運動会の朝、カーテンを開けて青空が広がっていると、「絶好の運動会日和!」と言いたくなりますね。ところが挨拶やお便りに書こうとすると、「この使い方で合っているかな」「天気がいまひとつの日はどう書けばいいの」と手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、運動会日和の意味と使う場面、どんな天気を指すのかの目安、挨拶・学校だより・SNSでそのまま使える例文、天気がいまひとつの日の言い換えまでをまとめました。
運動会日和とは、運動会を開くのにちょうどよい、よく晴れた穏やかな天気のことです。「絶好の運動会日和」のように、前に言葉を添えて使うのが定番です。
運動会日和とは?意味と使う場面
運動会日和とは、運動会を行うのにちょうどよい、よく晴れた穏やかな天気のことです。辞書に見出し語として載っている言葉ではありませんが、「名詞+日和」で「〜にちょうどよい天気」を表す日本語の型にそった表現で、学校のお便りや挨拶、地域のニュースでも広く使われています。
使う場面は大きく3つあります。当日の開会式や閉会式の挨拶、運動会の前後に配る学校だより・園だより、そして家族や友人とのSNS・LINEのやり取りです。どの場面でも「天気に恵まれた喜び」をひと言で伝えられるのが、この言葉の便利なところです。
「〜日和」は「〜にちょうどよい天気」を表す
「日和(ひより)」は、もともと天気や空模様そのものを指す言葉です。そこから「晴れた穏やかな天気」という意味でも使われるようになり、「名詞+日和」の形で「その物事にちょうどよい天気」を表すようになりました。身近な例を挙げると、次のような言葉があります。
- 行楽日和:出かけるのにちょうどよい晴れの日
- 洗濯日和:洗濯物がよく乾く晴れの日
- 小春日和:晩秋から初冬にかけての、春のように暖かい晴れの日
- 運動会日和:運動会を開くのにちょうどよい晴れの日
このうち「小春日和」は春の言葉と思われがちですが、実際には旧暦10月(今の11月ごろ)の暖かい晴天を指します。9〜10月の運動会で使うと季節が少し早いため、運動会の話題では「運動会日和」や「秋晴れ」を選ぶほうが自然です。
「絶好の」「まさに」など前につける言葉
運動会日和は、前に言葉を添えると気持ちがより伝わります。よく使われる組み合わせと、それぞれのニュアンスを表にまとめました。
| 表現 | ニュアンス | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 絶好の運動会日和 | これ以上ない好天。いちばんの定番 | 開会式の挨拶・学校だより |
| まさに運動会日和 | 「ぴったりの天気になった」という実感 | 挨拶の書き出し・SNS |
| 最高の運動会日和 | くだけた明るい言い方 | SNS・LINE・家族の会話 |
| さわやかな運動会日和 | 暑すぎず、風が心地よい日 | 秋の運動会の挨拶・お便り |
改まった場では「絶好の」「さわやかな」、くだけた場では「最高の」「まさに」が使いやすい組み合わせです。「最高の」は話し言葉に近いので、校長先生や来賓の挨拶では「絶好の」に置き換えると落ち着いた印象になります。
秋晴れ・五月晴れ・スポーツ日和との違い
運動会日和と近い言葉に、「秋晴れ」「五月晴れ」「スポーツ日和」があります。どれも晴れた天気を表しますが、季節や対象が少しずつ違います。
- 秋晴れ:秋の、空が高く澄みわたった晴天。季節を表す言葉なので、秋の運動会の挨拶と相性がよい
- 五月晴れ(さつきばれ):本来は旧暦5月、つまり梅雨の時期の晴れ間のこと。現在は新暦5月のさわやかな晴天の意味でも使われる
- スポーツ日和:スポーツ全般にちょうどよい天気。運動会以外の大会や部活動の試合にも使える
春の運動会で「五月晴れのもと」と書くのは、現在の国語辞典にも載っている使い方です。ただ本来の意味を知っている方もいるため、6月の運動会で使うと「梅雨の晴れ間」とも読めてしまいます。迷ったときは「さわやかな青空のもと」と言い換えると、誤解の心配がありません。
運動会日和はどんな天気?気温・風・季節の目安
運動会日和と呼べるのは、「晴れているのに暑すぎず、風も穏やかな日」です。青空が広がっていても、気温が高く日差しが強すぎる日は、走る子どもにも見守る大人にも負担が大きくなります。

