トマトがしおれる7つの原因と対処法|枯れる前に今すぐできる復活術

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家庭菜園で大人気のトマト。毎日の水やりや日当たりのチェックなど、丁寧にお世話をしてきたのに、ある日突然、葉がぐったりとしおれているのを見つけたら…とてもショックですよね。

「昨日まで元気だったのに、どうして?」「水やりは毎日していたはずなのに…」「もう手遅れなの?」そんな不安でいっぱいになってしまう気持ち、よく分かります。

でも、安心してください。トマトがしおれる原因はさまざまですが、原因さえ正しく特定できれば、多くの場合は復活させることができます。そして、原因を知ることで「次に同じ失敗をしない」予防にもつながります。

この記事では、家庭菜園初心者の方でも分かりやすいように、トマトがしおれる原因の見分け方から、原因ごとの具体的な対処法、そして日頃からできる予防策まで、丁寧に解説していきます。季節ごとに気をつけたいポイントもまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

まずは落ち着いて観察!しおれの原因を見分ける3つのチェックポイント

トマトがしおれているのを発見すると、慌てて水をあげたくなりますよね。でも、ちょっと待ってください。実は、しおれの原因によっては水をあげることが逆効果になってしまうこともあるんです。

まずは深呼吸をして、トマトの状態をじっくり観察してみましょう。以下の3つのポイントをチェックすることで、原因のおおよその見当をつけることができます。

チェック1:土の状態を触って確認する

最初に確認したいのが「土の状態」です。見た目だけでなく、実際に指を土に入れて湿り具合を確かめてみてください。

土がカラカラに乾いていて、葉全体が力なく垂れ下がっている場合は「水切れ」の可能性が高いです。特に夏場や、小さな鉢で育てている場合によく起こります。この場合は水やりで回復することが多いので、比較的対処しやすいパターンです。

反対に、土がずっと湿っていて、受け皿に水が溜まっているような状態なら「根腐れ」を疑いましょう。水のやりすぎで根が酸欠状態になり、腐ってしまっている可能性があります。葉が黄色っぽく変色しながらしおれるのが特徴です。この場合、さらに水をあげると状態が悪化してしまいます。

チェック2:しおれる時間帯に注目する

次に確認したいのが「しおれる時間帯」です。一日を通して観察してみると、原因を絞り込むヒントが見つかることがあります。

日中の暑い時間帯だけしおれて、朝晩には元気を取り戻しているなら、いくつかの可能性が考えられます。一時的な水切れや、強い日差しによる疲れかもしれません。ただし、この症状が何日も続く場合は「青枯病(あおがれびょう)」という病気の初期症状である可能性もあるので注意が必要です。

朝から晩まで一日中ずっとしおれたままの場合は、根に深刻なダメージが起きている可能性があります。根腐れが進行していたり、病気が広がっていたりすることが考えられます。

チェック3:しおれている場所を特定する

最後に「どの部分がしおれているか」を確認します。株全体なのか、一部分だけなのかによって、原因が違ってきます。

下の方の葉(下葉)から黄色くなって枯れてくる場合は、肥料不足や自然な老化現象であることが多いです。トマトは成長するにつれて、下葉から栄養を上に送る性質があるため、ある程度は自然なことです。ただし、枯れ方が急激な場合は肥料(特にカリウム)が足りていない可能性があります。

葉先や葉の縁がチリチリと茶色く枯れている場合は、肥料不足か、逆に肥料のあげすぎ(肥料焼け)のサインです。

新しい葉や茎の先端部分がしおれたり、黄色く変色したりしている場合は、ウイルス性の病気や、アブラムシなどの害虫被害の可能性があります。

株全体が一斉に急激にしおれた場合は、最も注意が必要なサインです。「青枯病」が進行した状態や、深刻な根腐れ、根への致命的なダメージが考えられます。

トマトがしおれる・枯れる7つの主な原因を詳しく解説

チェックポイントで状態を確認したら、次は具体的な原因について理解を深めていきましょう。トマトがしおれる原因は主に7つあります。それぞれの特徴を知っておくと、自分のトマトに何が起きているのか判断しやすくなります。

原因1:水やりの失敗(根腐れと水切れ)

家庭菜園初心者の方がもっとも陥りやすいのが、水やりに関するトラブルです。「水切れ」と「根腐れ」、正反対の原因ですが、どちらも「しおれ」という同じ症状として現れるため、混同しやすいのが厄介なところです。

