生活感のない部屋が嫌い・怖いのは普通?その心理と「ちょうどいい部屋」の作り方

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SNSやインテリア雑誌で見かける、モデルルームのような部屋。物がほとんど置かれていない洗練された空間は、一見すると憧れの対象に思えます。でも、「生活感のない部屋ってなんだか落ち着かない」「正直、ちょっと怖いと感じてしまう」という人も実は少なくありません。

まわりが「素敵な部屋だね!」と褒めている中で、自分だけがモヤモヤした気持ちを抱えていると、「自分の感覚がおかしいのかな」と不安になることもあるかもしれません。でも安心してください。生活感のない部屋に違和感を覚えるのは、ごく自然な反応なんです。

この記事では、生活感のない部屋に対して「嫌い」「怖い」「苦手」と感じてしまう心理的な背景を深掘りしていきます。そのうえで、生活感を残しながらもスッキリ見える部屋づくりのコツや、一人暮らし・家族暮らし別のアドバイス、季節に合わせた空間づくりのヒントまで幅広くお伝えします。「自分らしく、でも居心地のいい部屋にしたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

目次

そもそも「生活感のない部屋」ってどんな空間?

まずは「生活感のない部屋」がどういう状態を指すのか、イメージを共有しておきましょう。

生活感のない部屋とは、日常生活で使う物がほとんど目に入らない空間のことです。テーブルの上には何も置かれていない。棚にも飾り物がない。キッチンを見ても、調理器具や調味料が一切出ていない。まるで「誰も住んでいないのでは?」と思わせるような、そんな部屋を指します。

具体的な特徴を挙げると、こんな感じです。

  • 家具の数が必要最低限に絞られている
  • 日用品はすべて収納の中に隠されている
  • 白・グレー・黒など無彩色でまとめられている
  • 個人的な持ち物や思い出の品が見当たらない
  • 生活の「痕跡」がほとんど感じられない

このタイプの部屋は、必要最小限の物だけで暮らす「ミニマリスト」と呼ばれる人たちに人気があります。また、インテリア系のSNSアカウントや雑誌では「映える部屋」として取り上げられることも多いですよね。

ただ、見た目の美しさと「住み心地の良さ」は別物。生活感のない部屋に魅力を感じる人がいる一方で、「なんか無理」「居心地が悪い」と感じる人がいるのも当然のことなんです。

生活感のない部屋が嫌い・怖いと感じる心理的な理由

では、なぜ生活感のない部屋に対して嫌悪感や恐怖心、苦手意識を持ってしまうのでしょうか。その心理的な背景を、いくつかの角度から見ていきましょう。

人の気配や温もりが感じられない

生活感のない部屋に入ったとき、多くの人がまず感じるのは「人の気配がしない」ということ。

私たちは普段、部屋に置かれた物を通じて「ここに誰かが暮らしている」という存在を無意識にキャッチしています。テーブルに置きっぱなしのマグカップ、ソファに掛けられたブランケット、棚に並んだ本や写真立て。こうした物たちが、「ここは誰かの居場所なんだ」という安心感を与えてくれるんですね。

でも、生活感のない部屋にはそういった手がかりがありません。まるで住宅展示場やショールームに迷い込んだような感覚になって、「本当にここに人が住んでいるの?」という違和感がつきまといます。この「人の気配のなさ」が、知らず知らずのうちに不安や怖さにつながることがあるんです。

緊張感が漂ってリラックスできない

生活感のない部屋は、すべてが完璧に整えられています。床には埃ひとつなく、家具の配置も計算し尽くされている。そんな空間にいると、「この完璧さを壊しちゃいけない」というプレッシャーを感じてしまいませんか?

どこに座っていいのかわからない。物を触っていいのか躊躇する。なんなら、自分がそこにいること自体が場違いな気がしてくる。本来リラックスするための場所である家で、こんな緊張感を味わいたい人はいないですよね。

友達の家に遊びに行ったとき、あまりにもキレイに整った部屋で「くつろいでね」と言われても、正直くつろげなかった…という経験がある人も多いのではないでしょうか。この「居心地の悪さ」こそが、生活感のない部屋を苦手に感じる大きな理由のひとつです。

住んでいる人の人柄や個性が見えない

部屋は、そこに住む人の「人となり」を映し出す鏡のようなもの。好きな本のジャンル、集めているコレクション、旅行先で買ったお土産、推しのグッズ。そういった物を通じて、「この人ってこういう人なんだな」と自然に理解が深まります。

