コンセントは抜くべき?待機電力と家電別の正しい節電方法

当ページのリンクには広告が含まれています。

「コンセントはこまめに抜いた方が電気代の節約になる」と聞いたことはありませんか?

実は、すべての家電でコンセントを抜けばいいわけではありません。抜いた方がいい家電と、差しっぱなしでOKな家電があるんです。

結論からお伝えすると、待機電力は年間約7,000円のコストですが、正しく対策すれば約3,000円の節約が可能です。ただし、やみくもにコンセントを抜くのは逆効果になることもあります。

この記事では、家電別にコンセントを抜くべきかどうかの判断基準と、手軽にできる節電方法をわかりやすく紹介します。節電タップやスマートプラグなど、抜き差しの手間を省く便利アイテムについても解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

コンセントと節電タップのイメージイラスト(北欧テイスト)
目次

コンセントを差しっぱなしにすると電気代はいくらかかる?

コンセントを差しっぱなしにしていると、使っていない間も少しずつ電気を消費しています。この電力を「待機電力」と呼びます。

待機電力とは

待機電力とは、電化製品の電源をオフにしていても消費される電力のことです。リモコンの受信待ちや時計表示の維持などのために、コンセントが差さっている限り電気を使い続けています。

テレビやエアコンなど、リモコン操作に対応している家電は常に信号を待ち受けているため、待機電力が発生しやすい傾向にありますね。

年間の待機電力コストはどれくらい?

資源エネルギー庁の調査によると、一般家庭の年間待機消費電力量は約228kWhです。これは家庭全体の消費電力量の約5.1%にあたります。

電気料金に換算すると、年間で約7,000円。月々にすると約580円ほどの出費です。

では、どの家電が多くの待機電力を消費しているのでしょうか。以下は、待機電力が大きい家電の上位5つです。

家電待機電力の割合
ガス給湯器約19%
テレビ約10%
電話機・FAX約8%
エアコン約6%
BD・DVDレコーダー約5%

上位5つの家電だけで、全体の待機電力の約半分を占めています。すべての家電を対策するのは大変ですが、この5つを意識するだけでも大きな効果が期待できますよ。

コンセントを抜いた方がいい家電

待機電力が大きく、かつ使わない時間が長い家電は、コンセントを抜くことで節電効果が見込めます。具体的に見ていきましょう。

テレビ

テレビは待機電力が比較的大きい家電の一つです。リモコンの受信や番組表データの取得のために、電源オフでも電力を消費しています。

最近の省エネモデルでは待機電力が0.3W程度まで抑えられていますが、古い機種や大型テレビでは1〜2W以上になることも。年間で数百円〜1,000円以上の差が出るケースもあります。

外出時や就寝時など、しばらく使わないときはコンセントを抜くか、節電タップのスイッチをオフにするのがおすすめです。

エアコン(シーズンオフ時)

エアコンは使用シーズン中と、シーズンオフで対応を分けるのがポイントです。

春や秋など、エアコンをまったく使わない時期はコンセントを抜いておきましょう。シーズンオフの差しっぱなしは、ただ待機電力を浪費するだけです。

ただし、使い始めるときは注意が必要です。コンセントを差してから4〜8時間ほど待ってから運転を開始してください。すぐに運転すると、室外機のコンプレッサー内の潤滑油がなじんでおらず、故障の原因になります。

BD・HDD・DVDレコーダー

レコーダーは待機電力が意外と大きい家電です。番組表の自動取得や録画予約の待機などで、常に電力を消費しています。

録画予約をしていない期間や、長期間使わないときはコンセントを抜くと効果的でしょう。ただし、予約録画がある場合はもちろん差しておく必要があります。

パソコン・スマホの充電器

ノートパソコンやスマートフォンの充電器は、本体をつないでいなくてもコンセントに差しているだけで微量の電力を消費します。

1つあたりの消費量は少ないものの、家族全員分の充電器が常時差さっていると積み重なります。充電が終わったらコンセントから抜く習慣をつけると良いですね。

温水洗浄便座(ウォシュレット)

