引越しを控えると、荷造りや手配など色々な準備で手一杯になりがちです。そんな中、意外と後回しにされてしまうのが、電気・ガス・水道といったライフラインの手続きではないでしょうか。「新居では初日から使いたいけれど、どう手続きすればいいの？」「退去する家は何をすればいい？」とお悩みの方も少なくないはずです。
この記事では、引越し当日に困らないためのライフラインの開始・停止手続きについて、具体的な手順をわかりやすくまとめています。事前準備から当日の段取りまでをしっかり押さえ、スムーズな引越しを実現しましょう。
電気の手続き：シンプルだが見落とさないことが大切
新居での電気使用開始手続き
引越し当日は、まず照明や家電を使うために電気が必要になります。ありがたいことに、電気の利用開始に関しては、比較的簡単な手続きを踏むだけで使えるようになります。
【使用開始の流れ】
- 担当する電力会社へ電話などで連絡
- 契約者情報など必要事項を伝達
- 部屋のブレーカーを上げることで利用可能
電気を使い始める際に立ち会いは不要です。ほとんどの場合、ブレーカーを上げるだけで点灯します。
電話で伝える事項の例
- 契約者：これから電気を使う人の氏名
- 住所：使用場所の所在地
- 使用開始日：利用を開始したい日
支払い方法を設定する際は、口座振替を選べば毎月の支払いが手軽になります。インターネット申込や郵送手続きのどちらでもOKです。
「電気使用申込書」は玄関やブレーカー付近に備え付けられていることが多いですが、見当たらないときは電力会社に連絡して取り寄せましょう。
旧居の電気使用停止手続き
今住んでいる家の電気を引越しで止める場合も、電力会社への連絡を忘れずに。手続きをせず放置してしまうと、転居後も旧居の電気代が課金される恐れがあります。引越しが決まったら、早めに停止手続きをしておきましょう。
電話で伝える事項の例
- 契約者：電気を使っていた人の氏名
- 現在の住所：利用していた家の所在地
- 引越し先の住所：新しく電気を使う場所
- 使用停止日：いつで利用を終えるか
- お客様番号：あるとスムーズ
口座振替の場合は自動的に引き落とされますが、払込書払いの場合は新居に請求書が届くよう手配が必要です。また、引越し当日は作業が多いので、ブレーカーを落とすタイミングも考慮しておきましょう。
ガスの手続き：開栓には立ち会いが必要
新居でのガス使用開始手続き
電気に比べると、ガスを使い始めるには必ず立ち会いが必要になります。特に給湯にガスを利用する場合、開栓されていないとお湯が出ず不便です。繁忙期には予約が取りづらくなるので、引越しが決まったらなるべく早くガス会社に連絡し、日時を決めておきましょう。
電話で伝える事項の例
- 契約者：ガスを使う人の名前
- 住所：使用予定の物件の所在地
- 使用開始日：ガスを使い始めたい日
- 立ち会いが可能な日時
忙しくて本人が立ち会えない場合もありますが、荷物の搬入時間に合わせると段取りが取りやすいです。ガス器具を使うつもりなら、設置後すぐに点火確認ができるよう、当日ガス会社に来てもらうのがおすすめです。器具は梱包の奥に入れず、早く取り出せるようにしておきましょう。支払いは口座振替などを設定するのが便利です。
旧居のガス使用停止手続き
旧居のガスを止めるにも、ガス会社へ立ち会いの予約を取るのが基本です。停止手続きは、引越しが決まったら早めに済ませておきましょう。退去日にはメーター確認と閉栓作業が行われ、費用の清算もその場で進みます。口座振替以外を利用している場合は、請求書を新居へ送付してもらえるよう手配が必要です。
電話で伝える事項の例
- 契約者：ガスを使っていた人の名前
- 現在の住所：ガスを使っていた物件の所在地
- 引越し先の住所：新しくガスを使う物件の所在地
- 使用停止日：ガスを止めたい日
- お客様番号：あると手続きがスピーディー
水道の手続き：自分で開け閉めも可能