根腐れは「トマトには水をたくさんあげなきゃ」という思い込みから起こりがちです。植物の根は水分を吸収するだけでなく、呼吸もしています。土が常に水浸しの状態だと、根が酸素を取り込めなくなり、やがて腐ってしまいます。腐った根は水を吸い上げることができないので、皮肉なことに「水をあげすぎた結果、水不足の症状が出る」という状態になるのです。

水切れは、特にプランターや鉢で育てている場合に起こりやすいトラブルです。真夏の暑い日には、朝に水をあげても夕方にはカラカラに乾いてしまうこともあります。水が足りなくなると、トマトは体内の水分を守ろうとして葉を閉じたり、しおれたような姿勢をとったりします。

原因2:肥料のバランスの乱れ

トマトは「肥料食い」とも呼ばれるほど、たくさんの栄養を必要とする野菜です。特に実をつける時期になると、多くの栄養を消費します。

肥料不足の中でも特に起こりやすいのが「カリウム不足」です。カリウムは実を赤く色づかせるために大量に消費される栄養素で、不足すると古い葉から症状が出始めます。下の方の葉が黄色くなり、葉の縁から茶色く枯れ込んでいくのが典型的なサインです。

一方、肥料のあげすぎも問題を引き起こします。「元気に育ってほしい」という思いから肥料を多めにあげてしまうと、土の中の肥料濃度が高くなりすぎて、根から水分が逆に奪われてしまいます。これを「肥料焼け」と呼びます。葉先がチリチリと焦げたように枯れるのが特徴的な症状です。

原因3:病気による被害

トマトは残念ながら病気にかかりやすい野菜でもあります。初心者の方に知っておいてほしい代表的な病気をいくつか紹介します。

青枯病(あおがれびょう)は、土の中にいる細菌が原因で起こる病気です。根の傷口などから菌が侵入し、水を運ぶ管(導管)を詰まらせてしまいます。初期は「日中だけしおれて、朝晩は元気になる」という症状が出ますが、進行すると回復しなくなり、葉が緑色のまま急速に枯れていきます。茎を切ってみて、断面から白く濁った液体がにじみ出てきたら、青枯病の可能性が高いです。残念ながら有効な治療法がなく、発症すると治すのは難しい病気です。

葉かび病は、梅雨時期など湿度が高い環境で発生しやすい病気です。葉の裏側に緑がかった褐色のカビが生え、光合成を妨げて株を弱らせていきます。

うどんこ病は、葉の表面に白い粉をまぶしたようなカビが生える病気です。名前の由来は、うどん粉(小麦粉)をかけたような見た目から来ています。放っておくと光合成ができなくなり、株全体が弱ってしまいます。

黄化葉巻病(おうかはまきびょう)は、タバココナジラミという小さな虫がウイルスを運んでくることで感染する病気です。新しい葉が黄色く縮れて、くるりとカールするのが特徴です。株の成長が著しく悪くなります。

原因4:害虫の発生

目に見えにくい小さな虫たちが、トマトを弱らせる原因になっていることもあります。定期的に葉の裏側もチェックする習慣をつけましょう。

アブラムシは、新芽や茎に群がって植物の汁を吸う虫です。緑色や黒色の小さな虫が密集しているのを見つけたら、アブラムシの可能性が高いです。汁を吸われるだけでなく、病気を媒介することもあるので厄介な存在です。

ハダニは非常に小さく、肉眼ではほとんど見えないほどの虫です。葉の裏に寄生して汁を吸います。被害が進むと、葉に白っぽいかすり模様のような斑点ができ、やがて葉全体が枯れてしまいます。乾燥した環境を好むため、雨が少ない時期に発生しやすくなります。

コナジラミは、小さな白い虫で、株を揺らすと一斉にふわっと飛び立つのが特徴です。汁を吸うだけでなく、先ほど紹介した黄化葉巻病のウイルスを運んでくるため、見つけたら早めに対処したい害虫です。

原因5:根詰まり

プランターや鉢でトマトを育てている方は、「根詰まり」にも注意が必要です。

トマトは成長スピードが速く、地上部が大きくなるのに合わせて、根もどんどん伸びていきます。鉢が小さいと、やがて鉢の中が根でいっぱいになってしまいます。根が伸びるスペースがなくなると、新しい根を張ることができず、水や肥料を十分に吸収できなくなります。その結果、地上部がしおれたり、成長が止まったりしてしまうのです。

