普段、キッチンに常備しているアルミホイルですが、その使い方や代用品をどれくらい理解していますか?
私自身も詳しい活用法を知らず、エコの観点から代替アイテムが気になったため、家庭用アルミホイルの使い道や代用方法を調べてみました。
家庭用アルミホイルの特徴と基本的な活用法
金属製の家庭用アルミホイルには、さまざまな性質があります。たとえば、
- 熱を逃しにくく、保温力が高い
- 光や熱、電気をよく反射する(反射性が高い)
- 熱や電気を伝えやすい(伝導性が高い)
こうした特性を活かして、アルミホイルは調理で重宝されます。
ここでは、家庭でよく使われるアルミホイルの活用法を見ていきましょう。
1 「焼く」
ホイル焼きは、アルミホイルの最も代表的な使い方と言えるでしょう。
食材をホイルに包んでフライパンやオーブントースターで焼くと、いつもより短い時間でふっくら仕上がります。
香りを閉じ込め、油の使用量を抑えられるので、健康的で美味しい料理を簡単に作れるのが魅力です。
2 「煮る」
煮物をする際の落し蓋として、アルミホイルはぴったりです。
丸めてから広げ、鍋に合わせて形を整えればOKです。
3 「蒸す」
フライパンや鍋に少量の水を入れ、アルミホイルを敷いてその上に野菜を置いて加熱するだけで、簡単に温野菜が作れます。
蒸し器がなくても、ホイルがあれば蒸し料理を用意できるのは非常に便利です。
キッチンスペースが限られているときも、こうした簡易的な道具は心強いですね。
ただし、現代では環境問題の観点からアルミホイルの製造・廃棄について見直しが必要とされています。
アルミホイルの原料であるアルミニウムは、製造段階で大きな電力を消費し、CO2排出量も多いのです。
再利用にはさらに多大なエネルギーを要し、鉄素材などと比べても消費電力は格段に大きいと言われています。
また、使用後の処理にも課題があり、私の住んでいる渋谷区では、不燃ごみとして扱われることが一般的です。
再資源化がほとんど期待できないとなると、アルミホイルが環境に与える影響が気になりますよね。
こうした背景から、アルミホイルを使わずに済む方法や、別のアイテムを積極的に使いたくなってきます。
家庭用アルミホイルを使わない調理法別代替手段
1 「焼く」
ホイル焼きを作る場合、クッキングシートが代替品としておすすめです。
最大の利点は、食材がくっつきにくいこと。
今年のお正月、アルミホイルの上で餅を焼いたらひどくこびりついて食べられない部分が出てしまいましたが、クッキングシートに替えたところ、まったくくっつかず驚きました。
ただ、アルミホイルより焼き時間が長くなる傾向があるので、火加減をこまめにチェックする必要があります。
さらに、クッキングシートを2枚重ねにすると香りも逃げにくく、焼き時間の短縮にもつながるので試してみる価値があります。
2 「煮る」
煮物の落し蓋として使えるのは、キッチンペーパーやクッキングシートです。
特に推奨されるのが、キッチンペーパーとクッキングシートを重ねて使う方法。
まずキッチンペーパーを底に敷き、その上からクッキングシートをかぶせます。
煮汁に浮く灰汁がキッチンペーパーにしっかり吸収されるので、灰汁取りが簡単になり、手間が省けます。
鍋の大きさに合わせて切り、折りたたんだ上で中心に小さな穴を開けると、落し蓋としての役目を果たしつつ、煮込みがスムーズになります。
長く煮込む場合は、途中で新しいセットに替えると灰汁取りが持続し、料理の仕上がりがより良くなります。
3 「蒸す」
アルミホイルなしで蒸し料理をするには、いくつかの方法があります。
私が試して一番おいしくできたのは、深めの鍋に少量の水を注ぎ、耐熱の食器を入れて食材を蒸すやり方です。
その際、クッキングシートを軽くかぶせて蒸すことで水分のコントロールがしやすくなります。
調理が終わった頃には食器がとても熱くなるので、ゴム製の耐熱ミトンなどで火傷を防いでくださいね。
まとめ
アルミホイルは便利ですが、環境負荷の面から再検討すべきアイテムでもあります。
焼く・煮る・蒸すといった調理の場面で、クッキングシートやキッチンペーパーなど身近な道具を使いこなせば、エコフレンドリーな料理が実現できます。
日々の生活用品を見直し、無理なく環境に配慮できる方法を選択してみてはいかがでしょうか。
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