会社生活の中で、同僚や上司の退職・異動は避けられないイベントですよね。長年一緒に働いてきた仲間が新たな道へ進む時、私たちは送別会を開いて感謝の気持ちを伝えます。でも「送別会の司会を頼まれた!」となると、どうすれば良いのか不安になりますよね。大丈夫です!このガイドがあれば、初めての司会でも素晴らしい送別会を実現できますよ。
このガイドでは、送別会を成功させるための以下のポイントを詳しく解説していきます。
- 送別会って何?司会者の役割は?
- 理想的な進行の流れとタイムスケジュール
- 挨拶する人はどう選ぶ?
- すぐに使える司会台本と例文
- 場の雰囲気に合わせた進行テクニック
- 失敗しない!事前準備と心構え
司会の経験がなくても大丈夫。このガイドを読めば、感動と笑顔あふれる素敵な送別会を運営できるようになりますよ。それでは、送別会の司会進行についてじっくり学んでいきましょう!
送別会とは?司会者の大切な役割
送別会は単なる飲み会とは違います。長年お世話になった方への感謝を伝え、新しい門出を祝う特別な機会なんです。そんな大切な場で、司会者はどんな役割を担うのでしょうか?
送別会の本当の意味を知ろう
「送別会=お酒を飲んで騒ぐだけ」と思っていませんか?実は送別会には、とても大事な意味があるんです。
- 退職・異動する方への「ありがとう」を伝える貴重な時間
- 一緒に過ごした思い出を振り返り、絆を確かめ合う場
- 新しい環境での活躍を心から応援する機会
- 残るメンバー同士のチームワークを再確認する時間
こうした送別会の本質を理解していれば、ただ進行順序を伝えるだけでなく、心のこもった温かい会を作り出せますよ。何より大切なのは、「感謝」と「エール」の気持ちを伝えることなんです。
司会者はどんな役割を担うの?
「司会なんて、ただ順番を言うだけでしょ?」なんて思っていませんか?実は司会者は送別会の成功を左右する重要な存在なんです!具体的には、こんな役割を担います。
- 会の流れをスムーズに導き、時間管理の舵取り役になる
- 挨拶する人の紹介や場面転換をテキパキとこなす
- 主役(送別される方)の魅力や功績を上手に伝える
- 全員が楽しめる雰囲気作りのサポート役になる
- 思わぬハプニングにも冷静に対応する
司会者の言葉遣いや態度で、送別会の印象はガラッと変わります。「緊張するなぁ…」と思うかもしれませんが、このガイドの準備と心構えをマスターすれば、初めての司会でも安心です。何より、「送別される方への感謝」を忘れなければ、きっと素敵な会になりますよ。
送別会の理想的な流れとタイムスケジュール
送別会を滞りなく進めるには、全体の流れを把握して、時間配分にメリハリをつけることが大切です。ここでは、一般的な送別会の進行手順と、各場面での司会のコツをご紹介します。
2時間の送別会・基本の流れと時間配分
典型的な送別会は、だいたいこんな流れで進みます。2時間の送別会を例に、時間配分も見てみましょう。
- 開会宣言(約2分):司会者が会のスタートを告げる
- 開会の挨拶(約5分):最も役職が高い方からの挨拶
- 乾杯(約3分):乾杯の音頭と実際の乾杯
- 食事と歓談(約60分):参加者がリラックスして交流する時間
- 送る言葉(約15分):送別される方と深い関わりがあった人からの言葉
- 主役からの挨拶(約15分):送別される方の挨拶
- 締めの挨拶(約5分):二番目に役職が高い方による締めと三本締めなど
- 閉会宣言(約2分):司会者が会の終了を告げる
この基本の流れを軸にしながら、会場の予約時間や参加人数に合わせて柔軟に調整しましょう。特に大切なのは、食事・歓談の時間と各挨拶の時間バランス。メリハリがあると、参加者も飽きずに楽しめますよ。
各場面の目的と司会者の動き方
送別会の各場面には、それぞれ大切な意味があります。司会者はその意図を理解した上で、適切な言葉で場をつないでいくことが求められるんです。
1. 開会宣言のポイント
開会宣言は送別会の第一印象を決める大事な場面。参加者の注目を集め、これから始まる会の目的と主役(送別される方)を明確に伝えましょう。「本日はお忙しい中お集まりいただき…」という定番フレーズで始めると安心です。また、自己紹介も忘れずに。「本日司会を務めさせていただく〇〇部の△△です」と簡潔に伝えれば十分です。
