厄年と聞くと「何かを始めてはいけない年」というイメージが先に立ち、不安になる方も多いのではないでしょうか。ですが厄年は、絶対NGの禁止事項ではなく「心身の変化に備えて慎重に過ごす年」と捉えるのが本来の考え方です。
この記事では、神社本庁や全国の神社が示す内容をもとに、男女に共通して避けたい行動5つと、2026年版の早見表、前向きな過ごし方までをまとめて解説します。

厄年にやってはいけない事5つ|まず押さえる結論
結論からお伝えすると、厄年に慎みたい行動は大きく5つです。いずれも「人生の節目や大きな負担になる出来事」が中心で、心身に余裕がない時期だからこそ慎重に判断したい内容と考えるとわかりやすいでしょう。
あくまで「絶対禁止」ではなく「慎重に」という位置づけです。背景を理解した上で、ご自身の状況に合わせて判断してみてください。
(1) 結婚・引越しなど「新しいこと」を始める
厄年では、結婚・引越し・新居の購入といった生活環境がガラッと変わる出来事は慎むべきとされてきました。理由は、環境の変化そのものが心身に負担をかけ、判断ミスやトラブルを呼びやすくなると考えられてきたためです。
ただし、結婚や出産については女性の場合「厄落とし」になるという考え方もあり、必ずしも避ける必要はないという解釈が広く知られています。すでに計画している場合は、無理に延期するよりも、神社で厄払いを受けた上で前向きに進める方が現実的です。
(2) 起業・転職など「大きな決断」をする
仕事面では、起業・転職・独立といったキャリアの大転換は厄年での代表的な「慎みたい行動」です。新しい環境への適応には大きなエネルギーが必要で、年齢的にも責任が重くなる時期と重なることが背景にあります。
とはいえ、リストラやハラスメントなど、現状を続けることのリスクの方が高い場合もあります。一律に避けるのではなく、家族や信頼できる人に相談し、複数の選択肢を比較してから決めるのがおすすめです。
(3) 家の購入・高額な契約をする
家の購入、土地の購入、車の買い替え、大きなローンを伴う契約も厄年では慎重にといわれます。長期にわたる金銭的な負担が、心身の余裕を奪いやすいためです。
判断材料が不十分なまま勢いで契約してしまうと、後から後悔につながりかねません。どうしても必要なタイミングであれば、契約内容を必ず複数人でチェックし、衝動的な決断を避ける工夫を取り入れましょう。
(4) 暴飲暴食・不規則な生活で体を酷使する
厄年に該当する年齢は、ライフステージの変化や体の変調が出やすい時期と重なります。暴飲暴食、睡眠不足、過度な飲酒など、体に負担をかける生活習慣は意識して控えたいところです。
(5) 周囲への感謝を忘れた独りよがりな行動
意外に重要なのが、人との関わり方です。周囲のアドバイスに耳を貸さず突き進む、感謝の言葉を惜しむ、独断で物事を決めるといった態度は、厄年でなくともトラブルを招きやすくなります。
厄年は心身に負担がかかる時期だからこそ、普段以上に周囲との連携や謙虚さが大切です。家族や同僚への小さな感謝を口にすることが、結果的に最大の厄除けになるという考え方もあります。

