「お疲れ様です」と「お世話になっております」の違いは?使い分けルールと例文50選

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社会人になると、学生時代にはあまり使わなかった言葉が当たり前のように飛び交いますよね。その代表格が「お疲れ様です」と「お世話になっております」という2つの挨拶ではないでしょうか。

どちらも毎日のように使う言葉なのに、いざ「正しく使えている?」と聞かれると、ちょっと自信がなくなる人も多いはず。

「あれ、今のシチュエーションって『お疲れ様です』で合ってた?」
「取引先に初めてメールするとき、『お世話になっております』でいいのかな…」
「上司に『ご苦労様です』って言ったら、なんか微妙な空気になった気がする…」

こんなモヤモヤを抱えたまま仕事をしているのは、なかなかストレスですよね。でも安心してください。この記事を読めば、もうビジネス挨拶で迷うことはなくなります。

今回は、この2つの挨拶の明確な使い分けルールから、実際のビジネスシーンですぐに使える例文50選、さらには「英語だとどう表現するの?」「業界によって違いはあるの?」といった発展的な内容まで、まるっと解説していきます。ぜひ最後まで読んで、自信を持ってコミュニケーションが取れるビジネスパーソンを目指しましょう!

目次

まずは結論から!使い分けの基本は「社内か、社外か」

最初に、一番大事なポイントをお伝えしますね。この2つの挨拶を使い分けるときの基本ルールは、実はとてもシンプルです。

ズバリ、「話している相手が社内の人なのか、社外の人なのか」で判断すればOKです。

項目お疲れ様ですお世話になっております
主な相手社内の人(上司・同僚・部下)社外の人(取引先・顧客・協力会社)
込められた意味労い、ねぎらい、挨拶継続的な関係への感謝、挨拶
よく使う場面出社時、退勤時、社内ですれ違ったとき訪問・来客時、電話、メールの冒頭
上司への使用使える使わない(社内の上司には「お疲れ様です」)

この基本さえ押さえておけば、日常的なビジネスシーンのほとんどは問題なく乗り切れます。とはいえ、細かいシチュエーションになると「これでいいのかな?」と迷う場面も出てきますよね。ここからは、それぞれの言葉についてもう少し詳しく見ていきましょう。

「お疲れ様です」を完全マスターしよう

まずは「お疲れ様です」から解説していきます。この言葉は、社内のコミュニケーションを円滑にしてくれる、いわば「潤滑油」のような存在です。単なる挨拶としてだけでなく、相手への気遣いを示すクッション言葉としても活躍してくれます。

そもそも「お疲れ様です」ってどういう意味?

「お疲れ様です」の原点は、相手の労働や努力に対して「お疲れでしょう、大変でしたね」とねぎらう気持ちを表す言葉です。つまり、相手を思いやる気持ちが込められているんですね。

現代では、そこから意味が広がって、時間帯や状況を問わずに使える万能な挨拶として定着しています。朝の「おはようございます」、日中の「こんにちは」、帰り際の「さようなら」、これらすべての代わりとして使えるのが「お疲れ様です」の便利なところです。

上司や役員に使っても失礼じゃない?

「お疲れ様です」を目上の人に使うことに抵抗がある人もいるかもしれません。でも、結論から言うと、まったく問題ありません。安心して使ってください。

「お疲れ様です」は、相手の立場に関係なく、敬意と労いの気持ちを示す言葉です。直属の上司はもちろん、社長や役員クラスの方に対しても使えます。

むしろ気をつけたいのは、社内の上司に対して「お世話になっております」を使ってしまうケース。これだと「あなたは社外の人ですよ」と言っているような距離感が生まれてしまい、ちょっと不自然な印象を与えかねません。

ちなみに、より丁寧に伝えたいときは「お疲れ様でございます」という表現もあります。役員への報告や、改まった場面で使うと、ワンランク上の丁寧さを演出できますよ。

要注意!「ご苦労様です」との決定的な違い

ここで、ビジネスマナーにおける最大級の注意ポイントをお伝えします。それは「お疲れ様です」と「ご苦労様です」の違いです。

この2つ、似ているようで実は全然違います。

「お疲れ様です」は、相手が誰であっても使える言葉です。上司にも、同僚にも、部下にも使えます。一方、「ご苦労様です」は、目上の人が目下の人に対して使う言葉なんです。

