【保存版】上履きのかかと浮き解消法｜紐の結び方からサイズ選びまで徹底解説

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毎日の学校生活で欠かせない上履き。しかし、「歩くたびにかかとが脱げる」「紐をきつく結んでも数時間で緩んでしまう」という悩みを抱えるお子さんや保護者の方は少なくありません。

実は、上履きのかかとが脱げる問題は、ちょっとした紐の結び方や通し方、そして適切な上履きの選び方で大幅に改善できます。この記事では、上履きのかかとが脱げる原因と、その解決策をわかりやすく解説していきます。

お子さんが快適に学校生活を送るための上履き対策、ぜひ最後までご覧ください。

上履きのかかとが浮くのはなぜ？

上履きのかかとが浮く（脱げる）現象は、実はいくつかの要因が絡み合って起こります。主な原因を理解することで、効果的な対策を講じることができます。

サイズが合わないと起こる摩擦とゆとり

上履きのサイズが合っていないと、かかとが浮きやすくなります。特に以下のようなケースが考えられます：

大きすぎるサイズ：足とシューズの間にスペースができ、歩くたびに足が前方に滑ります。これにより、かかと部分が浮き上がりやすくなります。
小さすぎるサイズ：足が圧迫され、自然と足首が動くたびにかかとが持ち上がる動きをします。
幅が合っていない：足幅より上履きが広いと、横方向のぐらつきが生じ、安定感が失われます。

お子さんの足のサイズは成長とともに変化するため、定期的な確認が必要です。学期始めには必ずサイズチェックをしましょう。

ポイント：親指の先から靴の先までに、5～10mmの余裕があるのが理想的です。また、立った状態で横幅にもゆとりがないかチェックしましょう。

紐の通し方・締め具合によるフィット感

上履きの紐は単なる飾りではなく、足にピッタリとフィットさせるための重要な機能を持っています。

緩すぎる紐：足を適切に固定できず、歩行時にかかとが浮き上がります。
紐の通し方が均等でない：足の甲の部分で圧力が不均一になり、歩行時のバランスが崩れやすくなります。
紐が短すぎる：十分に締めることができず、結び目も緩みやすくなります。
紐が長すぎる：余った紐が邪魔になり、歩行の妨げになったり、踏んでつまずいたりする危険性があります。

紐の通し方や結び方を工夫することで、かかとの浮きを効果的に防ぐことができます。

足型と靴型のわずかな違い

人の足には個人差があり、上履きの形状とぴったり合わないことがあります。特に以下のような足の特徴がある場合は注意が必要です：

甲高（こうこう）の足：足の甲が高い形状で、標準的な上履きでは締め付けがきつくなることがあります。
扁平足（へんぺいそく）：アーチが低く、歩行時の衝撃吸収が十分でないため、足が前に滑りやすくなります。
かかとの形状：細いかかとや、逆にがっしりとしたかかとなど、形状によって上履きとの相性が異なります。
足指の長さの比率：親指が長い「エジプト型」、第二指が長い「ギリシャ型」など、足指の形状によっても上履きの中での足の動きが変わります。

足型に合わせた上履きの選び方や、足型の特徴を補う紐の結び方があります。これらを知ることで、お子さんの足に合った対策を講じることができます。

足型チェックのポイント：ぬれた足で床に立ち、残った足跡を見ると、自分の足のアーチの高さや形状がわかりやすいです。

どんな紐アレンジでかかとが安定する？

上履きの紐の結び方を工夫するだけで、かかとの浮きを大幅に改善できます。ここでは特に効果的な紐の結び方や通し方を紹介します。

イアンノット：ほどけにくく締まりやすい結び方

イアンノット（Ian Knot）は、靴紐の結び方の中でも特に簡単で、しかもほどけにくいと評判の結び方です。イギリスのイアン・フィーグルマンによって考案されました。

イアンノットの手順：

左右の紐をそれぞれの手に持ちます。
両方の紐で輪（ループ）を作ります。左の紐は右手の親指と人差し指で、右の紐は左手の親指と人差し指でループを作ります。
作った輪を交差させ、それぞれの輪の中に反対側の紐の先端を通します。
両方の輪を同時に引っ張ると、きれいな蝶結びになります。

