新年度が始まって、お子さんが幼稚園や保育園に通い始めると、「毎日使うものをどうやって片付けよう?」と悩む方も多いですよね。特に朝の忙しい時間帯に、「ママ、帽子が見つからない!」なんて言われると、バタバタしてしまうのは避けたいところです。
また、子どもの成長とともにライフスタイルが変化すると、家族みんながストレスを感じやすくなるもの。だからこそ、大人も子どももスムーズに使える、取り出しやすくしまいやすい収納システムづくりが大切です。
ここでは、100均で手軽に手に入る便利グッズを活用した収納アイデアから、子どもの自立心をサポートする工夫まで幅広くご紹介します。この記事を参考に、ぜひ親子で楽しい収納ライフをスタートしてみてくださいね。
幼稚園グッズの増加に備える!知っておきたいアイテムと収納の基礎
幼稚園や保育園生活が始まると、それまで家になかったグッズが一気に増えます。制服や体操服、通園バッグ、上履き、水筒など、意外とたくさんありますよね。しっかり整理できていないと、朝の身支度や帰宅後の片付けが大変になりがち。そこでまずは、どのようなものをどんな風に収納するのか、基本的な知識をチェックしてみましょう。
幼稚園・保育園で必要なアイテムをリストアップ
以下のように分けて考えると、収納スペースや方法をイメージしやすくなります。
– 衣類関連(制服、体操服、帽子、靴、スモック、上履き)
– バッグ関連(通園バッグ、弁当袋、体操服袋、上履き袋)
– 食事関連(弁当箱、水筒、コップ、ランチョンマット)
– 寝具類(お昼寝布団やシーツ、カバー)
– 衛生用品(ハンカチ、ティッシュ、歯ブラシ、オムツ※必要な場合)
– 学習道具(クレヨン、お道具箱、連絡帳、自由帳)
– 行事用品(季節や行事に合わせた小物)
– 作品(絵や工作など増え続ける作品類)
このように、子どもの持ち物はジャンルも豊富。増えたアイテムをただしまうだけでは、後々「どこに置いたかわからない」という事態が頻発するかもしれません。効率的に管理するための計画を早めに立てておくことがポイントです。
収納システムの大切さ
一口に「収納する」と言っても、乱雑に隠すようにしまうだけでは、日常生活を快適に送ることは難しいもの。適切な収納法が重要な理由は次のとおりです。
1. 探し物をする時間が激減し、朝のバタバタを回避できる
2. 散らかりを防いでストレスが減り、気持ちにも余裕が生まれる
3. 子どもが自分で準備・片付けを行う習慣が身につく
4. 家族同士の「片付けて!」などの言い争いが減る
5. 限られた空間を有効に活用できる
たとえば、私の父は毎日のように「あれ?どこに置いたかな?」と探し物をしていました。仕事も熱心で周りからの信頼も厚い人ですが、とにかく物の管理だけは苦手。その都度探す時間を積み重ねると、結局大きなロスにつながってしまいますよね。この記事を読んでいる方には、同じように悩んでほしくないという思いで、整理整頓にまつわるノウハウを詳しくお伝えしていきます。
幼稚園グッズ収納スタイル5選!100均を活用してカスタマイズ
幼稚園グッズを効果的に片付けるため、私は大きく5つの収納スタイルに注目しています。子どもの性格や使うアイテムに合わせて選ぶと、よりスムーズに収納を維持できるんです。これから順番に紹介します。
なげこむ収納
特長:物をポイッと投げ込むように片付けられる方法。
使うアイテム:ワイヤーバスケット、カゴ、オープンボックスなど
メリット:頻繁に使うものをざっくりまとめられ、出し入れが簡単
子どもが自分で片付ける初歩としてもおすすめです。洗濯物を一時的にまとめたり、靴下やタオルなど壊れにくいものを入れたりするとスッキリ見えます。「バスケットに投げ入れるだけ」なら子どもも楽しく片付けに参加しやすいですね。
ただし、衣類をぐちゃぐちゃに放り込むとシワの原因になるため、ある程度はフチにかけるように工夫するといいでしょう。ダイソーやキャンドゥのワイヤーバスケットはデザインやサイズが豊富なので、場所に合わせて選べるのも魅力です。
つるす収納
特長:壁や扉などの垂直面を有効活用して、床スペースを節約できる方法。
使うアイテム:ウォールフック、S字フック、回転フック、ハンガー類
