ななつ星とは?名前の由来と7つの意味をやさしく解説

当ページのリンクには広告が含まれています。
nanatsuboshi-meaning

「ななつ星」という言葉を目にして、なんだか気になった方も多いのではないでしょうか。星の名前のようにも、お店の名前のようにも見えますよね。

実はこの「ななつ星」、多くの場合はJR九州が走らせている豪華列車「ななつ星 in 九州」を指します。日本で初めて登場した「クルーズトレイン」と呼ばれるタイプの寝台列車です。

この記事では、ななつ星がどんな列車なのか、そして「なぜ“ななつ”なのか」という名前の由来を中心に、車内の様子や料金の目安までまとめて紹介します。乗る予定がなくても、読み物として楽しめる内容にしました。

ななつ星の「7」には、九州7県・7つの観光素材・7両編成という3つの意味が重ねられています。さらに北斗七星のイメージも込められた、二重三重に意味のある名前です。

目次

ななつ星とは?まずは基本情報から

ななつ星は、JR九州が運行する周遊型の寝台列車です。移動手段というより、乗ること自体が旅の目的になる「動くホテル」に近い存在といえます。

九州の緑豊かな風景の中を走る列車のイメージ

日本初のクルーズトレインとして誕生

正式名称は「ななつ星 in 九州」。運行が始まったのは2013年10月15日です。それまでの日本の寝台列車は「夜に移動して朝に目的地へ着く」という役割が中心でした。

ななつ星はその考え方を変えました。数日かけて九州各地をゆっくりめぐり、途中で観光や食事を楽しむ。船のクルーズを列車で再現したような旅のスタイルです。

この形式は「クルーズトレイン」と呼ばれ、ななつ星はその日本第1号でした。国土交通省の白書でも取り上げられるなど、観光列車の流れを大きく変えた1本として知られています。

わずかな人数だけが乗れる列車

ななつ星の大きな特徴が、乗客の少なさです。運行開始時の定員は28名でした。7両編成のうち客室は5両で、残りはラウンジカーとダイニングカーにあてられています。

その後のリニューアルで客室数はさらに絞られ、定員は20名ほどになりました。ふつうの特急列車なら1両でそれ以上の人が乗ることを考えると、いかにゆとりのある造りかが分かります。

7両もつないで20人しか乗らないなんて、ちょっと想像がつかないですよね。

内外装のデザインを手がけた人物

車両の内外装をデザインしたのは、工業デザイナーの水戸岡鋭治さんです。JR九州の多くの車両を手がけてきた人物で、木材を多用したあたたかみのある内装が特徴とされています。

ワインレッドの車体に、九州産の木材を使った客室。列車というより、走る和洋折衷の宿という表現がしっくりくる雰囲気です。

「ななつ星」という名前の由来

結論からいうと、ななつ星の「7」はひとつの意味ではありません。JR九州の説明によると、複数の「7」が意図的に重ねられています。

由来その1:九州にある7つの県

もっとも分かりやすいのが、九州の県の数です。福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県で、ちょうど7つあります。

ななつ星は九州各地をめぐる列車ですから、この7県すべてを旅の舞台にするという意思表示でもあります。名前を聞くだけで「九州をまるごと巡る列車なのだ」と伝わる仕組みですね。

由来その2:九州の7つの観光素材

2つめは、九州が持つ観光の魅力を7つに整理したものです。内訳は次のとおりです。

  • 自然
  • 温泉
  • 歴史文化
  • パワースポット
  • 人情
  • 列車

注目したいのは、最後に「列車」が入っている点です。九州では鉄道そのものが観光資源として位置づけられています。ななつ星をはじめとする個性的なデザイン列車が多いことも、この考え方の表れといえるでしょう。

「人情」が数えられているのもユニークですね。後ほど触れますが、沿線の人が手を振って列車を迎える光景は、ななつ星を語るうえで欠かせない要素になっています。

由来その3:7両編成と北斗七星

3つめは、車両そのものです。ななつ星は7両編成で、内訳は寝台車が5両、ダイニングカーが1両、ラウンジカーが1両となっています。

さらに「北斗七星」のイメージも重ねられています。北斗七星は昔から方角を知る目印として使われてきた星並びです。旅人の道しるべになるようにという願いが込められている、というわけです。

3つの「7」まとめ

ななつ星の名前は、次の3つを同時に表しています。

(1) 九州7県(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島)

(2) 九州の7つの観光素材(自然・食・温泉・歴史文化・パワースポット・人情・列車)

(3) 7両編成の客車、そして道しるべとしての北斗七星

星空つながりでいえば、九州以外にも星がきれいに見えるスポットは各地にあります。星空観賞そのものに興味がある方は、こちらの記事もどうぞ。

ななつ星の車内はどうなっている?

