お菓子やデザートを作ろうとしたとき、ゼラチンを切らしていて困ったことはありませんか?実は、身の回りの材料でゼラチンの役割を果たせるものが意外とたくさんあるんです。
驚くほど、私たちの台所にはゼラチンの代わりとして使える食材が豊富にそろっています。
本記事では、ゼラチンの代替品となる代表的な6つの食材をまとめました。あわせて、ゼラチンで固まりにくい食材や、板ゼラチンと粉ゼラチンの特性についても触れていきます。
こうした知識があれば、より自由度の高いお菓子作りが可能になり、ゼラチンに関する理解も深まるでしょう。
ゼラチンの代わりとして使える6つの食材
- 寒天
- アガー
- マシュマロ
- 片栗粉
- ペクチン
- 葛粉
寒天
寒天はゼラチンよりもやや固めの食感が魅力です。テングサやオゴノリといった海藻から作られ、粉末や棒状、糸状など、さまざまな形で販売されています。
糸寒天は水で戻すとサラダやスープにも使えるため、用途が広いのが特徴。ただし、寒天は固まる温度が高めなので、冷たい液体と合わせると分離しやすい点に注意が必要です。
ようかんやところてん、杏仁豆腐など、歯応えのあるスイーツを作るのに向いています。また、寒天は食物繊維が74%以上含まれており、便通改善に役立ちます。カロリーゼロなのも嬉しいところです。
溶ける温度 | 固まる温度 |
---|---|
90度以上 | 65度以下 |
アガー
アガーは海藻由来の食物繊維と植物の種子から抽出した多糖類を組み合わせたもので、使うときはスピーディーな作業が鍵になります。レシピを事前にしっかり把握しておくと安心です。
ダマになりやすい性質があるため、あらかじめ砂糖と合わせておくと混ぜやすくなります。アガーは無色・無臭で、透明感のあるゼリーを作るのにぴったりです。
溶ける温度 | 固まる温度 |
---|---|
90度以上 | 35~60度 |
マシュマロ
ジュースにマシュマロを入れて加熱すれば、簡単にゼリーのようなものを作ることが可能です。マシュマロに含まれるコラーゲンは、美容面でも期待されています。
片栗粉
現在の片栗粉は主にジャガイモ由来のものが一般的です。加熱してとろみをつけ、冷やして固める性質があるため、ゼリーにするのは苦手ですが、ミルクプリンや和菓子などには向いています。天ぷらの衣としても使える汎用性の高さが魅力です。
ペクチン
ペクチンはりんごや柑橘類に含まれる複合多糖類で、ジャムにとろみを出す成分として知られています。大きくHMとLMに分類され、用途によって選び分けます。火を通しすぎると固まりにくくなるので注意しましょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
HM | 酸度の高いジャムや柑橘系のマーマレード固形化に向く |
LM | ムースやゼリー、トッピングなどをなめらかに仕上げたい時に活躍 |
溶ける温度 | 固まる温度 |
---|---|
90~100度 | HMペクチン 60~80度 LMペクチン 50~100度以上 |
自家製ペクチンを作りたい方は、りんごをよく洗って皮付きのまま切り、重さの一割ほどのレモン汁とりんごの倍量の水を加えて、弱火で1時間煮込みます。熱いうちにこすと完成。ペクチンが少ない果物のジャム作りに役立ちます。
葛粉
葛粉はクズという植物の根から得られるデンプンで、葛餅や葛切りなどの和菓子でなじみがあります。味にクセがなく、汎用性が高いためゼラチンがないときの代用品としても優秀です。
使用量を変えることで、もちっとした食感からつるっとした食感まで自由に調整できるのが特徴です。
ゼラチンで固めにくい食材について
ゼラチンだと固まらない場合にこそ、寒天やアガーなどが威力を発揮します。
寒天は酸に弱いので、オレンジジュースを使う際は加熱処理をしてからにしましょう。フルーツなら缶詰がおすすめで、生のパイナップルは自分で下ごしらえをする必要があります。
板ゼラチンと粉ゼラチンの違いは?
形は異なるものの、板ゼラチンと粉ゼラチンは同じ原料から作られているため、基本的には同量で代用が可能です。
計量が難しいという差はあるものの、口当たりがなめらかになる点では板ゼラチンが好まれる傾向があります。
それでも使いやすい方を選べば問題ありません。
まとめ
- ゼラチンの代用品としては、寒天、アガー、マシュマロ、片栗粉、ペクチン、葛粉の6つが便利
- パイナップルやキウイなど、ゼラチンで固まらない場合は他の素材が活躍
- 板ゼラチンと粉ゼラチンは同量なら相互に代替できる
以上の3点を中心にお伝えしました。最後までご覧いただきありがとうございます。
ゼラチンが見当たらないときは、ここで紹介した代用品をぜひ試してみてください。
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