ワームムーンとは?3月の満月の意味・由来といつ見えるか解説

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3月の満月には「ワームムーン」という少し変わった名前がついています。「ワーム」は英語で虫を指す言葉なので、「なぜ満月に虫の名前?」と不思議に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ワームムーンの意味や名前の由来、次に見られる日付、そしてほかの月の満月の呼び名まで、やさしく解説します。読み終えるころには、3月の夜空を見上げるのが少し楽しみになるはずです。

目次

ワームムーンとは?3月の満月につけられた呼び名

ワームムーン(Worm Moon)とは、3月に見られる満月につけられた呼び名です。特別な天文現象ではなく、いつもの満月に季節をあらわす名前をつけたもの、と考えるとわかりやすいでしょう。

夜空に浮かぶ3月の満月のイメージ

「ワーム=虫」に由来する名前の意味

「ワーム(worm)」は、ミミズや芋虫のような、足のない小さな虫をあらわす英単語です。そのため直訳すると「虫の月」となります。満月そのものが虫のように見えるわけではありません。

名前の背景には、この時期の自然の変化が関わっています。冬の寒さがゆるみ、土の中で眠っていた虫たちが動きはじめる季節。その様子が、3月の満月の名前として残ったのです。

ネイティブアメリカンが季節を読んだ満月の呼び名

ワームムーンという呼び名は、北アメリカの先住民(ネイティブアメリカン)の文化に由来するとされています。彼らは満月ごとに名前をつけ、季節の移り変わりや農作業の目安にしていました。

暦やカレンダーが身近になかった時代、月の満ち欠けは大切な時間の物差しでした。「この満月が出たら、そろそろ土が動きだす」といった知恵が、名前として受け継がれてきたと考えられています。

満月の名前は、昔の人が自然を観察して生まれた季節の合図だったんですね。

ワームムーンの由来|なぜ「虫の月」と呼ばれるのか

ワームムーンが「虫の月」と呼ばれる理由は、3月が虫たちの目覚めの季節だからです。土がゆるみ、地中の生きものが地上へ出てくる様子が、この呼び名につながりました。

土がゆるみ、虫が地上に出てくる季節

3月になると、冬の間かたく凍っていた土がだんだんとやわらかくなります。すると、それまで土の中でじっとしていたミミズや幼虫が、少しずつ地表に姿を見せはじめます。

この「虫が動きだす」という自然の変化こそが、ワームムーンの名前の核心です。目に見える季節のサインを、そのまま満月の名前にしたわけです。春の始まりを感じさせる、素朴で親しみやすい由来だといえるでしょう。

日本の二十四節気「啓蟄」とよく似ている

じつは日本にも、これとよく似た季節のことばがあります。二十四節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」です。毎年3月上旬ごろにあたり、「冬ごもりしていた虫が地中からはい出てくる」という意味を持ちます。

国も文化も違うのに、3月の同じ自然現象に注目していたのは興味深いところです。虫の目覚めを春の訪れととらえる感覚は、洋の東西を問わず共通していたのかもしれません。

ワームムーンと啓蟄の共通点

どちらも「3月ごろに虫が地上へ出てくる」という自然の変化を由来にしています。ネイティブアメリカンは満月の名前に、日本は二十四節気に、それぞれ同じ季節感を残しました。

ワームムーンはいつ見える?2027年の日付と見頃

次のワームムーンは、2027年3月22日(月)の夜に見られます。時間の目安は19時44分ごろで、この前後の数日間はほぼ満月に近い丸い月を楽しめます。

2027年3月の満月の日付・時間

国立天文台などの情報をもとにすると、2027年3月の満月(ワームムーン)は次のとおりです。満月の瞬間は一瞬ですが、肉眼ではその前後2〜3日も満月とほとんど区別がつきません。

項目内容
呼び名ワームムーン(3月の満月)
日付2027年3月22日(月)
満月の時刻(目安)19時44分ごろ
見頃3月21日〜23日ごろの夜

なお満月の日付は年によって変わります。3月の下旬になることもあれば、上旬に来る年もあります。その年の正確な日時を知りたいときは、国立天文台の「暦要項」を確認するのが確実です。

