賃貸物件に住んでいると、壁に穴を開けることは避けたいものです。特にエアコンのリモコンは日常的に使用するものなので、いつでも手に取りやすく、かつ紛失しにくい場所に保管したいものです。この記事では、壁に穴を開けずにエアコンリモコンを壁掛けする方法をご紹介します。
賃貸物件でも安心して使える、簡単で安全なリモコン固定方法をマスターして、より快適な生活環境を作りましょう。
エアコンリモコンを壁掛けすると何が快適?
エアコンのリモコンを壁掛けすることには、多くのメリットがあります。単に見た目が良くなるだけでなく、生活の質を向上させる効果もあるのです。
探す手間が減り操作がスムーズになる
エアコンのリモコンを壁掛けすることで、最も大きなメリットとなるのが「リモコンをいつでも決まった場所で見つけられる」ということです。
ソファやテーブルの上に置いたリモコンは、雑誌や他の物の下に隠れてしまうことがよくあります。また、家族の誰かが使った後、違う場所に置いてしまうこともあるでしょう。
壁掛けにすることで、リモコンの定位置が明確になり、「リモコンがどこにあるんだろう?」と探す時間が節約できます。温度調節やモード変更をしたいと思ったときに、すぐにリモコンを手に取ることができるので、操作がスムーズになります。
ポイント:リモコンを壁掛けすることで、平均して1日に3~5分のリモコン探し時間を節約できると言われています。一見わずかな時間ですが、1年で考えると約18~30時間にもなります!
節電設定をこまめに行える安心感
エアコンの電気代は家庭の電気使用量の中でも大きな割合を占めています。効率的にエアコンを使用するためには、その時々の状況に合わせて温度や風量を調整することが重要です。
リモコンが手の届きやすい場所に壁掛けされていれば、温度設定や風向きの微調整、タイマー設定などをこまめに行いやすくなります。例えば、外出前にエアコンの設定温度を少し上げる(夏場)または下げる(冬場)といった節電行動が、ストレスなく行えるようになります。
また、深夜に寝ている間に温度が下がりすぎたときなども、すぐにリモコンを手に取って調整できる安心感があります。
経済産業省の資料によると、エアコンの設定温度を夏は1℃高く、冬は1℃低く設定するだけで、約10%の節電効果があるとされています。リモコンが手元にあれば、このような細かな調整が容易になります。
見た目がすっきりしてインテリアが整う
リモコンをテーブルや棚の上に置いておくと、どうしても部屋が雑然とした印象になりがちです。特に小さな部屋では、わずかな物でも散らかって見えることがあります。
リモコンを壁掛けすることで、床やテーブルの上のスペースを確保でき、お部屋全体がすっきりと整って見えます。特に、複数のリモコン(テレビ、エアコン、照明など)がある場合は、それらをまとめて壁掛けすることで統一感が生まれ、インテリアの一部として調和させることができます。
最近のエアコンリモコンはシンプルでスタイリッシュなデザインのものも多く、壁掛けすることでむしろインテリアのアクセントになることもあります。
穴あけ不要の固定方法はどれが簡単?
賃貸物件では壁に穴を開けることができないケースが多いですが、心配ありません。穴を開けずにエアコンリモコンを壁掛けする方法はいくつもあります。ここでは、特に簡単で効果的な3つの方法をご紹介します。
マグネットシートで手軽に付け外しする方法
マグネットシートを使用したリモコン固定は、最も手軽で付け外しが簡単な方法の一つです。
必要な材料:
- 粘着付きマグネットシート(100円ショップやホームセンターで購入可能)
- はさみ
- アルコールクリーナー(壁面の脱脂用)
設置手順:
- マグネットシートをリモコンのサイズに合わせてカットします。リモコンよりも少し小さめにすると見た目がすっきりします。
- リモコンの裏面を清掃し、完全に乾かします。
- マグネットシートの粘着面の保護フィルムを剥がし、リモコンの裏面に貼り付けます。
- 壁面をアルコールクリーナーで清掃し、完全に乾かします。
- もう一枚のマグネットシート(または金属プレート)を壁に貼り付けます。
- リモコンを壁面のマグネットにくっつけて完成です。
マグネットシートの利点は、リモコンを簡単に取り外して手元で操作できることです。また、壁の素材が金属(一部のドアや冷蔵庫など)であれば、追加のマグネットシートを壁に貼る必要もありません。
粘着フックで安定感を持たせるコツ
粘着フックを使用する方法は、安定性が高く、様々なタイプのリモコンに対応できる汎用性があります。
必要な材料:
- 粘着フック(コマンドフックなどの剥がせるタイプがおすすめ)
