ガスコンロが点火しない原因と対処法|チチチ音の直し方

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ガスコンロのスイッチを回しても「チチチ」と音だけ鳴って火がつかない、そんなトラブルに焦ってしまいますよね。

でも安心してください。点火しない原因の多くは、修理を呼ばなくても自分で解決できるものです。

この記事では、最初に確認すべき4つのポイントから、「チチチ」音による原因の切り分け、症状別の対処法、さらに故障と勘違いしやすい安全装置の正常作動まで、順番にわかりやすく解説します。

結論を先に:点火しない原因で最も多いのは「電池切れ」「バーナーキャップのズレ」「点火プラグの濡れ・汚れ」の3つです。まずはこの3点を確認すれば、多くのケースは自分で解決できます。

目次

まず確認!ガスコンロが点火しないとき最初の4チェック

細かい原因を調べる前に、見落としがちな基本を先に確認しましょう。次の4つは数十秒でチェックでき、これだけで直ることも少なくありません。

確認する場所チェック内容
チャイルドロックロックランプが点灯していないか。操作部のロックボタンを長押しして解除する
ガスの元栓コンロ手前やホース根元の元栓が「閉」になっていないか
電池電池切れサイン(点火が弱い・ランプ点滅)が出ていないか
ガス供給ガスメーターの赤ランプが点滅し、ガス自体が止まっていないか

とくに引っ越し直後に火がつかない場合は、開栓手続きがまだ済んでいないケースが多いです。新居でガスが使えないときは、まずライフラインの開栓手続きが完了しているかを確認してみてください。

「チチチ」音の有無で原因を切り分ける

点火操作をしたときの「チチチ」という火花の音は、原因を見分ける大きなヒントになります。音が鳴るか鳴らないかで、まず大まかに当たりをつけましょう。

症状考えられる主な原因
「チチチ」と鳴るが火がつかないバーナーキャップのズレ、点火プラグの濡れ・汚れ、ガス供給の停止
「チチチ」音が弱い・鳴らない電池切れ、電池の入れ間違い、安全装置の作動
片方だけ鳴らない・つかないそのバーナーのキャップずれ、プラグ汚れ(片側だけの不具合)

音は鳴っているのにガスのにおいがしない場合は、ガス供給そのものが止まっている可能性が高いです。次の章で詳しく見ていきましょう。

ガスコンロが点火しない原因と対処法【症状別】

ここからは、自分で対処できる代表的な原因を、対処法とあわせて順に解説します。上から順に確認していくと効率よく原因を絞り込めます。

ガスコンロのバーナーキャップと点火プラグを確認している様子のイメージ

(1) 電池切れ(最も多い原因)

家庭用ガスコンロの多くは乾電池で点火しています。電池が消耗すると火花が弱くなり、「チチチ」音が小さくなったり、まったく鳴らなくなったりします。

電池は使用頻度にもよりますが、おおむね1年に1回を目安に交換すると安心です。多くの機種は単一形乾電池を2本使用しますが、機種によって本数や種類が異なるため、電池ボックスの表示を確認しましょう。プラスとマイナスの向きを間違えると点火しないので、入れ替え時は向きにも注意してください。

新しい電池に交換しても直らないときは、電池の保管状態が悪く新品でも弱っている場合があります。電池は高温多湿を避けて保管するのが長持ちのコツです。乾電池の正しい保管方法もあわせてチェックしておくと安心です。

(2) バーナーキャップのズレ・汚れ

バーナーキャップは、コンロの炎が出る丸い部品です。掃除のあとなどに正しくはまっていないと、火がつかない・片側だけつかないといった不具合が起こります。

キャップを一度外し、向きと位置を合わせて、ガタつかないようまっすぐ取り付け直してください。吹きこぼれの焦げや汚れが詰まっている場合は、使い古しの歯ブラシなどで目詰まりを取り除くと改善します。バーナーが完全に冷めてから作業しましょう。

