【例文10選】先生への残暑見舞いの書き方完全ガイド|時期やマナーも徹底解説

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夏休みが終わりに近づくと、「そういえば、あの先生にご挨拶をしたいな」と思うことはありませんか。暑中見舞いの時期は過ぎてしまったけれど、お世話になった先生に感謝の気持ちを伝えたい。そんな時に活用できるのが「残暑見舞い」です。

でも実際に書こうとすると、「どんな風に書けばいいのだろう」「失礼にならないかな」「いつまでに出せばいいんだっけ」といった疑問がたくさん浮かんできますよね。

そこで今回は、先生への残暑見舞いについて、送る時期から基本的なマナー、そして立場別の例文まで、知っておきたい情報をまるっと解説します。この記事を読み終わる頃には、自信を持って素敵な残暑見舞いが書けるようになりますよ。

目次

そもそも先生に残暑見舞いって送る必要があるの?

まず最初に気になるのが、「先生に残暑見舞いを送るべきなのかどうか」ということ。結論からお話しすると、絶対に送らなければいけないものではありません。ただし、送ることで先生との関係がより良くなったり、あなたの成長を報告する良い機会になったりと、メリットはたくさんあります。

こんな時は残暑見舞いを送ってみよう

以下のような状況であれば、残暑見舞いで気持ちを伝えることをおすすめします。

  • 在学中で特別にお世話になっている場合
    部活動の顧問の先生、進路について相談に乗ってくれる先生、クラス担任の先生など、日頃から特にお世話になっている先生には、夏休み中の様子を報告する良いタイミングです。また、夏休み中に部活動や補講などでお世話になった場合のお礼の気持ちも伝えられます。
  • 卒業してまだ日が浅い場合
    卒業後も先生はあなたのことを気にかけてくれています。進学先での様子や就職活動の近況などを報告すると、先生もきっと安心して喜んでくれるでしょう。
  • 保護者として感謝を伝えたい場合
    お子さんが普段からお世話になっていることへの感謝を、保護者の立場から伝える丁寧な方法です。夏休み明けの新学期に向けて、引き続きよろしくお願いしますという気持ちも一緒に伝えることができます。
  • 教育実習でお世話になった場合
    教育実習中にご指導いただいた先生には、実習のお礼と近況報告を兼ねて送ると良いでしょう。将来教師を目指している旨なども伝えられます。

無理に送らなくても大丈夫なケース

一方で、次のような状況なら無理に送る必要はありません。

  • 卒業してから何年も経っていて、特に交流がない場合
  • 先生の連絡先が分からず、調べるのが困難な場合
  • 形式的なやり取りが苦手で、かえってストレスになってしまう場合

大切なのは、あなた自身の「感謝を伝えたい」という気持ちです。義務感で送るよりも、心から感謝している先生に対して自然に送る方が、きっと良い結果につながりますよ。

残暑見舞いを送る時期はいつからいつまで?

残暑見舞いを送る上で最も気をつけたいのが「時期」です。適切なタイミングで送らないと、マナー違反になってしまう可能性もあります。

残暑見舞いの時期:立秋(8月7日頃)から8月末まで

送り始める時期:立秋から

残暑見舞いは、暦の上で秋が始まる「立秋」から送り始めます。立秋は毎年8月7日頃にあたり、この日を境に「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に切り替わります。

「まだまだ暑いのに秋って言われても…」と思うかもしれませんが、これは昔から続く日本の暦の考え方。実際の気温に関係なく、立秋を過ぎたら残暑見舞いとして送るのがルールです。

送り終える時期:8月末まで

残暑見舞いの終了時期については、一般的に8月末までとされています。処暑(しょしょ・8月23日頃)を過ぎても厳しい暑さが続くため、8月31日を目安にするのが良いでしょう。

もし8月末を過ぎてしまった場合は、9月上旬までであれば「晩夏のご挨拶」として送ることも可能ですが、基本的には8月中に相手の手元に届くよう準備するのがベストです。

投函のタイミングも考えよう

はがきが相手に届くまでには通常1~2日かかります。そのため、8月29日や30日に投函すると9月に届いてしまう可能性があります。余裕を持って8月27日頃までには投函するように心がけましょう。