- リモコンホルダー(専用のものがなければ、100円ショップなどで売られているプラスチック製の小物ホルダーでも代用可能)
- アルコールクリーナー
設置手順:
- 壁面を選び、アルコールクリーナーで脱脂・清掃します。
- 粘着フックの保護フィルムを剥がし、清掃した壁面に強く押し付けます。この時、説明書に記載されている設置方法に従い、しっかりと圧着させることが重要です。
- フックにリモコンホルダーをかけるか、リモコン自体に小さなフックやループを取り付けて掛けられるようにします。
粘着フックの利点は、比較的強力な保持力があり、多くのリモコンの重さに対応できることです。また、市販のリモコンホルダーと組み合わせることで、見た目もスマートになります。
石膏ピンを使わずにホルダーを設置する方法
専用のリモコンホルダーを使った設置方法も、見た目が美しく実用的です。
必要な材料:
- エアコンリモコン用ホルダー(メーカー純正品または汎用品)
- 両面テープ(できれば厚手の強力タイプ)
- アルコールクリーナー
設置手順:
- リモコンホルダーの裏面に両面テープを貼ります。
- 壁面をアルコールクリーナーで清掃し、完全に乾かします。
- 両面テープの保護フィルムを剥がし、壁面に押し付けます。このとき、数十秒間しっかりと押さえつけると粘着力が向上します。
- ホルダーにリモコンを収納して完成です。
この方法の利点は、リモコン専用のホルダーを使用するため、ぴったりとフィットして見た目がきれいなことです。また、多くのエアコンメーカーは純正のリモコンホルダーを提供しており、それらは対応するリモコンのデザインに合わせて作られています。
設置のヒント:両面テープは一般的なものよりも、3Mなどの強力タイプを使用すると安心です。特に湿度の高い浴室や洗面所などにリモコンを設置する場合は、防水・防湿タイプの両面テープを選びましょう。

スイッチ周りと干渉しない配置は?
エアコンリモコンを壁掛けする際は、その配置場所も重要なポイントです。特に、既存のスイッチやコンセント周りとの干渉を避けることで、使いやすさと安全性が向上します。
コンセントやスイッチと距離を取る理由
エアコンリモコンをコンセントやスイッチの近くに設置すると、以下のような問題が生じることがあります:
- スイッチやコンセントの操作時にリモコンが邪魔になる
- 誤ってリモコンをぶつけて落下させるリスクが高まる
- コンセントから熱が発生する場合、リモコンの電池や内部回路に悪影響を与える可能性がある
- 湿気を帯びやすいコンセント周りは、リモコンの故障リスクを高める
これらの理由から、エアコンリモコンはコンセントやスイッチから少なくとも10~15cm以上離して設置することをおすすめします。
操作しやすい手の高さを測る簡単ステップ
リモコンを使いやすい高さに設置することも重要です。最適な高さは、主に使用する人の身長や部屋の使い方によって変わります。
手の高さを測る手順:
- 普段エアコンを操作する場所(例:ソファに座った状態、ベッドに横になった状態など)で自然に手を伸ばしてみます。
- 手が自然に届く高さをメジャーや定規で計測します。
- 測定した高さから±10cm程度の範囲内で、見た目のバランスも考慮して設置位置を決定します。
一般的には、床から120~150cm程度の高さが多くの人にとって操作しやすいとされています。ただし、家族構成(小さなお子さんや高齢者がいるか)や、主にどの姿勢でリモコンを操作するかによって調整が必要です。
ユニバーサルデザインの視点:家族全員が使いやすい高さを考える場合、最も身長の低い人(子どもを除く)が無理なく操作できる高さを基準にすると良いでしょう。車いすを使用する方がいる家庭では、座った状態で操作しやすい高さ(床から約100~120cm)が適切です。
配線ダクトと重ならないようにする工夫
多くの住宅には、壁の中や表面に配線ダクト(電気配線を保護するためのケース)が通っています。リモコンの設置位置を決める際は、これらの配線と干渉しないよう注意が必要です。
配線ダクトを避けるためのチェックポイント:
- 壁面をよく観察し、わずかな膨らみや色の違いがないか確認します(配線ダクトの存在を示唆する場合があります)。
- コンセントやスイッチから垂直・水平に伸びる線上には、配線が通っている可能性が高いため避けます。
- 不安な場合は、配線検知器(ホームセンターなどで購入可能)を使用して、壁内の配線位置を確認できます。
配線ダクトの上にリモコンホルダーを設置すると、強力な両面テープを使用しても十分な粘着力が得られないことがあります。また、配線に負荷をかけることで、長期的には電気系統に問題が生じる可能性もあります。
季節前に準備すると快適度が上がる?