温水洗浄便座は、便座のヒーターや温水の保温のために常に電力を消費しています。年間の電気代は貯湯式で約4,000〜5,700円、瞬間式でも約1,800〜4,000円にもなり、意外と見落としがちな電力消費源です。

夏場や長期外出時は、本体の節電モードを活用したり、便座のフタを閉めておくだけでも消費電力を抑えられます。

コンセントを抜かない方がいい家電

一方で、コンセントを抜くとかえってデメリットが生じる家電もあります。以下の家電は差しっぱなしが基本です。

冷蔵庫・冷凍庫

冷蔵庫は24時間365日稼働する家電なので、コンセントを抜くという選択肢はありません。電源を切ると食品が傷み、再び冷やすために大量の電力が必要になります。

冷蔵庫の節電は、設定温度の見直しや食品の詰めすぎを防ぐことで対応しましょう。

Wi-Fiルーター

Wi-Fiルーターの待機電力は年間800〜1,500円程度ですが、抜いてしまうとインターネット接続が途切れます。再起動のたびに接続設定が必要になることもあるでしょう。

在宅勤務やスマート家電の利用が増えた今、常時接続が前提なので差しっぱなしが基本です。

ガス給湯器

ガス給湯器は待機電力が最も大きい家電の一つで、全体の約19%を占めるというデータもあります。

しかし、冬場にコンセントを抜くと内部の凍結防止ヒーターが停止し、配管が凍結・破損するリスクがあります。修理費は数万円かかることもあるため、差しっぱなしにしておくのが安全です。

年間で約1,800円程度の待機電力がかかりますが、凍結修理のリスクを考えると抜かない方が圧倒的にコストパフォーマンスが良いでしょう。

エアコン(使用シーズン中)

夏や冬などエアコンを頻繁に使うシーズンは、コンセントを差しっぱなしにしておきましょう。

エアコンはコンセントを差した直後に大きな電力を必要とします。頻繁に抜き差しすると、かえって電力消費が増えるうえ、コンプレッサーへの負担で故障リスクも高まります。

プリンター

プリンターはコンセントを抜くと、次に差したときに自動クリーニングが作動してインクを大量に消費することがあります。

インク代の方が待機電力の節約額より高くつくため、差しっぱなしの方がトータルコストでお得です。

家電別の判断がひと目でわかる一覧表

ここまで紹介した内容を、家電別にまとめました。

家電コンセント理由
テレビ使わないときは抜く待機電力が比較的大きい
エアコン(シーズンオフ)抜く使わない期間の浪費を防ぐ
エアコン(使用シーズン)差しっぱなし頻繁な抜き差しは故障リスクあり
レコーダー予約がなければ抜く番組表取得で常時消費
充電器使わないときは抜く差しているだけで微量消費
温水洗浄便座節電モード活用便座ヒーターの消費が大きい
冷蔵庫差しっぱなし24時間稼働が前提
Wi-Fiルーター差しっぱなし常時接続が必要
ガス給湯器差しっぱなし凍結防止のため
プリンター差しっぱなし抜くとインク浪費の原因に

コンセントを抜く以外の節電方法

コンセントの抜き差しだけが節電方法ではありません。もっと手軽で効果的な方法を紹介します。

節電タップ(個別スイッチ式)を活用する

個別スイッチ付きの節電タップを使えば、コンセントの抜き差しをせずにスイッチのオン・オフだけで待機電力をカットできます。

テレビ周りの家電(テレビ・レコーダー・ゲーム機など)をまとめて節電タップにつなげば、外出時にスイッチ一つでまとめてオフにできるので便利です。

節電タップは1,000〜2,000円程度で購入でき、年間の節約額で十分に元が取れます。100均やホームセンターでも手に入りますよ。

個別スイッチ付き節電タップの使用イメージ(北欧イラスト風)

省エネ家電への買い替えを検討する

10年以上前の家電は、最新モデルと比べて消費電力が大幅に高い場合があります。とくにエアコン・冷蔵庫・テレビは省エネ性能の進化が著しいジャンルです。

買い替えの初期費用はかかりますが、毎月の電気代が下がることで、数年で回収できるケースも少なくありません。

使わない時間帯を意識する

「使っていない部屋の照明を消す」「テレビをつけっぱなしにしない」といった基本的な習慣も、積み重ねれば大きな節電効果になります。

タイマー機能がある家電は積極的に活用しましょう。就寝時にエアコンのタイマーを設定するだけでも、毎日の電気代が変わってきます。

ワットモニターで「見える化」する

実際に自宅の家電がどれくらい電力を消費しているか、気になったことはありませんか?ワットモニター(電力計)を使えば、コンセントに差すだけでリアルタイムの消費電力を測定できます。