鉢底の穴から根が飛び出していたり、水やりをしてもすぐに鉢底から水が流れ出てしまったり(土に水が染み込まない状態)する場合は、根詰まりのサインです。

原因6:環境の急激な変化

植物も人間と同じように、急な環境の変化にはストレスを感じます。

葉焼けは、急に強い日差しにさらされることで起こります。梅雨明け直後など、曇りや雨の日が続いた後に急に晴れて日差しが強くなると、葉が対応しきれずに焼けてしまうことがあります。白っぽく変色したり、茶色く枯れたりする症状が出ます。

高温障害は、気温が30度を超える日が続くと起こりやすくなります。暑さでトマトが体力を消耗し、成長が鈍くなります。また、暑いと葉からの水分の蒸発(蒸散)も激しくなるため、水切れを起こしやすくなります。

植え付け直後のしおれは、苗を新しい場所に植え替えた直後に見られる一時的な症状です。根がまだ新しい土に馴染んでいないため、水を十分に吸い上げられずにしおれることがあります。通常は数日で回復しますが、真夏の植え付けは避けた方が無難です。

原因7:茎や根への物理的なダメージ

見落としがちですが、物理的なダメージも原因となることがあります。

強風で茎が折れてしまったり、支柱を立てるときにうっかり根を傷つけてしまったり、誘引(茎を支柱に結びつける作業)の際に茎を強く締めすぎたりすると、水の通り道が傷ついてしおれの原因になります。作業は丁寧に、トマトの体を傷つけないように気をつけましょう。

原因別に解説!枯れかけたトマトを復活させる具体的な対処法

原因がおおよそ分かったら、いよいよ対処に移りましょう。原因に合った対処をすることで、トマトが元気を取り戻す可能性がぐっと高まります。

対処法1:水やりの問題を解決する

水やりのトラブルは、正しい方法を知れば改善できることがほとんどです。

水切れを起こしている場合は、すぐに水をたっぷりと与えましょう。鉢底から水が流れ出るまでしっかりと与えるのがポイントです。乾ききった土は水をはじきやすいので、一度にドバッと与えるのではなく、少しずつ2〜3回に分けて与えると、土全体に水が行き渡りやすくなります。水やりは、日中の暑い時間を避けて、朝か夕方の涼しい時間帯に行いましょう。

根腐れを起こしている場合は、まず水やりをストップすることが最優先です。数日間は水やりを我慢して、土の表面が白っぽく乾くまで待ちます。鉢植えの場合は、風通しの良い場所に移動させると乾燥が早まります。軽度の根腐れであれば、土を乾かすことで根が回復し、株も元気を取り戻すことがあります。

対処法2:肥料のバランスを整える

肥料の過不足も、適切に対処すれば改善できます。

肥料不足(特にカリウム不足)の場合は、追肥を行いましょう。すぐに効果が出る液体肥料か、カリウムを多く含む化成肥料がおすすめです。ただし、肥料のパッケージに書かれている量を必ず守ってください。「足りないから多めにあげよう」は逆効果になります。草木灰(そうもくばい:植物を燃やした後の灰)を株元に少量まくのも、カリウム補給に効果的です。

肥料焼けを起こしている場合は、土の中の余分な肥料を取り除く必要があります。鉢植えの場合は、一度株を鉢から抜いて、新しい土で植え直すのが最も確実な方法です。地植えの場合は、大量の水を与えて土中の肥料分を薄める方法もありますが、根腐れを起こすリスクもあるため、水はけが良い状態で慎重に行ってください。

対処法3:病気への対応

病気は早期発見・早期対処が大切です。発見が遅れると、手の施しようがなくなることもあります。

青枯病の場合は、残念ながら有効な治療薬がありません。他の株への感染を防ぐために、病気にかかった株は根ごと抜き取り、畑やプランターの外で処分してください。使った道具も消毒しておくと安心です。同じ場所での連作(毎年同じ場所でトマトを育てること)は避け、次のシーズンは別の場所で栽培するか、土を入れ替えることをおすすめします。

葉かび病やうどんこ病の場合は、まず病気にかかった葉を取り除いて処分します。症状が軽い段階であれば、家庭にあるもので対処できることもあります。食酢を水で30倍程度に薄めたものや、重曹を水で500〜1000倍に薄めたものをスプレーすると、菌の繁殖を抑える効果が期待できます。症状が広がっている場合は、ホームセンターなどで売られている家庭園芸用の薬剤の使用も検討してください。