2. 開会挨拶の紹介テクニック
開会挨拶は最も格式高い挨拶なので、参加者の中で最も役職が高い方にお願いするのが一般的です。司会者は「それでは開会のご挨拶を、〇〇部長にお願いしたいと思います」と丁寧に紹介しましょう。役職や名前を間違えないよう、事前にメモを用意しておくと安心です。
3. 乾杯で場を和ます方法
乾杯は送別会の雰囲気を一気に盛り上げるきっかけになります。「それでは乾杯の音頭を〇〇課長にお願いいたします」と紹介した後、全員がドリンクを手にしているか確認してから「それでは乾杯のご発声をお願いいたします」と促すのがスマートです。乾杯後は「〇〇課長、ありがとうございました。それでは皆様、ごゆっくりお楽しみください」と一言添えると自然な流れになります。
4. 食事・歓談タイムの上手な進め方
食事と歓談の時間は、参加者がリラックスして交流を深める大切な時間。この間、司会者は進行を中断せず、自然な雰囲気を大切にしましょう。ただし、時間管理は忘れずに。残り20分くらいになったら「そろそろ次の進行に移りたいと思いますので、もう少しお楽しみください」と声をかけると、参加者も心の準備ができますよ。また、この時間を使って、後半の挨拶者に一声かけておくと安心です。
5. 送る言葉の盛り上げ方
送別される方との関わりが深い人から心のこもった言葉を贈る時間です。「続きまして、山田さんと入社以来10年間一緒に仕事をされてきた佐藤さんから、お言葉をいただきたいと思います」など、二人の関係性も紹介すると、より意味のある場面になります。複数の方から言葉をいただく場合は、短めにお願いしておくと良いでしょう。
6. 主役の挨拶を引き立てるコツ
送別会の主役である退職者や異動者が自らの思いを語る大切な時間です。「それでは、本日の主役である山田さんから、一言ご挨拶をいただきたいと思います」とシンプルに紹介しましょう。長々と前置きすると主役の時間が削られてしまいます。挨拶後は「山田さん、ありがとうございました。皆様、盛大な拍手をお願いいたします」と、温かい拍手で送るよう促しましょう。
7. 締めの挨拶と盛り上げ方
締めの挨拶は送別会の最後を飾る重要な場面。「それでは、締めのご挨拶と、山田さんへの三本締めを、高橋次長にお願いしたいと思います」と紹介します。三本締めや万歳三唱など、会社の文化に合った締め方を事前に確認しておくと良いでしょう。
8. 閉会宣言で締めくくる
送別会の終了を宣言し、参加者への感謝と安全な帰宅の呼びかけを行います。「本日は長時間にわたり、山田さんの送別会にご参加いただき、ありがとうございました。山田さんの新天地でのさらなるご活躍を、心よりお祈り申し上げます。お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください」といった言葉で締めくくりましょう。二次会がある場合は、場所と時間も忘れずにアナウンスしてくださいね。
送別会の挨拶担当者、どう選ぶ?役割分担のコツ
送別会の挨拶担当者を適切に選ぶことは、会の格式や雰囲気を大きく左右します。ここでは、役職や関係性に応じた人選のポイントと、依頼する際の注意点を解説します。
役職別・挨拶担当者の選び方ガイド
送別会での挨拶担当者は、一般的にこんな基準で選びます。会社の文化や雰囲気に合わせて調整してくださいね。
開会の挨拶を任せる人
開会の挨拶は送別会の中で最も格式高い挨拶。参加者の中で最も役職が高い方(部長さんや社長さんなど)にお願いするのがベストです。会の主旨や送別される方の功績を伝える重要な役割なので、会社全体を代表できる立場の方が適任です。
乾杯の音頭を取る人
乾杯の音頭は、だいたい参加者の中で役職が3番目くらいの方が担当することが多いです。送別される方の直属の上司さんにお願いすると、関係性も表現できて◎。短く簡潔に述べられる方を選ぶと、スムーズな進行につながります。
送る言葉を贈る人