晴れていて暑すぎない日が理想
屋外での運動のしやすさは、気温だけでなく湿度や日差しも合わせて考えるのが基本です。その目安になるのが「暑さ指数(WBGT)」で、環境省の熱中症予防情報サイトでは、全国の地点ごとの予測値が公表されています。
公益財団法人日本スポーツ協会の「熱中症予防運動指針」では、暑さ指数ごとに運動の目安が次のように示されています。
| 暑さ指数(WBGT) | 指針での区分 | 運動の目安 |
|---|---|---|
| 31以上 | 運動は原則中止 | 特別な場合以外は運動を中止する |
| 28以上31未満 | 厳重警戒 | 激しい運動は中止する |
| 25以上28未満 | 警戒 | 積極的に休憩をとる |
| 21以上25未満 | 注意 | 積極的に水分を補給する |
| 21未満 | ほぼ安全 | 適宜水分を補給する |
出典:公益財団法人日本スポーツ協会「熱中症予防運動指針」をもとに作成
胸を張って「運動会日和」と言えるのは、この表の下のほうの区分に収まる日だといえます。青空でも暑さ指数が高い日は、挨拶で「絶好の」と強調するより、休憩や水分補給を呼びかける言葉を添えるほうが場面に合っています。具体的な言い換えは、後半の「天気がいまひとつの日の言い換え」で紹介します。
春の運動会と秋の運動会で違う「日和」
運動会は秋の行事という印象が強いものの、5〜6月の春に開く学校もあります。同じ「運動会日和」でも、季節によって似合う言葉が変わります。
- 春(5〜6月):新緑・若葉・さわやかな風。「若葉がまぶしい季節」「初夏のさわやかな風」と添えると季節感が出る
- 秋(9〜10月):高い空・澄んだ空気・金木犀の香り。「秋晴れの空」「澄みわたる青空」がよく合う
春の運動会は、新しいクラスになって間もない時期に開かれます。挨拶では「新しい仲間と力を合わせて」のように、学年のはじまりと結びつけた言葉が使いやすいでしょう。秋の運動会は練習を重ねてきた成果を見せる場なので、「練習の成果」「ひと回り大きくなった姿」といった言葉と相性がよくなります。
天気の面では、春は5月でも最高気温が25℃以上の夏日になる日があり、秋は朝晩と日中の寒暖差が大きくなりやすい時期です。どちらの季節も、晴れた日ほど服装と日よけの準備が欠かせません。
10月10日は晴れやすい?体育の日と晴れの特異日の話
秋の運動会の話題でよく出てくるのが、「10月10日は晴れの特異日」という話です。特異日とは、前後の日と比べて特定の天気が現れやすいとされる日のことです。
1964年の東京オリンピックは10月10日に開会式が行われ、1966年からこの日が「体育の日」として国民の祝日になりました。開会式の日付は「晴れやすい日だから選ばれた」と紹介されることが多い一方で、統計的にはこの日がとくに晴れやすいとは言えないとする見方もあり、資料によって説明が分かれています。
挨拶の書き出しに使える一文(立場別)
開会式や閉会式の挨拶では、最初の一文で天気に触れると会場の空気がやわらぎます。ここでは立場別に、運動会日和を使った書き出しの一文を紹介します。挨拶全体の組み立ては立場や式の進行によって変わるため、この記事では冒頭の部分にしぼっています。
校長先生・園長先生
学校や園の代表として話す立場なので、天気への感謝と、子どもたちへの期待をセットにすると収まりがよくなります。
- 本日は雲ひとつない青空のもと、絶好の運動会日和となりました。子どもたちの日ごろの練習の成果を、どうぞ最後までご覧ください。
- 昨日までの雨がうそのように晴れ上がり、まさに運動会日和を迎えることができました。
- さわやかな秋風が吹くなか、こうして運動会を開くことができますことを、大変うれしく思います。
- 園庭に元気な声が響く、気持ちのよい運動会日和になりました。(園長先生向け)
「雨がうそのように」は、前日に雨が降った場合にだけ使える表現です。当日の天気に合わせて言葉を差し替えましょう。
PTA会長・保護者代表
保護者代表の挨拶では、天気の話から先生方や準備に関わった方へのお礼につなげる流れが自然です。
- 本日は天候にも恵まれ、絶好の運動会日和となりました。準備にあたってくださった先生方に、保護者を代表して心よりお礼申し上げます。
- 青空のもとで子どもたちの元気な姿を見られる今日を、保護者一同楽しみにしてまいりました。
- 朝早くから会場の準備にご協力いただいた皆さま、ありがとうございます。おかげさまで、気持ちのよい運動会日和を迎えることができました。
来賓・地域の方
来賓として招かれた場合は、長く話しすぎないことが何よりの心配りです。天気と子どもたちへのエールを短くまとめます。
- 秋晴れのさわやかな空のもと、運動会が盛大に開かれますことを、心からお喜び申し上げます。
- 絶好の運動会日和となりました。皆さんが練習してきた力を、思い切り出してください。
- 地域の皆さんも今日をとても楽しみにしていました。青空に負けない元気な姿を見せてください。
児童・生徒代表(開会のことば)
子どもが読む開会のことばは、短く、声に出して言いやすい文にするのがポイントです。
- 青空のもと、今日はいよいよ運動会です。
- 今日はとてもよい天気になりました。みんなで力を合わせて、最後までがんばりましょう。
- 運動会日和の空に負けないくらい、大きな声で応援しましょう。
低学年の子が読む場合、「運動会日和」は少し言いにくい言葉かもしれません。「よい天気になりました」と言い換えても、意味は十分に伝わります。
学校だより・お便り・連絡帳で使える例文
書き言葉で運動会日和を使うときは、運動会の前なら「当日が運動会日和になりますように」と願う形、終わったあとなら「運動会日和に恵まれ」と振り返る形が基本になります。
運動会前のお知らせ
- 運動会まであと〇日となりました。当日が運動会日和となるよう、子どもたちと一緒にてるてる坊主を作っています。
- 子どもたちは毎日、練習に一生懸命取り組んでいます。当日が晴れて、絶好の運動会日和となることを願っています。
- 雨天の場合は〇日(〇)に延期します。実施するかどうかは、当日朝〇時にメール配信でお知らせします。
お知らせでは天気への願いだけで終わらせず、雨天時の対応と連絡方法をセットで書いておくと、保護者からの問い合わせが減ります。小雨の予報のときに実施されるかどうかの考え方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