でも、生活感のない部屋では、住人の趣味や関心がまったく見えてきません。何が好きで、どんな生活を送っているのか、ヒントになる物が何もない。この「顔の見えなさ」が、相手に対するちょっとした不信感や警戒心につながることもあります。

初めて訪れた人の部屋があまりにも無機質だと、「この人のこと、全然わからないな…」という不安がよぎるものです。人間には「相手のことを知りたい」という本能があるので、情報が得られない状況にストレスを感じてしまうんですね。

引っ越し直後のような落ち着かなさがある

生活感のない部屋の雰囲気って、引っ越し直後の何もない部屋に似ていると思いませんか?

新居に入った初日、家具も荷物もまだ届いていない空っぽの部屋にいると、なんとも言えない心もとなさを感じますよね。あの感覚は、「ここはまだ自分の場所じゃない」という認識から来ています。

人は時間をかけて空間に物を配置し、自分の痕跡を少しずつ残していくことで、その場所を「自分のもの」として認識していきます。生活感のない部屋は、いつまで経ってもこの「自分の場所だ」という感覚が持てない空間。常に仮住まいのような、どこか根を下ろせない不安定さがつきまとうんです。

完璧すぎることへの違和感

人間って、本来は不完全な生き物です。失敗することもあるし、だらしない一面もある。そんな「完璧じゃなさ」があるからこそ、人間らしさや親しみやすさが生まれます。

生活感のない部屋が醸し出す「完璧さ」は、この人間らしさと真逆のもの。すべてが整理整頓され、一切の乱れがない空間は、どこか人工的で、作り物めいた印象を与えます。

この完璧さに対して、「無理してるんじゃないかな」「本当の姿を隠しているのでは」という疑念を抱く人もいます。完璧すぎるからこそ、かえって不自然に感じてしまうというわけです。

冷たさや無機質さを感じる

生活感のない部屋では、温かみのある素材や色が使われていないケースが多いです。真っ白な壁、グレーの家具、金属製のインテリア。これらは確かに洗練された印象を与えますが、同時に「冷たさ」や「無機質さ」も感じさせます。

人は本能的に、温かみのある空間を求めています。木の質感、柔らかな布、暖色系の照明。こういった要素が、心理的な安心感をもたらすことは研究でも明らかになっています。

生活感のない部屋に感じる「怖さ」の一部は、この温かみの欠如から来ているのかもしれません。病院や事務所のような無機質な空間を、自分の住む場所として受け入れるのに抵抗を感じるのは、ある意味で健全な反応と言えます。

【あるある】生活感のない部屋が苦手な人の共感エピソード

「生活感のない部屋が苦手」という人なら、きっと「わかる!」と頷いてしまうエピソードを集めてみました。あなたも思い当たるものがあるかもしれません。

友人の新居に招かれて、あまりのキレイさに「ここ、本当に住んでるの?」と聞いてしまった。モデルルームみたいで、座る場所を探すのに一苦労。結局、2時間ずっと緊張しっぱなしで、帰宅後にどっと疲れが出た。

インテリア雑誌の「素敵な部屋」特集を見ていたら、どの部屋も物がなさすぎて逆に不安になった。「この人たち、本当にここで生活してるの?」と疑問に思ってしまう自分がいる。

パートナーが極度のミニマリストで、同棲を始めたら自分の物を置く場所がなかった。「物を増やさないで」と言われるたびに、自分の居場所がない気持ちになる。

ホテルライクな部屋に憧れて実践してみたけど、3日で限界。結局、クッションやブランケットを出してきて、元の「ちょっと散らかった部屋」に戻った。そのほうが断然落ち着く。

SNSで「生活感のない部屋」が絶賛されているのを見ると、自分の感覚がおかしいのかなと不安になる。でも、やっぱりああいう部屋には住みたくない。

こんなふうに感じているのは、あなただけじゃありません。生活感のない空間に違和感を覚えるのは、人間として自然な反応なんです。

部屋の状態と心の関係性

「部屋が散らかっているのは心が乱れている証拠」なんて言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。では逆に、生活感のない部屋と心の状態には、どんな関係があるのでしょうか。