メリット:賃貸でも壁を傷つけないタイプのフックが増えており、気軽に導入できる
帽子や通園バッグ、上履き袋など「かけるだけ」でOKなものには最適です。セリアで買った木板とアンティーク調のドアノブパーツを組み合わせれば、おしゃれなウォールフックがDIYできます。
ただし、子どもにはS字フックや回転フックが扱いづらい場合がある点には注意。小さなお子さんには、固定タイプのフックを貼り付ける方が取り外しがしやすいです。マスキングテープの上から両面テープで固定すれば、後々剥がす際に跡が残らないので安心ですよ。
しまう収納
特長:引き出しやクローゼットの中を、仕切りやケースで細かく整理していく方法。
使うアイテム:木箱、紙箱、プラスチックケース、牛乳パックなど
メリット:衣類や小物を種類別にきっちり分けられ、見た目も整然とする
100均でも、取っ手付きやスタッキング可能な収納ボックスがたくさんありますよね。引き出し内に仕切りケースを配置するだけで、ハンカチや下着など小物類の迷子が激減します。
さらに子どもが自分で畳む練習をするのにも役立ちます。最初は小さなハンカチから始めると「自分でできた!」という達成感を味わいやすいのです。これもモンテッソーリ教育で強調される「手先を使う学び」の一環と言えます。
DIY好きなら、牛乳パックを使ったオリジナル仕切りケースもおすすめ。紙製なので自由にカットしやすく、カラフルな包装紙やマステでデコレーションすれば、子どもも喜ぶオリジナル収納が作れます。
みせる収納
特長:おしゃれに「見せる」ことを前提にした収納方法。オープンシェルフや壁面、ラックなどを積極的に活用します。
メリット:お気に入りの服や絵本、手作り作品などをインテリアの一部にできる
「飾るように収納したい」ものって意外にありますよね。子どもの自信作をみんなが見える場所に置いてあげると、子どもの自己肯定感も高まります。透明なケースを使えば中身がすぐにわかるので、必要なものをパッと取り出せて便利。
100均のフォトフレームやマスキングテープを使って壁にミニギャラリーを作ったり、オープンラックに写真立てや作品を並べたりすると、部屋も明るい雰囲気になりますよ。
2-5. デジタル収納(スモールライト収納)
特長:思い出の品や作品など、物理的にはかさばるアイテムを写真やデータで保存する方法。
メリット:場所を取らず、後から振り返るときも簡単に検索できる
子どもが作ってくれた工作や描いてくれた絵は宝物ですが、すべて保管しているとあっという間にスペースが埋まってしまいます。そこでおすすめなのがデジタル収納。写真に撮っておけば、ドラえもんの「スモールライト」で小さくしたようにコンパクトに保存できます。
もちろん実物を数点は残すといい思い出になりますが、デジタルデータとしての保管も取り入れてみてください。クラウドストレージならスマホやパソコンからいつでも見返せますし、なくなる心配も少なくなります。
子どもが自分で片付けられる空間をデザインする4つのヒント
どんなに素敵な収納システムを作っても、「子どもが自分で使いづらい」状態だと、結局は親が片付けなければならなくなります。子どもが自発的にできる環境づくりのコツを押さえておきましょう。
子どもの目線と手の届く高さを最優先
「うちの子、片付けないんだよね…」と嘆く方は、まず子どもの視点になってみてください。子どもが手を伸ばして届かなければ、そもそも片付けるのが難しいですよね。
– カラーボックスやオープンシェルフを活用する
– 扉付きの収納や重い引き出しは開けにくい場合があるので外してしまう
– フックの位置を子どもの肩~胸くらいの高さにする
– 蓋付きのボックスはあえて蓋を外して使う
きれいに見せたい気持ちも大事ですが、まずは使いやすさを重視してみてください。
ラベルやイラストで「どこに何があるか」を明示
どこにしまうかがわかっていないと、片付けも取り出しもスムーズにできません。公共施設のピクトグラムのように視覚的にパッと理解できる工夫がおすすめです。
– 靴下の形やTシャツの形をマグネットシートに切り取って貼る
– イラストや写真を貼り付ける
– 文字が読める年齢なら、ひらがなやカタカナでラベリング