「ご苦労」という言葉には、相手の働きを上から評価してねぎらうというニュアンスが含まれています。そのため、部下が上司に向かって「ご苦労様です」と言ってしまうと、まるで上司を見下しているような印象を与えてしまいます。これは絶対に避けたいNG表現です。

たとえば、出張から帰ってきた部長に対して「部長、出張ご苦労様でした」と言うのはアウト。正しくは「部長、出張お疲れ様でした」です。「ご苦労様」は封印して、「お疲れ様」を使うクセをつけておきましょう。

シーン別「お疲れ様です」の使い方と例文

ここからは、実際のビジネスシーンで使える例文を紹介していきます。場面ごとに整理したので、自分の状況に合わせて参考にしてみてください。

対面でのコミュニケーション

出社したときの挨拶は、時間帯によって使い分けるのがスマートです。始業前なら「おはようございます」がベスト。始業後に誰かと顔を合わせたら「お疲れ様です」を使いましょう。

おはようございます。今日もよろしくお願いします。

お疲れ様です。今朝は電車が遅れて大変でしたね。

社内で誰かとすれ違ったときは、軽く会釈しながら「お疲れ様です」と声をかけるだけでOKです。特に話すことがなくても、この一言があるだけでコミュニケーションが生まれます。

お疲れ様です。

会議室に入るときや、他部署を訪ねるときにも使えます。

お疲れ様です。営業部の田中です。資料の件でお伺いしました。

誰かが作業を終えたときには、ねぎらいの気持ちを込めて声をかけましょう。

プレゼン資料の作成、お疲れ様でした。すごくわかりやすくまとまっていますね。

会議、お疲れ様でした。次のアクションについて少し相談させてください。

外出する同僚や上司への声かけ、戻ってきたときの声かけも大切なコミュニケーションです。

お疲れ様です。いってらっしゃいませ。

お疲れ様です。おかえりなさいませ。外、暑かったでしょう?

退勤時の挨拶は、状況に応じて使い分けます。

お疲れ様です。お先に失礼いたします。

お疲れ様でした。お気をつけてお帰りください。

電話でのコミュニケーション

社内の人に電話をかけるとき、また受けるときにも「お疲れ様です」を使います。

お疲れ様です。営業部の田中です。佐藤さんはいらっしゃいますか?

お電話ありがとうございます。企画部の鈴木です。お疲れ様です。

メールでのコミュニケーション

社内メールの書き出しは、シンプルに「お疲れ様です」から始めるのが一般的です。

件名:来週の定例会議について

山田部長

お疲れ様です。
営業部の田中です。

来週の定例会議の件でご相談がございます。

複数の人に送る連絡メールでも同様です。

件名:A社訪問結果のご報告

関係者各位

お疲れ様です。
本日のA社訪問の結果を共有いたします。

チャットツールでのコミュニケーション

SlackやTeamsなどのビジネスチャットでは、メールよりもカジュアルなやり取りが一般的です。とはいえ、最初の一言として「お疲れ様です」を入れておくと丁寧な印象になります。

@佐藤さん お疲れ様です。例の件、進捗どうですか?

皆さん、お疲れ様です。共有いただいた資料、確認しました。

本日もありがとうございました。お先に失礼します。皆さん、お疲れ様でした。

「お世話になっております」を完全マスターしよう

続いて「お世話になっております」について解説します。こちらは社外の相手とのコミュニケーションで使う、ビジネスの基本となる挨拶です。この一言には「いつもありがとうございます」「これからもよろしくお願いします」という感謝と期待の気持ちが込められています。

「お世話になっております」の本来の意味

「お世話になる」とは、文字通り相手から何らかの世話を受けている状態を指します。ビジネスの文脈では、取引関係や協力関係があることへの感謝を示す言葉として使われています。

単なる挨拶というだけでなく、「私たちには良好な関係がありますよね」と相手との関係性を確認し、スムーズなコミュニケーションを始めるための橋渡しの役割も果たしています。

初対面の相手には「お世話になります」を使おう

ここは多くの人が迷うポイントです。「お世話になっております」と「お世話になります」、この2つには明確な違いがあります。

「お世話になっております」は現在進行形のニュアンスです。すでに面識があったり、取引関係があったりする相手に使います。「今まさに、そしてこれからもお世話になっています」という意味合いですね。

一方、「お世話になります」は未来形のニュアンス。初めて連絡する相手や、これから取引が始まる相手に使います。「これからあなたにお世話になります、よろしくお願いします」という、未来に向けた挨拶です。

では、初対面の相手に間違えて「お世話になっております」を使ってしまったら、失礼にあたるのでしょうか?