これだけは押さえておきたい基本マナー

先生という目上の方に送る残暑見舞いでは、いくつかの大切なマナーがあります。せっかくの感謝の気持ちが台無しにならないよう、基本的なルールを確認しておきましょう。

はがきや便箋の選び方

残暑見舞いには、季節感のあるシンプルなデザインのはがきを選びましょう。秋の気配を感じさせる落ち着いた色合いのものや、シンプルな無地のはがきが最適です。

  • おすすめ:秋の草花(コスモス、桔梗など)、落ち着いた色調、シンプルな幾何学模様
  • 避けたいもの:派手なキャラクターもの、奇抜なデザイン、夏らしすぎるもの(ひまわり、海など)

筆記用具の選び方

文字を書く際は、黒または濃い青のインクを使用しましょう。ボールペンでも問題ありませんが、万年筆や筆ペンを使うとより丁寧で上品な印象になります。

カラフルなペンや薄い色のインクは避け、読みやすく落ち着いた色で統一することが大切です。

宛名の書き方で気をつけること

先生への宛名では、敬称として必ず「先生」を使います。「様」ではなく「〇〇 〇〇 先生」と書くのが正しい書き方です。

正しい例:田中 花子 先生

間違った例:田中 花子 先生様、田中 花子 様

より丁寧に書きたい場合は、名前の下に「御侍史(ごじし)」や「机下(きか)」と書き添える方法もあります。これらは「~先生の机の下で」という意味で、謙譲の気持ちを表す敬語表現です。

本文の書き方のコツ

伝統的な手紙のマナーでは、目上の方への挨拶状において句読点(、や。)を使わないとされています。これは「相手への敬意を途切れさせない」という意味が込められているからです。

ただし、現代ではそこまで厳密に守る必要はなく、句読点を使っても大きなマナー違反にはなりません。大切なのは気持ちを込めて丁寧に書くことです。

避けたい表現

お祝い事の手紙と同様に、残暑見舞いでも忌み言葉(不吉なことを連想させる言葉)は避けましょう。

  • 「終わる」「切れる」「失う」「枯れる」「倒れる」「壊れる」など

これらの言葉は、別の表現に言い換えるか、使わないように文章を工夫しましょう。

立場別・すぐに使える例文10選

ここからは、在校生・卒業生・保護者の立場別に、そのまま使える例文をご紹介します。あなたの状況に合わせてアレンジしてくださいね。

在校生・生徒本人が書く場合

現在学校に通っている生徒さんが書く場合の例文です。夏休み中の出来事や新学期への気持ちを織り交ぜると、より心のこもった挨拶状になります。

例文1:基本的なシンプルパターン

残暑お見舞い申し上げます

厳しい暑さが続いておりますが 〇〇先生におかれましては
お変わりなくお過ごしのことと存じます
夏休み中は大変お世話になり ありがとうございました
二学期からまた先生の授業を受けられることを楽しみにしております
夏の疲れが出やすい頃ですので どうぞご自愛ください

令和6年 晩夏

例文2:部活動の成果報告を含む場合

残暑お見舞い申し上げます

連日の猛暑にも負けず 先生はいかがお過ごしでしょうか
先生の熱心なご指導のおかげで 夏の大会では県大会出場という
目標を達成することができました
本当にありがとうございました
まだまだ暑い日が続きますが お体に気をつけてお過ごしください
新学期からもご指導のほど よろしくお願いいたします

令和6年 晩夏

例文3:夏休みの体験と新学期への抱負

残暑お見舞い申し上げます

立秋とは名ばかりの暑い日が続いておりますが
先生はお元気でいらっしゃいますでしょうか
夏休みはボランティア活動に参加し 多くの方との出会いを通じて
貴重な体験をすることができました
二学期は文化祭の準備も本格的になるので 今からとても楽しみです
季節の変わり目ですので 先生もどうぞお体を大切になさってください

令和6年 晩夏

卒業生が書く場合

卒業後の近況報告を兼ねた残暑見舞いです。大学生活や社会人としての様子を簡潔に報告すると、先生も安心してくれるでしょう。

例文4:大学生活の近況報告

残暑お見舞い申し上げます

ご無沙汰しておりますが 〇〇先生におかれましては
ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
在学中にお世話になりました 〇〇です
大学生活にも慣れ 新しい仲間たちと充実した毎日を送っております
先生に教えていただいた「継続は力なり」という言葉を胸に
日々の勉強に取り組んでおります
残暑厳しき折 どうぞご自愛ください