エアコンリモコンの壁掛け設置は、季節の変わり目に行うと特に効果的です。事前に準備しておくことで、いざというときにスムーズにエアコンを操作できるようになります。
夏前に設置して冷房効率を高めるメリット
夏が本格的に始まる前(5月から6月頃)にエアコンリモコンの設置場所を決めておくことには、いくつかの重要なメリットがあります。
- 突然の猛暑日にすぐにエアコンを使用開始できる
- リモコンの位置を事前に最適化できるため、暑い日に設置作業をする必要がない
- 冷房の微調整がしやすくなり、電気代の節約にもつながる
- 梅雨時期の室内乾燥運転もスムーズに行える
特に梅雨から夏にかけての時期は、湿度と温度の変化が激しいため、こまめな設定変更が必要になります。リモコンが手の届きやすい場所にあると、その都度最適な設定に調整しやすくなります。
節電のヒント:環境省の「COOL CHOICE」によると、冷房の設定温度を28℃にすることが推奨されています。ただし、湿度が高い日は設定温度を1~2℃下げると体感的な快適さが向上します。リモコンが手元にあれば、このような細かな調整が容易になります。
冬前に定位置を決めて暖房設定を簡単にする利点
同様に、冬が来る前(10月から11月頃)にリモコンの設置位置を最適化しておくことも重要です。
- 早朝の寒い時間帯でもベッドから出ずにエアコンを操作できる
- 細かな温度調整がしやすくなり、過剰な暖房を避けられる
- タイマー設定が手軽にできるため、起床時に部屋が暖まっている状態にできる
- 電気代の大きな節約につながる可能性がある
冬場は特に、エアコンの暖房機能の効率的な使用が電気代に大きく影響します。起床時や帰宅時など、必要なタイミングでだけ暖房を入れるよう設定することで、大幅な節約が可能です。
オフシーズン中のリモコン管理方法
エアコンを使用しない季節(春や秋)には、リモコンの管理方法も考慮する必要があります。
オフシーズンのリモコン管理オプション:
- 壁掛け位置をそのままにして、必要なときにすぐ使えるようにしておく
- ホコリや直射日光から保護するために、軽いカバーを掛ける
- 一時的に取り外して収納し、壁掛けホルダーだけを残しておく
- 電池を抜いて保管する(長期間使用しない場合)
多くのエアコンリモコンは、使用していない間も微量の電力を消費しています。半年以上使用しない場合は、電池を抜いておくことで、電池の液漏れリスクを減らし、電池寿命を延ばすことができます。
粘着跡を残さない剥がし方は?
賃貸物件で特に重要になるのが、退去時に粘着剤の跡を残さないことです。適切な方法で粘着テープや両面テープを剥がすことで、壁紙や塗装を傷めることなくきれいに取り除くことができます。
ドライヤーの温風で粘着剤を柔らかくする手順
両面テープや粘着シートを剥がす際に、ドライヤーの温風を利用する方法は非常に効果的です。熱を加えることで粘着剤が柔らかくなり、きれいに剥がれやすくなります。
ドライヤーを使った剥がし方の手順:
- ドライヤーを弱~中程度の温風に設定します。
- 粘着テープや両面テープが貼られている部分に、約10~15cmの距離から20~30秒間温風を当てます。
- テープの端から慎重に剥がし始めます。抵抗を感じる場合は、無理に引っ張らず、再度温風を当てます。
- ゆっくりと一定の力で、壁に対して平行に(直角ではなく)引っ張るようにして剥がします。
- 粘着剤が壁に残った場合は、再度温風を当てて柔らかくしてから、柔らかい布で優しく拭き取ります。
市販剥離剤を安全に使う注意点
粘着剤の除去に特化した専用の剥離剤も、効果的に粘着跡を取り除く選択肢の一つです。ただし、使用方法を誤ると壁紙や塗装を傷める可能性があるため、正しい使い方を知っておくことが重要です。
剥離剤を安全に使用するためのポイント:
- 必ず製品の説明書をよく読み、指示に従います。
- 目立たない場所でパッチテストを行い、壁材に悪影響がないことを確認します。
- 換気の良い環境で作業し、必要に応じて手袋やマスクを着用します。
- 剥離剤を直接壁に吹きかけるのではなく、綿棒や柔らかい布に少量取って塗布します。