対処法4:害虫を駆除する

害虫は、見つけたらすぐに対処することが大切です。放っておくとあっという間に増えてしまいます。

アブラムシやハダニは、発生初期であれば粘着テープで貼り付けて取り除くことができます。牛乳を2倍程度の水で薄めてスプレーし、乾いてから水で洗い流す方法も、家庭でできる対処法として知られています。牛乳が乾くと膜ができて、虫を窒息させる仕組みです。数が多い場合は、植物由来成分の殺虫剤などを使用しましょう。ハダニは乾燥を好むので、普段から葉の裏に霧吹きで水をかける「葉水(はみず)」を習慣にすると予防にもなります。

コナジラミには、黄色い粘着シート(ホームセンターなどで購入可能)が効果的です。コナジラミは黄色に引き寄せられる性質があるので、株の近くに設置しておくと捕獲できます。大量発生してしまった場合は、適用のある薬剤で対処しましょう。

対処法5:根詰まりを解消する

根詰まりを起こしている場合は、一回り大きな鉢への植え替えが必要です。手順を分かりやすく説明しますね。

まず、現在使っている鉢より一回りか二回り大きな鉢と、新しい野菜用の培養土を用意してください。

次に、株を鉢からそっと引き抜きます。このとき、根と土が一体化した部分(根鉢)をできるだけ崩さないように注意してください。根を傷つけてしまうと、植え替え後の回復が遅れます。

根がぐるぐると固く巻いている場合は、底の部分だけ軽くほぐしてあげると、新しい土に根が伸びやすくなります。

新しい鉢の底に鉢底石を敷き、土を少し入れてから株を置きます。周りの隙間に新しい土を入れ、割り箸などで軽く突きながら、根と土の間に空洞ができないようにしましょう。

最後にたっぷりと水を与え、根が新しい環境に馴染むまで2〜3日は半日陰で管理します。

対処法6:環境ストレスを和らげる

強い日差しや高温から守ってあげることも大切な対処法です。

夏の強い日差しには、遮光ネットや寒冷紗(かんれいしゃ)が効果的です。支柱を利用してトンネル状に覆ってあげると、日光を50%程度カットでき、葉焼けや高温障害を防ぐことができます。ベランダ菜園なら、すだれを立てかけるだけでもかなり効果があります。

鉢植えの場合は、真夏の昼間だけ日陰に移動させるのも一つの方法です。ただし、トマトは日光を好む植物なので、完全な日陰に長期間置くのは避けてください。

季節ごとに気をつけたいポイント

トマトを元気に育てるためには、季節に応じたお世話が欠かせません。季節ごとの注意点を押さえておくと、トラブルを未然に防ぐことができます。

春(4月〜5月):植え付け時期のポイント

春は苗を植え付ける大切な時期です。この時期に気をつけたいのは「遅霜」と「急な気温変化」です。

ゴールデンウィーク前後は、日中は暖かくても朝晩はまだ冷え込むことがあります。特に遅霜(おそじも)が降りると、苗が傷んでしまうことも。苗を植え付けてすぐの時期は、不織布をかけたり、夜間だけ室内に取り込んだりして、寒さから守ってあげましょう。

また、購入したばかりの苗をいきなり日当たりの良い場所に置くと、環境の変化についていけずにしおれてしまうことがあります。最初の2〜3日は半日陰で慣らしてから、徐々に日当たりの良い場所に移動させると安心です。

初夏(6月):梅雨時期の注意点

梅雨時期は、湿度の高さと日照不足がトマトにとって厳しい環境になります。

湿度が高いと、葉かび病やうどんこ病などのカビが原因の病気が発生しやすくなります。風通しを良くするために、下の方の葉や混み合った葉を適度に取り除きましょう。また、脇芽(わきめ)もこまめに摘み取って、株の中に空気が通るようにしてあげることが大切です。

雨が続くと土が乾きにくくなるため、水やりの頻度を減らす必要があります。「毎日あげなきゃ」という習慣は、この時期は一度リセットして、土の状態を見てから水やりするようにしましょう。

