ダイエットにうってつけの食材である「こんにゃく」は、通年でリーズナブルに手に入ります。
ただ、独特の匂いが気になる人もいますよね。
- こんにゃくの匂いの原因とは?
- 手軽に臭みを消す3つのテクニック!
- こんにゃくにアク抜きが必要なわけとは?そのままでも食べられる?
こんにゃくの匂いの背景
おでんや煮物に使われるこんにゃくですが、たまに特有の匂いやエグみが気になることがあります。
その理由は、こんにゃくの製造過程で使用される凝固剤にあります。
凝固剤(水酸化カルシウム)
こんにゃくは、生か茹でたこんにゃく芋をすりおろして作られますが、昔は秋の旬にしか食べられませんでした。
現代では、こんにゃく芋を薄く切って乾燥させ、粉末状にしてから、凝固剤を使って固めています。
この凝固剤に含まれる水酸化カルシウムが、こんにゃく芋と混ざることで、特徴的なアミン臭やアルカリ臭を生じさせるとされています。
こんにゃくの臭み除去法
ここからは、臭みを除去する3つの方法をご紹介します。
これらの下ごしらえを行うことで、料理の風味が良くなり、時短にも繋がります。
手軽にできる!電子レンジ
こんにゃくを電子レンジでチンすることで、手軽にアク抜きができます。
- こんにゃくを水で洗い、塩もみをする(任意)。
- 耐熱皿に入れ、ラップをかけて約2分間加熱。
- 熱いので注意しながら、水洗いして水気を切る。
簡単にできるので、ぜひお試しください!
鍋で下茹でする方法
よく知られたアク抜きの方法で、多くの方が実践しています。
- こんにゃくを塩もみしておく(任意)。
- 沸騰したお湯で約2分間茹でる。
- 水気を切る。
水気を切った後は、すぐに料理に使えます。
塩もみする方法
塩もみは、アク抜きの基本的な方法の一つです。塩もみにより、臭みを取り除くことができます。
- 好みの大きさに切ったこんにゃくに塩を振りかける。
- 約5分間置いておく。
塩もみすることで下味がつくので、下味が不要な場合は茹でるか電子レンジを使うと良いでしょう。
アク抜きが必要な理由
こんにゃくのアクは、こんにゃく芋と凝固剤(水酸化カルシウム)が原因です。
アク抜きをすることで、時短調理が可能になるなど、メリットが多いです。
エグミを取り除く
下茹ですると、鍋に白い粉が付くことがあります。
これがアクで、エグミや臭みの原因です。
このエグミや臭みはトリメチルアミンという成分で、腐った魚の臭いにも含まれています。
食感を改善する
アク抜きは、エグミや臭みを除去するだけでなく、こんにゃく特有のもちもちとした食感を出すためにも重要です。
アク抜きにより余分な水分が抜けることで、食感が良くなります。
味の染み込みを良くする
アク抜きをすると、食感が良くなるだけでなく、味が染み込みやすくなります。
手でちぎることで、こんにゃくの表面に凸凹ができ、味がより染み込みやすくなります。
こんにゃくを茹でずに食べられる?
こんにゃくは、基本的に生で食べても問題ありません。
ただし、一般的なこんにゃくは加熱調理されることが多いです。
生で食べると、こんにゃく臭やアクが感じられることがあります。
まとめ
こんにゃくについて詳しく解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- こんにゃく特有の臭いは、凝固剤(水酸化カルシウム)が原因です。
- 原材料のこんにゃく芋と凝固剤が混ざることで、トリメチルアミンという臭い成分が発生します。
- 代表的な臭み取り方法は3つあり、特に電子レンジを使う方法がおすすめです。
- アク抜きをすることで、臭みやアクが取れ、食感や味の染み込みが良くなります。
- こんにゃくは基本的に生で食べることもできます。
ぜひ、栄養豊富なこんにゃくを美味しくいただいてください!
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