令和6年 晩夏

例文5:社会人としての近況報告

残暑お見舞い申し上げます

〇〇先生には大変ご無沙汰しております
高校時代にお世話になりました〇〇です
厳しい暑さが続いておりますが お変わりなくお過ごしでしょうか
私は〇〇会社に入社し 社会人としての第一歩を踏み出しました
先生から学んだ責任感と向上心を大切に 日々精一杯頑張っております
またいつかお会いできる日を楽しみにしております
時節柄 くれぐれもご無理なさらないでください

令和6年 晩夏

例文6:教育実習のお礼を兼ねた場合

残暑お見舞い申し上げます

立秋とは名ばかりの暑い日が続きますが 〇〇先生におかれましては
お変わりなくご活躍のことと存じます
先日の教育実習では 大変お世話になりました
先生の温かく的確なご指導のおかげで 教育の奥深さと
やりがいを実感することができました
この貴重な経験を活かし 教師という夢に向かって
一層精進してまいります
残暑厳しき折 どうぞご自愛ください

令和6年 晩夏

保護者が書く場合

お子さんがお世話になっている保護者の立場から送る場合の例文です。普段の感謝の気持ちと新学期への期待を込めて書きましょう。

例文7:基本的な保護者からの挨拶

残暑お見舞い申し上げます

平素は息子の〇〇が大変お世話になっております
厳しい暑さが続いておりますが 先生におかれましては
お変わりなくお過ごしのことと存じます
夏休み明けに また一段と成長した姿で先生にお会いできることを
親子共々楽しみにしております
残暑なお厳しき折 どうぞご無理なさらないでください

令和6年 晩夏

例文8:子供の夏休みの様子を伝える場合

残暑お見舞い申し上げます

いつも娘の〇〇に温かいご指導を賜り 心より感謝申し上げます
夏休み中は部活動に一生懸命打ち込み
心身ともにたくましくなったように感じております
これもひとえに先生の熱心なご指導のおかげと存じます
二学期も変わらぬご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます
夏の疲れが出やすい頃ですので どうぞご自愛ください

令和6年 晩夏

例文9:兄弟姉妹でお世話になっている場合

残暑お見舞い申し上げます

厳しい暑さの毎日ですが 〇〇先生におかれましては
ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
平素は長男の〇〇 長女の〇〇が大変お世話になっております
二人とも先生のご指導を心待ちにしており
二学期も兄妹共々 ご指導のほどよろしくお願い申し上げます
季節の変わり目ですので どうぞお体を大切にお過ごしください

令和6年 晩夏

例文10:受験生の保護者からの場合

残暑お見舞い申し上げます

連日の猛暑が続いておりますが 〇〇先生におかれましては
いかがお過ごしでしょうか
息子の〇〇は夏期講習でも大変お世話になり
受験に向けて着実に力をつけているように見受けられます
親として 先生のきめ細やかなご指導に心より感謝しております
大切な時期を迎えますが 今後ともご指導のほど
よろしくお願い申し上げます
残暑厳しき折 どうぞご自愛ください

令和6年 晩夏

気持ちが伝わる一言フレーズ集

例文をベースに、こんな一言を加えると、よりあなたらしい心のこもった挨拶状になります。先生との具体的なエピソードや感謝の気持ちを織り交ぜてみてくださいね。

感謝の気持ちを表すフレーズ

  • 「先生の〇〇の授業がとても分かりやすく 二学期も楽しみにしています」
  • 「〇〇の件では親身にご相談に乗っていただき 本当にありがとうございました」
  • 「先生のお言葉に励まされて 困難を乗り越えることができました」
  • 「先生に教えていただいた〇〇は今も私の支えになっています」

近況報告に使えるフレーズ

  • 「夏休み明け また元気な姿で先生にお会いできるのを楽しみにしています」
  • 「〇〇の勉強に夢中になり 充実した夏休みを過ごしました」
  • 「先生もお忙しい中 夏休みはゆっくりお過ごしになれましたでしょうか」
  • 「新学期からの〇〇に向けて 今からワクワクしています」

気遣いの言葉

  • 「まだまだ暑い日が続きますが お体第一でお過ごしください」
  • 「季節の変わり目ですので 体調を崩されませんよう」
  • 「先生のますますのご健康とご活躍をお祈りしております」