実は、そこまで神経質になる必要はありません。ビジネスの慣習として広く使われているため、ほとんどの場合は問題なく受け入れてもらえます。特に、相手の会社と自社がすでに取引関係にある場合は、「担当者としては初対面でも、会社としてはお世話になっている」と解釈できますからね。

とはいえ、より正確で丁寧なのは「お世話になります」や「初めてご連絡いたします」といった表現です。特に、新規開拓の営業など、会社としてもまったく接点がない相手に連絡するときは、「お世話になります」を使うのがベターでしょう。

表現の幅を広げる!言い換えバリエーション

毎回同じ挨拶だと、なんとなく味気ないと感じることもありますよね。状況に応じて表現を変えることで、相手への感謝の気持ちをより豊かに伝えることができます。いくつかバリエーションを紹介しますね。

「いつもお世話になっております」は最もスタンダードな表現です。定期的に連絡を取り合う相手に使うと自然です。

「大変お世話になっております」は、感謝の度合いを強めたいときに使います。大きなプロジェクトでお世話になった相手や、特別にサポートしてもらった場合などに効果的です。

「平素より大変お世話になっております」は、かなり改まった表現です。「平素(へいそ)」は「普段から」という意味で、年賀状や公式な挨拶状、重要なお知らせメールなどで使うと格調高い印象になります。

「この度は、誠にありがとうございます」は、発注や資料送付など、具体的な何かに対して感謝を伝えるときに使えます。「お世話になっております」の代わりとして自然に使える表現です。

「先日はありがとうございました」は、直近で会ったり、何かをしてもらったりした相手への書き出しとして使いやすい表現です。

「ご無沙汰しております」は、しばらく連絡を取っていなかった相手への挨拶として使います。この後に「以前の〇〇の件では大変お世話になりました」と続けると、より丁寧な印象になります。

「突然のご連絡失礼いたします」は、まったくの初対面で、相手が自分のことを知らない可能性が高いときに使う表現です。「お世話になります」よりもさらに謙虚な印象を与えられます。

「株式会社〇〇の〇〇様よりご紹介いただきました」は、誰かの紹介で初めて連絡するときに使えるフレーズです。この一文が挨拶の代わりとなり、スムーズに本題に入れます。

「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は、時候の挨拶と呼ばれるもので、非常にフォーマルな文書やメールで使われる書き出しです。普段使いには向きませんが、覚えておくと役立つ場面があるかもしれません。

シーン別「お世話になっております」の使い方と例文

ここからは、社外とのコミュニケーションで使える例文を紹介していきます。メール、電話、対面と、場面ごとに整理しました。

メールでのコミュニケーション

既存の取引先へのメールは、「いつもお世話になっております」から始めるのが基本です。

件名:〇月分ご請求書送付の件

株式会社〇〇
経理部 山田様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の田中です。

新規の相手への初めてのメールでは、「お世話になります」または「初めてご連絡いたします」を使いましょう。

件名:新サービスのご案内/株式会社△△ 田中

株式会社〇〇
佐藤様

お世話になります。
私、株式会社△△で営業を担当しております田中と申します。

問い合わせへの返信メールでは、まず問い合わせへのお礼から始めると好印象です。

件名:Re: サービスに関するお問い合わせ

〇〇様

この度はお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
株式会社△△の田中です。

しばらく連絡していなかった相手へは、「ご無沙汰しております」から始めます。

件名:〇〇の件でのご相談/株式会社△△ 田中

株式会社〇〇
山田様

大変ご無沙汰しております。株式会社△△の田中です。
以前の〇〇プロジェクトでは大変お世話になりました。

お礼を伝えたいときは、感謝の言葉を冒頭に持ってくると気持ちが伝わります。

件名:本日のお打ち合わせの御礼

株式会社〇〇
山田様

本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
株式会社△△の田中です。

電話でのコミュニケーション

既存の取引先に電話をかけるときは、社名と名前を名乗った後に「いつもお世話になっております」を添えます。

いつもお世話になっております。株式会社△△の田中と申します。山田様はいらっしゃいますでしょうか?