「全部やっちゃダメ」って思うと身動きが取れないけど、慎重に進めればいいって考えると気が楽だね。
【2026年版】男女別・厄年の年齢早見表
厄年の年齢は、男性と女性で異なります。さらに、本厄の前後一年を「前厄」「後厄」と呼び、合計3年間を厄年として意識するのが一般的です。すべて数え年で数えるため、満年齢とずれる点に注意しましょう。
男性の厄年(25歳・42歳・61歳)
男性の本厄は、数え年で25歳・42歳・61歳の3回。中でも42歳は「死に」につながる語呂から大厄とされ、特に意識されてきました。2026年(令和8年)に該当する生まれ年は次の通りです。
| 区分 | 数え年 | 生まれ年 |
|---|---|---|
| 前厄 | 24歳 | 2003年(平成15年)生まれ |
| 本厄 | 25歳 | 2002年(平成14年)生まれ |
| 後厄 | 26歳 | 2001年(平成13年)生まれ |
| 前厄 | 41歳 | 1986年(昭和61年)生まれ |
| 本厄(大厄) | 42歳 | 1985年(昭和60年)生まれ |
| 後厄 | 43歳 | 1984年(昭和59年)生まれ |
| 前厄 | 60歳 | 1967年(昭和42年)生まれ |
| 本厄 | 61歳 | 1966年(昭和41年)生まれ |
| 後厄 | 62歳 | 1965年(昭和40年)生まれ |
女性の厄年(19歳・33歳・37歳)
女性の本厄は、数え年で19歳・33歳・37歳。33歳は「散々」につながることから大厄とされます。61歳の本厄を加える神社もあります。2026年(令和8年)の早見表は次の通りです。
| 区分 | 数え年 | 生まれ年 |
|---|---|---|
| 前厄 | 18歳 | 2009年(平成21年)生まれ |
| 本厄 | 19歳 | 2008年(平成20年)生まれ |
| 後厄 | 20歳 | 2007年(平成19年)生まれ |
| 前厄 | 32歳 | 1995年(平成7年)生まれ |
| 本厄(大厄) | 33歳 | 1994年(平成6年)生まれ |
| 後厄 | 34歳 | 1993年(平成5年)生まれ |
| 前厄 | 36歳 | 1991年(平成3年)生まれ |
| 本厄 | 37歳 | 1990年(平成2年)生まれ |
| 後厄 | 38歳 | 1989年(平成元年)生まれ |
前厄・本厄・後厄の違い
厄年は本厄の1年だけでなく、その前後3年間を意識するのが一般的です。前厄は「厄が近づいてくる年」、本厄は「最も慎みたい年」、後厄は「厄が抜けていく年」と位置づけられます。
数え年は、生まれた時点で1歳とし、元日(または立春)にひとつ歳を取る数え方です。満年齢と1〜2歳ズレるため、神社の早見表で必ず生まれ年と照らし合わせて確認してください。
男性の厄年で特に気をつけたい事
男性の場合、本厄の中でも42歳は人生のターニングポイントとされ、家庭・仕事・健康のすべてで負担が大きくなりやすい時期です。意識して気をつけたい3つのポイントを整理します。
大厄42歳に多い健康トラブルへの備え
42歳前後は、生活習慣病やメンタルの不調が表面化しやすい年代です。会社の健康診断だけでなく、人間ドックや脳ドックも検討してみる価値があります。
無理が利かない体になっていることを認め、夜更かしや過剰な飲酒、運動不足など、これまで見過ごしてきた習慣を見直す良いきっかけにできるとよいですね。
仕事・キャリアでの判断ミスを避ける
40代前半は、管理職への昇進や独立など、キャリアの転機が訪れやすい時期でもあります。挑戦すること自体は悪くありませんが、勢いだけで決めず、家族の意向や経済的な余裕を踏まえて慎重に判断しましょう。


家族・人間関係の変化への配慮
子どもの進学・親の介護・夫婦関係の変化など、40代前半は家族の問題が一気に押し寄せやすい年代です。一人で抱え込まず、家族や信頼できる相手と早めに話し合う時間を持つことを意識してみてください。
女性の厄年で特に気をつけたい事
女性の場合、33歳の大厄を中心に、ライフスタイルや体調の変化が大きい時期です。男性とは違った視点で意識しておきたいポイントを整理します。
大厄33歳の心身の変化に備える
30代は仕事・結婚・出産・子育てが重なりやすい時期で、ホルモンバランスや生活リズムの変化から、心身ともに不調を感じやすくなります。婦人科系の検診を受けたり、信頼できる相談相手を持ったりして、自分のケアを最優先にしてみましょう。
結婚・出産は「厄落とし」とされる
女性の結婚・出産は「厄落とし」になるという考え方が広く知られており、避けるべき行動には含まれないとされています。すでに予定がある場合は、無理に延期する必要はありません。
むしろ大きな喜びと環境変化が同時に訪れるため、神社で厄払いを受けて気持ちを整える方も多いです。記念日や節目を大切にしながら、前向きに迎えたいですね。
ライフスタイルの変化への対応
転職・引越し・住宅購入などの大きな決断は、男性同様に慎重に判断したいところです。決断を急がず、選択肢を比較する時間をしっかり取ることが、後悔を防ぐコツになります。



