高校三年生必見!輝く思い出を形にする卒業文集作成ガイド

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高校生活の総仕上げともいえる卒業文集。3年間の出来事や、自分の成長を言葉にまとめるのは容易ではありません。
「何をテーマにすればいいのだろう」「どうやって文章を構成したらいいのか」――そんな疑問を抱えている方も多いでしょう。

そこで今回は、テーマ設定から清書に至るまで、具体的な例と実践的なポイントを交えながら、印象に残る卒業文集の書き方を紹介していきます。

目次

思い出を彩るテーマを見つけ出す方法

魅力的な卒業文集に欠かせないのが、自分らしいテーマ選び。ただ、「自分らしさ」はすぐに思い浮かばないこともあります。そこで、まずは以下の手順で思い出を分類してみましょう。

思い出の棚卸し作業

高校生活で経験してきた大小さまざまな出来事を、とりあえず書き出してみてください。時系列は意識せず、何でもOKです。

学校行事関連入学式/卒業式/修学旅行/文化祭/体育祭/球技大会/マラソン大会/合唱コンクール/校外学習/職場体験
部活動・委員会関連朝練/放課後練習/大会/試合/合宿/引退式/委員会活動/生徒会活動
学習・進路関連テスト期間/補習/課外授業/進路相談/受験勉強/模試/志望校見学
日常の思い出昼休みの時間/放課後の友達とのやりとり/通学路での出来事/教室での雑談

こうして出してみた中から、下記の視点でテーマを選び絞ると、自分だけの物語を描きやすくなります。

  • 自分がいちばん成長を実感できたエピソードは?
  • 今でも鮮明に覚えているできごとは?
  • 周りに話してみたくなる思い出は?
  • 将来を意識するきっかけとなった出来事は?
  • 挫折をどう克服したか、その過程は?

文章構成の基本と押さえておきたいポイント

読み手を飽きさせず、メッセージを的確に伝えるためには、構成の組み立てが重要です。大まかな流れは以下の通りです。

  1. 導入部(全体の約15%)
    • テーマを明確にする
    • そのテーマを選んだ理由
    • 問いかけや興味を引く一文など
  2. 本文(全体の約70%)
    • テーマの具体的な展開
    • 当時の感情や考え方
    • 周囲の人との関わり方
  3. まとめ(全体の約15%)
    • 経験から学んだこと
    • 支えてくれた人への感謝
    • 今後の抱負

印象的な書き始めのサンプル

読者の関心を一気にひきつける始まり方は、最後まで読んでもらうためにも大切なカギとなります。以下に例を挙げてみました。

【例文1:部活動をテーマにした場合】
「夏の暑い日差しと、グラウンドに響く金属バットの音。私の高校生活はその音色と共にスタートし、そして幕を下ろそうとしています。野球部で過ごした3年間は、挫折と飛躍の繰り返しでした。」

【例文2:文化祭をテーマにした場合】
「『そんなの無理だよ』と、クラスのみんなは言いました。でも、私はあきらめなかったんです。2年生の文化祭で、クラスメイトが一丸となるきっかけになった企画は、私にとって大きな転機となりました。」

【例文3:友情をテーマにした場合】
「入学式当日、隣の席だったあの子は、今では私の最高の相棒です。笑い合って、泣いて、時にはケンカもした仲間と過ごした3年間は、私にとって一生モノの宝物になりました。」

本文を展開するテクニック

本題では、具体的なできごとを交えながら、そのときの気持ちや思考を細やかに描くことが重要です。生き生きとした描写があるだけで、文章全体の魅力がぐっと増します。

【エピソードの広げ方:例】
「夏の大会が迫る2週間前、エースピッチャーがけがで離脱しました。チームは動揺し、私はキャプテンとして何をすべきか必死に考えました。その結果、毎朝30分早くグラウンドに来て整備を始めることにしたのです。すると、『そこまでやるなら自分も』と、仲間たちがどんどん手伝ってくれるようになり、思いがけない連帯感が生まれました。」

推敲のチェックポイント

より完成度の高い文章に仕上げるために、以下の項目をチェックしてみましょう。

  • 誤字や脱字はないか
  • 文の流れやつながりは自然か
  • 具体的なイメージを描ける表現があるか
  • 感情を的確に言葉で表しているか
  • 読点の使い方は分かりやすいか
  • 同じ単語を繰り返しすぎていないか

よくある失敗例とその対処法

  1. 時系列ばかりを追ってしまう
    • 印象的な体験を軸に、内容を組み立てる
  2. ただの事実だけの羅列
    • そのときの気持ちや状況を盛り込む
  3. 抽象的な表現が多すぎる
    • 会話や具体的な数字、情景描写を取り入れる
  4. 感謝の言葉が形式的
    • 実際のエピソードを引用しつつお礼を伝える

心に残る締めくくり方

文章の最後は、全体のメッセージを凝縮する要でもあります。ここで改めて自分が伝えたいことをはっきり示しましょう。

【例文1:成長と感謝】
「野球部でのつまずきと立ち直り、クラスメイトとの関係づくり、そして受験勉強のがんばり。すべてが今の私の支えになっています。先生方、仲間たち、そして家族へ――これまで支えてくれたすべての方々へ心から感謝しながら、新しい舞台へと歩み出していきたいと思います。」

【例文2:将来への展望】
「文化祭の成功体験は、困難なことにもみんなと協力すれば乗り越えられると教えてくれました。この学びを胸に、大学でも社会に出ても、常に挑戦し続ける姿勢を忘れずにいたいと思います。」

清書前の最終点検

清書に入る直前に、以下の点をもう一度確かめてみてください。

  • 全体的な流れや段落の順序は自然か
  • 誤字・脱字は残っていないか
  • 句読点の打ち方に無理はないか
  • 読み手を意識したわかりやすい表現になっているか

大切な思い出を形に

高校3年間の出来事をすべて思い返すのは、大変な作業に思えるかもしれません。けれども、一つ一つのエピソードを丁寧に振り返り、そのとき何を感じ、何を考えたかを改めて書き留めることで、自分だけのかけがえのない物語が出来上がります。

楽しいこともあれば、苦しかったこともある高校生活。そのすべてが、きっとあなたの大切な財産になっているはずです。心を込めて書き上げた卒業文集は、数年後、あるいは数十年後に読み返したとき、新たな発見や懐かしさを運んでくれることでしょう。

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