新規の相手に初めて電話をかけるときは、「お忙しいところ恐れ入ります」から始めると丁寧です。

お忙しいところ恐れ入ります。私、株式会社△△の田中と申します。御社の〇〇サービスについてお伺いしたく、ご連絡いたしました。

電話を受けて、相手が名乗ったら「お世話になっております」と応じます。

山田様、いつもお世話になっております。

担当者が不在のときは、丁寧にお詫びして折り返しの提案をしましょう。

申し訳ございません。田中はただいま席を外しております。戻り次第、こちらからお電話差し上げてもよろしいでしょうか?

対面でのコミュニケーション(訪問・来客)

訪問先の受付では、約束の相手と時間を伝えます。

お忙しいところ恐れ入ります。本日14時より、営業部の山田様とお約束をいただいております、株式会社△△の田中と申します。

担当者と対面したときは、名乗りながら挨拶します。

山田様、いつもお世話になっております。株式会社△△の田中です。本日はよろしくお願いいたします。

来客を迎えるときは、歓迎の気持ちを込めて。

山田様、ようこそお越しくださいました。お待ちしておりました。

いつもお世話になっております。担当の田中です。

名刺交換のときは「お世話になります」を使うことが多いです。

お世話になります。株式会社△△の田中と申します。よろしくお願いいたします。

打ち合わせの終わり、お見送りのときには感謝を伝えましょう。

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

日本独自?英語でのビジネス挨拶との比較

ここまで「お疲れ様です」と「お世話になっております」について詳しく見てきましたが、ふと「これって英語だとどう言うんだろう?」と思った方もいるかもしれません。実は、この2つの挨拶は日本語特有の表現で、英語にピッタリ対応するフレーズは存在しないんです。

「労い」の文化は日本ならでは

「お疲れ様です」という言葉には、相手の労働や努力をねぎらう気持ちが込められています。こうした「労い(ねぎらい)」を日常的な挨拶として使う文化は、日本独特のものと言えます。

欧米のビジネスシーンでは、仕事をするのは当たり前のことであり、わざわざ「お疲れでしょう」と声をかける習慣はあまりありません。仕事が終わったときにかける言葉は「Good job!(よくやった!)」「Great work!(素晴らしい仕事だ!)」といった成果を称えるフレーズが中心です。

この違いは、日本の「和」を重んじる文化と、欧米の成果主義的な文化の違いを反映しているとも言えそうですね。

英語では状況に応じたフレーズを使う

英語のビジネスシーンでは、状況に応じてさまざまな挨拶を使い分けます。日本語の「お疲れ様です」「お世話になっております」のような万能フレーズはなく、その場に適した表現を選ぶスタイルです。

たとえば、社内で同僚とすれ違ったときは「Hey!」「Hi!」「How’s it going?(調子どう?)」といったカジュアルな挨拶が一般的。退勤時には「See you tomorrow!(また明日!)」「Have a good evening!(良い夜を!)」などと声をかけます。

社外の相手にメールを送るときは、「Dear Mr./Ms. 〇〇」という書き出しの後、「I hope this email finds you well.(お元気でお過ごしのことと思います)」「Thank you for your continued support.(いつもお世話になっております)」といった表現を使います。後者は「お世話になっております」に比較的近いニュアンスですね。

初対面の相手には「Nice to meet you.(お会いできて嬉しいです)」「It’s a pleasure to meet you.(お目にかかれて光栄です)」などが定番です。

このように、英語では「万能な挨拶フレーズ」よりも「状況に合った言葉選び」が重視されます。グローバルにビジネスをする機会がある方は、この違いを知っておくと役立つかもしれません。

業界によって違う?挨拶マナーの特徴

「お疲れ様です」と「お世話になっております」の基本的な使い分けは、どの業界でも共通しています。ただ、業界ごとにコミュニケーションの文化が異なるため、挨拶の雰囲気や堅さには違いが見られます。ここでは、代表的な業界の特徴を紹介しますね。