もちろん、部屋の状態が心理状態を100%反映しているわけではありません。でも、両者の間に何らかのつながりがあるというのは、多くの人が経験的に感じていることです。

極端に物を排除する傾向には、いくつかの心理的背景が考えられます。たとえば、他人からの評価を過度に気にして、批判される要素を徹底的に取り除こうとするケース。あるいは、自分の趣味や個性を見せることへの不安から、あえて無個性な空間を作り出しているケースもあります。

また、過去に物を持つことで嫌な経験をした場合、物との関係を断ち切ることで心の平穏を保とうとする心理が働くこともあるようです。

ただし、これらはあくまで「そういう場合もある」という話。単純に「シンプルな空間が好き」「掃除がラクだから」という実用的な理由で、生活感のない部屋を選んでいる人もたくさんいます。

大事なのは、部屋の状態をきっかけにして自分自身を振り返ってみること。「なぜこの空間だと落ち着くんだろう」「どうして物を減らしたいと思うんだろう」と自問することで、自分の心理状態や価値観を理解するヒントが見つかるかもしれません。

生活感のない部屋を好む人の心理と理由

ここまで、生活感のない部屋に対するネガティブな感情について見てきました。でも、こういった空間を積極的に選ぶ人がいるのも事実です。彼らの心理や理由を理解することで、異なる価値観を持つ人への理解も深まります。

掃除や片付けの手間を減らしたい

生活感のない部屋の最大のメリットは、なんといっても掃除のしやすさ。物が少なければ、埃がたまる場所も少なくなりますし、日々の掃除にかかる時間と労力が大幅にカットできます。

忙しい毎日を送る現代人にとって、家事の時間を最小限にしたいという気持ちはよくわかります。「物を持たなければ、整理整頓に悩む必要がない」という、ある意味で合理的な考え方ですね。

集中力を高めたい

視界に入る物が多いと、それだけで脳は情報処理をしなければなりません。物が少ない空間では、この余計な情報処理が減り、目の前のことに集中しやすくなると言われています。

在宅ワークが増えた昨今、自宅で仕事に集中するために、あえて生活感を排除した空間を作る人も増えています。仕事部屋や書斎に限っては、生活感のない環境が効率アップにつながることもあるでしょう。

美しい空間に身を置きたい

インテリアや空間デザインに強いこだわりを持つ人にとって、計算された美しい空間で暮らすことは大きな喜びです。余計な物を置かないことで、空間そのものの美しさを際立たせることができます。

この場合、生活感がないことはマイナス要素ではなく、むしろ意図的に選び取った「美意識の表れ」。価値観の違いと言えますね。

過去の環境からの解放

物に囲まれた環境で育った反動として、大人になってからシンプルな暮らしを選ぶ人もいます。物が多すぎて窮屈だった子ども時代の記憶から解放されたいという心理が働いているケースです。

また、以前は物を溜め込みがちだったけれど、あるきっかけで断捨離に目覚め、その快適さにハマったという人も少なくありません。

「適度な生活感」ってどのくらい?OKとNGの境界線

「生活感のない部屋は苦手だけど、散らかった部屋もイヤ」という人は多いはず。では、「適度な生活感」とはどのくらいのレベルを指すのでしょうか。具体的なOKラインとNGラインを整理してみましょう。

OKライン:あると安心する生活感

「適度な生活感」として心地よく感じられるのは、こんな状態です。

  • ソファにクッションやブランケットが置いてある
  • テーブルの上にお気に入りのマグカップがある
  • 棚に本や写真、思い出の品が飾られている
  • キッチンによく使う調味料が並んでいる
  • 観葉植物やお花が置いてある
  • 読みかけの本や雑誌がある

こういった物があることで、「ここに人が暮らしている」という安心感が生まれます。来客があっても、「あ、この人はこういうものが好きなんだな」と会話のきっかけになったりしますよね。

NGライン:生活感というより「散らかり」

一方で、これを超えると「生活感」ではなく「散らかっている」という印象になってしまいます。

  • 床に物が散乱している
  • ゴミや空き缶がそのまま放置されている
  • 洗濯物が山積みになっている
  • 食べ終わった食器がシンクに溜まっている
  • 段ボールや紙袋が積み上がっている
  • どこに何があるか本人もわからない状態

こうなると、見た目の問題だけでなく、衛生面や精神的な負担も出てきます。「生活感がある」と「散らかっている」は似ているようで違うもの。この違いを意識することが大切です。