真夏(7月〜8月):暑さ対策が重要

真夏は、トマト栽培で最もトラブルが起きやすい時期です。水切れ、高温障害、害虫の大量発生など、さまざまな問題が一度に起こることもあります。

水やりは朝の涼しいうちに行い、必要に応じて夕方にも与えます。日中の暑い時間に水やりをすると、土の中で水が熱くなって根を傷めることがあるので避けましょう。

気温が35度を超えるような猛暑日は、遮光ネットや寒冷紗で日差しを和らげてあげてください。プランター栽培の場合は、コンクリートの上に直接置くと照り返しで鉢が高温になるため、レンガやすのこの上に置いて空気層を作ると良いでしょう。

また、真夏はハダニやコナジラミが大量発生しやすい時期でもあります。こまめに葉の裏をチェックして、早期発見・早期対処を心がけましょう。

秋(9月〜10月):収穫終盤の管理

秋になると、気温の低下とともにトマトの成長もゆっくりになってきます。

朝晩の冷え込みが強くなると、トマトの代謝が落ちて水をあまり必要としなくなります。夏と同じペースで水やりを続けると、根腐れを起こしやすくなるので注意が必要です。土の乾き具合を確認しながら、水やりの頻度を調整していきましょう。

この時期は、株全体が徐々に疲れてくる時期でもあります。下葉が黄色くなってくるのは自然な現象なので、あまり心配しすぎなくて大丈夫です。残った実をしっかり熟させることに集中しましょう。

日頃からできる!トマトのしおれを防ぐ7つの予防策

トラブルが起きてから対処するよりも、日頃から予防を心がけた方がトマトにとっても育てる側にとっても負担が少なくなります。ここでは、しおれやすいトマトを元気に育てるための予防策を紹介します。

予防策1:適切な水やりのコツを身につける

水やりの基本は「土の表面が乾いたら、たっぷりと与える」です。毎日決まった時間にあげるのではなく、土の状態を確認してから与える習慣をつけましょう。

土の表面が乾いていても、中はまだ湿っていることがあります。指を土に2〜3cm差し込んでみて、乾いていたら水やりのサインです。水を与えるときは、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと。中途半端な量だと、根の先まで水が届かず、浅い位置にしか根が張らなくなってしまいます。

受け皿に溜まった水は、そのままにせず捨てるようにしましょう。溜まった水が根腐れの原因になります。

予防策2:鉢のサイズと土選びにこだわる

プランター栽培の場合、鉢のサイズはとても重要です。トマトは根をしっかり張る植物なので、1株に対して最低でも10リットル以上の容量がある鉢を選びましょう。大きければ大きいほど、土の温度変化や乾燥の影響を受けにくくなり、安定して育てることができます。

土は、水はけと水持ちのバランスが良い野菜用の培養土を使うのがおすすめです。古い土の使い回しは、病気や害虫のリスクが高まるので避けた方が無難です。

予防策3:肥料は「少なめ・こまめ」を意識する

トマトには肥料が必要ですが、一度に大量に与えるのは禁物です。「少なめの量を、こまめに」が基本と覚えておきましょう。

元肥(植え付け時に土に混ぜる肥料)は控えめにして、実がつき始めてから追肥を行うのがポイントです。追肥は2〜3週間に一度のペースで、液体肥料なら規定の濃度を守って与えます。

肥料が効きすぎているサインは、葉の色が濃くなりすぎたり、葉がくるりと巻いたりすることです。そんなときは、追肥を一時的にストップして様子を見ましょう。

予防策4:風通しと日当たりを確保する

トマトは日光が大好きな野菜です。1日6時間以上の日当たりが理想的です。日当たりが悪いと、ひょろひょろと徒長(とちょう:茎が間延びすること)してしまい、病気にもかかりやすくなります。

風通しも大切です。葉が密集していると湿気がこもり、カビ系の病気が発生しやすくなります。下の方の葉や、混み合った部分の葉は適度に取り除いて、株の中に空気が通るようにしてあげましょう。

予防策5:脇芽かきと支柱立ては早めに

トマトは放っておくと脇芽(茎と葉の付け根から出てくる芽)がどんどん伸びて、ジャングルのようになってしまいます。脇芽は見つけ次第、小さいうちに手で摘み取りましょう。脇芽を放置すると、栄養が分散して実がつきにくくなるだけでなく、風通しも悪くなります。

支柱は、苗を植え付けたらすぐに立てておくのがおすすめです。後から立てようとすると、根を傷つけてしまうことがあります。茎が伸びてきたら、8の字を描くようにゆるめに誘引してあげてください。

