夜、家の壁や窓ガラスにぺたっと張り付いている小さな生き物を見かけたことはありませんか?それがヤモリです。漢字で「家守」と書くことからもわかるように、昔から家を守ってくれる縁起の良い生き物として親しまれてきました。
でも、ふと疑問に思いませんか?「この子、いったい何を食べて生きているんだろう?」「もしかして、あの黒くてすばしっこいゴキブリも退治してくれるの?」と。
実は、ヤモリは私たちが思っている以上に頼もしい存在なんです。夜な夜な活動しては、家の周りにいる厄介な虫たちを捕まえてくれています。そう、ヤモリは知られざる「害虫ハンター」なのです。
この記事では、野生のヤモリがどんなものを食べているのか、ペットとして飼う場合はどんな餌を与えればいいのか、さらには餌やりの頻度や水分補給の方法、餌を食べてくれないときの対処法まで、ヤモリの食生活にまつわるあらゆる情報をお届けします。読み終わる頃には、きっとヤモリのことがもっと好きになっているはずですよ。
野生のヤモリは何を食べている?知られざる害虫ハンターの実態
日本で最もよく見かけるのはニホンヤモリという種類です。彼らは夜行性で、日が沈むと活動を始めます。昼間は壁の隙間や雨戸の裏などでじっと休んでいて、暗くなると獲物を求めて動き出すんですね。
ヤモリが「益獣」や「家の守り神」と呼ばれるのには、ちゃんとした理由があります。それは、私たちが嫌がる虫をせっせと食べてくれているから。具体的にどんな虫を食べているのか、見ていきましょう。
ゴキブリやクモも捕食対象!意外と頼もしい存在
「ヤモリってゴキブリも食べてくれるの?」これ、気になる人が多いと思います。結論から言うと、食べます。ただし、すべてのゴキブリを食べられるわけではありません。
ヤモリは自分の頭より大きな獲物を飲み込むことができません。なので、あの大きなクロゴキブリの成虫を丸ごとパクッ、というのは難しいんです。でも、キッチンなどでよく見かけるチャバネゴキブリの成虫や、どんなゴキブリでも小さい幼虫の段階であれば、ヤモリにとっては絶好の獲物になります。
ゴキブリの幼虫は、成虫になる前に何度も脱皮を繰り返しながら成長します。その間に何匹かでもヤモリに食べられてくれれば、将来的なゴキブリの数を減らすことにつながりますよね。私たちの知らないところで、ヤモリはこうした地道な「駆除活動」をしてくれているわけです。
クモも同様に、ヤモリの大好物です。壁を伝って歩くクモを見つけると、スルスルと近づいてパクッと捕まえます。クモが苦手な人にとっては、ヤモリはまさに頼れる味方といえるでしょう。
蚊・ハエ・蛾など光に集まる虫たちも大好物
夏の夜、窓の明かりに誘われて虫が集まってくることってありますよね。蚊、コバエ、小さな蛾、ウンカ、ヨコバイなど、様々な虫が光を目指して飛んできます。
実は、ヤモリが窓ガラスに張り付いているのを見かけるのは、まさにこの「光に集まる虫」を狙っているからなんです。彼らは待ち伏せ型のハンターで、虫が近づいてくるのをじっと待ち、射程圏内に入った瞬間に素早く捕食します。その動きは意外なほど俊敏で、飛んでいる虫でもパクッとキャッチしてしまいます。
殺虫剤を使わなくても、ヤモリがいれば自然の力で不快な虫を減らしてくれる。いわば「天然の害虫駆除システム」が家に備わっているようなものです。これこそが、ヤモリが古くから大切にされてきた理由なんですね。
ペットのヤモリにはどんな餌を与えればいい?飼育下での食事ガイド
最近では、ヤモリをペットとして飼う人も増えてきました。つぶらな瞳と愛嬌のある仕草に癒される人が多いようです。ただ、飼育下では野生のように自分で餌を捕まえることができないので、飼い主がきちんと栄養バランスを考えた食事を用意してあげる必要があります。
ここでは、ペットのヤモリに与える餌の種類と、より健康的に育てるためのポイントを紹介します。
定番の主食はコオロギ!種類と栄養価アップのコツ