ちょうどいいバランスの見つけ方

「適度な生活感」のポイントは、「意図的に置いているもの」と「ただ置きっぱなしのもの」を区別すること。

たとえば、お気に入りのマグカップをあえてテーブルに置いておくのは「インテリア」。でも、飲み終わったまま何日も放置しているのは「散らかり」です。同じ物でも、意図があるかないかで印象が変わります。

「これは見せたくて置いているのか、それともただ片付けていないだけなのか」と自問してみてください。その答えが、あなたにとっての「ちょうどいいライン」を見つけるヒントになります。

生活感がありながらオシャレに見せる5つのコツ

「生活感を残しながらも、スッキリした印象の部屋にしたい」。そんな願いを叶えるための実践的なコツを5つ紹介します。どれも今日から始められるものばかりなので、気になるものから試してみてくださいね。

1. 飾るスペースを1か所に集約する

生活感があってもオシャレに見える部屋には、共通点があります。それは「見せたい物」と「隠したい物」のメリハリがはっきりしていること。

おすすめは、部屋の中に「飾るスペース」を1か所だけ設けることです。壁の一角、棚の上、窓際など、視線が自然と集まりやすい場所を選びましょう。そこに、思い出の写真やお気に入りのオブジェ、旅先で見つけた小物など、あなたの個性を表すアイテムを集中的に配置します。

飾る場所を1か所にまとめることで、部屋全体がゴチャゴチャした印象になるのを防げます。それでいて、あなたらしさを表現するコーナーがあることで、空間に温かみと個性が生まれるんです。

飾る物は数を絞るのがポイント。あれもこれもと詰め込みすぎると、かえって雑然として見えてしまいます。本当に気に入っている物、見るたびに心が和む物だけを厳選しましょう。

2. 間接照明で雰囲気のある空間を演出する

照明は、部屋の印象を大きく左右する要素です。天井のシーリングライトだけで部屋全体を明るくするのではなく、間接照明をプラスすることで、ぐっと雰囲気のある空間に変わります。

フロアランプやテーブルランプ、クリップ式のスポットライトなどを使って、飾った物に光を当ててみてください。それだけで、日常の空間がちょっとしたギャラリーのような雰囲気になります。

夜はメインの照明を落として、間接照明だけで過ごす時間を作るのもおすすめ。柔らかな光に包まれた空間は、心身ともにリラックスさせてくれます。この「光の演出」があるだけで、生活感のある部屋が一気にオシャレに見えるようになりますよ。

3. 見せる収納でカラーを統一する

生活感が出やすいのは、日常的に使う小物類。ティッシュボックス、リモコン、文房具、化粧品、調味料など。これらを完全に隠してしまうと使い勝手が悪くなりますが、そのまま置いておくと雑然として見えてしまいます。

そこで活用したいのが「見せる収納」という考え方。隠すのではなく、見せることを前提にして、見た目を整えるのです。

ポイントは、カラーを統一すること。モノトーンで揃えるなら、白や黒、グレーの収納ケースやカバーを選びます。ナチュラルテイストが好みなら、木目調やベージュ系で統一。このように色味を揃えるだけで、物が出ていてもスッキリとした印象になります。

100円ショップには、さまざまなデザインの収納グッズが揃っています。ティッシュケース、リモコンスタンド、調味料入れなど、デザイン性の高いアイテムを上手に活用してみてください。

4. 観葉植物で生命感と癒しをプラスする

部屋に温かみを加えたいなら、観葉植物を取り入れるのが効果的です。グリーンがあるだけで、空間に生命感が生まれ、自然と心が和みます。

植物の世話が苦手な人には、育てやすい品種がおすすめ。ポトス、サンスベリア、パキラなどは、初心者でも枯らしにくいと言われています。水やりの頻度が少なくて済む多肉植物やエアプランツも人気です。

観葉植物を置く際は、鉢カバーにもこだわってみてください。陶器製、籐製、布製など、部屋のテイストに合った素材を選ぶと、より統一感のある空間になります。

どうしても植物を育てる自信がない人には、フェイクグリーン(人工観葉植物)という選択肢も。最近はかなりリアルな物が増えているので、日当たりや水やりを気にせず楽しめますよ。

5. 日用品はデザイン性で選ぶ

これから日用品を買い足すときは、機能だけでなくデザイン性も重視してみてください。同じ用途の物でも、見た目が洗練されているかどうかで、部屋に置いたときの印象が大きく変わります。