送る言葉は必ずしも役職の高さで決める必要はありません。送別される方と特に関わりが深かった方や、長年一緒に働いてきた同僚さんが最適です。「あの時は一緒に徹夜で頑張りましたね」といった、個人的なエピソードを交えた心のこもった言葉が聞けると、会場も温かい雰囲気に包まれます。
締めの挨拶(三本締めや万歳三唱)
締めの挨拶は送別会の最後を飾る大切な役割。一般的に参加者の中で2番目に役職が高い方(専務さんや部長さんなど)が担当します。送別される方への最後のエールを込めた力強い言葉と、場を盛り上げる演出力が求められます。明るく前向きな方にお願いすると、会が良い雰囲気で終われますよ。
送別会ならではの人選ポイントと事前確認
送別会の挨拶担当者を選ぶ際は、単に役職だけでなく、こんなポイントも考慮すると、より心のこもった会になります。
- 送別される方との関係性:長く一緒に働いてきた方や、特に親しい関係の方を優先的に
- 話上手さ:場を和ませる話術がある方や、感動的な話ができる方を選ぶと会が盛り上がる
- 送別される方の希望:可能なら、送別される方自身の希望も聞いてみましょう
- 部署バランス:色々な部署から選ぶと、多角的な思い出話が聞けますよ
また、挨拶担当者にお願いする際は、以下の点に気をつけましょう。
- 早めに依頼:少なくとも1週間前には依頼して、心の準備をしてもらいましょう
- 時間目安を伝える:「3分程度でお願いします」など、目安を伝えておくと安心
- 内容のヒント:「山田さんとの思い出話を交えて」など、話のポイントを伝えておくと良い
- 進行表を共有:当日の流れが分かる簡単な進行表を作って共有しておくと安心
このように、適切な人選と事前準備をしっかり行うことで、送別される方の心に残る、温かい送別会になります。特に「この人に話してほしい!」という送別される方の希望があれば、積極的に取り入れてみてくださいね。
送別会司会進行の完全台本と実例集
いよいよ実践編!ここでは、送別会の司会者として使える具体的な台本とセリフ例をご紹介します。会社名や人名を置き換えるだけで、そのまま使えるテンプレートとしてご活用くださいね。
開会から閉会まで・使える司会セリフ集
1. 開会宣言のセリフ例
(参加者が揃ったら、司会者が前に立ち、明るい声で)
「皆さん、こんばんは!本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。ただいまより、田中部長の送別会を始めさせていただきます。本日、司会を務めさせていただきます営業2課の鈴木です。どうぞよろしくお願いします!」
(簡単な自己紹介の後、会の趣旨について一言添えると◎)
「田中部長は7年にわたり当社の営業部を引っ張り、私たちを成長させてくださいました。今回の異動に際し、感謝の気持ちを込めて、この会を開催しました。それでは、送別会を進めていきます!」
2. 開会の挨拶の紹介例
(役職が最も高い方を紹介します)
「はじめに、当社代表取締役社長の佐藤様より、ご挨拶をいただきたいと思います。佐藤社長、よろしくお願いします。」
(社長の挨拶が終わったら、拍手を促します)
「佐藤社長、素晴らしいご挨拶をありがとうございました。皆さん、拍手をお願いします!」
3. 乾杯の音頭の紹介例
(乾杯の音頭をとっていただく方を紹介します)
「それでは続きまして、乾杯の音頭を、田中部長の直属の上司であり、長年ご指導いただいた高橋常務にお願いしたいと思います。高橋常務、よろしくお願いします。」
(乾杯の前に、全員が飲み物を手にしているか確認します)
「皆さん、お手元にドリンクはありますか?まだの方は、お近くのスタッフにお声がけください。」
(乾杯が終わったら)
「高橋常務、ありがとうございました。それでは皆さん、乾杯!」
4. 食事・歓談の案内例
(乾杯の後、食事と歓談の時間に入ります)
「それでは、しばらくの間、お食事とご歓談をお楽しみください。お料理はビュッフェ形式になっていますので、好きなものを取りに行ってくださいね。ドリンクの追加は、お近くのスタッフにお声がけください。それでは、ごゆっくりどうぞ!」
(食事時間の途中で、残り時間のアナウンスを入れると◎)
「皆さん、お食事は楽しんでいますか?あと20分ほどで次の進行に移りたいと思いますので、引き続きお楽しみください。」
5. 送る言葉の紹介例