ペットのヤモリの餌として最もポピュラーなのがコオロギです。栄養バランスが良く、入手もしやすいことから、多くの飼育者に選ばれています。爬虫類用の餌として流通しているコオロギは、主に2種類あります。
まず「ヨーロッパイエコオロギ」、通称イエコと呼ばれるものです。こちらは動きが比較的おとなしく、飼育ケースの中で暴れまわることも少ないため、管理しやすいのが特徴。サイズ展開も豊富で、ヤモリの成長段階に合わせて選べるのが嬉しいポイントです。
もう一つが「フタホシコオロギ」です。イエコより一回り大きく、栄養価も高いとされています。動きが素早いので、ヤモリの狩猟本能を刺激してくれる反面、脱走されると少し厄介かもしれません。
さて、ここで大切なのが「ただコオロギを与えればいいわけではない」ということ。ヤモリの健康を長く保つためには、コオロギの栄養価を高めるひと工夫が欠かせません。
一つ目は「ガットローディング」と呼ばれる方法です。これは、餌となるコオロギに、事前に栄養価の高いものを食べさせておくというもの。専用のコオロギフードや、小松菜、ニンジンなどの野菜を与えておくと、その栄養がヤモリの体にも間接的に届きます。いわば「コオロギを通じて野菜の栄養を摂取する」イメージですね。
二つ目は「ダスティング」です。コオロギを与える直前に、カルシウム剤やビタミン剤の粉末をまぶす方法です。特に室内で飼育している場合、日光を浴びる機会が少ないため、ビタミンD3入りのカルシウム剤は骨の健康維持に欠かせません。袋にコオロギと粉末を入れて軽く振るだけなので、手間もそれほどかかりませんよ。
コオロギ以外の生き餌でバリエーションを増やそう
毎回同じ餌ばかりだと、栄養が偏ってしまうこともありますし、ヤモリ自身が飽きてしまうこともあります。いくつかの餌をローテーションで与えることで、より健康的な食生活を実現できます。
「デュビア」はおすすめの餌の一つです。見た目はゴキブリの仲間なのですが、日本で見かけるゴキブリとは違って壁を登れず、動きもゆっくり。逃げ出す心配が少なく、臭いもコオロギより控えめなので、管理がとても楽です。栄養価も高く、コオロギと並んで主食として使えます。
「ミルワーム」は甲虫の幼虫で、ヤモリの食いつきがとても良い餌です。ただし、リンの含有量が多いため、カルシウムの吸収を妨げてしまう可能性があります。メインの餌ではなく、週に1~2回程度のおやつ感覚で与えるのがベストでしょう。
「ハニーワーム」は蛾の幼虫で、これも嗜好性が非常に高いです。ただ、脂肪分がかなり多いため、与えすぎると肥満の原因に。こちらもたまのご褒美として考えておくといいですね。
生き餌が苦手な人には人工餌という選択肢も
「ヤモリは飼いたいけど、生きた虫を扱うのはちょっと…」という方もいらっしゃいますよね。そんな方には、近年開発が進んでいる人工餌がおすすめです。
粉末を水で練ってペースト状にして与えるタイプや、最初からゲル状になっているタイプなど、いくつかの種類が販売されています。栄養バランスが計算されて作られているので、これだけでも必要な栄養を摂取できるよう設計されています。保存も効くので、生き餌のように「餌の餌を用意する」といった手間がないのも魅力です。
ただし、注意点もあります。ヤモリは動くものに反応して捕食する本能を持っているため、動かない人工餌には全く興味を示さない個体もいるんです。最初から人工餌だけで飼育しようとするのではなく、まずは生き餌と併用しながら少しずつ慣らしていくのが現実的なアプローチでしょう。
餌やりの頻度はどれくらい?幼体と成体で異なるポイント
ヤモリを飼い始めると、「どのくらいの頻度で餌を与えればいいの?」という疑問が出てくると思います。実は、ヤモリの年齢や成長段階によって、適切な餌やりの頻度は変わってきます。ここでは、幼体と成体それぞれの目安を解説します。
成長期の幼体は毎日たっぷりと