たとえば、ティッシュボックスひとつとっても、派手なパッケージのままテーブルに置くのと、シンプルなケースに入れて置くのでは、部屋の雰囲気がまったく違いますよね。

洗剤のボトル、ゴミ箱、時計、カレンダーなど、日常的に目に入る物は特に意識したいところ。好みのテイストで統一された空間は、それだけで居心地の良さがアップします。

すべてを一度に買い替える必要はありません。古くなった物から順に、デザインを意識したアイテムに入れ替えていけば、少しずつ部屋の印象が変わっていきますよ。

一人暮らし・家族暮らし別の部屋づくりアドバイス

居心地のよい部屋づくりは、暮らし方によってもポイントが変わってきます。一人暮らしと家族暮らし、それぞれの状況に合わせたアドバイスをお伝えします。

一人暮らしの場合

一人暮らしの最大のメリットは、空間を100%自分の好みにできること。誰かに合わせる必要がないので、とことん自分らしい部屋を追求できます。

ただし、一人暮らしだからこそ気をつけたいのが「居心地の良さ」と「だらしなさ」の境界線。誰も見ていないからと油断すると、あっという間に散らかってしまいがちです。

おすすめは、「ここだけはキレイを保つ」というエリアを決めること。玄関まわりだけ、リビングのテーブルまわりだけ、など範囲を絞ると続けやすいです。全部を完璧にしようとすると疲れてしまうので、メリハリをつけましょう。

また、一人暮らしは来客が少ない分、つい自分だけの空間に閉じこもりがち。たまには友人を招くことを前提に部屋を整えると、程よい緊張感が生まれて、部屋のキープにもつながります。

家族暮らしの場合

家族で暮らしていると、自分だけの好みで部屋を作るのは難しいもの。特に子どもがいる家庭では、「オシャレな部屋」と「機能的な部屋」のバランスに悩むことも多いでしょう。

家族暮らしでおすすめなのは、「共有スペース」と「個人スペース」を明確に分けること。リビングやダイニングなど家族が集まる場所は、みんなが心地よく過ごせる空間を目指し、自分の部屋や一角には自分らしさを詰め込む。こうすることで、家族との調和と自己表現を両立できます。

また、家族それぞれの「物の居場所」を決めておくことも大切。「パパの物はここ」「子どもの物はここ」と場所を決めておけば、物が散乱するのを防げますし、片付けもラクになります。

子どもがいる場合は、成長に合わせて部屋のレイアウトを見直すタイミングを設けると良いでしょう。ライフステージの変化に合わせて、柔軟に空間を変えていく姿勢が大切です。

季節ごとの部屋づくりのヒント

季節の移り変わりに合わせて、部屋の雰囲気を少し変えてみるのもおすすめです。大がかりな模様替えをしなくても、ちょっとした工夫で季節感を取り入れることができます。

春(3月から5月)

春は新しいスタートの季節。冬の間にたまった物を整理して、部屋に新鮮な空気を取り込むのにぴったりの時期です。

カーテンやクッションカバーを明るい色味に変えるだけで、部屋の印象がぐっと軽やかになります。パステルカラーや花柄を取り入れると、春らしい華やかさが出ます。

窓を開けて換気する機会も増えるので、窓まわりのインテリアを見直すのも良いタイミング。風に揺れる薄手のカーテンは、それだけで爽やかな雰囲気を演出してくれます。

夏(6月から8月)

暑い夏は、視覚的にも涼しさを感じられる工夫を。ブルーやグリーンなどの寒色系を取り入れると、体感温度が下がるような効果があります。

ラグやクッションカバーを麻やコットンなど涼しげな素材に変えるのもおすすめ。触った感触がひんやりするだけで、気分も違ってきます。

夏場は物を減らしてスッキリさせると、風通しが良くなって実際に涼しくなることも。季節の変わり目に不要な物を手放すのも良いでしょう。

秋(9月から11月)

秋は、夏のスッキリした空間から、少しずつ温かみをプラスしていく季節。オレンジ、ブラウン、ボルドーなど、深みのある暖色系を取り入れると、秋らしい落ち着いた雰囲気になります。

ブランケットやクッションを増やして、ソファまわりを居心地よく整えるのもこの時期ならでは。肌寒くなってきたら、すぐに手に取れる場所にあると便利ですよね。

ドライフラワーや松ぼっくりなど、秋らしい自然素材を飾るのも素敵です。

冬(12月から2月)