運動会後のお礼・振り返り
- 先日の運動会は絶好の運動会日和に恵まれ、子どもたちは練習の成果を存分に発揮することができました。
- 青空のもと、最後まで全力で走り抜く子どもたちの姿に、大きな成長を感じた一日でした。
- 当日は温かいご声援をいただき、ありがとうございました。運動会日和の空の下、子どもたちの笑顔があふれていました。
振り返りのお便りでは、天気の話は書き出しの一文にとどめ、子どもたちの頑張りや保護者へのお礼に紙面を使うと読みやすくなります。10月に出すお便りや手紙の時候の挨拶は、こちらでまとめています。

連絡帳で先生に添える一言
連絡帳はあくまで連絡のための欄なので、運動会の感想はひと言で十分です。体調についての連絡がある日は、そちらを先に書きましょう。
- 運動会日和のなか、たくさんご指導いただきありがとうございました。家でも「リレーが楽しかった」と何度も話しています。
- 晴れて本当によかったです。練習の成果を見ることができ、親子で喜んでいます。
- 昨日は暑いなかありがとうございました。少し疲れが出ているようなので、今日は様子を見ていただけると助かります。
SNS・LINEで使える一言
SNSやLINEでは、かしこまった表現よりも、その日の空気が伝わる短い一言が向いています。ここではキャプション向けとメッセージ向けに分けて紹介し、写真を載せるときの注意点もあわせてまとめました。
インスタ・X向けのキャプション
- 雲ひとつない運動会日和☀️ 朝からお弁当づくりをがんばりました
- 最高の運動会日和! 声がかれるまで応援してきました
- 前日の雨がうそみたいな青空。まさに運動会日和でした
- 秋晴れの運動会。去年より少したくましくなった背中が見えた一日
- #運動会日和 #秋晴れ #運動会弁当
ハッシュタグは「#運動会日和」に、季節や内容を表すタグを2〜3個添える程度にとどめると、すっきり見えます。お弁当の写真を添えるなら、おかず選びや詰め方はこちらの記事が参考になります。

祖父母・ママ友へのLINE
- 今日は運動会日和でした! 〇〇は徒競走で2位、本人はとても満足そうです。
- おかげさまで晴れました。写真を何枚か送りますね。
- 運動会日和でよかったね。〇〇ちゃんのダンス、とても上手だったよ。(ママ友へ)
- 来られなかったおじいちゃん・おばあちゃんにも見せたくて、動画を送ります。
遠方の祖父母には、結果だけでなく「どの競技に出たか」「どんな表情だったか」を添えると、写真や動画をより楽しんでもらえます。