セリア、ダイソー、キャンドゥなどの100均には、イラスト入りの「身支度シール」もあるので、DIYが苦手な場合はそちらを活用するのも◎。子どもの年齢に合わせて、ラベルの形や表現を変更するといいですね。
季節ものや行事用品はわかりやすくまとめて保管
季節イベント用の服や、運動会・発表会など行事限定で使うアイテムは使用頻度が低いため、手前に置いておくと邪魔になることも。
– 高い位置や収納棚の奥など、普段使わない場所に保管
– 透明のケースやラベルを貼った箱で中身がひと目でわかる状態に
– 必要になったらすぐ取り出せるように、あらかじめ中身を写真に撮って印をつける
「探し出せないからまた買う」というムダ買いを防ぐためにも、どこにあるのかひと目でわかる工夫をしておきましょう。
使用頻度別に収納場所を決める
頻繁に使うものが奥にしまわれていると、毎回探さなければいけないのでストレス大。逆に、ほとんど使わないものが手前にあるのも邪魔になります。そこでおすすめなのが「使用頻度別でゾーニングする」方法です。
– 毎日使うものは手が届きやすい位置へ
– 週1回くらいのものは少し高めor下段の奥
– 滅多に使わないものは最上段や押入れの奥でもOK
本の並べ方でよく言われる「フランス料理のカトラリー理論」のように、出しやすい順に配置するだけでも、収納が格段に快適になります。
100均アイテム活用の具体例!幼稚園グッズ収納アイデア集
ここからは、さらに具体的な収納プランをいくつかピックアップしてみます。通園バッグや制服、お弁当グッズなど、場所ごと・用途ごとに整理のコツを紹介しますね。
玄関での通園グッズ管理
朝すぐに持ち出す帽子や上履き袋などは、玄関に収納しておけば動線がスムーズです。
1. 壁掛けフック:木板(セリア)+アンティークドアノブパーツをホッチキス留めして手作りフックを作る。帽子やバッグをかけるのに最適。
2. カラーボックス活用:段ごとに仕切りボックスを入れて、靴下やハンカチなど小物類をまとめる。前面にイラストや写真を貼って「どこに何があるか」を一目瞭然に。
3. シューズラック拡張:S字フックやワイヤーバスケットを取り付けて、上履きやサンダルをすっきり収納。
玄関は限られたスペースなので、100均のつっぱり棒やフックなどをフル活用して「縦に収納する」のがおすすめです。
制服&体操服の管理テクニック
翌日の準備が朝までできていないと、バタバタが倍増してしまいます。
1. 洋服チェストの引き出しを仕切る:プラスチックケースや牛乳パックなどでカスタマイズし、制服や体操服、靴下などを分別して入れやすく。
2. 「明日の服」コーナーを作る:子どもが手を伸ばせる高さにフックバーを取り付け、翌日に着る服をセットしておく。余裕があれば週の初めに数日分を準備しておくのも◎。
子どもが「どれを着ればいいの?」と困らないように、引き出しやフックに目印やラベルを貼っておくと、親も子も楽になります。
お道具箱&文房具の整理
幼稚園のお道具箱は、クレヨンやのり、ハサミなど小さなアイテムが多いですよね。
1. 透明のペンケース:クレヨンや色鉛筆を見えるように収納して、どの色が足りないかすぐ確認できる。
2. レターケース:自宅の学習コーナーにレターケースを置いて、折り紙やシールなどを種類別に整理。
3. 小物入れにラベリング:クレヨン専用、のり専用と分ければ、片付けやすさ&取り出しやすさがグッとアップ。
子どもが自分で出して使って、戻すところまでスムーズにできるようになると、親の手間も大幅に減ります。
お弁当グッズの衛生を保つ収納
弁当箱や水筒などは、衛生的に保管する必要があります。
1. キッチンの引き出しを仕切る:浅い引き出しでも、仕切りケースを使えば弁当箱やスプーン・フォークセットを区分けして収納できる。
2. 水切りスペースを確保:洗ったあとの弁当箱や水筒は、マグネットフックやワイヤーネットで吊るして乾かすと衛生的で場所もとらない。
子どもが自分で弁当袋やカトラリーをセットしやすいように、取り出しやすい位置に配置しましょう。週末に除菌をルーティン化すると、常に清潔に保ちやすいです。
思い出の作品をデジタル化
増え続ける絵や工作は、全部取っておきたい気持ちもあるけれど、スペースには限りがありますよね。