寒い冬は、とにかく「温かみ」を重視した部屋づくりを。ファー素材やベロア生地のアイテムを取り入れると、見た目にも触り心地にも温かさを感じられます。

照明は、暖色系の電球色がおすすめ。白っぽい光よりも、オレンジがかった光のほうが、冬の夜にはしっくりきます。キャンドルを灯すのも、ムード満点で良いですね。

冬はおうち時間が増える季節でもあります。この機会に、自分が本当にリラックスできる空間とは何かを考えてみるのも良いかもしれません。

自分らしい部屋づくりで大切なこと

部屋づくりにおいて最も大切なのは、「自分がリラックスできる空間かどうか」です。インテリア雑誌に載っているような完璧な部屋でなくても、SNSで「いいね」がもらえる部屋でなくても構いません。

あなた自身が「この部屋にいると落ち着く」「ここが自分の居場所だ」と感じられること。それが何よりも大事なことです。

他人の目を気にして、本当は好きでもないシンプルな部屋を無理して維持しようとするのは、精神的な負担になります。かといって、散らかり放題の部屋で「これが自分らしさだ」と開き直るのも、本当の意味での快適さとは言えないかもしれません。

大切なのは、自分の心地よさと実用性のバランスを見つけること。好きな物に囲まれながらも、掃除や片付けが苦痛にならない程度の秩序を保つ。そんな「ちょうどいい」状態を探っていきましょう。

また、部屋の状態は固定されたものではありません。ライフステージや気分によって、心地よいと感じる空間は変わっていきます。定期的に部屋を見直して、「今の自分」に合った空間に調整していくことも忘れずに。

訪れた人がくつろげる空間を作る

自分のための部屋づくりと同時に、もし友人や家族を招くことがあるなら、「訪れた人がくつろげるかどうか」という視点も持っておくと良いでしょう。

生活感がありながらもスッキリした部屋は、来客にとっても居心地のよい空間になります。ソファにブランケットがかかっていたり、テーブルの上に温かい飲み物が用意されていたりするだけで、「くつろいでいいんだな」という安心感を与えます。

また、飾られた写真や趣味の物が会話のきっかけになることも。「この写真、どこで撮ったの?」「これ、素敵なコレクションだね」といった言葉から、楽しい時間が始まるかもしれません。

生活感のない完璧な部屋では、こうした自然な会話は生まれにくいもの。あなたの個性が感じられる空間だからこそ、お互いに心を開いたコミュニケーションができるんです。

居心地のよい部屋がもたらす効果

自分にとって居心地のよい部屋で過ごすことには、思っている以上にたくさんのメリットがあります。

まず、心身の回復効果。仕事や学校で疲れて帰ってきたとき、リラックスできる空間があるかどうかは、疲労回復の質に大きく影響します。緊張を強いられる場所ではなく、心からくつろげる場所だからこそ、翌日への活力が生まれるんです。

次に、自己肯定感への影響。自分の好きな物に囲まれ、自分の手で作り上げた空間で過ごすことは、「自分は自分でいていいんだ」という感覚を育みます。他人の評価ではなく、自分の価値観で選び取った空間は、そこに暮らす人の自信につながります。

そして、創造性への影響もあります。個性が詰まった部屋は、新しいアイデアやインスピレーションの源になることも。無機質な空間よりも、自分らしい要素がある空間のほうが、創造的な思考が活性化するという見方もあります。

まとめ

生活感のない部屋に対して「嫌い」「怖い」「苦手」と感じるのは、決して珍しいことではありません。人の気配が感じられない、緊張感が漂う、住んでいる人の人柄が見えないといった理由から、こうした空間に違和感を覚える人はたくさんいます。

一方で、生活感のない部屋を好む人にも、それぞれの理由や価値観があります。どちらが正しいというものではなく、人それぞれに心地よいと感じる空間が異なるだけなんです。

大切なのは、自分自身がリラックスできる部屋を作ること。生活感を完全に排除する必要もなければ、散らかり放題にする必要もありません。

飾るスペースを1か所に集約する、間接照明で雰囲気を作る、見せる収納でカラーを統一する、観葉植物を取り入れる、日用品のデザインにこだわる。こういったちょっとした工夫で、生活感がありながらもスッキリとした印象の部屋は実現できます。

他人の目を気にするよりも、自分の心地よさを優先してください。あなたらしさが詰まった部屋は、きっと訪れた人にとっても、温かく居心地のよい空間になるはずです。

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