「思ったより電気を使っていた」という発見があることも多く、節電の意識が自然と高まります。1,500〜3,000円程度で購入でき、家中の家電を順番に測定してみるのがおすすめです。

コンセントを抜くときの注意点

節電のためにコンセントを抜く際は、安全面にも注意が必要です。以下の3つのポイントを守りましょう。

主電源を切ってから抜く

電源がオンの状態でいきなりコンセントを抜くと、家電の内部回路に負荷がかかります。とくにパソコンやレコーダーは、データが破損するリスクもあるため注意してください。

必ず本体の電源を切ってからコンセントを抜きましょう。

頻繁な抜き差しは避ける

コンセントの抜き差しを1日に何度も繰り返すと、プラグの接触部分が摩耗して接触不良を起こすことがあります。

「外出時に抜いて、帰宅時に差す」くらいの頻度がちょうどいいでしょう。数分の外出でわざわざ抜く必要はありません。

抜き差しの手間を減らしたい場合は、節電タップの活用がベストな解決策です。スイッチのオン・オフならプラグの劣化を気にせず繰り返せます。

ホコリによるトラッキング火災に注意

長期間差しっぱなしのコンセントは、プラグの根元にホコリがたまりやすくなります。このホコリが湿気を帯びると、プラグの刃の間で放電が起こり、最悪の場合は発火する「トラッキング現象」が発生します。

差しっぱなしにする家電でも、定期的にプラグを抜いてホコリを拭き取ることが大切です。冷蔵庫の裏やテレビ台の裏など、見えにくい場所はとくに注意しましょう。

トラッキング現象は年間100件以上の火災原因になっているとされています。とくに梅雨の時期や加湿器を使う冬場は湿度が高くなるため、半年に1回はプラグ周りのホコリを確認する習慣をつけておくと安心です。

よくある質問

延長コード(電源タップ)を差しっぱなしにしても電気代はかかる?

延長コード自体は電力を消費しません。ただし、延長コードにつながっている家電が待機電力を消費します。個別スイッチ付きの節電タップを使えば、家電ごとにオン・オフを切り替えられるので便利です。

節電タップを使うとどれくらい節約できる?

使わない家電の待機電力をすべてカットした場合、年間で約3,000円の節約になるとされています(資源エネルギー庁調べ)。節電タップの購入費は1,000〜2,000円程度なので、半年〜1年で元が取れる計算です。

エアコンのコンセントを抜いた後、すぐに運転してもいい?

すぐの運転は避けてください。コンセントを差してから4〜8時間は待機させてからスイッチを入れましょう。すぐに運転するとコンプレッサーの潤滑油がなじんでおらず、故障原因になります。

スマートプラグは節電に効果がある?

スマートプラグを使うと、スマホから遠隔で電源のオン・オフが操作できます。外出先から消し忘れに気づいたときにも対応できるので、節電効果が期待できます。ただし、スマートプラグ自体も微量の電力を消費する点には注意が必要です。

まとめ

コンセントを抜くか差しっぱなしにするかは、家電ごとに正しく判断することが大切です。

この記事のポイントを振り返りましょう。

  • 待機電力は年間約7,000円のコスト。全消費電力の約5%を占める
  • テレビ・レコーダー・充電器は使わないときにコンセントを抜くと効果的
  • 冷蔵庫・Wi-Fiルーター・ガス給湯器は差しっぱなしが安全
  • エアコンは使用シーズンは差しっぱなし、シーズンオフは抜く
  • 個別スイッチ付きの節電タップを使えば手軽に節電できる

まずは、テレビ周りの家電をまとめて節電タップにつなぐことから始めてみてください。スイッチ一つで待機電力をカットでき、毎月の電気代に確かな変化が現れるはずです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次