(3) 点火プラグの濡れ・汚れ

点火プラグは火花を飛ばす小さな突起部分です。料理の吹きこぼれや掃除の水分で濡れていると、火花が飛ばず点火しません。

乾いた柔らかい布で水分や汚れをやさしく拭き取り、十分に乾かしてから点火を試してください。掃除直後に点火しなくなった場合は、この濡れが原因であることが多いです。

(4) ガスメーターがガスを遮断している

コンロだけでなく、給湯器など他のガス機器もすべて使えない場合は、ガスメーター(マイコンメーター)が安全のためにガスを遮断している可能性が高いです。長時間の使用や地震を感知すると自動で止まる仕組みになっています。

メーターの復帰は、次の手順で自分で行えます。

STEP
すべてのガス機器を止める

コンロや給湯器など、家中のガス機器の使用をすべて止めます。

STEP
復帰ボタンを押す

メーターのキャップを外し、復帰ボタンを奥までしっかり押してから手を離します。赤いランプが点滅を始めます。

STEP
約3分待つ

ガス漏れがないか確認するため、約3分間そのまま待ちます。ランプの点滅が消えれば復帰完了です。コンロが使えるか確認しましょう。

復帰後も点滅が消えない、または何度も遮断される場合はガス漏れなどの可能性があるため、操作を中止してガス会社に連絡してください。詳しい手順は日本ガス協会の公式サイトでも確認できます。

(5) ガスホース(ゴム管)の折れ・劣化

コンロの裏側でガスホースが折れ曲がっていたり、家具などに踏まれてつぶれていたりすると、ガスが十分に届かず点火しません。

ホースに折れ・つぶれ・ひび割れがないか確認し、まっすぐに整えてください。ひび割れや硬化が見られる場合は、安全のため新しいガスホースへの交換をおすすめします。

片方だけ・ガスは出るのに火がつかない場合

症状によって原因の見当がつけやすくなります。自分のコンロがどのパターンかを確認してみましょう。

症状チェックすべきポイント
片方のバーナーだけつかないそのバーナーのキャップずれ、点火プラグの汚れ・濡れ(左右で部品を入れ替えていないかも確認)
火花は出るがガスのにおいがしない元栓・ガス供給の停止、ガスメーターの遮断
ガスのにおいはするが火花が出ない電池切れ、点火プラグの濡れ・汚れ
つくがすぐ消える立ち消え安全装置の作動(次章で解説)

ガスのにおいが強く感じられるときは、点火操作を続けず、まず換気をして元栓を閉め、ガス会社に連絡してください。安全が最優先です。

故障ではないかも?安全装置が正常に働いているケース

「火がつかない」「すぐ消える」のは、故障ではなく安全装置が正しく作動しているだけのことがあります。次のケースに当てはまらないか確認してみてください。

立ち消え安全装置による消火

現在のガスコンロには、煮こぼれや風で火が消えたときにガスを自動で止める「立ち消え安全装置」が備わっています。点火してもすぐ消える場合、この装置が働いている可能性があります。点火ボタンを少し長めに押し続け、炎が安定してから手を離すと改善することがあります。

調理油過熱防止センサーの作動

揚げ物などで鍋底の温度が上がりすぎると、火災を防ぐためにセンサーが自動で火力を絞ったり消火したりします。バーナー中央の温度センサー(金属の突起)が変形・固着していないか確認し、鍋をしっかり置いて使いましょう。

長時間使用による自動消火

消し忘れ防止のため、一定時間(多くの機種で約2時間)連続使用すると自動で消火する機能があります。煮込み料理などで急に火が消えたときは、故障ではなくこの機能が働いた可能性があります。いったん操作をやり直せば再点火できます。

グリルだけ点火しない場合

コンロは使えるのにグリルだけ火がつかないときも、原因の多くは自分で確認できます。

まず、グリル受け皿に水や食材を入れたまま、または受け皿・焼き網が正しくセットされていないと、安全のため点火しない機種があります。受け皿と網を一度外し、正しい位置にセットし直してください。グリル奥にも点火プラグとバーナーがあるため、汚れや油の付着がないかも確認しましょう。コンロ点火に乾電池を使う機種は、電池が弱いとグリルから先に点火しなくなることもあります。