生まれたばかりの幼体から、体がしっかり成長するまでの若いヤモリは、とにかくたくさんの栄養を必要とします。人間の子どもがよく食べるのと同じですね。
この時期は、基本的に毎日餌を与えるのが理想的です。1回に与える量は、ヤモリが10~15分程度で食べきれる量を目安にしましょう。食べ残しがあると、ケージ内が不衛生になったり、逆にコオロギがヤモリを噛んでしまったりするリスクもあるので、食べきれる量を見極めることが大切です。
餌のサイズも重要で、ヤモリの頭の幅より小さいものを選んでください。大きすぎる餌は喉に詰まらせる原因になります。最初は極小サイズのコオロギから始めて、成長に合わせて徐々にサイズアップしていくといいでしょう。
成体は2~3日に1回が目安
体が十分に成長した成体のヤモリは、幼体ほど頻繁に餌を与える必要はありません。代謝も落ち着いてくるので、2~3日に1回程度の給餌で十分です。
1回に与える量は、成体サイズのコオロギなら3~5匹程度が目安。もちろん個体差があるので、食べ具合を見ながら調整してください。毎回完食するようなら少し増やしてもいいですし、残すようなら減らしましょう。
ここで一つ注意したいのが「肥満」です。ペットのヤモリは野生と違って運動量が少なくなりがちなので、与えすぎると太ってしまいます。お腹がふっくらしすぎていないか、尻尾の付け根に脂肪がつきすぎていないか、定期的にチェックする習慣をつけておくと安心です。
水分補給も忘れずに!ヤモリへの水の与え方
餌のことばかり気にしてしまいがちですが、ヤモリにとって水分補給もとても大切です。野生のヤモリは葉っぱについた朝露や雨粒を舐めて水分を摂取しています。飼育下でも、自然に近い形で水分を与える工夫が必要です。
霧吹きでケージ内を湿らせる方法
最も手軽で効果的なのが、霧吹きを使う方法です。1日1~2回、ケージの壁面や流木、植物などに霧吹きで水を吹きかけてあげましょう。ヤモリは壁についた水滴をペロペロと舐めて水分を摂取します。
この方法のメリットは、ヤモリの自然な水の飲み方に近いということ。また、ケージ内の湿度を適切に保つ効果もあります。ヤモリは高すぎる湿度も低すぎる湿度も苦手なので、霧吹きで湿度をコントロールできるのは一石二鳥ですね。
使う水は、カルキ抜きした水か、市販の爬虫類用の水がベストです。水道水をそのまま使う場合は、一晩汲み置きしてカルキを飛ばしてから使うようにしましょう。
水入れを設置する場合の注意点
霧吹きだけでなく、念のため小さな水入れを設置しておく飼育者もいます。特に留守がちで霧吹きの回数が少なくなりそうな場合は、保険として置いておくと安心かもしれません。
ただし、注意点があります。水入れは浅いものを選ぶこと。深い容器だと、ヤモリが誤って落ちたときに溺れてしまう危険があります。また、水は毎日新しいものに交換して、常に清潔な状態を保つようにしてください。
ヤモリが水入れの存在に気づかないこともあるので、やはり基本は霧吹きで水滴をつける方法がおすすめです。水入れはあくまで補助的なものと考えておきましょう。
餌を食べない!考えられる原因と対処法
ヤモリを飼っていると、「急に餌を食べなくなった」という状況に遭遇することがあります。心配になりますよね。でも、慌てる前に、まずは原因を探ってみましょう。いくつかの理由が考えられます。
環境の変化によるストレス
ヤモリは意外とデリケートな生き物で、環境の変化に敏感です。新しく家に迎えたばかりの頃や、ケージの場所を移動した後、レイアウトを大幅に変えた後などは、ストレスで食欲が落ちることがよくあります。
この場合は、無理に餌を与えようとせず、静かな環境でそっとしておいてあげることが大切です。新しい環境に慣れれば、自然と食欲が戻ってくることがほとんどです。1週間程度は様子を見てあげましょう。
温度や湿度が適切でない
