入学式の装いに、さりげなく気品を加えてくれるブローチは、控えめながらも洗練された印象を演出できる魅力的なアイテムです。
とはいえ、多くの方が「どこに付けるべきか」「コサージュとの違いは何か」といった疑問を抱えているのではないでしょうか。
そこで、このガイドでは下記のポイントについて詳しく解説します。
- ブローチを美しく見せるための位置とコツ
- コサージュとブローチの使い分け方
- パールブローチが持つ魅力
フォーマルスーツでのブローチ着用ポイント
位置選びのコツ
一般的には「左側」が定番とされています。
これは相手の視線が右側に集まりがちな点を考慮したものですが、デザインによっては右側に付けても全く問題ありません。
バランスの取れた高さ
最も美しく見えるのは、トップバストと鎖骨の中間あたりです。
小柄な方は肩寄りに付けることでスタイルアップを狙えます。
テーラードジャケットなら襟の付近に、ノーカラージャケットの場合は首周りにブローチを留めると、顔まわりが一段と明るくなります。
装着時の実践テクニック
薄い生地だと重みで生地が引っ張られたり、ピンの穴が大きくなったりする可能性があります。
裏側にフェルトを当てると補強になり、目立たず安心です。
特に重めのブローチや太いピンを使う場合は、生地に厚みがあるものを選ぶか、軽量かつ細いピンのブローチを使うとよいでしょう。
ブローチとコサージュの選択について
ブローチの利点は、入学式以外のシーンでも使いやすい汎用性にあります。
一方、コサージュは華やかさを演出できますが、出番が限られる傾向があります。
しかし、コサージュには19世紀後半から続く「喜びを表現する」という由来もあり、特別な日にこそ相応しいアイテムといえます。
実用性を重視するなら、カメリアタイプのコサージュが扱いやすいでしょう。
パールブローチの魅力
昼の式典には抑えめな輝きが適しているため、パールは理想の素材です。
近年はラインストーンとの組み合わせデザインも人気ですが、あくまでアクセントとして控えめに取り入れる程度であれば問題ありません。
選び方のポイント
シルバー基調のブローチは落ち着いた雰囲気をもたらし、主役であるお子さまの晴れ舞台にも相応しい選択肢といえます。
花のデザインはコサージュ代わりとしても使いやすい点が魅力です。
シンプルな装いも素敵
もちろん、アクセサリーを付けずに参列することも十分に考えられます。
明るいトーンのスーツだけで華やかさを出せる場合は、あえてブローチを付けなくてもよいでしょう。
とはいえ、ダークカラーのスーツの場合は、ブローチを活用することで程よい華やかさを添えられます。
まとめ
ブローチは左右のどちらに付けても失礼にあたらず、マナー上の制約はほとんどありません。
また、実用性ではブローチが優れていますが、コサージュには特別な思いが込められていることも見逃せません。
人生に一度の入学式ですから、フレッシュフラワーのコサージュを付けるのも素敵な選択かもしれません。
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