- 指定の時間(通常1~5分程度)待ってから、柔らかい布で優しく拭き取ります。
- 作業後は、中性洗剤を薄めた水で拭き、その後乾いた布で水分を拭き取ります。
市販の剥離剤には、シトラス系(オレンジオイルベース)やアルコール系など様々なタイプがあります。壁紙の種類によって適したものが異なるため、壁材に合った製品を選ぶことが大切です。
壁紙を保護するマスキングテープ併用術
粘着テープや両面テープを貼る前に、壁紙を保護するための一工夫として、マスキングテープを併用する方法があります。これにより、退去時の粘着剤除去作業がはるかに容易になります。
マスキングテープ併用の手順:
- リモコンホルダーを取り付けたい位置に、適切なサイズのマスキングテープを貼ります。
- マスキングテープの上から両面テープやマグネットシートを貼り付けます。
- 通常通りリモコンホルダーを設置します。
- 退去時には、マスキングテープごと全体を剥がすことで、壁紙への影響を最小限に抑えられます。
この方法の利点は、壁紙と粘着剤が直接接触しないため、壁紙へのダメージリスクが大幅に減少することです。特に長期間(1年以上)の使用を予定している場合に効果的です。
リモコン紛失を防ぐ定位置づくりは?
エアコンリモコンの紛失は意外と多く発生する問題です。適切な定位置を作ることで、リモコンの紛失リスクを大幅に減らすことができます。
家族全員で共有しやすい場所は?
エアコンリモコンの理想的な設置場所は、家族全員がアクセスしやすく、かつ使いやすい場所です。以下のポイントを考慮して場所を選びましょう。
- リビングルームの場合:ソファからも見える位置で、入口からも確認できる場所が理想的です。
- 寝室の場合:ベッドから手が届く高さで、起床時に自然と目に入る場所がおすすめです。
- ダイニングやキッチンの場合:調理や食事の動線を妨げず、かつ手が届く場所が適しています。
また、複数の部屋にエアコンがある場合は、各部屋でリモコンの設置位置を統一することで、どの部屋にいても直感的にリモコンの場所がわかるようになります。例えば、「どの部屋でもドアの右側の壁」というように決めておくと便利です。
子どもの目線より高い位置に設置する安全性
小さなお子さんがいるご家庭では、リモコンの設置位置を工夫することで、いたずらや誤操作を防ぎつつ、安全性を確保することができます。
- 小さな子どもの手が届かない高さ(床から160cm以上)に設置する
- 子どもが椅子などを使ってもアクセスしにくい場所を選ぶ
- 子どもの遊び場から離れた場所に設置する
- 必要に応じて、チャイルドロック機能付きのリモコンホルダーを利用する
子どもの目線より高い位置に設置することで、以下のような安全上のメリットがあります:
- リモコンの誤飲事故のリスクを低減(特に電池の誤飲は危険です)
- リモコンを投げたり落としたりすることによる破損防止
- エアコン設定の勝手な変更を防止(電気代の節約にもつながります)
- リモコンのボタン部分の摩耗や汚れ防止
夜間でも見つけやすい目印を付ける方法
夜間や暗い部屋でもリモコンの位置をすぐに把握できるよう、目印を付ける工夫も効果的です。
夜間視認性を高める工夫:
- 蓄光テープをリモコンホルダーの縁に貼る(日中の光を蓄えて暗闇で光る)
- 夜間でも目立つ色(蛍光色など)のマーキングシールを貼る
- リモコンホルダーの周囲に反射素材のテープを貼る
- ほんのりと光るLEDテープを近くに設置する(電池式や充電式のものがおすすめ)
特に寝室では、夜中に温度調整をしたいときにリモコンを探し回る手間を省くことができ、快適な睡眠環境の維持に役立ちます。
おすすめの目印:蓄光テープは電気を使わないため、ランニングコストがかからず環境にも優しいオプションです。市販の星形や矢印形の蓄光シールも、子どもがいる家庭では喜ばれる選択肢となります。
公式マニュアルを参考にすると何が安心?
エアコンリモコンの取り扱いについては、メーカーの公式マニュアルに重要な情報が記載されています。これらを参考にすることで、より安全かつ効果的にリモコンを管理することができます。
メーカー推奨の保管温度を確認するには?