1. スマホやカメラで撮影:子どもの作品や手紙などを写真や動画で残し、クラウドストレージにアップしておく。
2. 厳選保存:お気に入りの作品だけをクリアファイルやフォトフレームに入れて季節ごとに飾る。入れ替えのタイミングで写真撮影すれば、思い出をしっかり残しつつ部屋はスッキリ。
「捨てたら悪いかな…」と思う作品も、デジタルデータとして残っていればいつでも見返せます。心置きなく新しい作品を飾るスペースを確保できるはず。
親子で楽しく取り組む収納づくりのポイント
収納や片付けは、決してママやパパだけの仕事ではありません。子どもも一緒になって楽しめる工夫を取り入れると、自然と自立心が育ちます。
年齢別に「できること」を増やす
子どもの成長に合わせて、片付けの役割を少しずつ広げてみましょう。
– 2~3歳:おもちゃをカゴに入れる、靴をそろえる
– 4~5歳:ハンカチを畳む、洋服を種類ごとに分ける、水筒を所定の場所に置く
– 6歳以上:衣類を畳んでしまう、学用品を整理する、次の日の身支度を自分で用意する
最初は親がいっしょにやってあげて、慣れてきたら少しずつ子どもに任せるようにすると「自分でできた!」と喜んで挑戦するようになります。完璧じゃなくても、できた部分をしっかり褒めてあげるのがコツです。
片付けをゲーム化するアイデア
「さあ片付けよう!」と声をかけるだけでは子どもが乗り気にならない場合もあります。そんなときは、楽しい仕掛けを用意してみましょう。
1. タイムアタック:タイマーをセットして「何分以内におもちゃを箱に入れられるかな?」と競う。
2. 色分けゲーム:赤いおもちゃ、青いおもちゃなど、色別に集めてみる。
3. 片付けビンゴ:片付けるべきものをマス目に書いて、全部揃ったら小さなご褒美。
4. 音楽が終わるまでチャレンジ:お気に入りの曲が流れている間に片付けを終わらせる。
楽しみながら取り組むことで、「片付け=めんどくさい」と思わなくなりますよ。
成長に合わせて進化する収納システム
子どもの身長や興味は日々変わっていきます。
– 半年~1年に一度は収納を見直して、今の生活スタイルに合っているか確認する
– 子どもの体が大きくなったら、フックや棚の高さも変更
– できることが増えたら、管理を任せる範囲を拡大
「この箱はもう使わないかな?」「この衣類はサイズアウトしたかも?」と家族で定期的に話し合う習慣を作ると、自然と整理上手になっていきます。
まとめ
幼稚園や保育園が始まると、新しい生活リズムに慣れるだけでも大忙し。それなのに、収納や片付けが混乱していたらストレスが溜まる一方ですよね。だからこそ、次のポイントを意識してみてください。
1. アイテムに合った収納スタイルをチョイス:
– よく使うものは「なげこむ収納」でスピーディーに
– 帽子やバッグは「つるす収納」でサッと取り出せるように
– 引き出し内は「しまう収納」で仕切りを活用
– お気に入りや作品は「みせる収納」でインテリア化
– 思い出品は「デジタル収納」で場所を節約
2. 子どもが主体的に動けるようにする:
– 手が届く高さに合わせた配置
– ラベルやイラストで分かりやすく
– 季節ものは奥に、頻繁に使うものは手前や下段に
3. 100均アイテムを柔軟に使う:
– フックやバスケット、仕切りケースなどを上手にアレンジ
– DIYでオリジナル収納を作れば愛着もアップ
4. 親子で楽しむ工夫:
– ゲーム感覚で片付けにチャレンジ
– 定期的な見直しで無理なく進化
– 褒めることで意欲を高め合う
収納のベースが整っていると、余裕ができて親子の時間をより楽しめます。春からの新生活が気持ちよくスタートできるように、ぜひ取り入れられそうなアイデアからトライしてみてください。
忙しい日々の中でも、ちょっとした工夫で暮らしがグッと快適になるはずです。100均アイテムのコスパの良さを活かしつつ、家族みんなが笑顔で過ごせるような収納空間を目指しましょう。いろいろ試行錯誤しながら、あなただけの理想的な収納システムを作り上げてくださいね!
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