(食事・歓談の時間が終わりに近づいたら、次の進行に移ります)
「皆さん、そろそろ次の進行に移らせていただきます。ここで、田中部長と新入社員時代から苦楽を共にされてきた山本課長に、心のこもったお言葉をいただきたいと思います。山本課長、よろしくお願いします。」
(挨拶が終わったら、拍手を促します)
「山本課長、素敵なお話をありがとうございました。皆さん、拍手をお願いします!」
6. 主役の挨拶の紹介例
(送別される方に挨拶をお願いします)
「それでは、本日の主役である田中部長より、お言葉をいただきたいと思います。田中部長、よろしくお願いします。」
(挨拶が終わったら、大きな拍手を促します)
「田中部長、心のこもったお言葉をありがとうございました。皆さん、盛大な拍手をお送りください!」
7. 締めの挨拶の紹介例
(締めの挨拶と三本締めをお願いします)
「それでは、送別会も終わりに近づいてきました。ここで、締めのご挨拶と田中部長への三本締めを、伊藤専務にお願いしたいと思います。伊藤専務、よろしくお願いします。」
(締めの挨拶と三本締めが終わったら)
「伊藤専務、力強いご発声をありがとうございました。皆さん、ご協力ありがとうございました!」
8. 閉会宣言の例
(最後に、司会者から閉会の言葉を述べます)
「皆さん、本日は長時間にわたり、田中部長の送別会にご参加いただき、本当にありがとうございました。田中部長の新天地でのさらなるご活躍を、心よりお祈りしています。それでは、これをもちまして送別会を終了させていただきます。お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください。また、二次会は『居酒屋さくら』にて午後9時からとなっていますので、参加される方は私までお声がけくださいね。本日は誠にありがとうございました!」
場面別・司会テクニックと進行のコツ
送別会の司会を務める上で、場の雰囲気を読み、臨機応変に対応するテクニックが大切です。ここでは、場面別の司会テクニックをご紹介します。
食事・歓談タイムを盛り上げるコツ
- 積極的な声かけ:「皆さん、楽しんでいますか?」など、時々声をかけて場を和ませる
- 思い出話のきっかけ作り:「田中部長との思い出エピソードを教えてください」など話題を振る
- 写真タイムの提案:「この機会に田中部長との記念写真はいかがですか?」と促してみる
- テーブル間の交流促進:「ぜひ他のテーブルの方とも交流してみてくださいね」と声かけする
感動的な雰囲気を作るテクニック
- 間の取り方:感動的な場面では、わざと少し間を置いて雰囲気を大切にする
- 声のトーン調整:場の雰囲気に合わせて、声の大きさやテンポを変える
- 音楽の活用:可能なら、感動的な場面ではしっとりとしたBGMを流してみる
- 功績紹介:「田中部長は、あの大型プロジェクトを成功に導き…」など功績を紹介する
予定より時間が延びた場合の対処法
- 優先順位を決める:主役の挨拶など、絶対に省けない部分を優先する
- 丁寧な促し:「お時間の関係上、短めにお願いできますと助かります」と伝える
- 会場との交渉:可能なら、会場スタッフに延長の相談をする
- 参加者への配慮:「電車の時間が気になる方は、先にお帰りいただいても大丈夫です」と伝える
複数人の送別会を運営するコツ
- 順番の工夫:役職や在籍年数などを考慮して、適切な順序で進行する
- 時間配分の平等化:一人あたりの挨拶時間を均等にして、公平感を出す
- 個別の魅力紹介:それぞれの方の特徴や功績を個別に紹介して、全員を主役にする
- 全員参加の場面設定:記念品贈呈や記念撮影は全員そろって行うなど、一体感を出す
送別会を成功させる!準備と心構え
送別会の司会を成功させるためには、当日の進行だけでなく、事前の準備が超重要です。ここでは、送別会前の準備チェックリストと、当日のトラブル対応策をご紹介します。
事前準備の完全チェックリスト
送別会の準備は、遅くとも2週間前から始めると安心です。以下のチェックリストを使って、抜け漏れなく準備を進めましょう。
2週間前~1週間前のチェックポイント
