毎年2月14日になると、多くの男性はチョコレートを受け取れるかどうかに期待を膨らませ、一方の女性は、贈る相手や渡し方をあれこれ考えて胸をときめかせます。しかし、チョコレートを渡しても肝心の告白まで踏み切れなかったり、もらった側も想いを言い出せずに終わるケースは、意外と少なくありません。
そこで今回は、バレンタインデーをめぐる男女それぞれの心理を深く掘り下げてみましょう。
チョコレートはあるのに告白はなし?男性が抱く心の内
これは本命?それとも…
豪華なチョコレートを手渡されたのに、肝心の告白の言葉がないと、「もしや本命チョコ?」と期待しつつも、一方で「義理チョコかも?」という思いも頭をよぎるもの。特に、普段から良い雰囲気で接している相手であればあるほど、その真意を測りかねてしまうようです。とはいえ、もらえた事実だけでも素直に喜びたいところ。相手に好意があるなら、大きなチャンスかもしれません。
素直に嬉しい
バレンタインデーにチョコレートを渡されると、多くの男性はそれだけで心が弾みます。自分を意識して用意してくれたのだと感じると、自信が湧き、いつもより前向きな気持ちになれるようです。
照れている可能性も?
高級チョコや特別感のあるチョコレートをもらったのに、はっきりとした告白がないと、「きっと恥ずかしがっているのかな」と、女性の心情を想像して胸をときめかせる男性も少なくありません。
義理チョコかと思われる危険性
本命のつもりで渡しても、受け取った男性が「実は義理なのかも?」と誤解してしまうパターンも存在します。女性にとっては不本意な状況ですが、こうした行き違いを避けるには、メッセージカードを添えるなど、はっきり気持ちが伝わるような工夫が有効です。
少なくとも嫌われていない証拠
チョコを受け取れるということは、少なくとも相手から敬遠されているわけではない、というポジティブなサイン。特に、普段あまり接点のない女性や、気の置けない友達以上の関係に感じるチョコレートをもらうと、男性は相手の存在を改めて特別視し始めることが多いようです。
告白をしないままチョコレートを渡す女性の本音
恥ずかしさから言えない
好きな人にチョコを渡すだけで心臓がドキドキ。告白となれば緊張で足がすくんでしまう…という乙女心は、決して珍しいことではありません。実際、バレンタインデーに限らず、想いを口にするのは勇気がいるものです。
相手の興味を引きたい
気持ちはあるけれど自信が持てない。そんなとき、まずはチョコレートで存在をアピールしてみようと考える女性も多いようです。直接の言葉がなくとも、チョコという形で相手に近づこうとする、一種の戦略的アプローチともいえます。
男性からの告白を待ちたい
「できれば彼のほうから言ってほしい」という願いを秘めながら、手作りチョコや厳選した市販チョコに思いを込めるケースもあります。言葉にするのは難しくても、チョコレートを渡す行動自体が大きなアピールになることを期待しているのです。
距離を縮めたいという想い
普段あまり話す機会のない相手へチョコを渡す女性もたくさんいます。きっかけは「一目惚れ」や「ちょっとした優しさに惹かれて」などさまざま。少しでも仲良くなりたい気持ちを、バレンタインのチョコに託しているわけです。
いずれにせよ、本命チョコを渡す女性にとっては、必ず何らかの好意が隠されています。相手に興味がなければ、時間やお金をかけてチョコを準備しようとは思わないもの。そこにある気持ちを見逃さないようにしたいですね。
現代のバレンタインは多彩な楽しみ方が主流に
近年のバレンタインデーは「好きな人に告白する日」だけではなく、さまざまな形で盛り上がるイベントへと発展しています。
新定番の友チョコ
手作りのお菓子やチョコレートを友達同士で交換する「友チョコ」の文化は、もはや定着した感があります。かわいいラッピングで持ち寄りパーティーを開いたり、SNSに写真を投稿したりと、友情を深める一大イベントになっているのです。
自分をいたわるご褒美チョコ
デパートの特設売り場や専門店には普段手を出しにくい高級チョコが並び、多くの女性が「自分へのプレゼント」として奮発する傾向が見られます。ちょっと贅沢な時間を味わうのも、バレンタインの楽しみ方のひとつです。
家族に贈る感謝チョコ
日常のサポートに対する感謝の気持ちを込め、家族にチョコを渡す人も増えています。手作りのお菓子や、セレクトしたチョコと一緒にメッセージを添えて、家族の絆を深めようとする動きが広がっているようです。
実は日本でバレンタインデーが広まった当初は、必ずしもチョコレートに限定されず、親しい人へのプレゼントという扱いでした。現在の多様な楽しみ方は、ある意味でその原点回帰ともいえるでしょう。
チョコレート選びのトレンド
手作りと市販品、どっちがいい?
社会人になれば時間の都合などから市販チョコを選ぶ人が増えますが、10代では約6割の女性が手作りチョコにこだわっているともいわれています。味だけでなくラッピングやデザインにも個性を出せる点が、手作りの魅力でしょう。
男性側は手作り・市販どちらにも好意的で、半々くらいの割合で支持する声があるようです。大切なのは「手作りだから」「有名ブランドだから」という表面ではなく、「自分のために考えてくれたんだ」という気持ちだと感じる人が多いようですね。
ただし、高価すぎるチョコを贈ると、相手がホワイトデーのお返しに気を遣うこともあるため、値段はほどほどが無難かもしれません。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
手作りチョコ | オリジナリティが強く、真心を伝えやすい | 時間と手間がかかる。失敗リスクもある |
市販チョコ | 味や見た目が安定しており、高級感を出しやすい | 相手によっては値段が負担になるかもしれない |
本命チョコを手渡すときのポイント
まずは相手の様子をうかがう
バレンタインが近づく前に、気になる人の行動や言動を観察しておきましょう。例えば、やけにあなたに話しかけてくるようになったり、目が合う回数が増えたりするなら、それは「待っているサイン」かもしれません。
二人きりで渡せるシチュエーションを作る
男性は意外と人目を気にしやすいもの。友達同士がいる場所で渡すと、照れや冷やかしが気になって本音を引き出せないこともあります。なるべく落ち着いた状況で手渡せるように、タイミングを見計らってみましょう。
短めのメッセージを添える
長文の手紙やメッセージカードは、気持ちが重いと感じさせてしまう場合があります。以下のような要点だけをシンプルにまとめると好印象です:
(1) 相手のどんなところが好きか
(2) 相手の素敵だと思う点
(3) あなた自身の気持ち
返事は焦らず待つ
告白まで踏み込んだ場合でも、即答を迫らず相手が考える時間を尊重するのがおすすめ。その場に居続けると、相手もプレッシャーを感じてしまうかもしれません。「返事は後で教えてね」くらいの余裕を持たせると、お互いに気持ちよく向き合えるでしょう。
まとめ
バレンタインデーにおける男女の心理は、表面的にはわかりづらい部分が多く、そこには複雑な感情が交錯しています。男性はチョコをもらうことで好意を感じ取り、女性は言葉にならない思いをチョコレートに込めているのです。
また最近では、友チョコや自分用の高級チョコなど、多彩な楽しみ方がすっかり根付いてきました。手作りか市販かに関係なく、相手を大切に思う気持ちさえしっかり伝われば、チョコレートの価値はじゅうぶんに高まります。
恋人や友達、家族など、あらゆる相手との絆を深められるバレンタインデー。ぜひ自分らしいやり方でこのイベントを楽しんで、心に残る1日を過ごしてくださいね。
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