予防策6:マルチングで土を守る

マルチングとは、土の表面を何かで覆うことです。これによって、土の乾燥を防いだり、雨による泥はねを防いだり、雑草を抑えたりする効果があります。

家庭菜園では、稲わらや乾燥した草、市販のバークチップなどを使うと良いでしょう。土の表面に3〜5cm程度敷き詰めるだけで、真夏の水切れ防止に大きな効果があります。また、泥はねを防ぐことで、土の中にいる病原菌が葉に飛び散るのを防ぐこともできます。

予防策7:定期的な観察を習慣にする

最も効果的な予防策は、毎日トマトの様子を観察することです。「今日も元気かな?」と声をかけながら、葉の色や形、土の状態、虫がいないかなどをチェックする習慣をつけましょう。

異変に早く気づけば、大きなトラブルになる前に対処できます。特に葉の裏側は、害虫が隠れていることが多いので、時々裏返してチェックしてみてください。

最後の手段!「挿し木」で株を再生させる方法

ここまでさまざまな対処法を紹介してきましたが、残念ながら、病気が進行してしまったり、根が致命的なダメージを受けてしまったりして、株全体が回復不可能になることもあります。

でも、まだ諦めないでください。株の一部でも元気な部分が残っていれば、「挿し木(さしき)」という方法で新しい株として復活させることができるかもしれません。

挿し木の手順

挿し木とは、植物の一部を切り取って、そこから根を生やして新しい株を作る方法です。トマトは生命力が強いので、挿し木が成功しやすい野菜の一つです。

まず、まだ緑色で元気な脇芽を探します。長さが10〜15cmほどあるものがベストです。清潔なハサミで切り取りましょう。

切り取った脇芽の下の方についている葉を2〜3枚取り除きます。葉を残しすぎると、根がない状態で水分が蒸発してしまい、枯れやすくなります。

コップやグラスに水を入れ、切り口が水に浸かるように挿します。直射日光の当たらない明るい日陰に置いて、毎日水を替えながら見守りましょう。

1〜2週間ほどすると、切り口や茎の途中から白い根が生えてきます。根が数センチほど伸びたら、新しい土を入れたポットに植え付けます。

植え付け後は、根がしっかり張るまで乾燥させすぎないように注意しながら、半日陰で管理します。新しい葉が出てきたら、挿し木は成功です。

挿し木のポイント

成功率を上げるためのポイントをいくつか紹介します。

脇芽は、できるだけ元気で若いものを選びましょう。病気にかかっている部分や、黄色く変色している部分は避けてください。

切り口は斜めにカットすると、水を吸い上げる面積が広くなります。

水挿しの際は、水が腐らないように毎日交換するのが大切です。夏場は特に水が傷みやすいので注意してください。

この挿し木の技術は、株を救うためだけでなく、シーズン後半に若い株を増やしたいときにも使えるテクニックです。覚えておくと、いろいろな場面で役立ちますよ。

まとめ:毎日の観察と早めの対処がトマトを救う

この記事では、トマトがしおれてしまう原因の見分け方から、原因ごとの対処法、季節ごとの注意点、そして日頃からできる予防策まで、詳しく解説してきました。

トマトがしおれる原因は一つではありません。水のやりすぎや不足、肥料のバランスの乱れ、病気、害虫、根詰まり、環境ストレスなど、さまざまな要因が考えられます。大切なのは、まず落ち着いて状態を観察し、原因を正しく特定することです。

そして、原因が分かったら適切な対処を行いましょう。水やりの調整、追肥や土の入れ替え、病気にかかった葉の除去、害虫の駆除、植え替えなど、原因に応じた対処をすることで、多くの場合はトマトを回復させることができます。

何より大切なのは、日頃からの観察です。「葉の色がいつもと違うかも」「土の乾き方がおかしいな」「小さな虫がいる!」といった小さな変化に早く気づければ、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

トマトは私たちが思っている以上にたくましい植物です。しおれてしまっても、適切な対処をすれば復活してくれることがほとんどです。たとえ株がダメになってしまっても、挿し木という最後の手段もあります。

家庭菜園の醍醐味は、自分で育てた野菜を収穫して食べること。手塩にかけて育てたトマトの美味しさは格別です。この記事が、あなたのトマト栽培のお役に立てば嬉しいです。ぜひ諦めずに、トマトのお世話を続けてくださいね。

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