抗の裏には、自分で考えて決めたいという気持ちや、言葉にしきれない不安があります。口出しは減らしても関心は持ち続け、あいさつや声かけは返事がなくても続けていきましょう。

暴力や自傷、長引く不登校など、反抗期だけでは説明しにくいサインがあるときは、学校や公的な相談窓口に早めに相談してください。親自身も一人で抱え込まず、気持ちを外に出せる場所を持っておくことが大切です。

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