学生の頃は、競争せずとも成績が良ければ満足できたため、競争心を必要としなかった人も多いかもしれません。
しかし、職業生活を始めると、競争心の強い人が素晴らしい成果を出して昇進していく様子を見て、悔しさを感じることがあります。
同じ業務で成果を上げ、評価を受けるためには、周囲と競う意欲、すなわち競争心が求められます。
しかし、これまで競争心を持つことなく生活してきた人にとっては、どうすれば競争心を養えるのか、不明かもしれません。
どうしたら、「絶対にあきらめない!」という競争心を育てることができるでしょうか。
競争心のある人とない人の特徴から、競争心を養う方法まで、ご紹介します。
競争心が強い人の特徴(環境)とは
競争心が強い人は、生まれ持っての性格も影響しますが、育ってきた環境が大きく関与しています。
1.生まれながらの負けず嫌い
人は生まれながらにして性格を持っています。
その中に「負けず嫌い」という特徴があり、これが競争心の源となることがあります。
2.不公平な扱いを経験したこと
スポーツや学習の指導を受けた際に、必要以上に厳しい指導や不公平な扱いを受けた経験が、「見返してやる」という感情を引き出し、競争心を促進します。
3.成功の喜びを味わったこと
達成感を得た経験や、周囲からの認知が、競争心を強めるきっかけとなります。
「努力すれば報われる」「頑張った分だけ評価される」という経験が、目標達成への執着心を育てます。
競争心が持てない人の特徴とは
競争心が持てない人には、以下のような特徴があります。
- 平等主義を好む
- 他人との競争が苦手
- 「勝ち負け」に執着しない
- 関心の対象が異なる
- 独特の価値観を持つ
他人との競争を好まない性質や、自分独自の感性に従う傾向が強い人は、競争心を強く持つことが難しいです。
しかし、見た目上競争心がないように見えても、
- 負けることが嫌い
- 悔しい思いを見せたくない
- 失敗を恐れる
といった場合には、競争心を表に出さないようにしていることもあります。
勝ち負けにこだわる自分を認められないと、逆に競争に執着し続けることになります。
競争心を養うための方法とは
競争心を養うためには、以下のような方法が効果的です。
1.外見から始める
スポーツ選手が競争心を刺激する際に行う方法です。
- 自信ある姿勢をとる(胸を張り、両手を腰に置き、2分以上保持する)
- 気合を入れるために声を出す
- 目つきを鋭くする
これらは、自分とは異なる役割を演じ、自信のある態度や行動を取ることに意味があります。
自分の役割を自覚することで、競争心を養うことができます。
2.ライバルを探す
競争心を育むためには、切磋琢磨できる同僚や友人を見つけることが効果的です。
「あの人には負けたくない」
「●●に関しては、あの人よりも優れていたい」という思いが、競争心を養います。
3.挑戦を続ける
競争心は、目標に向かって諦めずに挑戦し続ける持続力を基礎としています。
競争心を養うためには、「現状では努力が必要だが、達成不可能ではない目標を設定し、その目標達成に向けて行動し続ける」ことが重要です。
この成功体験が自信を育み、目標を達成できる力を養います。
4.前向きな言葉を選ぶ
前向きな言葉を使うことも、競争心を養うのに役立ちます。
「やればできる」
「●●ができて、自分にできないわけがない」
といった言葉を口に出して言います。
言葉によって脳を刺激し、競争心を高めます。
5.自分自身を褒める
競争心は、最終的には自分自身との戦いでもあります。
その戦いに勝つためには、自分の努力と成果を信じ、自分を褒めることが大切です。
他人の意見に関わらず、自分が目標を達成したことを自分自身で評価することが重要です。
まとめ
競争心は、負けず嫌いな性格や、他人からの不公平な扱いを受けた経験、目標達成への執着心があるときに強まります。
しかし、生まれ持った性格や過去の経験は、人によっては変えることができないかもしれません。
しかし、自分とは異なる役割を演じること、絶えず努力を続けること、達成した自分を認めることなら、誰でも挑戦できます。
競争心は、理想の自分に近づくための原動力です。
社会人としての立場を維持するためには、競争心は不可欠な要素です。
ぜひ、競争心を養うことに挑戦してみてください。
コメント