IT・ベンチャー業界

IT企業やベンチャー企業では、比較的カジュアルなコミュニケーションが主流です。SlackやTeamsなどのチャットツールが日常的に使われており、「お疲れ様です」を省略して本題から入ることも珍しくありません。

役職名で呼び合うよりも「〇〇さん」とフラットに呼ぶ文化の会社も多く、堅苦しい敬語よりもスピーディーで効率的なコミュニケーションが好まれる傾向があります。

ただし、社外の取引先やクライアントに対しては、やはり「お世話になっております」をきちんと使うのが基本です。社内がカジュアルだからといって、社外にもそのノリを持ち込まないよう注意しましょう。

金融・法律業界

銀行、証券会社、法律事務所などでは、伝統的なビジネスマナーが重視される傾向があります。挨拶も比較的フォーマルで、「お疲れ様です」「お世話になっております」を省略せずにきちんと使うことが求められます。

特に顧客対応においては、「いつも大変お世話になっております」「平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます」といった丁寧な表現が使われることも多いです。

また、社内でも役職を重んじる文化が残っている企業では、上司に対して「お疲れ様でございます」とより丁寧な表現を使うこともあります。

医療・介護業界

医療機関や介護施設では、患者さんやご家族への対応と、スタッフ同士のコミュニケーションで使う言葉が明確に分かれています。

スタッフ同士では「お疲れ様です」が日常的に使われますが、患者さんやご家族に対しては「お世話になっております」ではなく、「本日担当させていただきます〇〇です」「いつもありがとうございます」といった、より温かみのある表現が好まれます。

また、24時間体制で働く現場では、交代時の引き継ぎで「お疲れ様でした、あとはお願いします」「お疲れ様です、引き継ぎます」といったやり取りが日常的に行われています。

サービス・接客業界

ホテル、飲食店、小売業などのサービス業では、お客様への言葉遣いが特に重視されます。「お世話になっております」というビジネスライクな表現よりも、「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「またのお越しをお待ちしております」といった、おもてなしの心を感じさせる表現が中心です。

スタッフ同士のコミュニケーションでは、「お疲れ様です」が使われますが、お客様の前では使わないよう注意が必要です。バックヤードや控室など、お客様の目に触れない場所でのやり取りに限定するのがマナーです。

このように、業界によって挨拶の雰囲気は異なりますが、「社内にはお疲れ様です」「社外にはお世話になっております」という基本ルールは変わりません。まずは基本をしっかり押さえた上で、自分の業界や会社の文化に合わせて調整していくのがよいでしょう。

世代間で違う?挨拶に対する認識のギャップ

同じ会社で働いていても、世代によってビジネス挨拶に対する感覚が異なることがあります。このギャップを理解しておくと、世代を超えたコミュニケーションがよりスムーズになりますよ。

若手社員が感じやすいギャップ

新卒や若手社員の中には、「お疲れ様です」を何度も言うのが堅苦しいと感じる人もいるようです。学生時代にはLINEやSNSでカジュアルにやり取りしていたため、ビジネスメールやチャットで毎回「お疲れ様です」と打つことに違和感を覚えるケースもあります。

また、「お世話になっております」という表現自体、学生時代にはほとんど使う機会がないため、最初は口に出すのが恥ずかしいと感じる人も少なくありません。

こうした感覚は自然なものですが、ビジネスの世界では相手への敬意を示す挨拶が信頼関係の基盤になります。最初は意識的に使うことで、だんだん自然に口から出るようになっていきますよ。

ベテラン世代が大切にしている価値観

一方、ベテラン世代の中には、挨拶をとても重視している人が多いです。「挨拶がきちんとできる人は信頼できる」「挨拶は社会人としての基本中の基本」という価値観を持っている方も少なくありません。

そのため、若手社員が挨拶を省略したり、カジュアルすぎる言葉遣いをしたりすると、「礼儀がなっていない」「常識がない」と感じてしまうこともあります。本人に悪気はなくても、印象を損ねてしまうのはもったいないですよね。

また、「ご苦労様です」と「お疲れ様です」の使い分けについても、ベテラン世代ほど敏感に反応する傾向があります。若手社員が無意識に「ご苦労様です」と言ってしまうと、たとえ悪気がなくても不快に感じる上司がいるかもしれません。