- 日程と会場確定:送別される方と参加者の予定を確認して、ベストな日程と会場を決める
- 参加者リスト作成:送別される方と関わりのある方を中心に、参加者リストを作る
- 予算設定:会費や会社負担の範囲を明確にして、適切な予算を設定する
- 挨拶担当者依頼:開会挨拶、乾杯、送る言葉、締めの挨拶を担当する方への事前依頼
- 記念品準備:送別される方への記念品や花束などの手配を始める
3日前~前日のチェックポイント
- 参加者最終確認:急な予定変更がないか確認して、最終的な参加者数を確定させる
- 会場との最終打合せ:人数、料理内容、アレルギー対応、座席配置などを最終確認
- 挨拶担当者再確認:役割分担や挨拶の内容、時間配分などを再度確認する
- 進行表作成:タイムスケジュールや司会台本を作成して、関係者と共有する
- 会場装飾や備品確認:横断幕、マイク、プロジェクターなど必要な備品を確認する
当日の会場入り前チェックポイント
- 司会台本最終確認:名前や肩書きの間違いがないか、最終チェックする
- タイムキープ用時計:時間管理のための時計や携帯電話を準備する
- 緊急連絡先リスト:会場担当者や参加者の連絡先リストを用意する
- 記念品・花束確認:記念品の準備状況や保管場所を確認する
- 会費集金準備:会費制の場合、集金袋や釣り銭を準備する
想定外の事態に対応する!トラブル対策集
どんなに入念に準備しても、予期せぬトラブルは起きるもの。以下のような事態を想定して、対応策を考えておきましょう。
参加者関連のトラブル対策
- 重要人物の遅刻:挨拶担当者が遅れた場合の代役や進行順序の変更案を準備しておく
- 当日キャンセル:食事や会費に影響する場合の対応策を考えておく
- 予定外参加者:急に参加希望がある場合の対応方法を決めておく
- 食物アレルギー:当日判明した場合の代替メニュー対応を確認しておく
会場・設備関連のトラブル対策
- マイクトラブル:マイクなしでも進行できるよう、大きな声の出し方を練習しておく
- 空調トラブル:暑すぎる/寒すぎる場合の対応策を考えておく
- 料理提供遅延:料理が遅れた場合の進行調整案を準備しておく
- 座席トラブル:急な変更が必要になった場合の対応策を考えておく
進行関連のトラブル対策
- 長すぎる挨拶:「お時間の関係で…」と自然に区切る言葉を考えておく
- 盛り上がり不足:場を盛り上げるための予備の話題や企画を用意しておく
- 時間超過:短縮版の進行プランを準備しておく
- 感情的な場面:送別される方や参加者が感極まった場合の対応を考えておく
これらのトラブルに備えて、幹事や関係者と事前に対応策を共有しておくと安心です。司会者一人で抱え込まず、周りの人のサポートも上手に受けながら進行しましょう。「想定外のことが起きても、臨機応変に対応できる!」という心構えが大切です。
様々な送別会に対応する!状況別司会術
送別会は、参加人数や送別される方の立場、会社の雰囲気によって、さまざまな形があります。ここでは、規模別・状況別の送別会司会のポイントをご紹介します。
大人数・少人数、規模別の司会術
送別会の規模によって、司会者の役割や進行方法は大きく変わります。それぞれの特徴とポイントを見ていきましょう。
大規模送別会(30名以上)の司会ポイント
- 複数司会の検討:男女ペアなど、複数人で司会を分担すると負担が減ります
- マイク活用の徹底:声が全員に届くよう、マイクの使い方をマスターしておきましょう
- 名札や座席表の活用:大人数でも把握しやすいよう、目で見て分かる工夫を
- 簡潔なアナウンス:大人数の場合は、細かい説明より簡潔な指示が効果的です
- 厳格な時間管理:人数が多いほど時間オーバーしやすいので、しっかり管理を
- 全体への気配り:会場の四隅まで目を配り、全員が参加できているか確認しましょう
中規模送別会(10~30名)の司会ポイント
- ほどよい格式感:堅苦しすぎず、かといって緩すぎない、ちょうど良い進行を
- 全員の把握:全員の顔と名前を把握できる規模なので、適切に対応しましょう
- 柔軟な進行:計画通りに進めながらも、状況に応じて柔軟に対応を
- 全員参加の工夫:一言スピーチなど、全員が参加できる企画を検討してみては?