きれいに見るための観察のコツ

満月は特別な道具がなくても、肉眼で十分に楽しめます。ただ、いくつか意識すると、より美しく見えます。

  • 街灯やビルの明かりが少ない、暗めの場所を選ぶ
  • 月が昇ってすぐの時間帯は、地平線近くで大きく見える
  • 空気が澄んだ晴れの日を狙う
  • 双眼鏡があると、月のクレーターまで観察できる

寒さが残る時期なので、夜の観察には上着を1枚多めに持っていくと安心です。

ワームムーンの別名とほかの月の呼び名

ワームムーンには、じつは別の呼び名もあります。また、1月から12月まで、それぞれの満月に季節を映した名前がつけられています。

サップムーン(樹液の月)などの別名

3月の満月は、地域によって「サップムーン(Sap Moon)」とも呼ばれます。「サップ(sap)」は樹液のこと。この時期はサトウカエデの樹液が採れる季節にあたるため、こう呼ばれるようになりました。

ほかにも「クロウムーン(Crow Moon=カラスの月)」など、同じ3月の満月に複数の呼び名があります。どれも、その土地の人々が春の気配を感じ取った暮らしの記録だといえるでしょう。

1月〜12月の満月の呼び名一覧

ネイティブアメリカンに由来する満月の呼び名は、月ごとに用意されています。代表的なものを一覧にまとめました。

呼び名意味の由来
1月ウルフムーン狼が遠吠えする季節
2月スノームーン雪が多く降る季節
3月ワームムーン虫が地上に出る季節
4月ピンクムーンピンク色の草花が咲く季節
5月フラワームーン花が咲きそろう季節
6月ストロベリームーンいちごの収穫期
7月バックムーン雄鹿の角が生える季節
8月スタージョンムーンチョウザメがよく獲れる季節
9月ハーベストムーン収穫の季節
10月ハンターズムーン狩りの季節
11月ビーバームーンビーバーが巣作りする季節
12月コールドムーン寒さが厳しくなる季節

1月・2月・6月の満月については、それぞれ詳しく解説した記事があります。あわせて読むと、季節ごとの月の楽しみ方が見えてきます。

ワームムーンにまつわるスピリチュアルな話

ワームムーンは、その由来から「再生」や「成長」の象徴として語られることがあります。春に向けて生きものが動きだす時期の満月なので、新しいスタートと結びつけられやすいのでしょう。

「再生・成長」の象徴とされる背景

冬の眠りから目覚め、土から虫が顔を出す——ワームムーンが照らすのは、そんな生命の芽吹きの季節です。この情景から、区切りをつけたり、新しいことを始めたりするきっかけとして意識する人もいます。

ただし、これはあくまで文化的な捉え方や楽しみ方のひとつです。満月に科学的な特別な力があるわけではありません。願い事をするかどうかは自由ですが、夜空を眺めて気持ちを整える、そんなおだやかな時間として楽しむのがおすすめです。

満月を見上げて一息つくだけでも、なんだか気持ちが切り替わりそうですね。

よくある質問

ワームムーンは特別に大きく見える満月ですか?

いいえ。ワームムーンは3月の満月につけられた呼び名で、大きさが特別なわけではありません。大きく見える満月は「スーパームーン」と呼ばれ、別のものです。

ワームムーンの「ワーム」は本当に虫のことですか?

はい。「ワーム(worm)」はミミズや芋虫などの虫を指す英語です。3月に虫が地上へ出てくる季節であることが名前の由来です。

毎年3月なら同じ日にワームムーンが見られますか?

いいえ。満月の日付は年によって変わります。3月の上旬になる年もあれば、下旬になる年もあるため、その年の暦を確認するのが確実です。

まとめ:ワームムーンは春の目覚めを告げる3月の満月

ワームムーンは、3月の満月につけられたネイティブアメリカン由来の呼び名です。土がゆるみ、虫が地上へ出てくる季節にちなんだ「虫の月」で、日本の二十四節気「啓蟄」とも通じる、春の訪れを告げる名前でした。

この記事のまとめ

ワームムーンは3月の満月の呼び名で、「虫が地上に出る季節」に由来します。次に見られるのは2027年3月22日(月)の夜。ほかの月にも季節を映した満月の呼び名があり、夜空をより楽しめます。

次の3月、夜空に丸い月を見つけたら、土の中で動きだす虫たちや、昔の人が季節を読んだ暮らしに思いをはせてみてください。いつもの満月が、少し特別に感じられるはずです。

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