世代を超えて円滑にコミュニケーションするために

大切なのは、お互いの感覚を理解しつつ、基本的なマナーは押さえておくことです。

若手社員の方は、まずは基本通りの挨拶を身につけましょう。社内では「お疲れ様です」、社外では「お世話になっております」。この使い分けができるだけで、「しっかりした人だな」という印象を与えられます。

ベテラン社員の方は、若手のカジュアルな言葉遣いをすべてマナー違反と捉えるのではなく、時代の変化として受け止める柔軟さも必要かもしれません。チャットツールでの省略表現など、効率性を重視したコミュニケーションスタイルが広がっていることを理解しておくとよいでしょう。

結局のところ、挨拶の本質は「相手への敬意と気遣いを示すこと」です。形式にこだわりすぎるよりも、相手を大切にする気持ちを言葉に乗せることが何より大切ですね。

もっと詳しく!ビジネス挨拶の気になるQ&A

ここからは、基本を押さえた上で出てくる細かい疑問にお答えしていきます。

社内でも、他部署の人やあまり関わりのない人にはどう挨拶すればいい?

基本的には「お疲れ様です」で問題ありません。同じ会社の人であれば、たとえ初対面でも、他部署でも、「お疲れ様です」を使います。

ただし、会社によっては独自の文化がある場合も。たとえば、事業部間の独立性が高い会社では、他事業部の人に対して「お世話になっております」を使う慣習があるケースもゼロではありません。

迷ったときは、先輩や上司がどんな挨拶をしているか観察してみましょう。それに倣うのが最も確実です。どうしても判断がつかない場合は、「お疲れ様です」を使っておけば間違いはありません。

SlackやTeamsなどのチャットだと、もっとカジュアルにしていい?

多くの場合、チャットではメールよりもカジュアルな表現が許容されます。チャットは即時性が高く、テンポの良いやり取りが求められるツールだからです。

社内チャットでは、「お疲れ様です」を省略して本題から入ったり、「〇〇さん、」と呼びかけるだけで始めたりすることも一般的です。

社外の人とのチャットでも、毎回「お世話になっております」と書くと堅苦しくなりがち。最初のメッセージでは使っても、その後のやり取りでは省略したり、「〇〇さん、ありがとうございます!」のように用件に合わせた表現に切り替えたりするのが自然です。

ただし、会社やチームによってルールが異なることもあるので、周囲の様子を見ながら調整していきましょう。

「お世話様です」と言われたけど、これは何?

「お世話様です」は、「お世話になっております」と「お疲れ様です」の両方のニュアンスを持つ、少しくだけた表現です。社内で使われることが多いですが、社外で使う人もいます。

相手が使う分には気にする必要はありませんが、あなたが使う場合は、「お疲れ様です」と「お世話になっております」をきちんと使い分ける方が、より丁寧で洗練された印象を与えられます。

メールで毎回「お世話になっております」は飽きられない?

ビジネスメールの書き出しとして「お世話になっております」は定型文のようなものなので、毎回使っても問題ありません。むしろ、これがないと唐突な印象を与えてしまうことも。

それでも変化をつけたい場合は、前述した言い換えバリエーションを使ってみましょう。「いつもお世話になっております」「大変お世話になっております」「先日はありがとうございました」など、状況に応じて少し変えるだけでも印象が変わりますよ。

まとめ:挨拶は相手を思いやる気持ちの表れ

「お疲れ様です」と「お世話になっております」。この2つの言葉の使い分けは、単なるビジネスマナーのルールではありません。

その本質は、「相手が誰なのか」「どんな関係性なのか」を瞬時に判断し、相手への敬意や感謝、労いの気持ちを適切に表現すること。つまり、相手を思いやる気持ちの実践なんです。

最初のうちは、「今のシチュエーション、どっちだっけ?」と迷うこともあるでしょう。でも大丈夫。この記事で紹介した基本ルールと例文を参考に、日々の業務で繰り返し使ってみてください。言葉は、使えば使うほど自分のものになっていきます。

正しい挨拶が自然にできるようになったとき、あなたは周囲から「しっかりした人だ」「信頼できる人だ」という評価を得られるはずです。そして、より円滑な人間関係を築くことができるでしょう。

この記事が、あなたの自信に満ちたビジネスライフの第一歩となれば嬉しいです。

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