- 写真タイムの設定:全員での集合写真や、グループごとの写真タイムを設けましょう
少人数送別会(10名未満)の司会ポイント
- アットホームな雰囲気:形式張りすぎず、温かみのある進行を心がけましょう
- 全員参加型の運営:全員が話せる機会を設けるなど、参加型の進行が◎
- 会話の橋渡し役:司会者が会話の橋渡し役となり、全員が会話に加われるよう配慮を
- 思い出話の共有:「〇〇さんとの思い出話を聞かせてください」など、話題を振ってみましょう
- 柔軟なスケジュール:少人数の良さを活かして、状況に応じた柔軟な進行を
複数人の送別会を成功させるコツ
複数の方を同時に送り出す送別会では、一人ひとりを大切にしながらも、効率的に進行することがポイントです。
複数人送別会での基本的な考え方
- 平等感を大切に:どの方も同じように扱われていると感じられるよう配慮しましょう
- 個性の紹介:それぞれの方の功績や特徴を個別に紹介して、埋もれさせないように
- 効率的な時間配分:全体の時間を考えて、一人あたりの時間を適切に配分しましょう
- 全体と個別のバランス:全員への共通の挨拶と、個別の挨拶をバランスよく
複数人を送る場合の進行例
- 開会宣言:全員の名前を明確に紹介
- 開会挨拶:全員への共通の挨拶と、個別の功績紹介
- 乾杯:通常通り
- 食事・歓談:通常通り
- 送る言葉:それぞれの方に対して別々の人から、または代表者が全員に
- 記念品贈呈:一人ずつ順番に、または全員同時に
- 主役からの挨拶:一人ずつ順番に(役職順や在籍年数順など)
- 締めの挨拶:全員への共通の挨拶
- 閉会宣言:通常通り
複数人送別会での工夫アイデア
- 紹介順の工夫:年齢順・入社順・五十音順など、公平感のある順序を選びましょう
- 個別の時間確保:一人ひとりのスピーチ時間を確保するため、他の部分を効率化
- 共通点と個性の紹介:「お二人とも営業のプロフェッショナルですが、山田さんは〇〇、佐藤さんは△△が強みです」といった紹介を
- 思い出スライドショー:それぞれの方の思い出写真をスライドショーで紹介する工夫も
- 様々な組み合わせでの記念撮影:色々な組み合わせでの記念撮影の時間を設けましょう
このように、送別会の規模や送別される方の人数に応じて、柔軟に進行方法を調整することが大切です。どんな形の送別会でも、送別される方一人ひとりが「主役になれた」と感じられるよう、心のこもった送別会を目指しましょう!
まとめ
これまで詳しく解説してきた送別会の司会進行のポイントを踏まえ、最後に司会者として心に留めておくべき大切な心得をまとめます。
送別会司会者の5つのゴールデンルール
- 主役は送別される方:どんな場面でも、送別される方が主役であることを忘れない
- 準備が9割:事前準備を徹底して、自信を持って当日を迎える
- 臨機応変さがカギ:予定通りにいかないことも想定して、柔軟に対応する心構えを持つ
- 感謝の気持ちを忘れずに:送別される方への感謝の気持ちを大切に、心のこもった進行を心がける
- 笑顔で前向きに:別れを惜しむ場であっても、前向きな雰囲気づくりを心がける
成功する送別会のための最終チェックリスト
- 送別される方の功績や人柄をちゃんと調べた?
- 参加者全員が楽しめる進行を考えている?
- 時間配分に余裕を持たせている?
- 送別される方の希望や意向を確認した?
- 挨拶担当者と事前に打ち合わせができている?
- 想定外のことが起きても対応できる準備がある?
- 会場のスタッフとの連携は取れている?
- 自分自身も楽しむ心の余裕がある?
送別会司会者としての心構え
送別会の司会は、確かに簡単な役割ではありません。でも、だからこそやりがいのある大切な任務なんです。送別される方が「良い職場で良い仲間と過ごせた」と感じられる会を作れれば、それこそが司会者として最高の成功です。
送別会は規模の大小に関わらず、人と人との絆を大切にする日本ならではの文化。形式にこだわりすぎるのではなく、「感謝」と「エール」の気持ちが伝わる、心のこもった送別会を実現することが何より大切です。
このガイドが、送別会の司会を任された方の力になれば嬉しいです。素敵な送別会を実現して、送別される方の新たな門出を、心を込めてお祝いしましょう!
司会者として最も大切なのは、「感謝の気持ちを伝える」ということ。マニュアル通りでなくても、感謝の気持ちが伝われば、きっと素晴らしい送別会になるはずです。自信を持って、頑張ってくださいね!
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