「気にしすぎないで」と「慎重に」のバランスが大事ですね。
厄年でも「やっていい事」と前向きな過ごし方
厄年は「禁止だらけの年」ではありません。むしろ自分自身を整える絶好のチャンスと捉えると、過ごし方がぐっと前向きになります。ここでは、積極的に取り組みたいことを4つ紹介します。
厄払い・厄除け祈願を受ける
もっとも一般的なのが、神社や寺院での厄払い・厄除け祈願です。神社では「厄祓い」、寺院では「厄除け」と呼ばれることが多いですが、いずれも厄を祓い清める儀式という点では同じです。
一般的には正月から節分(2月3日頃)までが目安。ただし通年受け付けている神社も多く、誕生日前後に受ける方もいます。
地元の氏神様、有名な厄除け神社、寺院などから選びます。ご家族・パートナーと一緒に行くと心強いでしょう。
初穂料(5,000円〜10,000円が目安)を準備し、受付で申し込みます。社殿で祈祷を受け、お神札やお守りをいただきます。
健康診断・人間ドックを受ける
厄年に該当する年齢は、健康面の節目でもあります。普段は健康診断を後回しにしている方も、この機会に人間ドックや婦人科検診を受けてみてはいかがでしょう。早期発見こそが最大の厄除けになるはずです。
身の回りを整える(断捨離・掃除)
古いものを手放して家を整えることは、気持ちのリセットにつながります。クローゼットや書類、デジタルデータなど、たまっているものを見直してみましょう。
大規模なリフォームや高額な家具の買い替えは慎重に判断したい一方、掃除・断捨離レベルなら気軽に始められます。「やっていいこと」から少しずつ取り組んでみてください。
厄除けのお守り・縁起物を身につける
神社や寺院で授かるお守りを身につけることも、伝統的な厄除けの方法です。お守りの扱い方や処分方法については、別記事で詳しく解説しています。




厄年に関するよくある質問
- 厄年はそもそも気にしなくていい?
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厄年は科学的根拠のある制度ではなく、平安時代から伝わる風習です。ただし「人生で体調や環境の変化が大きい年齢」と重なっていることが多く、気を引き締めるきっかけとしては有効。気にしすぎず、気にしなさすぎず、ほどよい目安として活用するのが現代的な向き合い方です。
- 厄払いはいつまでに受けるべき?
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一般的には正月から節分(2月3日頃)までが目安とされますが、神社や寺院では通年受け付けているところがほとんど。誕生日前後や、人生の節目で受ける方も増えています。気になったタイミングで足を運んで問題ありません。
- 引っ越しがどうしても必要な場合は?
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仕事や家族の事情で引っ越しが避けられないケースもあります。厄払いを受けた上で進めれば気持ちの整理がつきやすく、引っ越し先での新生活もスムーズに始められます。「絶対NG」ではなく「慎重に」が基本の考え方です。
- 前厄・後厄も厄払いは必要?
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厳密な決まりはありません。本厄だけ受ける方、3年間とも受ける方、それぞれです。気になる方は3年連続で参拝するのも選択肢の一つ。神社で相談すれば丁寧に教えてくれます。
まとめ:厄年は「慎む年」であって「停止する年」ではない
厄年にやってはいけないこととして、(1)新しいことを始める (2)大きな決断をする (3)高額な契約をする (4)体を酷使する (5)独りよがりな行動、の5つを紹介しました。いずれも「絶対禁止」ではなく「慎重に判断したいこと」という位置づけです。
男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳が本厄。2026年に該当する方は、早見表で生まれ年を確認してみてください。前厄・本厄・後厄の3年間を意識すると、心の準備がしやすくなります。
厄年は、人生を見つめ直す節目の年。健康診断を受ける・身の回りを整える・厄払いに行くなど、前向きに「やっていいこと」に取り組みながら、慎重さと感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきましょう。









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