メールやLINEで送ってもいいの?デジタル挨拶のマナー

「はがきを買いに行く時間がない」「先生のメールアドレスは知っている」といった場合、デジタルツールで挨拶を送ることも考えられます。

結論:最も丁寧なのは「はがき」ですが、状況によってはメールも許容されます

メールが許容されるケース

  • 先生からメールアドレスやLINEを直接教えられている
  • 普段から学校の連絡事項などでメールのやり取りがある
  • 海外留学中など はがきを送るのが物理的に困難な場合
  • 急いで感謝の気持ちを伝えたい特別な事情がある場合

メールで送る場合の例文と注意点

メール例文

件名:【残暑お見舞い】〇〇(自分の氏名)より

〇〇 先生

残暑お見舞い申し上げます。
ご無沙汰しておりますが、先生におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。

(ここに近況報告や感謝の言葉など本文を記載)

まだまだ暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
末筆ではございますが、先生の益々のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。


〇〇 〇〇(氏名)
〇〇学校 〇年〇組
連絡先:〇〇

デジタル挨拶の注意点

  • 件名で内容と差出人を明確に:迷惑メールと間違われないよう、分かりやすい件名をつけましょう
  • 絵文字や顔文字は控えめに:親しい間柄でも、目上の方への挨拶では控えめにするのが無難です
  • 署名をしっかりと:自分の氏名、学校名・学年、連絡先などを明記しましょう
  • LINEの場合は簡潔に:長文になりすぎないよう、要点をまとめて送りましょう

よくある疑問Q&A

残暑見舞いについて、よく寄せられる質問にお答えします。

先生から返事が来たら、また返信すべき?

基本的に返信は不要です。お礼状のやり取りが延々と続いてしまうと、かえって先生の負担になってしまいます。「お返事をいただけて嬉しい」という気持ちを心に留めておけば十分です。ただし、先生から質問をされた場合などは、お返事をしても良いでしょう。

はがきの切手は何を使えばいい?

通常の63円切手で問題ありません。もし可能であれば、夏や秋の草花がデザインされた記念切手や、季節感のある特殊切手を使うと、より季節感が出て素敵な印象になります。コンビニや郵便局で季節の切手を探してみてくださいね。

先生の住所が分からないときはどうする?

学校の住所宛に送るのが最も確実で丁寧な方法です。その際の宛名は以下のようになります。

〒〇〇〇-〇〇〇〇
〇〇県〇〇市〇〇町1-2-3
〇〇学校 気付
〇〇 〇〇 先生

「気付(きつけ)」とは、「〇〇学校にいる〇〇先生宛」という意味で、個人宅ではない場所に送る際に使用する表記です。

すべて印刷のはがきでも大丈夫?

デザイン面が印刷のものでも問題ありません。ただし、必ず手書きで一言メッセージを添えるのが最低限のマナーです。宛名もできれば手書きにすると、より一層気持ちが伝わります。手書きの文字には、印刷にはない温かみと心が宿りますからね。

残暑見舞いを送った後、年賀状も送るべき?

残暑見舞いを送ったからといって、年賀状を送る義務はありません。ただし、年末年始にも感謝の気持ちを伝えたい場合は、年賀状を送っても良いでしょう。一年を通じて先生との良好な関係を維持したいという気持ちの表れとして、先生も喜んでくれるはずです。

複数の先生に同じ文面を送ってもいい?

基本的な構成は同じでも、それぞれの先生に合わせて内容を少しずつ変えることをおすすめします。例えば、担任の先生には学校生活について、部活の顧問の先生には部活動について触れるなど、その先生との関係性を反映した内容にすると、より心のこもった挨拶状になります。

まとめ:心を込めて感謝を伝えよう

先生への残暑見舞いは、形式や文字の美しさよりも、あなたの素直な感謝の気持ちを伝えることが最も大切です。完璧な文章を書こうと身構える必要はありません。

大切なポイントをもう一度まとめると、以下の通りです。

  • 送る時期:8月7日頃(立秋)から8月末まで
  • 基本マナー:シンプルなはがき、丁寧な文字、「先生」の敬称
  • 内容:感謝の気持ち、近況報告、相手を気遣う言葉
  • 手書きのメッセージを必ず添える

この記事で紹介した例文やフレーズを参考にしながら、ぜひあなたらしい言葉でお世話になった先生に挨拶状を送ってみてください。あなたの温かい気持ちは、きっと先生の夏の終わりの素敵な思い出になるはずです。

また、残暑見舞いを通じて先生との絆を深めることができれば、今後の学校生活や人生においても、きっと良い影響をもたらしてくれることでしょう。一歩踏み出す勇気を持って、感謝の気持ちを形にしてみてくださいね。

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