新学期になると、クラスみんなで学級目標を考える季節ですね。
英語や四字熟語を掲げるのも素敵ですが、今回は古くから日本で伝えられてきた知恵が詰まったことわざをご紹介します。
クラスの目標に使える「頑張る心」を表すことわざ
みなさんのやる気を後押ししてくれる、日本の伝統的なフレーズをまとめました。
石の上にも三年
どんなに困難でも諦めず続ければ、やがて成果が見えてくるという教え。「茨の中にも三年」「火の中にも三年」といった類似の表現も存在します。
人事を尽くして天命を待つ
できる限りの努力をして、その結果を運命に委ねること。中国の昔の政治家である胡寅さんの言葉が由来とされています。
為せば成る
難しいことでも本気で取り組めば成し遂げられるという意味。「精神一到何事か成さざらん」という言葉も同じ考え方を示しています。
ローマは一日にして成らず
大きな目標は長い時間をかけて達成されるもの。ローマ帝国も、小さな都市から始まり、700年以上かけて大帝国へと発展した歴史があります。
一生懸命な気持ちを表すことわざ
面壁九年
達磨大師という方が、9年もの間、壁に向かって座禅を組み続けて悟りを開いた逸話が由来です。周りに惑わされず、目標に向けて一心不乱に努力する姿勢を大切にしようという教えですね。
心血を注ぐ
全力で取り組むことを意味します。ただし「心血を傾ける」という言い回しは誤用なので、使わないように気をつけましょう。
座右の銘として大切にしたいことわざ
勝って兜の緒を締めよ
戦国時代の武将、北条氏綱の言葉です。良い成果が出ても気を抜かずに、さらなる努力を重ねることの大切さを示しています。
善は急げ
良いと感じたことはすぐに行動に移すべきだという教えです。夏目漱石の「こころ」にも登場する、有名なことわざとして知られています。
先んずれば人を制す
物事を早めに始めることで、有利な立場を得られるという意味。「先手必勝」や「早いが勝ち」など、似た言葉もたくさんあります。
備えあれば憂いなし
普段から準備を怠らなければ、いざという時に困ることはないという教えです。「転ばぬ先の杖」という表現ともよく似ています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。学級目標を考える際、これらのことわざを参考にしてみると、クラスの気持ちが一段と引き締まるかもしれません。日常生活でも、気になったことわざを座右の銘として心に留めてみてくださいね。
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