メーカー別の確認ポイント

主要メーカーでは、エラー表示や問い合わせ窓口が用意されています。自分で直らないときは、機種の型番を控えたうえで公式サポートを確認するとスムーズです。

メーカー確認ポイント
リンナイ操作部のエラー表示(数字)を確認。公式サイトの故障診断ナビや取扱説明書で型番別に対処を確認できる
パロマ点滅ランプやエラーコードを確認。公式のお客様サポートに型番を伝えて相談
ノーリツ/ハーマン表示部のエラー番号を確認。公式サイトのサポート窓口・修理受付を利用

型番は本体の側面や前面のシール、取扱説明書の表紙に記載されています。問い合わせの際にこの型番を伝えると、案内がスムーズになります。

絶対にやってはいけないNG行為

安全に関わるため、点火しないときに次の行動は避けてください。

  • ガス臭いのに点火を繰り返す:引火の危険があります。すぐに換気して元栓を閉めましょう
  • コンロを分解して内部を修理する:ガス漏れや事故の原因になります。内部の修理は業者に任せましょう
  • ライターやマッチで無理に着火する:やけどや火災のリスクがあるため行わないでください
  • 濡れたまま点火し続ける:プラグを傷める原因になります。乾かしてから試しましょう

直らないとき:修理と買い替えの判断

ここまでの対処を試しても点火しない場合は、機器の故障が考えられます。判断の目安は次のとおりです。

状況おすすめの対応
購入から年数が浅い購入店やメーカーに修理を相談
使用10年前後・部品がない買い替えを検討(寿命の目安は約10年)
ガス漏れの疑いがある使用を中止し、すぐにガス会社へ連絡

ガスコンロの寿命は使用状況にもよりますが、おおむね10年程度が目安とされています。修理費が高額になる場合は、買い替えのほうが結果的に安心なこともあります。

よくある質問

電池を替えても「チチチ」と鳴るのに火がつきません。なぜ?

火花は出ているのにつかない場合は、バーナーキャップのズレや点火プラグの濡れ・汚れが原因のことが多いです。キャップを正しくはめ直し、プラグを乾かして汚れを拭き取ってから試してみてください。

ガス臭いときはどうすればいいですか?

点火操作は絶対にせず、窓を開けて換気し、ガスの元栓を閉めてください。換気扇や電気のスイッチも操作せず、すぐにガス会社へ連絡しましょう。

引っ越し直後に火がつかないのはなぜですか?

ガスの開栓手続きがまだ完了していない可能性が高いです。ガス会社による開栓作業(立ち会いが必要)が済んでいるかを確認してください。

片方だけつかないのは故障ですか?

多くは故障ではなく、そのバーナーのキャップずれや点火プラグの汚れが原因です。左右のバーナーキャップを入れ替えていないかも確認してみてください。

修理と買い替えはどちらが得ですか?

使用10年前後で部品の入手が難しい場合や、修理費が高額になる場合は買い替えが安心です。購入から年数が浅ければ、まずメーカーに修理を相談しましょう。

まとめ

ガスコンロが点火しないときは、あわてず次の流れで確認すれば、多くは自分で解決できます。

  • まずチャイルドロック・元栓・電池・ガス供給の4点を確認する
  • 「チチチ」音の有無で原因の当たりをつける
  • 多い原因は電池切れ・バーナーキャップのズレ・点火プラグの濡れ
  • 「すぐ消える」は安全装置の正常作動のことも多い
  • ガス臭いときは点火せず、換気して元栓を閉めガス会社へ連絡

まずは電源を切って落ち着き、電池とバーナーキャップから確認してみましょう。それでも直らないときは無理をせず、メーカーやガス会社へ相談するのが安全で確実です。

キッチンまわりをもっと使いやすくしたい方は、ガスコンロ横の隙間を活用する収納アイデアもあわせてご覧ください。

参考:日本ガス協会「ガスが止まったとき(マイコンメーターの復帰方法)」
https://www.gas.or.jp/anzen/gas-stop/

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