この結び方の特徴は、従来の蝶結びと比べて緩みにくく、子どもでも簡単にマスターできる点です。特に活発に動くお子さんの上履きに適しています。

コツ：最初は少し練習が必要ですが、慣れると普通の結び方より速く結べるようになります。自宅の靴で練習してから、上履きに応用するとスムーズです。

オーバーラップレーシング：甲高をやさしく包む方法

オーバーラップレーシングは、足の甲が高いお子さんに特におすすめの紐の通し方です。通常の「クロス」の紐通しと違い、圧力が分散されるため、甲の高い足でも快適に過ごせます。

オーバーラップレーシングの手順：

紐を上履きの一番下の穴（つま先に近い部分）から内側に通します。
左右の紐を一段飛ばしで次の穴に外側から内側へ通します。
次に紐を交差させずに、同じ側の次の穴に内側から外側へ通します。
この「一段飛ばし」と「同じ側を通す」を交互に繰り返します。
最後に通常の結び方で結びます。

この通し方により、足の甲の部分の圧力が分散され、血行が妨げられにくくなります。また、フィット感も向上し、かかとの浮きを効果的に防ぎます。

ロックレーシング：スポーツシューズにも活用できる固定法

ロックレーシングは、特にかかとの固定に優れた紐の通し方で、運動靴やスポーツシューズでよく使われる方法です。上履きにも応用することで、かかとの浮きを効果的に防止できます。

ロックレーシングの手順：

通常の紐通しを一番上の穴の手前まで行います。
両側の一番上の穴に紐を外側から内側に通します。
通した紐を交差させずに、それぞれ反対側の「輪」に通します。
紐をしっかり引っ張り、かかと部分をロックします。
最後に通常の結び方で結びます。

この方法は特にかかと部分をしっかり固定したい場合に効果的で、体育の授業など活発に動く場面で上履きが脱げるのを防ぎます。

注意：ロックレーシングはしっかり固定できる反面、きつく締めすぎると血行が悪くなる可能性があります。お子さんの足に合わせて、適度な締め具合に調整しましょう。

かかとが脱げにくい上履きの選び方は？

紐の結び方と同じくらい重要なのが、お子さんの足に合った上履きの選び方です。かかとが脱げにくい上履きを選ぶポイントを詳しく解説します。

素材と通気性で選ぶ快適さ

上履きの素材は、快適さだけでなく、足のフィット感にも大きく影響します。

キャンバス素材（布製）：柔軟性があり、足の形に馴染みやすい特徴があります。通気性も良く、蒸れを防ぎます。ただし、耐久性はやや劣ります。
合成皮革：耐久性に優れ、形状を維持しやすいため、かかとのフィット感が持続します。ただし、通気性は布製に比べてやや劣ります。
メッシュ素材：通気性に最も優れており、夏場の蒸れを効果的に防ぎます。軽量でもあるため、お子さんの足への負担も軽減されます。

学校によっては指定の素材がある場合もありますが、選択の余地がある場合は、季節や用途に合わせて選ぶと良いでしょう。夏場はメッシュ素材、冬場はキャンバスや合成皮革など、季節によって使い分けることも一つの方法です。

ポイント：通気性の良い素材は、足の蒸れを防ぎ、滑りにくさにも貢献します。特に汗をかきやすいお子さんには、通気性の良い素材がおすすめです。

かかと芯の硬さと高さバランス

上履きのかかと部分の「芯」の強度と高さは、かかとの浮きを防ぐ重要な要素です。

かかと芯の硬さ：適度に硬いかかと芯があると、形状が維持されやすく、足のかかとをしっかりホールドします。柔らかすぎると、すぐに形が崩れてしまいます。
かかとの高さ：かかと部分が適度に高いモデルは、足のかかとが抜けにくい構造になっています。ただし、高すぎると今度は足首の動きを妨げる可能性があります。
かかとのカーブ：かかと部分が内側に適度にカーブしているデザインは、足のかかとを自然に包み込むため、脱げにくくなります。

店頭で上履きを選ぶ際は、かかと部分を指で押してみて、適度な硬さがあるかを確認しましょう。また、お子さんに実際に履いてもらい、かかと部分が足をしっかりホールドしているかをチェックすることが大切です。