写真を載せるときに気をつけること
運動会の写真をSNSに載せるときは、自分の子ども以外の子が写り込んでいないかを必ず確認しましょう。学校や園によっては、撮影やSNSへの掲載についてルールを設けている場合もあります。
- ほかの子どもの顔が写っている写真は載せないか、スタンプなどで隠す
- 体操服のゼッケンや名札の名前が読めないようにする
- 校舎・校門・園の看板など、場所が特定できるものを写さない
- 当日のうちに投稿せず、時間をおいてから載せる
運動会日和の写真は青空や校庭が広く写るぶん、背景から場所がわかりやすくなります。投稿する前に、写真の端まで目を通す習慣をつけておくと安心です。
天気がいまひとつの日の言い換え
当日がくもりや雨上がりでも、「運動会日和」を無理に使う必要はありません。その日の天気の良い面に目を向けた言葉に置き換えると、挨拶やお便りが自然に仕上がります。
曇りの日
- 日差しがやわらかく、走るにはちょうどよい空模様となりました。
- 雲が日差しをさえぎってくれて、過ごしやすい一日になりそうです。
- 少し肌寒い空ですが、子どもたちの熱気で会場はすぐに温まりそうです。
曇りの日には、強い日差しをやわらげてくれるという良さがあります。「あいにくの天気ですが」と始めるより、良い面から入るほうが会場の雰囲気も明るくなります。
雨上がり・延期のあとの晴れ
- 一日延期となりましたが、待ったかいのある青空となりました。
- 夜まで降っていた雨も上がり、無事に運動会を開くことができました。
- 朝早くからグラウンドを整えてくださった皆さま、ありがとうございました。
延期のあとは、予定を組み直してくれた保護者や、グラウンドを整えてくれた方へのお礼を添えると、気持ちのこもった挨拶になります。足元がぬかるんでいる日は「足元に気をつけて」と一言加えるのも心配りです。
暑すぎる日・風が強い日
- 夏のような日差しとなりました。こまめに水分をとり、日陰で休みながら応援してください。
- 晴れてうれしい一方で、気温が上がっています。体調に気をつけて、無理のないようにお過ごしください。
- 風が強くなっています。テントや帽子が飛ばされないよう、ご注意ください。
観覧席の日よけにテントやタープを使うときは、周りの人の視界をふさがないなどのマナーがあります。詳しくはこちらの記事で紹介しています。

よくある質問
- 運動会日和は何と読みますか
-
「うんどうかいびより」と読みます。「日和」は単独では「ひより」ですが、前に言葉がつくと「びより」と濁って読むのが一般的です。「行楽日和(こうらくびより)」「小春日和(こはるびより)」と同じ読み方です。
- 目上の人への挨拶で使っても失礼になりませんか
-
失礼にはなりません。天気を話題にした一般的な表現なので、校長先生や来賓の挨拶でも使えます。改まった場では「絶好の運動会日和となりました」のように、「絶好の」を添えて丁寧な文末にすると落ち着いた印象になります。
- 体育祭でも「運動会日和」と言ってよいですか
-
意味は通じますが、中学校や高校の体育祭なら「体育祭日和」「絶好の体育祭日和」と言い換えると、行事の名前とそろって自然です。体育大会の場合も同じように「体育大会日和」とできます。
- 運動会日和を英語で言うと
-
決まった訳語はありませんが、「perfect weather for sports day」や「It’s a perfect day for sports day.」と言えば伝わります。運動会は英語で「sports day」や「field day」と表されます。
- 前日に雨が降った日でも使えますか
-
当日が晴れていれば使えます。むしろ「昨日までの雨がうそのように」と前日の雨に触れると、晴れた喜びがより伝わります。ただしグラウンドがぬかるんでいる場合は、「雨上がりの青空のもと」と表現し、足元への注意を添えるとよいでしょう。
まとめ
運動会日和は、運動会を開くのにちょうどよい、晴れて穏やかな天気を表す言葉です。「〜日和」という日本語の型にそった表現で、挨拶・お便り・SNSのどこでも使えます。使うときのポイントを振り返っておきましょう。
- 改まった場では「絶好の」「さわやかな」、くだけた場では「最高の」「まさに」を添える
- 挨拶では天気の一文から、子どもたちへの期待や関係者へのお礼につなげる
- お便りは、運動会の前なら「願う形」、終わったあとなら「振り返る形」で書く
- SNSに写真を載せるときは、ほかの子や場所が写り込んでいないか確認する
- 曇り・雨上がり・猛暑の日は、その日の天気の良い面や気づかいの言葉に言い換える
天気は選べませんが、その日の空にふさわしい言葉は選べます。晴れの日には「運動会日和」を、そうでない日には良い面を伝える言葉を選んで、子どもたちの晴れ舞台を気持ちよく迎えましょう。

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