ヤモリは変温動物なので、周囲の温度によって体温や代謝が変化します。ケージ内の温度が低すぎると、消化機能が低下して食欲がなくなります。逆に暑すぎても体調を崩してしまいます。
ニホンヤモリの場合、適温は25~30度程度。夜間は少し下がっても問題ありませんが、20度を下回ると活動が鈍くなります。温度計を設置して、適切な温度が保たれているか確認してみてください。
湿度も同様に重要です。乾燥しすぎていると脱水気味になり、食欲が落ちることがあります。霧吹きの頻度を増やすなどして、適度な湿度(60~70%程度)を維持しましょう。
脱皮前後は食欲が落ちやすい
ヤモリは定期的に脱皮をする生き物です。脱皮の前後は、多くの個体が食欲を失います。これは正常な反応なので、特に心配する必要はありません。
脱皮が近づくと、体の色がくすんできたり、皮膚が白っぽく見えたりします。このような兆候が見られたら、「そろそろ脱皮かな」と思って、餌を食べなくても焦らず見守ってあげてください。脱皮が終われば、また元気に餌を食べるようになります。
ちなみに、ヤモリは脱いだ皮を自分で食べることが多いです。ケージ内に脱皮殻が見当たらなくても、ちゃんと脱皮できている証拠かもしれません。
病気の可能性も視野に
上記のどれにも当てはまらず、長期間(2週間以上)餌を食べない状態が続く場合は、何らかの病気の可能性も考えられます。体重が急激に減少している、目がくぼんでいる、動きがおかしいなど、他にも気になる症状があれば、爬虫類を診てくれる動物病院への相談を検討してください。
日頃からヤモリの様子をよく観察して、「いつもと違う」という変化に気づけるようになっておくことが、早期発見につながります。
季節によって食欲は変わる?ヤモリの食生活と四季の関係
日本には四季があり、気温や日照時間が季節によって大きく変化します。野生のヤモリはこのサイクルに合わせて活動しており、飼育下のヤモリも同様の傾向を見せることがあります。
春から夏は活動的で食欲旺盛
気温が上がる春から夏にかけては、ヤモリが最も活発になる季節です。代謝が上がり、食欲も旺盛になります。この時期は、普段より餌の量を少し増やしても問題ありません。
特に夏場は、しっかり栄養を蓄えておくことで、この後にやってくる寒い季節を乗り越える準備をしています。食欲があるうちに、栄養価の高い餌をしっかり与えてあげましょう。
ただし、真夏の猛暑には注意が必要です。ケージを直射日光が当たる場所に置いていると、温度が上がりすぎて熱中症になってしまうことも。涼しい場所に設置するか、エアコンで室温を管理するようにしてください。
秋から冬は代謝が落ちて食欲減退
気温が下がってくる秋から冬にかけては、ヤモリの活動量が減り、代謝も低下します。それに伴って食欲も落ちてくるのが自然な流れです。
室温を保っていれば冬でもそれなりに活動しますが、それでも夏場ほどは食べません。餌やりの頻度を少し減らして、ヤモリのペースに合わせてあげましょう。無理に食べさせようとすると、消化不良を起こす原因になります。
ニホンヤモリは、野生下では冬眠(正確には「休眠」)することもあります。飼育下で冬眠させるかどうかは飼育者の判断次第ですが、初心者の方は温度管理をして冬眠させずに越冬させる方が安全でしょう。
これだけは絶対NG!ヤモリに与えてはいけない危険な食べ物
ヤモリのためを思って与えたものが、実は健康を害したり、最悪の場合は命を奪ってしまったりすることもあります。ここでは、絶対に避けるべき食べ物について説明します。しっかり覚えておいてくださいね。
野菜や果物は消化できない
「栄養がありそうだから」と野菜や果物を与えたくなるかもしれませんが、これはNGです。ヤモリは完全な肉食、正確には「虫食(昆虫食)」の動物で、植物を消化する機能を持っていません。