インソールの厚みとアーチサポート

上履きの中敷き（インソール）も、かかとの浮きを防ぐ上で重要な役割を果たします。

インソールの厚み：適度な厚みのあるインソールは、足と上履きの間のスペースを埋め、フィット感を高めます。特に少し大きめの上履きを使用している場合は、厚めのインソールを追加することで調整可能です。
アーチサポート：足の土踏まず（アーチ）部分をサポートするインソールは、足の前滑りを防ぎ、結果的にかかとの浮きも防止します。特に扁平足気味のお子さんには効果的です。
かかと部分のクッション：かかと部分に厚みやクッション性のあるインソールは、衝撃吸収だけでなく、かかとをしっかり固定する効果もあります。

市販のインソールを活用することで、既存の上履きのフィット感を大幅に改善できます。お子さんの足の特徴や悩みに合わせて選ぶと良いでしょう。

紐の結び替え手順は簡単？

実際に上履きの紐を最適な方法で結び替えるための、具体的な手順を解説します。

準備するものと安全な作業スペース

紐の結び替えを始める前に、以下のものを準備しておくとスムーズに作業が進みます。

新しい靴紐（必要な場合）：古くなった紐や短すぎる紐は、この機会に新しいものに交換するのがおすすめです。上履き用の靴紐は文房具店や靴専門店で購入できます。
はさみ：長すぎる紐をカットする場合に必要です。
定規：左右均等に紐をカットする際に役立ちます。
安全ピンやクリップ：紐を穴に通す際に先端を固定すると通しやすくなります。

作業スペースは明るく、平らな場所を選びましょう。特にお子さんと一緒に行う場合は、はさみなどの扱いに注意し、安全な環境で行うことが大切です。

ステップバイステップで学ぶ結び替え

上履きの紐を最初から結び直す基本的な手順を説明します。

古い紐を取り外す：まず、古い紐をすべて取り外します。この時、紐がどのように通されていたかを観察しておくと、元に戻すときの参考になります。
紐の中央を確認：新しい紐を使う場合は、まず中央を見つけておきます。中央から均等に通していくことで、左右のバランスが取れます。
最初の穴に通す：紐の中央部分を、つま先に最も近い穴の下から上に通します。これにより、紐の両端が上面に出た状態になります。
交互に通していく：左右の紐を、次の穴に上から下へ通し、さらに次の穴に下から上へ通すという具合に、交互に通していきます。
適切な締め具合に調整：すべての穴に通したら、全体的な締め具合を調整します。きつすぎず、緩すぎない適度な締め具合が理想的です。
結び方を選ぶ：前述の「イアンノット」や一般的な蝶結びなど、お好みの結び方で結びます。

この基本の通し方をベースに、前述の「オーバーラップレーシング」や「ロックレーシング」といったテクニックを応用していくことができます。

ポイント：紐を通す際は、左右均等な張りになるように意識しましょう。一方だけが緩いと、歩行時のバランスが崩れやすくなります。

よくあるミスとスムーズに直すコツ

紐の結び替えでよくあるミスと、その解決策を紹介します。

紐が絡まる：紐を通す前に、一度全体をまっすぐに伸ばしておくことで防げます。絡まった場合は、無理に引っ張らず、丁寧にほどきましょう。
左右の長さが不均等になる：最初に紐の中央から通し始めることで防げます。不均等になった場合は、調整しやすい最初の穴から調整し直しましょう。
紐が途中で止まる：紐先を少し濡らすか、安全ピンやクリップを先端に付けると通りやすくなります。
結び目がすぐにほどける：二重結びにするか、前述のイアンノットを試してみましょう。
紐が長すぎる：余分な長さはカットしても良いですが、その場合は先端をライターで軽く炙るか、透明なマニキュアを塗ると、ほつれを防げます。

初めてチャレンジする場合は、最初から上手くいかなくても焦らず、何度か練習することで徐々にコツをつかめるようになります。お子さんと一緒に行うことで、自分で紐を結ぶスキルも身につけられる良い機会になります。