ななつ星の車内は、一般的な寝台列車とはかなり違います。ひと言でいえば、列車の中にホテルのフロアがまるごと入っているようなイメージです。

客室・ラウンジ・ダイニングの3構成

7両のうち5両が客室で、すべて個室のスイートタイプです。上位クラスとしてDXスイートも用意されています。窓が大きく取られ、走りながら景色を眺められる造りが特徴です。

残りの2両が共用スペースにあてられています。ラウンジカーは乗客が集まってくつろぐ場所で、生演奏が行われることもあります。ダイニングカーは食事の場で、九州の食材を使った料理が提供されます。

車両両数役割
寝台車(客室)5両個室スイート。全室が個室仕様
ダイニングカー1両九州の食材を使った食事の場
ラウンジカー1両くつろぎ・交流の共用スペース

沿線の人が手を振って迎える名物風景

ななつ星を語るときによく挙がるのが、沿線の人たちが手を振る光景です。通過する時間に合わせて地元の方が集まり、旗を振ったり手を上げたりして列車を見送ります。

名前の由来にあった「人情」という観光素材が、そのまま形になった場面ともいえるでしょう。車窓から見えるのは景色だけではない、というのがななつ星らしさです。

列車に手を振る沿線の人々のイメージ

ななつ星の料金の目安と乗るまでの流れ

気になる料金ですが、ななつ星は一般的な鉄道の切符では乗れません。旅行商品としてのツアーに申し込む形になり、価格帯もそれに応じたものになります。

コース別のおおよその価格帯

運行コースは大きく分けて2種類です。九州をぐるりと回る3泊4日コースと、短めの1泊2日コースがあり、それぞれ週に1回ほど運行されます。コース内容は半年ごとに見直されます。

料金はコースと客室のグレード、そして時期によって変わります。近年は1泊2日コースでもひとり数十万円台から、3泊4日のDXスイートでは100万円を超える設定が案内されてきました。

料金体系は年度ごとに改定されます。ここで挙げた金額はあくまで規模感の目安です。実際に検討する際は、必ずJR九州の公式サイトや取扱旅行会社の最新案内をご確認ください。

申し込みは抽選が基本

ななつ星に乗るには、乗車券を買うのではなくツアーへ申し込みます。JR九州のクルーズトレインツアーデスクが扱うもののほか、旅行会社が販売するプランもあります。

STEP
募集期間を確認する

おおむね半年ごとに、出発期間ごとの募集がまとめて公表されます。公式サイトで受付開始日と締切日をチェックします。

STEP
コースと客室を選んで申し込む

3泊4日か1泊2日か、客室はスイートかDXスイートかを決めて応募します。

STEP
抽選結果を待つ

応募が定員を上回った場合は抽選になります。当選後に正式な手続きへ進みます。

定員が20名前後という規模ですから、人気のコースは競争率が高くなります。1回の応募で決まらないことも珍しくありません。

ななつ星にまつわる豆知識Q&A

ななつ星は毎日走っていますか?

毎日ではありません。3泊4日コースと1泊2日コースを、それぞれ週に1回ほどのペースで運行するのが基本です。

ななつ星という名前は星の名前が由来ですか?

星だけが由来ではありません。九州7県・7つの観光素材・7両編成という3つの「7」が中心で、そこに北斗七星のイメージが重ねられています。

子どもも乗れますか?

ツアーごとに参加条件が定められています。年齢に関する条件は募集要項で示されるため、申し込み前に確認が必要です。

通りかかったときに見ることはできますか?

沿線から走行する姿を眺めることはできます。実際に、通過時刻に合わせて手を振る人たちが集まる光景が各地で見られます。

まとめ

ななつ星は、JR九州が2013年から走らせている日本初のクルーズトレインです。7両編成で乗客は20名前後という、ぜいたくな造りが特徴になっています。

名前の「ななつ」には、九州7県、7つの観光素材、7両編成という3つの意味が重ねられていました。加えて、道しるべとしての北斗七星のイメージも込められています。ひとつの言葉に、これだけの想いが詰め込まれているわけです。

名前の由来を知っておくと、ニュースや旅番組でななつ星を見かけたときの見え方が少し変わります。九州をまるごと表現した名前なのだと思って眺めてみてください。

旅の楽しみは、豪華列車だけではありません。手軽なところでは、新幹線での駅弁選びも立派な旅の醍醐味です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次