新居での水道使用開始手続き
水道は日常生活に欠かせないため、引越し直後から必ず必要になります。開栓自体は立ち会いなしでも可能で、物件によっては蛇口をひねるだけで利用できるケースも珍しくありません。とはいえ、水道局への使用開始連絡は必ず行いましょう。その後「水道使用開始申込書」を郵送し、支払い方法を記入して申し込みます。
電話で伝える事項の例
- 契約者：水道を使う人の名前
- 住所：水道を使う物件の所在地
- 使用開始日：利用を始める日
旧居の水道使用停止手続き
旧居の水道を止める場合、あらかじめ水道局に連絡を入れておき、退去日には自分で閉栓します。その後、担当者が検針に訪れ、最終的な料金を確定させる流れです。口座振替を利用している人は自動決済になりますが、払込書の場合は新居へ書類が届くようにしておきましょう。
電話で伝える事項の例
- 契約者：水道を使っていた人の名前
- 現在の住所：水道を使っていた物件の所在地
- 引越し先の住所：新しく水道を使う物件の所在地
- 使用停止日：いつまで使うか
- お客様番号：あると手続きが簡単
ライフライン手続きのスケジュール管理がカギ
円滑な引越しのためには、ライフラインも含めて計画的に手続きの段取りを組むことが大切です。以下の流れを目安にすると、余裕を持って進められます。
引越しが決まったらすぐすること
- 電力会社、ガス会社、水道局の連絡先を調べる
- お客様番号など必要書類を整理
- 特にガス開栓は立ち会い予約が混雑しやすいので早めに
引越し1週間前までに行うこと
- 旧居の停止手続きを完了させる
- 新居の開始手続きを済ませる
- 支払い方法の登録変更などを行う
引越し当日にチェックすること
- 電気：ブレーカーを上げてすぐ使えるか
- ガス：立ち会い時間を再確認し、ガス器具を用意する
- 水道：開栓手順を確認し、蛇口を試してみる
オンライン手続きが増えている時代を活用
近年では、電気・ガス・水道の多くの手続きがインターネットで完結できます。郵送での手続きよりも早く終わることが多いので、活用を検討してみる価値は十分あります。
オンラインで手続きするメリット
- 24時間申し込み可能で時間を選ばない
- 面倒な書類の記入・発送が不要
- 進行状況がオンラインで把握しやすい
- スマホからの手続きも気軽に行える
住まいが決まったら、各サービスのオンライン受付ページをチェックしておくと、いざという時にスムーズに申し込みできます。
引越し時のライフライン手続きチェックリスト
引越し準備は想像以上にバタバタします。荷物の片付けばかり気にしていると、ライフラインの手続きがおろそかになるかもしれません。以下のリストで確認しながら進めると、手続きを漏らす心配が軽減できます。
【旧居での手続き】
- 電力会社への使用停止連絡
- ガス会社への使用停止連絡（立ち会い日時の確認）
- 水道局への使用停止連絡
- 新住所の通知（請求書送付先を変更しておく）
- 最終請求額の確認方法を把握する
【新居での手続き】
- 電力会社への使用開始連絡
- ガス会社への使用開始連絡（立ち会い予約）
- 水道局への使用開始連絡
- 口座振替など支払い方法の設定
- 申込書の郵送またはオンライン申請
まとめ
引越し直前は荷造りや運搬などで手が回らなくなりがちですが、電気・ガス・水道の手続きは生活をスタートするための最重要項目です。特にガスについては立ち会いが必要なので、余裕を持ってスケジュールを組んでおきましょう。
引越しが決まったら、まずはライフラインの手続きを最優先でチェックし、可能なものはオンライン手続きを活用すると効率的です。前もって動いておけば、引越し当日に慌てずに済むでしょう。
新しい住まいで快適な生活を送るためにも、このガイドを活用して計画的に準備を進めてみてください。手続きがスムーズに終われば、新生活のスタートもきっと気持ちよく切れるはずです。
コメント