日常のお手入れで快適さをキープするには？

上履きの快適さを維持するためには、適切なお手入れが欠かせません。日常のケア方法について解説します。

手洗いと洗濯機洗いの適切な使い分け

上履きを清潔に保つためには定期的な洗浄が必要ですが、素材や汚れの程度によって洗い方を使い分けると長持ちします。

手洗いの方法：
- ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、柔らかいブラシやスポンジで優しくこすります。
- 特に汚れがひどい部分は、歯ブラシなどを使って丁寧に洗います。
- 洗い終わったら、清潔な水でしっかりすすぎます。
洗濯機洗いの方法：
- 洗濯ネットに入れ、紐同士が絡まないように紐を結んでおきます。
- 洗濯洗剤は通常の半分程度の量にし、デリケートコースや手洗いコースで洗います。
- 脱水は短時間（30秒程度）にとどめ、形が崩れるのを防ぎます。

基本的には手洗いが上履きにとって優しい方法ですが、時間がない場合や全体的に洗いたい場合は洗濯機も活用できます。ただし、かかと芯や接着部分が弱くなっている上履きは、洗濯機で洗うと劣化が早まる場合があります。

注意：上履きを洗う頻度は、使用状況によって異なりますが、汚れが目立ってきたら洗うのがおすすめです。一般的には2週間～1ヶ月に1回程度が目安です。あまり頻繁に洗うと、生地や接着部分が劣化する場合があります。

陰干しと速乾を両立する乾かし方

上履きを洗った後の乾かし方も、形状維持と清潔さのために重要です。

基本は陰干し：直射日光は素材を劣化させ、色あせの原因になります。風通しの良い日陰で干しましょう。
形を整えて干す：洗った直後に形を整え、中に新聞紙や乾いたタオルを詰めると、乾いた時の形が美しく保たれます。
速乾のコツ：
- 洗った後、タオルで水気をしっかり拭き取ります。
- 扇風機の風を当てると乾燥が早まります。
- 乾燥機は使用せず、自然乾燥が基本です。

梅雨時や湿度の高い日には特に乾きにくいので、十分な時間をかけて完全に乾かすことが大切です。湿ったままの上履きを履くと、足の臭いや水虫の原因になる可能性があります。

時短テクニック：急いで乾かす必要がある場合は、まず清潔なタオルで包んで水分を吸収させてから風通しの良い場所に置くと効果的です。ヘアドライヤーの使用は、熱で素材が傷む可能性があるため、避けた方が安全です。

抗菌・防臭インソールで長時間快適

上履きの中敷き（インソール）は、汗や雑菌が溜まりやすい部分です。抗菌・防臭効果のあるインソールを活用することで、より快適に過ごせます。

市販の抗菌インソール：薬局やシューズショップで販売されている抗菌・防臭インソールは、雑菌の繁殖を抑え、嫌な臭いを防ぎます。
インソールの交換タイミング：一般的には3ヶ月～半年を目安に交換すると、常に清潔な状態を保てます。
重ねて使うテクニック：上履きのサイズが少し大きい場合、インソールを重ねることで、サイズ調整と抗菌効果の両方が得られます。

特に汗をかきやすいお子さんや、足の臭いが気になるお子さんには、抗菌インソールの使用がおすすめです。快適さだけでなく、衛生面でも安心できます。

学期ごとに見直すポイントは？

上履きは使い続けていると、徐々に足に合わなくなったり、劣化したりします。学期ごとにチェックすべきポイントを解説します。

子どもの成長に合わせたサイズチェック

子どもの足は想像以上に早く成長します。特に小学校低学年では、1学期間で0.5～1センチ程度大きくなることも珍しくありません。適切なサイズの上履きを履くために、以下のタイミングでチェックしましょう。

学期始め：新学期が始まる前に必ずサイズを確認します。
長期休暇後：夏休みや冬休み後は、成長スパートが起きやすいので特に注意が必要です。
足のサイズの測り方：
- 夕方以降に測る（足は一日の終わりに少し大きくなります）
- 両足とも測る（左右で若干サイズが異なることがあります）
- 立った状態で測る（体重がかかると足は若干広がります）

小さすぎる上履きは、足の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。「まだ履けるから」と無理に使い続けるのではなく、適切なタイミングで新しいサイズに更新することが大切です。

サイズ交換のタイミング：親指の先から上履きの先端までの余裕が5mm未満になったら、そろそろ交換時期と考えましょう。成長期のお子さんは、少し余裕を持ったサイズ選びが理想的です。