野菜や果物を与えても、消化できずにそのまま排泄されるか、消化不良を起こしてしまいます。野菜の栄養を摂らせたい場合は、先ほど紹介したガットローディング(餌となる虫に野菜を食べさせる方法)で間接的に摂取させましょう。
大きすぎる餌や硬すぎる虫もNG
何度かお伝えしていますが、ヤモリの頭より大きな餌は与えないでください。喉に詰まらせてしまう危険性があります。また、無理に飲み込もうとして吐き戻したり、内臓を傷つけたりすることも。
硬すぎる虫にも注意が必要です。ダンゴムシ、ワラジムシ、カブトムシやクワガタなどの甲虫は、外骨格が非常に硬いため、消化器官を傷つける恐れがあります。見た目には食べられそうでも、避けた方が無難です。
殺虫剤や農薬がついた虫は命に関わる
これは最も重要なポイントです。家庭用の殺虫スプレーがかかった虫、農薬が散布された畑や庭にいた虫などを、ペットのヤモリに与えるのは絶対にやめてください。
殺虫成分や農薬は、虫の体内に蓄積されています。それをヤモリが食べると、体内で毒素が蓄積し、中毒症状を起こして死んでしまうことがあります。「家の周りで捕まえた虫をあげよう」という考えは危険です。餌は必ず、信頼できるお店で購入したものを与えましょう。
ちなみに、パン、チーズ、お菓子などの人間用の食べ物も当然NGです。塩分、糖分、添加物など、ヤモリの体には害になる成分がたくさん含まれています。可愛いからといって、人間の食べ物をおすそ分けするのは絶対にやめてくださいね。
ヤモリの餌はどこで買える?主な入手方法
ペットのヤモリの餌を手に入れる方法はいくつかあります。それぞれにメリットがあるので、自分のライフスタイルに合った方法を選んでみてください。
最も一般的なのは、爬虫類専門店やペットショップでの購入です。実際に餌を見て選べますし、店員さんに相談できるのが大きなメリット。「うちのヤモリにはどのサイズがいい?」「最近食いつきが悪いんだけど…」といった質問にも、専門知識を持ったスタッフが答えてくれます。初心者のうちは、こうしたお店を頼るのが安心です。
オンライン通販も便利な選択肢です。様々な種類の餌を、サイズ別にまとめて購入できます。重い餌を持ち帰る必要がなく、自宅まで届けてもらえるのは大きなメリット。定期購入サービスを利用すれば、「餌を切らしてしまった!」という事態も防げます。
上級者向けですが、コオロギやデュビアを自宅で繁殖させる方法もあります。最初は手間がかかりますが、軌道に乗れば常に新鮮な餌を安定して供給できるようになります。餌代の節約にもなりますが、繁殖環境の管理には知識と継続的な手間が必要なので、ある程度飼育に慣れてから検討するといいでしょう。
まとめ
ヤモリの食生活について、野生からペット飼育まで幅広くお伝えしてきました。最後に、この記事のポイントを振り返っておきましょう。
野生のヤモリは、ゴキブリの幼虫やクモ、蚊、ハエ、蛾など、私たちが嫌がる虫をたくさん食べてくれています。殺虫剤を使わずに害虫を減らしてくれる、まさに「家の守り神」の名にふさわしい存在です。もし家の周りでヤモリを見かけたら、追い払わずにそっと見守ってあげてください。
ペットとしてヤモリを飼う場合は、コオロギを中心に、デュビアやミルワームなどでバリエーションをつけた食事を与えましょう。ガットローディングやダスティングで栄養価を高めることも忘れずに。餌やりの頻度は、幼体なら毎日、成体なら2~3日に1回が目安です。
水分補給は霧吹きで行い、餌を食べないときは環境や温度、脱皮の時期などを確認してみてください。そして、野菜や果物、殺虫剤がついた虫、人間の食べ物など、与えてはいけないものもしっかり覚えておくことが大切です。
ヤモリは正しい知識を持って接すれば、長く一緒に暮らせるパートナーになってくれます。この記事が、ヤモリという小さくて頼もしい隣人への理解を深めるお手伝いになれば嬉しいです。

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