エアコンリモコンは電子機器であるため、極端な温度環境下では正常に機能しなくなったり、寿命が短くなったりする可能性があります。メーカーが推奨する保管温度範囲を確認することが重要です。
保管温度情報の確認方法:
- エアコン本体の取扱説明書でリモコンのセクションを確認する
- メーカーの公式ウェブサイトで該当モデルの説明書をダウンロードする
- メーカーのカスタマーサポートに直接問い合わせる
一般的に、多くのエアコンリモコンは0℃~40℃程度の温度範囲内での保管が推奨されています。直射日光の当たる窓際や、暖房器具のすぐ近くなど、極端に温度が上昇する場所への設置は避けるべきです。
リモコン用ホルダー推奨品番をチェックする方法
多くのエアコンメーカーは、自社製品のリモコン用に専用ホルダーを提供しています。これらの純正ホルダーは、対応するリモコンにぴったりとフィットするよう設計されているため、使い勝手と見た目の両面で優れています。
純正ホルダーの情報を入手する方法:
- エアコン購入時に付属の説明書やアクセサリーリストを確認する
- メーカーの公式ウェブサイトで「アクセサリー」や「オプション品」のページを確認する
- エアコンのモデル番号を控えてメーカーのサポートセンターに問い合わせる
- 家電量販店のサービスカウンターで相談する
純正ホルダーが入手できない場合や、価格面で汎用品を検討する場合は、リモコンのサイズや重量に適したものを選ぶことが重要です。
互換性の確認ポイント:汎用ホルダーを購入する際は、「対応機種」や「対応サイズ」の情報を必ずチェックしましょう。また、リモコンの厚みや背面の形状(平らかどうか)も確認すると、フィット感の良いホルダーを選べます。
保証適用外にならない設置条件は?
エアコンやリモコンの保証を有効に保つためには、メーカーが定める設置条件や使用条件を守ることが重要です。不適切な設置や取り扱いによって生じた故障は、保証の対象外となる可能性があります。
保証を維持するためのポイント:
- リモコンを分解しない
- 水濡れや高湿度環境での使用を避ける
- 極端な高温・低温環境に置かない
- 強い衝撃を与えない
- 指定外の電池を使用しない
- 信号の送受信部を塞がない設置方法を選ぶ
特に壁掛け設置の際は、リモコンの背面に圧力がかかり過ぎないよう注意が必要です。また、リモコンホルダーがリモコンの送信部を覆い隠さないよう、適切な設計のものを選びましょう。
保証書の確認:エアコン購入時の保証書や取扱説明書には、保証の条件が詳細に記載されています。不明点がある場合は、購入店やメーカーのサポートセンターに確認することをおすすめします。ほとんどのメーカーでは、正規の使用方法に従っている限り、リモコンの壁掛け設置自体は保証に影響しません。
まとめ
エアコンリモコンの壁掛け設置は、賃貸物件でも穴を開けずに実現できる便利な方法です。この記事でご紹介した3つの主な方法(マグネットシート、粘着フック、両面テープを使ったホルダー設置)はいずれも、退去時に跡を残さずに取り外すことができます。
リモコンを壁掛けすることで、探す手間が省け、操作がスムーズになり、節電設定もこまめに行いやすくなります。また、部屋の見た目もすっきりと整い、インテリアの一部として調和させることができます。
設置の際は、コンセントやスイッチとの干渉を避け、操作しやすい高さを考慮することが重要です。また、季節前に準備しておくことで、冷暖房の効率的な使用につながります。
退去時に壁紙を傷めないよう、ドライヤーの温風や専用の剥離剤を使った適切な除去方法も知っておくと安心です。さらに、マスキングテープを併用することで、壁紙へのダメージリスクを大幅に減らすことができます。
最後に、メーカーの公式マニュアルを参照して、適切な保管条件や設置方法を確認することで、リモコンの寿命を延ばし、エアコンをより快適に使用することができます。
快適な温度環境を保ちながら、部屋の美観も向上させるエアコンリモコンの壁掛け設置。ぜひこの記事を参考に、あなたのライフスタイルに合った最適な設置方法を見つけてください。

参考資料:
- 経済産業省「夏季の省エネルギーの取組について」(2024年4月更新)
- 環境省「COOL CHOICE」公式サイト(2024年3月参照)
- 資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド」(2024年版)
コメント